楽天ポイント運用を攻略するためのコツを知りたい人も多いのではないでしょうか。この記事では、楽天ポイント運用を攻略するためのコツ5選を紹介しています。楽天ポイント運用をする際の注意点や、楽天ポイント投資との違いについても解説します。
監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 楽天ポイント運用を攻略するためのコツは?
- 楽天ポイント運用を攻略するためのコツ5選!
- コツ①バランスコースではなくアクティブコースを選ぶ
- コツ②運用する楽天ポイント数を増やす
- コツ③楽天ポイントを追加するタイミングは日経平均株価が低いとき
- コツ④楽天ポイントを引き出すタイミングは日経平均株価が高いとき
- コツ⑤多少マイナスになってしまっても気にせず放置する
- 楽天ポイント運用をする際の注意点を解説!
- ①運用する楽天ポイントの追加や引き出しが即座に反映されない
- ②楽天の期間限定ポイントを使用して運用することはできない
- ③楽天ポイント運用では大きな利益を出すことが難しい
- ④投資初心者向けのサービスなので投資上級者には向いてない
- 楽天ポイント運用をするメリットは?
- ①準備が少なく投資の疑似体験がすぐにできる
- ②手数料もなく楽天ポイントを利用するので現金が不要
- ③マイナスになり損をすることがあまりない
- ④もしマイナスになり損をしてもポイントだから気にしなくて済む
- 楽天ポイント運用になれたら楽天ポイント投資を始めよう!
- まとめ:コツを理解して楽天ポイント運用を攻略しよう!
楽天ポイント運用を攻略するためのコツは?
こんにちは、マネーキャリア編集長の谷川です。
先日、40代の専業主婦の方から、こんな相談がありました。
- バランスコースではなくアクティブコースを選ぶ
- 運用する楽天ポイント数を増やす
- 楽天ポイントを追加するタイミングは日経平均株価が低いとき
- 楽天ポイントを引き出すタイミングは日経平均株価が高いとき
- 多少マイナスになってしまっても気にせず放置する
今回は、楽天ポイント運用で儲かるためのコツだけでなく、そもそものメリットなども解説していきます。
楽天ポイント運用を攻略するためのコツ5選!
楽天ポイント運用は初心者向けのシステムのため、基本的にはいつ楽天ポイントの追加や引き出しを行っても構いませんが、闇雲に操作しても利益は上がません。
初心者向きとはいえ、コツが存在するのです。
それでは、楽天ポイント運用を攻略するためのコツを5つご紹介します。
- バランスコースではなくアクティブコースを選ぶ
- 運用する楽天ポイント数を増やす
- 楽天ポイントを追加するタイミングは日経平均株価が低いとき
- 楽天ポイントを引き出すタイミングは日経平均株価が高いとき
- 多少マイナスになってしまっても気にせず放置する
コツ①バランスコースではなくアクティブコースを選ぶ
楽天ポイント運用を攻略するためのコツの1つ目は、「バランスコースではなくアクティブコースを選ぶこと」です。
楽天ポイント運用を始める際には「バランスコース」「アクティブコース」の2種類のうちどちらかを選択することになります。
この2種類のコースのうち、アクティブコースの方が大きな利益が期待できます。
それぞれのコースの特徴についてもまとめましたので参考にしてみてください。
バランスコース
「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」の基準価額と連動するように設定されたコースです。
連動元となるファンドは全世界の株式と債券に30:70の割合で投資しています。
一般的に、債券の方が株式よりも値動きが小さくなります。
そのため、バランスコースは大きな利益が期待できない代わりに、大きく損をすることもないという特徴があります。
アクティブコース
「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の基準価額と連動するように設定されたコース です。
連動元となるファンドは全世界の株式と債権に70:30の割合で投資しています。
一般的に、株式の方が債券よりも値動きが大きくなります。
そのため、アクティブコースは大きな利益が期待できる代わりに、大きく損をする可能性もあるという特徴があります。
大きな利益を出したいのであれば、アクティブコースを選んだ上で楽天ポイント運用を始めてください。
すでに運用を始めている方でもコース変更は可能です。
自分がどちらのコースで運用しているのか確認して、もしバランスコースを選択していた場合にはアクティブコースに変更しておきましょう。
コツ②運用する楽天ポイント数を増やす
楽天ポイント運用を攻略するためのコツの2つ目は、「運用する楽天ポイント数を増やすこと」です。
