
- 初めて投資信託を購入するので、選び方の基本を知りたい
- 将来に向けて安心して資産形成を始めたいが、失敗は避けたい
内容をまとめると
- 投資信託は仕組みや種類を理解したうえで選ばないと、手数料やリスクの見落としに繋がる
- ファンド選びでは、目的・リスク・期間・コスト・運用実績・騰落率などの指標をチェック
- つみたてNISAやiDeCoを活用すれば、税制優遇を活かしてお得に資産形成できる
- 迷ったら、無料で何度でも相談できる「マネーキャリア」のような専門サービスを活用するのがおすすめ

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 投資信託とは?
- 仕組みと特徴
- メリットとデメリット
- 投資信託を選ぶための重要ポイント5選
- 投資目的を明確にする
- リスク許容度を把握する
- コスト(手数料)を確認する
- 運用実績・純資産総額をチェックする
- 基準価額・騰落率の動きを理解する
- インデックスファンドとアクティブファンドの違い
- インデックスファンドとは?
- アクティブファンドとは?
- 初心者におすすめなのはどっち?
- NISA・iDeCoでの投資信託の選び方とは?
- NISA(つみたてNISA)での投資信託の選び方
- iDeCoでの投資信託の選び方
- 迷ったら専門家に相談!自分に合った投資信託を選ぼう
- ファイナンシャルプランナーに相談するメリット
- マネーキャリアの無料相談サービスを活用しよう
- まとめ|自分に合った投資信託を選び、資産運用を始めよう
投資信託とは?
投資信託を選ぶには、まずその仕組みや特徴を正しく理解しておくことが大切です。
そもそも投資信託とはどんな金融商品なのか、どのように運用されるのかを知ることで、後の選び方のポイントも見えやすくなります。
この章では、初心者にもわかりやすく投資信託の基本を解説します。
仕組みと特徴
投資信託とは、多くの投資家から集めた資金をひとつにまとめて、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券、不動産などに分散投資する金融商品です。
投資家はファンドの口数を購入することで、その運用成果に応じた利益(分配金や基準価額の上昇)を得ることができます。
最大の特徴は、個人ではなかなか難しい分散投資や専門的な運用を「間接的に」プロに任せられる点にあります。
たとえば、自分で株や債券を選んで買う場合には高度な知識や資金が必要ですが、投資信託を使えば、1万円程度の少額からでも複数資産に分散された運用が実現可能です。
また、日々の経済動向や企業業績を分析しながら運用をしてくれるため、投資初心者でも無理なく始めやすい点も魅力のひとつです。
個別株と違い、あらかじめポートフォリオが組まれているため、購入後の管理も比較的シンプルです。
メリットとデメリット
投資信託には、初心者にも始めやすいメリットが多数あります。
まず挙げられるのが「分散投資ができる」点です。
複数の銘柄や資産に投資することで、特定の銘柄の値下がりによる損失リスクを抑える効果が期待できます。
また、運用は専門家であるファンドマネージャーが行うため、経済や企業分析に詳しくない人でもプロの視点での投資が可能になります。
さらに、少額から始められる商品が多く、月々の積立によってコツコツ資産形成できる点も魅力です。
一方で、デメリットとしては「手数料がかかる」ことが挙げられます。
購入時手数料や、保有中に発生する信託報酬(運用管理費用)などが差し引かれるため、実質的なリターンに影響します。
また、投資信託は元本保証がないため、運用結果によっては元本割れするリスクもあります。
投資信託は便利で効率的な資産運用ツールですが、リスクやコスト面を理解したうえで活用することが重要です。
投資信託を選ぶための重要ポイント5選
投資信託にはさまざまな種類があり、目的やリスクに応じて最適な選択肢は人それぞれ異なります。
だからこそ、自分に合った商品を選ぶためには「選び方の基準」をしっかり理解しておくことが重要です。
この章では、初心者が失敗しないために押さえておきたい5つのポイントを解説していきます。
投資目的を明確にする
投資信託を選ぶ際に最も重要なのが、何のために投資するのかという目的をはっきりさせることです。
たとえば、「老後資金を準備したい」「5年後に住宅購入の頭金を貯めたい」「子どもの教育資金を積み立てたい」など、目的によって必要なリターンやリスクの許容度、運用期間が異なります。
長期運用を前提とするなら、株式を多く含むリスクの高いファンドでも時間を味方につけて運用益を狙うことができます。
