・老後に必要な資金や準備方法を把握したい
内容をまとめると
- 50代の貯金額の中央値は300万円。
- 老後に必要な金額は年金収入や生活レベルによって異なるものの、夫婦の毎月の支出平均は25万円。
- 年金収入で補えない部分を貯蓄でカバーする必要がある。
- 持ち家があるなら、自宅を活用する方法や資産運用などで、50代からでも十分老後資金を貯められる。
- マネーキャリアではオンラインで何度でも無料相談でき、ライフプランや支出の最適化・具体的な貯蓄方法のアドバイスを受けられる。
この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 持ち家ありの50代の貯金額はいくら?
- 持ち家あり50代で住宅ローンはいくら残っている?
- 持ち家ありの50代が老後に必要な貯金額を調べる方法
- 受け取れる年金額を把握する
- 老後の支出をシミュレーションする
- 何歳まで生きるかを想定する
- 持ち家ありの50代が貯金を始める際によくある失敗例とは?現役FPに聞いてみた【座談会】
- 焦って持ち家の売却をしてしまう
- 無理やり住宅ローンの繰り上げ返済を行い資金バランスを崩してしまう
- 持ち家ありの50代が老後資金を準備するには?
- iDeCoやNISAを活用する
- 保険を見直す
- 家を売る、または貸し出す
- リバースモーゲージやリースバックを利用する
- 持ち家ありの50代の貯金額に関するよくある質問
- 50代からでも資産運用は意味ある?
- 家を売却・賃貸したい場合はどうすればいい?
- 受け取れる年金額を調べる方法は?
- 50代持ち家ありで貯金額が心配なら、お金のプロ「マネーキャリア」に相談
持ち家ありの50代の貯金額はいくら?
持ち家がある50代の貯金額を調査したデータは見つかりませんでしたが、50代全体の貯金額は、金融広報中央委員会の調査によると以下のとおりです。
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 2人以上世帯 | 1,147万円 | 300万円 |
| 単身世帯 | 1,391万円 | 80万円 |
金融広報中央委員会|家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和5年調査結果
なお、貯金額には住宅を資産に含んでおらず、住宅ローンの残高も加味されていません。
持ち家あり50代で住宅ローンはいくら残っている?
金融広報中央委員会の調査によると、50代で残っている住宅ローンの返済額は以下のとおりです。
50代の住宅ローン残高
- 平均値・・・928万円
- 中央値・・・600万円
持ち家ありの50代が老後に必要な貯金額を調べる方法

持ち家ありの50代が老後に備えて必要な貯金額を調べるためには、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 受け取れる年金額を把握する
- 老後の支出をシミュレーションする
- 何歳まで生きるかを想定する
それぞれのポイントを具体的に解説します。
受け取れる年金額を把握する
老後の生活費を考えるうえで、公的年金の受給額を正確に把握することが重要です。
年金収入がどれくらいあるのかわからなければ、準備するべき明確な金額も算出できません。
老後の支出をシミュレーションする
老後に必要な生活費を具体的にシミュレーションすることで、貯金額の目安を算出できます。
総務省の家計調査によると65歳以上の夫婦の平均的な生活費は月25万円でした。(※)
老後に必要な貯蓄額は、生活費やライフスタイルによって変わりますが、仮に90歳まで生きるとすると、必要な金額は約7,500万円です。
早いうちから固定費や変動費を洗い出し、どの程度の支出が必要なのかを把握しておきましょう。
何歳まで生きるかを想定する
平均寿命と健康寿命を考慮し、自身のライフスタイルや健康状態に基づいて、何歳まで生きるかを想定しましょう。
長生きする可能性を考慮し、余裕を持った貯蓄計画を立てることが重要です。
持ち家ありの50代が貯金を始める際によくある失敗例とは?現役FPに聞いてみた【座談会】
50代になると、老後資金の不安を感じ始める人も多く、貯金を増やすために大きな決断を急いでしまうケースがあります。
しかし、その焦りが思わぬ失敗につながることも。今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)の加藤さんと奥山さんに、よくある失敗例とその背景、回避のポイントを伺いました。