楽天ポイント運用では、100ポイント以上の楽天ポイントを持っていれば誰でも簡単に始めることができます。
しかし、「コツ①バランスコースではなくアクティブコースを選ぶ」でご紹介したアクティブコースを選択しても、ポイント数が100ポイントのままでは大きな利益を得ることはできません。
例えば、運用ポイントの利率が1%上昇するとします。
このとき、10,000ポイントを運用していたら「100ポイント」の楽天ポイントが増えることになります。
しかし、100ポイントしか運用していなかったとしたらどうでしょうか。楽天ポイントは「1ポイント」しか増えません。
より獲得できるポイント数を増やしたいのであれば、運用する楽天ポイント数を増やしましょう。
また、楽天ポイント運用で1度に追加できるポイント数は30,000ポイント、ダイヤモンド会員の場合は500,000ポイントです。
参考 : ポイント運用 by 楽天PointClubについて
普段から楽天のコンテンツを利用して楽天ポイントを貯めておき、効率よく運用していきましょう。
コツ③楽天ポイントを追加するタイミングは日経平均株価が低いとき
楽天ポイント運用を攻略するためのコツの3つ目は、「楽天ポイントを追加するタイミングは日経平均が低いとき」です。
投資においては、株価が安いときに買って高いときに売ることが大切です。
この考え方は楽天ポイント運用においても同じです。
そして、このとき高さや安さを判断する基準として「日経平均株価」がわかりやすい指標となります。
実は、アクティブコースの値動きの元となる「楽天・インデックス・バランスファンド(株式重視型)」は日本の代表的な株価指数「日経平均株価」と高い相関関係(※)があります。
※相関関係とは一方の値の大きさと、もう一方の値の大きさに関連性がある関係のことで、1に近いほど関連性が強いことを表しています。
MINKABU投資信託によれば、「楽天・インデックス・バランスファンド(株式重視型)」と日経平均の相関係数は「0.97」と非常に高くなっています。
参考 : 楽天・インデックス・バランスファンド(株式重視型)(楽天・バンガード・ファンド(バランス株式重視型))
相関係数が「1」にかなり近いため、それだけ値動きも似たような形になることが予想できます。
このような理由から、楽天ポイントは日経平均株価が低い時を狙って追加することをおすすめします。
日経平均株価については、新聞やニュースを見るとたくさんの情報を集められます。
後々ポイント投資も行なっていくことも見据えている場合は、日経平均株価をチェックしながら、楽天ポイント運用で投資感覚を磨いてみましょう。
コツ④楽天ポイントを引き出すタイミングは日経平均株価が高いとき
楽天ポイント運用を攻略するためのコツの4つ目は「楽天ポイントを引き出すタイミングは日経平均株価が高い時」です。
「コツ③楽天ポイントを追加するタイミングは日経平均株価が低いとき」でもご紹介しましたが、投資には「安く買って高く売る」という常識があります。
この常識を今回のコツに当てはめて考えてみましょう。
例えば、ある株の株価が800円のときに買って、1,000円のときに売れば200円の利益が生まれます。
しかし、仮に株価が800円のときに買って、600円で売ってしまったとしたら200円の損失が生まれることになります。
このように、投資においては、株価が安いときに買って高いときに売ることが大切です。
そして、楽天ポイント運用では、日経平均株価と似たような値動きをします。
楽天ポイントを引き出す際は、日経平均株価が高い時を狙って引き出すようにしましょう。
コツ⑤多少マイナスになってしまっても気にせず放置する
楽天ポイント運用を攻略するためのコツの5つ目は、「多少マイナスになってしまっても気にせず放置する」です。
楽天ポイント運用を始めたばかりの頃は、ついつい値動きが気になって毎日ポイントの増減を確認したくもなるでしょう。
そして確認したときに運用ポイントがマイナスになっていたら、とても損したような気持ちになるかもしれません。
しかし、楽天ポイントを運用していくなら、多少の値動きでは一喜一憂することなく長期的な目線を持つことが大切です。
よくある失敗として、下がっているからといってポイントを引き出そうとしたらプラスに転じてしまい損失を出すことがあります。
値下がりすると、どうしても不安になる気持ちもわかりますが、基本的に株価はずっと下落し続けることはありません。
周期的にプラスになるタイミングがくるため、そのときまでじっくり待ちましょう。
それでもどうしても気になってしまう場合もあると思います。
そんなときは、楽天ポイント運用をしていることを忘れるぐらいの気持ちで、放っておいてしまうことも一つの手です。
楽天ポイント運用をする際の注意点を解説!
