- 住宅ローン控除とふるさと納税の併用を考えている人
- 住宅ローン控除とふるさと納税併用の注意点が知りたい人
- 控除額のシュミレーションが気になる人
- 住宅ローン控除とふるさと納税は併用できる
- 併用する際は控除額に注意が必要
- 事前にシュミレーションして控除限度額を把握しておくことが大切
- 住宅ローン減税・ふるさと納税の詳細が気になる人はマネーキャリアがおすすめ!
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住宅ローン控除と減税対策として多くの方が利用しているふるさと納税は併用することが可能です。ただし、申請方法によって得られる控除の違いがあります。この記事では住宅ローン控除とふるさと納税併用の流れや各申請方法での控除額シュミレーション、注意点などを紹介します。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 住宅ローン控除とふるさと納税は併用可能!
- 住宅ローン控除とふるさと納税併用時の基礎知識
- ふるさと納税と住宅ローン控除をかんたん解説
- 住宅ローン控除とふるさと納税を併用するときの流れ
- 確定申告なしで控除が受けられる!ワンストップ特例制度を解説
- ワンストップ特例制度での計算シュミレーション
- 住宅ローン控除1年目はふるさと納税のワンストップ特例と併用不可
- 確定申告での住宅ローン控除とふるさと納税併用を解説
- ふるさと納税で確定申告が必要な人とは
- 確定申告シュミレーションとワンストップ特例制度との違い
- 医療費控除や生命保険控除とふるさと納税併用は注意が必要
- 【参考】住宅ローン控除とふるさと納税、iDeCoの併用は可能?
- iDeCo利用者のふるさと納税控除額シミュレーション
- 住宅ローン控除とふるさと納税併用の相談はマネーキャリアがおすすめ
- まとめ:住宅ローン控除とふるさと納税は併用できる!
住宅ローン控除とふるさと納税は併用可能!
住宅ローンとふるさと納税は、併用することが可能です。
ただし、あくまでも控除なので納税額以上にお得になるケースはなく、上限額を超えてしまうと「得をした」とはいえません。
しかし、税金を納めている以上はメリットのある制度です。
注意点を確認しておき、シュミレーションサイトをうまく活用しながら利用しましょう。
なお、記事のなかで実際にシュミレーションした結果・具体的な金額を掲載しています。
今回は、ワンストップ特例制度・確定申告・iDeCoを利用しているときの3パターンにわけて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
「 住宅ローンについて誰かに相談したい」そんな方は以下の記事でおすすめ住宅ローン相談先を紹介しているため確認必須です。
住宅ローン控除とふるさと納税併用時の基礎知識
住宅ローン控除とふるさと納税の併用は可能ですが、それぞれの仕組みを把握しておくと、さらに理解が深まります。
以下の2つに沿って紹介するので、まずは基礎的な知識から習得しましょう。
- ふるさと納税と住宅ローン控除をかんたん解説
- 住宅ローン控除とふるさと納税を併用するときの流れ
ふるさと納税と住宅ローン控除をかんたん解説
ふるさと納税と住宅ローン控除について、簡単に解説します。
まず、ふるさと納税の特徴は以下のとおりです。
- 自治体に寄付ができる制度
- 寄付金額で2,000円を超えた部分は、所得税の還付・住民税の控除を受けられる
- 住宅ローンの負担を軽減できる制度
- 年末時点のローン残高の1%が所得税から控除
- 所得税から引ききれない部分は、住民税から控除
住宅ローン控除とふるさと納税を併用するときの流れ
住宅ローン控除とふるさと納税を併用するときは、控除の順番を把握しておく必要があります。
なぜなら、順番を間違ってしまうと、受けられるはずの恩恵を受けられない可能性があるからです。
併用しているときの計算方法は次のような流れになるので、整理しておきましょう。
- ふるさと納税から所得控除の計算
- 住宅ローン控除で所得税の税額を控除
- ②で引ききれない場合は、住民税を控除
- ふるさと納税で、住民税が控除
確定申告なしで控除が受けられる!ワンストップ特例制度を解説
節税や税額控除を受ける際は、確定申告をしなければいけないケースもあります。