一方で、数年以内に使う予定のある資金であれば、価格変動の少ない安定型の債券ファンドなどが選択肢となるでしょう。
目的が曖昧なまま商品を選んでしまうと、自分に合っていないファンドを選んでしまい、途中で焦って売却したり、損失を被ったりするリスクが高まります。
まずは、「自分は何のために、いつまでに、どのくらいの金額を目指したいのか」を具体的にイメージすることから始めましょう。
リスク許容度を把握する
投資信託を選ぶうえで重要なポイントの一つが、どれくらいのリスクに耐えられるかを事前に把握することです。
これをリスク許容度といい、年齢や収入、家族構成、将来のライフプランなどによってその度合いは大きく異なります。
たとえば、20〜30代で時間的な余裕がある人は、一時的な価格変動に対しても柔軟に対応できるため、株式比率の高いファンドを選びやすい傾向にあります。
一方、退職が近い50〜60代では、元本割れのリスクを避けるために、価格変動の少ない安定型ファンドが望ましいケースもあるでしょう。
リスク許容度を無視してしまうと、少しの値動きで不安になり、早期解約や損切りにつながる可能性があります。
自分にとってどの程度のリスクが「許容できるもの」なのかを冷静に見極めることが、長期的な資産運用を成功させるカギとなります。
コスト(手数料)を確認する
投資信託を選ぶ際には、コスト面の確認も欠かせません。
投資信託にはさまざまな手数料があり、それぞれのコストが将来的なリターンに大きな影響を及ぼします。
主に注意すべき手数料は、「販売手数料」と「信託報酬」の2つです。
販売手数料は、購入時に一度だけかかる費用で、商品によっては0%(ノーロード)〜3%程度まで幅があります。
投資信託を頻繁に購入する予定がある方にとっては、なるべく販売手数料が低い、もしくはゼロの商品を選ぶのが賢明です。
信託報酬は、ファンドを保有している間に継続的にかかる運用管理費用です。
年率で0.1%〜2%程度と商品によって差があり、長期保有する場合にはこの差がパフォーマンスに大きく響いてきます。
似たような投資先のファンドであれば、よりコストの低いものを選ぶことで効率よく資産を増やすことができます。
コストは「見えにくい損失」とも言える存在です。
リターンばかりに目を奪われず、運用にかかる費用も必ずチェックするようにしましょう。
運用実績・純資産総額をチェックする
投資信託を選ぶ際は、そのファンドが「どれだけの資金を集め、どのくらいの期間運用されてきたか」も重要な判断材料となります。
具体的には、純資産総額と運用実績の2点をチェックしましょう。
まず、純資産総額とは、そのファンドに集まっている資金の総額を指します。
一般的に30億円以上が、一定の安定性を確保するための目安とされています。
純資産が極端に少ないファンドは、運用停止や繰上償還(途中終了)のリスクもあるため注意が必要です。
次に、運用実績については、最低でも3年以上、できれば5年以上の実績があるファンドを選ぶのが安心です。
過去にどのような市場環境を経て、どんな成績を残してきたかを見ることで、将来の安定性や運用方針をある程度把握できます。
これらの情報は、証券会社のサイトや投資信託の運用レポートで確認できます。
表面的な利回りだけでなく、「運用の継続性」や「投資家からの信頼度」を見極める視点が大切です。
基準価額・騰落率の動きを理解する
投資信託を選ぶうえで、基準価額や騰落率のチェックも欠かせません。
どちらもそのファンドの値動きや運用実績を読み解くための重要な指標です。
まず、基準価額とは、投資信託の1口あたりの価格のことです。
ただし、価格が高い=割高、安い=割安という意味ではありません。
投資信託は運用益によって価額が上下するため、純粋に「価格」ではなく「値動きの傾向」を見ることが大切です。
次に、騰落率とは、一定期間における価格の上昇・下落の割合を示すもので、主に過去1年・3年・5年などの期間で表示されます。
過去の運用成績をもとに、どの程度のリターンが期待できそうか、また価格変動の大きさ
(=リスクの高さ)も判断できます。
ただし、過去の成績が将来を保証するわけではありません。
値動きの傾向を確認しつつ、自分のリスク許容度と照らし合わせながら選ぶことが大切です。
インデックスファンドとアクティブファンドの違い
投資信託には大きく分けて「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。
それぞれ運用方針やリスク、リターンの特性が異なるため、自分の投資スタイルに合ったタイプを選ぶことが重要です。
この章では、それぞれの特徴と違いをわかりやすく解説します。
インデックスファンドとは?