楽天ポイント運用をするのであれば、これまでご紹介してきたコツだけではなく注意点も確認しておきましょう。
おおまかには、以下の4つを覚えておくとよいでしょう。
- 運用する楽天ポイントの追加や引き出しが即座に反映されない
- 楽天の期間限定ポイントを使用して運用することはできない
- 楽天ポイント運用では大きな利益を出すことが難しい
- 投資初心者向けのサービスなので投資上級者には向いてない
①運用する楽天ポイントの追加や引き出しが即座に反映されない
楽天ポイント運用に使用している楽天ポイントは、即座に追加や引き出しを行うことはできません。
ここでは、追加・引き出しそれぞれの注意点について解説していきます。
楽天ポイントの追加
楽天ポイント運用のために営業日の14時までに追加した楽天ポイントは翌々営業日の22時に基準価額が決定します。
つまり、楽天ポイントの追加を決めてから実際に追加されるまで最短でも約2日はかかります。
そのため、利益をきちんと狙うのであれば、最低でも2日後の楽天ポイントの値動きを予想した上で追加を行っていくと良いでしょう。
明日の値上がりを期待して、今日買って明日売るといった短期的な投資はできないため注意が必要です。
楽天ポイントの引き出し
運用していた楽天ポイントを引き出す場合、営業日の14時までの申請で翌営業日22時に基準価額が決定して引き出されます。
つまり、楽天ポイントの引き出しを決めてから実際に引き出せるまで最短で約1日かかります。
また、ポイントは翌営業日に決定される基準価額をもとに引き出されるため、引き出し申請を行なったときよりも減った状態で引き出される可能性があります。
そのため、利益をきちんと狙うのであれば、最低でも1日後の楽天ポイントの値動きを予想した上で引き出しを行なっていくと良いでしょう。
また、手続き中の取引がある場合はその処理が確定まで次の追加・引き出しができないという点も注意してください。
②楽天の期間限定ポイントを使用して運用することはできない
楽天市場でお買い物をよくする場合、SPUや特定のキャンペーンなどを活用して、楽天ポイントをたくさん貯めている人もいるかもしれません。
しかし、SPUや特定のキャンペーンで貯まる期間限定ポイントは、楽天ポイント運用に活用することはできません。
SPUとは関係なく貯まる通常ポイントのみ使用可能なため、楽天スーパーDEALなどを活用して通常ポイントを貯めておきましょう。
③楽天ポイント運用では大きな利益を出すことが難しい
④投資初心者向けのサービスなので投資上級者には向いてない
楽天ポイント運用は、投資や運用の知識がない人向けに開発された疑似的に投資体験ができるシステムです。
投資初心者にとっては簡単操作ですぐに始められて良いかもしれませんが、コースが2つしか選べないため上級者には向いていません。
また、システムの面でも投資に特化したものを使った方が売買予約などの便利な機能が使えてより効率的に投資を行うことができます。
幅広い知識と経験を持った上級者が楽天ポイント運用を行う意味はあまりないでしょう。
本格的に投資を行いたいのであれば、楽天証券の口座を開設することをおすすめします。
楽天証券であれば実際の金融商品を選定して売買を行えます。
楽天ポイント運用をするメリットは?