勤務先の年末調整しかなじみがない方にとっては、慣れていないこともあり、手間と時間がかかるでしょう。
インターネットで情報を入手したり、便利な会計ソフトを利用したりしても、複雑に感じるかもしれません。
しかし、ふるさと納税はワンストップ特例制度を活用すれば、原則として確定申告をしなくても構いません。
ワンストップ特例制度は、下記の条件に該当すると利用することができます。
- 1年間で寄付した自治体が5カ所以内
- もともと確定申告をしなくてもよい人
- 寄付した自治体へ期日までに書類を提出する
- ワンストップ特例制度での計算シュミレーション
- 住宅ローン控除1年目はふるさと納税のワンストップ特例と併用不可
ワンストップ特例制度での計算シュミレーション
ワンストップ特例制度を利用した場合の、ふるさと納税の控除限度額をシュミレーションしてみましょう。
今回は、ふるさとチョイスの「控除上限額シミュレーション」を使用します。
なお、シュミレーションする際の設定は下記のとおりです。
- 会社員
- 妻1人+小学生の子ども1人
- 配偶者控除が適用されている
控除上限額 | |
---|---|
年収400万円 | 約3万3,000円 |
年収500万円 | 約4万9,000円 |
年収700万円 | 約8万6,000円 |
年収1,000万円 | 約16万6,000円 |
ただし、結果はあくまでも目安金額なので、具体的な金額を知りたい方は源泉徴収票を用意して数値を入力してください。
上記の金額内であれば、自己負担額2,000円でふるさと納税を利用できます。
それ以上を超えると、ただの寄付となってしまうので注意してください。
ワンストップ特例制度を活用すると住民税からしか引かれないので、所得税には影響しません。
よって、住宅ローン控除で所得税を、ふるさと納税で住民税と、両方の恩恵を受けることが可能です。
住宅ローン控除1年目はふるさと納税のワンストップ特例と併用不可
住宅ローン控除を受ける場合は、初年度のみ確定申告をしなければいけません。
しかし、確定申告をしてしまうと、ふるさと納税のワンストップ特例制度は適用されません。
もしもワンストップ特例制度を受けるために必要な手続きを済ませていても、確定申告をしたら無効となります。
そして、ふるさと納税の税制メリットを受けるためには申告が必要なので、忘れずに手続きをしましょう。
ちなみに、住宅ローン控除は2年目以降になると勤務先の年末調整で問題ないので、確定申告が不要な方はワンストップ特例制度を利用できます。
住宅ローン控除の初年度は、ワンストップ特例制度と併用できない点に注意してください。
確定申告での住宅ローン控除とふるさと納税併用を解説
- ふるさと納税で確定申告が必要な人とは
- 確定申告シュミレーションとワンストップ特例制度との違い
ふるさと納税で確定申告が必要な人とは
ふるさと納税では、条件を満たせば確定申告が不要なワンストップ特例制度を利用できます。
ただし、以下に該当する人は確定申告をする必要があります。
- 給与所得が2,000万円を超える
- 個人事業主・フリーランス
- 副業などで給与以外の収入が20万円を超える
- 1年間で6カ所以上の自治体に寄付をした
- 医療費控除などで税金の申告が必要
- ワンストップ特例制度の申請期日に間に合わなかった
確定申告シュミレーションとワンストップ特例制度との違い
確定申告でふるさと納税の申告をすると、所得税の還付と住民税から控除されます。
一方、ワンストップ特例制度は住民税だけが対象で控除される仕組みです。
上記のように聞くと、確定申告をしたほうがお得に感じるかもしれませんが、いずれの場合も控除される総額は基本的に同じです。
したがって「どちらのほうがお得だからおすすめ」だとは断言できません。
ちなみに、所得税の計算方法は下記の式で算出できます。
所得税からの還付=(ふるさと納税の寄付金額-2,000円)×所得税の税率
数字を用いて具体的に出す方法は省略しますが、シュミレーションサイトを使用して、年収別にふるさと納税の控除限度額の試算をしました。
なお、先ほど紹介したシュミレーション結果とは、条件や金額を変えているので参考にしてください。
- 会社員
- 単身
控除上限額 | |
---|---|
年収300万円 | 約2万8,000円 |
年収400万円 | 約4万2,000円 |
年収500万円 | 約6万1,000円 |