インデックスファンドとは、「日経平均株価」や「TOPIX」、「S&P500」などの市場全体の動きを示す指標(インデックス)と同じような値動きを目指して運用される投資信託のことです。
ファンドマネージャーが銘柄を個別に選定することはなく、インデックスに連動する形で機械的に構成銘柄を組み入れます。
この仕組みにより、運用コスト(信託報酬)が比較的低く抑えられる点が大きな魅力です。
また、市場全体の成長を取り込めるため、長期的に見ると着実な資産形成を目指しやすいという特徴もあります。
特に「つみたてNISA」や「iDeCo」との相性が良く、初心者の投資先としてもよく選ばれています。
一方、個別銘柄のように大きなリターンは狙いづらく、市場全体が下落する局面ではファンドの価値も下がりますが、それでも「シンプルでわかりやすい」「低コストで効率的」という点から、多くの投資家に選ばれている商品タイプです。
アクティブファンドとは?
アクティブファンドとは、特定のインデックス(市場平均)を上回るリターンを目指して、ファンドマネージャーが独自の判断で投資先を選定・運用する投資信託です。
たとえば、将来性のある企業や成長分野に積極的に投資することで、市場全体の成績を超える成果を狙います。
このように積極的な運用が行われる一方で、ファンドマネージャーの分析力や運用手腕に成績が大きく左右されるという特徴があります。
また、リサーチや人件費などがかかるため、信託報酬などの運用コストはインデックスファンドに比べて高くなる傾向にあります。
アクティブファンドは、うまくいけば高いリターンが得られる可能性がある反面、運用がうまくいかなければ市場平均を下回ることもあるため、リスクはやや高めです。
そのため、自分のリスク許容度や運用目的に照らして、慎重に選ぶことが大切です。
「高い成長を狙いたい」という目的が明確な人には魅力的な選択肢になり得ますが、投資判断を任せる分、商品内容や運用方針をしっかり確認しておきましょう。
初心者におすすめなのはどっち?
インデックスファンドとアクティブファンド、初心者にとってどちらが適しているのか迷う方も多いでしょう。
それぞれの特徴を踏まえると、「低コスト・長期運用に向いているインデックスファンド」が初心者にはおすすめです。
インデックスファンドは、運用がシンプルで価格変動も市場全体に沿った動きになるため、値動きの理由が理解しやすく、不安を感じにくいのが特徴です。
また、信託報酬もアクティブファンドに比べて低いため、運用コストを抑えながら資産形成を目指せます。
一方、アクティブファンドは高いリターンを狙える可能性もありますが、その分リスクも大きく、商品の中身をよく理解したうえで購入する必要があります。
初心者が「なんとなく」で選ぶには向いていません。
まずはインデックスファンドを中心に投資信託に慣れ、知識と経験がついてきた段階でアクティブファンドにもチャレンジする、というステップアップが無理のない選択といえるでしょう。
NISA・iDeCoでの投資信託の選び方とは?