楽天ポイント運用の活用方法やなどがわかってきたところで、メリットなどにも触れておきましょう。
楽天ポイントにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
- 準備が少なく投資の疑似体験がすぐにできる
- 手数料もなく楽天ポイントを利用するので現金が不要
- マイナスになり損をすることがあまりない
- もしマイナスになり損をしてもポイントだから気にしなくて済む
①準備が少なく投資の疑似体験がすぐにできる
楽天ポイント運用のメリット1つ目は、準備が少なく投資の擬似体験がすぐにできることです。
例えば、
- 証券口座の開設が不要
- 必要な楽天ポイントは100ポイントだけ
- コースが用意されていて銘柄選定不要
などの特徴があります。
証券口座の開設が不要
一般的な「投資」を始める前には証券口座を開設する必要があります。
証券口座の開設時には、口座開設する証券会社選びや必要書類の準備など様々な手間がかかり、また開設までに時間がかかるという特徴があります。
中には口座開設の段階で挫折してしまう人もいるほどです。
しかし、楽天ポイント運用ではお手持ちのスマートフォンに楽天PointClubをインストール(※)すれば運用準備完了です。
※パソコンの場合はブラウザ上で確認できます。
投資を始めるための壁である証券口座の開設が不要な点は、初心者にとっては大きなメリットといえます。
必要な楽天ポイントは100ポイントだけ
楽天市場で貯めた楽天ポイントたった100ポイント分から運用開始できるため、気軽に投資体験が可能です。
溜まっていたポイントを有効活用できます。
コースが用意されていて銘柄選定不要
通常、投資を行う際は、無数に存在する企業の中から、業績や投資指標、事業内容や会社の成長性、安定性など様々な要因を検討して銘柄選びを行う必要があります。
また、買った後にもその銘柄が今後どのような値動きをしていくのかしっかりと見極めなければならないため、初心者にとっては大変難しい作業です。
その点、楽天ポイント運用は用意された2つのコースをどちらか選択して始めるだけでよく、気軽に投資体験を始めることができます。
②手数料もなく楽天ポイントを利用するので現金が不要
一般的な投資では、金融商品の売買などの際や、投資信託であれば信託の手数料がかかります。
しかし、楽天ポイント運用ではそれらの手数料がなく、楽天ポイントを利用するため現金が必要ありません。
自然と貯まる楽天ポイントを運用に回せば良いだけで、現金は必要ないのはメリットの一つです。
③マイナスになり損をすることがあまりない
楽天ポイント運用は、マイナスになり損をする可能性は低い(※)といえます。
※長期な取引を前提としています。
理由は、大幅な値下がりは何かイベントが起こった時にしか起きないためです。
例えば、楽天ポイント運用で楽天ポイントが連動している「楽天・インデックス・バランス・ファンド」は2020年3月頃に大幅に値下がりしています。
参考 : 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
この時期には、新型コロナウイルスの感染者が世界的に増え続け、終息の目処が立たないなど、株式市場にとっても大変な状況でした。
しかし、このような大きなイベントはそうそう起こるものではありません。
実際に2020年3月以降の値動きを見ると順調に上昇を続け、むしろコロナ前よりも上昇しています。
このように、長期的な視野で見ればマイナスになる可能性は低く、むしろプラスになる可能性の方が高いといえます。
④もしマイナスになり損をしてもポイントだから気にしなくて済む
楽天ポイントは、マイナスになって損をしてもポイントなので気にしなくて済みます。
自己資金で運用するわけではないため、実質ノーリスクで運用体験ができると考えて問題ないでしょう。
使わずにそのまま放置していると失効してしまう楽天ポイントは運用に回して、有効活用した方がお得です。
楽天ポイント運用になれたら楽天ポイント投資を始めよう!
楽天ポイント運用について詳しく解説してきましたが、このシステムは投資経験のない初心者でもお試し感覚で投資体験を行うためのものです。
まとめ:コツを理解して楽天ポイント運用を攻略しよう!
この記事では、お金の勉強方法をするにあたりどこから手を付ければよいかをお伝えしてきました。
今回の記事のポイントは
- 楽天ポイント運用を制するコツは5つ
- 楽天ポイント運用をする際の注意点4つ
- メリットは4つ!楽天ポイント運用のメリット
- コツを掴んだら楽天ポイント投資に挑戦!
でした。
楽天ポイント運用で投資のコツを掴み、投資生活をスタートさせましょう。
マネーキャリアでは、投資や資産運用のコツについて無料相談サービスを行っています。
投資初心者の方も上級者の方も、気になることがあればぜひマネーキャリアにご相談ください。
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