焦って持ち家の売却をしてしまう
——まず、50代で貯金を始めるときに起こりがちな失敗にはどんなものがありますか?
加藤FP:老後の資金を確保しようと、持ち家を売却してしまうケースがあります。特に「老後は現金が一番安心」と考えて焦って売ってしまうんです。
奥山FP:ただ、実際に住み替えをした結果、家賃や引っ越し費用などで固定費が上がってしまい、「売らなきゃよかった」と後悔する人も少なくないんですよね。
加藤FP:そうなんです。それに、金銭的な面だけじゃなく、長年住んできた家を手放したことで精神的な喪失感を抱える方も多いです。 「もっと他の方法を考えればよかった」と、あとから相談に来られるケースもあります。
奥山FP:持ち家を売らなくても、資産運用などを活用して老後資金を増やす選択肢はあります。売却は一度決めてしまうと後戻りができないので、慎重さが必要ですね。
加藤FP:焦って決断する前に、手元資金と今後の支出を整理して、資産全体の設計を見直すだけでも見える景色は変わりますよ。
無理やり住宅ローンの繰り上げ返済を行い資金バランスを崩してしまう
——ほかにも、よくある失敗例はありますか?
奥山FP:老後不安から、残りの住宅ローンを一気に繰り上げ返済してしまうケースですね。ローンがなくなると安心できる、という気持ちはよくわかります。
加藤FP:でも、そのせいで手元の資金が極端に少なくなってしまい、急な医療費や修繕費が発生したときに対応できなくなることもあります。 最近は、資産運用を始めた人が「ローンも減らそう」と両方同時に進めてしまい、積立を崩す羽目になるケースも聞いたことがあります。
奥山FP:せっかく時間をかけて積み上げようとした運用資金を途中で引き出してしまうと、複利効果も活かせません。結果的に“返済も運用も中途半端”になってしまうんです。
加藤FP:繰り上げ返済が悪いわけではなく、ライフプランとキャッシュフローの設計をせずに“気持ちだけで”決断するのが危険ということですね。
奥山FP:そうですね。まずは支出と運用計画の全体像を見える化し、返済と貯蓄のバランスをとることが大事です。
持ち家ありの50代が老後資金を準備するには?

持ち家ありの50代が老後資金を準備するには、計画的な資産形成と支出の最適化が不可欠です。
以下の方法を活用することで、無理なく将来の資金を確保できます。
- iDeCoやNISAを活用する
- 保険を見直す
- 家を売る、または貸し出す
- リバースモーゲージやリースバックを利用する
それぞれの手法にはメリット・デメリットがあるため、自身のライフスタイルや資産状況に応じた選択が重要です。
具体的な対策について、詳しく解説していきます。
iDeCoやNISAを活用する
iDeCoやNISAを活用することで、税制優遇を受けながら資産を増やせます。
iDeCoは掛金が全額所得控除の対象で、運用益も非課税であるため、節税しながら将来の資金を準備可能です。
保険を見直す
保険を見直すことで、無駄な支出を減らし、老後資金を確保しやくすなります。
50代なら特に、10~20年以上前に契約した医療保険や生命保険は、保障内容が過剰になっている可能性があるのです。
家を売る、または貸し出す
持ち家を売却または賃貸に出すことで、まとまった資金を確保できます。
売却すれば即座に資金化でき、賃貸にすれば継続的な収入源となるでしょう。
リバースモーゲージやリースバックを利用する
リバースモーゲージやリースバックを利用すれば、持ち家を手放さずに資金を獲得できます。
- リバースモーゲージ・・・自宅を担保にして金融機関から融資を受ける制度
- リースバック・・・自宅を売却しつつ賃貸契約を結び、そのまま住み続ける
持ち家ありの50代の貯金額に関するよくある質問
50代持ち家ありの方が、よく抱く質問を紹介します。
- 50代からでも資産運用は意味ある?
- 家を売却・賃貸したい場合はどうすればいい?
- 受け取れる年金額を調べる方法は?
50代からでも資産運用は意味ある?
50代からでも資産運用は十分に意味があります。
なぜなら、50代でも15年以上の長期投資が可能で、利益を得られる可能性が高いからです。
家を売却・賃貸したい場合はどうすればいい?
家を売却・賃貸する場合、まずは市場価値を把握し、最適な方法を選択することが大切です。
不動産の売却や賃貸には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあるため、事前に情報収集しましょう。
受け取れる年金額を調べる方法は?
受け取れる年金額を調べる方法として、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」の活用が有効です。
50代持ち家ありで貯金額が心配なら、お金のプロ「マネーキャリア」に相談
50代持ち家ありの方の、持ち家の活用法や老後資金の貯蓄方法を紹介しました。
持ち家あり・なしにかかわらず、計画的に貯蓄すれば老後を安心して過ごせます。
しかし、受け取れる年金額の計算や、老後の資金計画をひとりで立てるのは難しいという方もいるでしょう。
それなら、お金のプロである「マネーキャリア」に相談がおすすめです。
専門家のアドバイスを受けることで、自分に合った資産運用や貯蓄計画を立てられます。
相談満足度98.6%を誇り、オンラインで何度でも無料相談が可能です。
マネーキャリアの活用し、ゆとりのある老後生活を送る準備をしましょう。