投資信託で資産形成をするなら、税制優遇が受けられるNISAやiDeCoの活用が欠かせません。
非課税で運用できるメリットを活かすには、それぞれの制度に合った投資信託を選ぶことが大切です。
この章では、制度の特徴をふまえた賢い選び方を解説します。
NISA(つみたてNISA)での投資信託の選び方
つみたてNISAは、年間の投資額に上限があるものの、運用益が非課税になる非常にお得な制度です。
特に長期的な資産形成に適しており、コツコツと積み立てながら資産を育てたい人に向いています。
この制度で選べる投資信託は、金融庁が定めた条件を満たした「長期・積立・分散投資」に適した商品に限定されています。
主にインデックスファンドが中心となっており、信託報酬が低く、長期保有に向いている商品がラインアップされています。
つみたてNISAで投資信託を選ぶ際は、次の3点を意識しましょう。
- 信託報酬が低いこと:長期間保有するため、運用コストがリターンに大きく影響します。なるべくコストを抑えた商品を選びましょう。
- 長期運用に実績のあるファンドであること:過去3年〜5年程度の安定した運用成績があれば、将来も安心して運用を任せられます。
- 分散投資がされていること:株式や債券など複数の資産に投資しているファンドを選ぶことで、リスクを分散できます。
制度のメリットを最大限活かすには、「低コスト」「分散」「長期安定性」がそろったファンドを選ぶことが成功の鍵です。
iDeCoでの投資信託の選び方
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後資金のための積立制度で、掛金が全額所得控除の対象になるなど税制優遇が非常に手厚いのが特徴です。
原則60歳まで引き出せないという制限がある一方で、長期にわたる積立・運用に集中できるというメリットもあります。
この長期運用という性質を踏まえ、iDeCoで選ぶべき投資信託は「成長性のある資産にしっかり時間をかけて投資できる商品」であることが重要です。
若いうちは、株式比率の高いファンドを選んで積極的に資産を増やし、年齢が上がるにつれて債券などの安定型に切り替えるなど、ライフステージに応じたポートフォリオの調整も大切です。
また、iDeCoでも信託報酬などのコストがリターンに影響するため、手数料の低い商品を選ぶことも忘れてはいけません。
加入する金融機関によって選べるファンドが異なるため、事前にラインアップを確認し、自分の方針に合った商品を選ぶようにしましょう。
迷ったら専門家に相談!自分に合った投資信託を選ぼう
投資信託には数えきれないほどの種類があり、自分だけで最適な商品を見つけるのは簡単ではありません。
「どれが正解かわからない」と悩んだときこそ、専門家のアドバイスを活用するのが賢い選択です。
この章では、相談のメリットと具体的なサービスを紹介します。
ファイナンシャルプランナーに相談するメリット
投資信託選びに迷ったときは、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのが非常に有効です。
FPは、お金に関する幅広い知識を持つ専門家で、家計管理や保険、税金、そしてもちろん資産運用についても中立的な立場でアドバイスをしてくれます。
自分のライフプランや収入・支出、将来の目標に応じて、どのようなリスクを取るべきか、どんな商品が合っているかを一緒に考えてもらえるのが大きなメリットです。
また、つみたてNISAやiDeCoなど、制度の違いや活用方法についても具体的に教えてもらえるため、知識がない初心者でも安心して一歩を踏み出せます。
独学で商品を比較するのは時間も労力もかかりますが、FPと相談することで、自分の状況に合った運用方針が明確になります。
「何となく選ぶ」から「納得して選ぶ」へと、投資スタイルをシフトさせることができるでしょう。
マネーキャリアの無料相談サービスを活用しよう
「自分に合った投資信託がわからない」「つみたてNISAやiDeCoを活用したいけど、商品が多すぎて選べない」そんな悩みを抱える方におすすめなのが、マネーキャリアの無料相談サービスです。
マネーキャリアでは、経験豊富なファイナンシャルプランナーにオンラインで相談ができ、資産運用の目的やライフスタイルに応じた具体的なアドバイスを受けることができます。
商品の販売を目的としない中立的な立場での提案なので、営業トークに流される心配もありません。
また、LINEで完結する手軽さも魅力のひとつ。時間が取れない方でも、スマホから気軽に相談を始めることができます。
「とりあえず聞いてみたい」「何から始めればいいかわからない」という段階でもOKなので、投資信託デビュー前の不安を解消する第一歩としてぴったりです。
まとめ|自分に合った投資信託を選び、資産運用を始めよう
ここまで、投資信託の基本から選び方のポイント、ファンドの種類、非課税制度の活用法、そして専門家への相談方法まで幅広くご紹介してきました。
投資信託を選ぶ際は、投資目的・リスク許容度・運用期間を明確にし、手数料や運用実績、騰落率といった客観的な指標を確認することが重要です。
初心者であれば、低コストで市場全体に連動するインデックスファンドを選ぶのが安心ですし、つみたてNISAやiDeCoを活用すれば、非課税メリットを活かしながら効率的に資産形成を進められます。
しかし、こうした情報を自分ひとりで整理・比較して最適な投資信託を見つけるのは、想像以上に時間と知識を要します。
そこで活用したいのが、専門家に無料で相談できる「マネーキャリア」のサービスです。
投資信託の選び方に迷っている方にとって、マネーキャリアは中立的な立場から、自分に合ったファンド選びを丁寧にサポートしてくれる心強い相談先です。
無料相談予約は30秒で完了するので、ぜひ気軽に相談して、自分にぴったりの投資信託で安心の資産運用をスタートしてみましょう。