年収600万円 | 約7万7,000円 |
年収700万円 | 約10万8,000円 |
ただし、重複しますが住宅ローン控除を受けている場合は、ワンストップ特例制度を利用したほうが、どちらの制度もフル活用できます。
確定申告をする必要があるときは、事前のシュミレーションが必須だといえます。
医療費控除や生命保険控除とふるさと納税併用は注意が必要
医療費控除と生命保険控除は、いずれもふるさと納税と併用が可能です。
ただし、注意点として、医療費控除を受けるには確定申告をしなければいけません。
つまり、ふるさと納税のワンストップ特例制度が利用できないので、覚えておくと便利です。
また、医療費控除や生命保険控除と併用すると税額が控除されるため、ふるさと納税の上限控除額も変更となります。
事前にシュミレーションサイトで上限額を確認しておきましょう。
ちなみに、下記のとおり医療費控除と生命保険控除は所得控除に分類されますが、住宅ローン控除は税額控除です。
所得控除
- 医療費控除
- 生命保険控除
- 配偶者控除
- 地震保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- ひとり親控除(寡夫控除)など
- 住宅借入金等特別控除
- 配当控除など
【参考】住宅ローン控除とふるさと納税、iDeCoの併用は可能?
iDeCoは住宅ローン控除を受けているときも、ふるさと納税を利用しているときも併用が可能です。
iDeCoとは、自分で積み立てる、いわば私的の年金です。
掛け金が全額所得控除され、運用益も非課税なので節税効果の高い制度だといえます。
併用すると、より多くの税制メリットを受けられるので、資産に余裕のある人は活用したい制度です。
ただし、iDeCoは原則として60歳を迎えるまで引き出しができないので、注意してください。
なお、ふるさと納税の控除限度額は、iDeCoに加入していると金額が変わります。
住宅ローンと併用する際も、所得税や住民税を超えてしまうと節税効果は薄れてしまいます。
いずれの場合も、事前にシュミレーションをして上限額を把握しておくことが必須といえます。
iDeCo利用者のふるさと納税控除額シミュレーション
iDeCoを利用している場合の、ふるさと納税の控除上限額をシュミレーションしてみましょう。
今回は、auアセットマネジメントで紹介されている「ふるさと納税シミュレーション」を使用します。
条件を下記の設定にして、掛け金別に試算します。
- 会社員
- 配偶者なし
控除限度額 | |
---|---|
年収300万円 | 2万4,000円 |
年収400万円 | 3万8,000円 |
年収500万円 | 5万7,000円 |
年収600万円 | 7万3,000円 |
年収700万円 | 10万4,000円 |
控除限度額 | |
---|---|
年収300万円 | 2万1,000円 |
年収400万円 | 3万5,000円 |
年収500万円 | 5万4,000円 |
年収600万円 | 7万円 |
年収700万円 | 10万円 |
住宅ローン控除とふるさと納税併用の相談はマネーキャリアがおすすめ
住宅ローンとふるさと納税は税制メリットがあるので、どちらも活用したい制度です。
しかし、併用するときは注意しなければいけない点が、いくつかあります。
もしも住宅ローン控除とふるさと納税の併用で相談したい場合は、マネーキャリアがおすすめです。
FP資格を保有するプロの専門家に、納得できるまで何度でも相談が可能です。
たとえば、以下のような疑問を解消できます。
- 住宅ローン控除とふるさと納税の、それぞれの詳細を知りたい
- どのように活用するのがお得?
- このケースのシュミレーションはどうなる?
お金に関する悩みならなんでも構いません。
詳細は、マネーキャリアの公式サイトをご確認ください。
まとめ:住宅ローン控除とふるさと納税は併用できる!
本記事では、住宅ローン控除とふるさと納税の併用について解説しました。
内容をまとめると、以下のとおりです。
- 住宅ローン控除とふるさと納税は併用できる
- ワンストップ特例制度を利用すれば、確定申告が不要
- ただし、住宅ローン控除を受ける初年度は確定申告をしなければいけない
- 医療費控除やiDeCoと併用する際も、シュミレーションが重要
Zoomを利用するので、自宅からでも相談ができます。