債券投資は意味ないって本当?その理由と向いている人も解説のサムネイル画像
・債券投資は意味ないって本当?
・どんなときに債券投資が役立つ?

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

<結論>
債券投資は意味ないといわれる理由には、リターンが低いことや流動性が低いこと、インフレに弱いこと、金利上昇リスクや信用リスクがあることが挙げられます。

債券投資のメリットは、資産の守りを固められること、定期的に利息収入があること、さらにポートフォリオの分散効果として使えることです。

この記事では、債券投資には意味がないといわれる理由と、債券投資の有効な活用方法について詳しく解説します。

債券投資に向いている人の特徴もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
井村FP
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この記事の監修者「井村 那奈」

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次

債券投資が「意味ない」と言われる5つの理由

債券投資は意味ないと言われる理由とは何でしょうか。

次の5つのポイントを解説します。

  • リターンが低いから
  • 流動性が低いから
  • インフレに弱いから
  • 金利上昇リスクがあるから
  • 信用リスクがあるから

リターンが低いから

債券投資は、株式投資などの他の金融商品と比較して期待できるリターンが低い傾向にあります。


特に近年の低金利な環境では、”リターンが低いから意味ない”と考える人もいるでしょう。


では、国債と利回り3%の投資信託を100万円分購入し、5年間運用した場合の利益をシミュレーションしてみましょう。

運用方法国債
(固定5年・166回)
投資信託
(利回り3%)
運用益3万8,457円15万9,000円
総資産額103万8,457円115万9,000円


このように、資金や時間を投じても想定される利益が低いことで、魅力が薄いと感じられるかもしれません。

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注意点として、国債の場合、固定金利を選べば利息分の収入は約束されていますが、投資信託は想定通りの運用結果にはなりません


ただし、年利3%は一般的な投資信託で現実的なため、国債の利息収入では運用益として低いと感じるのも無理はないでしょう。

流動性が低いから

国債は通常の株式投資などとは異なり、現金化しづらく流動性が低いのも特徴です。長期間お金を動かすことができないことも意味がないと言われる理由の一つになっています。


債権は一般的に満期まで保有すれば元本は保証されますが、満期を迎える前に中途売却する際は元本割れするリスクもあります。


さらに、債券の種類によっては常に活発に売買されていないものもあり、満期の前に換金しようとすると希望する価格・タイミングで売却できない可能性もあることに注意してください。

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債券の流動性が低いのはデメリットではありますが、満期で受け取れる額面金額が購入時の金額よりも高いほど利益は大きくなります。


利息収入だけではなく、満期で受け取れる金額を総合して利回りを考えてみてください。

インフレに弱いから

インフレが起こると現金の価値が相対的に減ってしまうのと同様に、固定金利の債権から得られる利息や償還金の実質的な価値も下がってしまいます。


年利1%の債権を保有している5年間でインフレ率が2%であれば、実質的にはマイナスリターンになってしまうため、「意味がない」と感じられやすいでしょう。

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元本保証型の金融商品全般に言えることですが、インフレ時には債券投資の価値が目減りしてしまうのがデメリットです。


インフレに強い金融商品と組み合わせなど、どのようなポートフォリオを作ったらいいのか、詳細な点はマネーキャリアのFPに相談してみてください。


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金利上昇リスクがあるから

市場の金利が上昇すると、すでに発行されている固定金利の債権の相対的な価値が低下し、債券価格が下落します。


例えば、利率3%の債権を98円で購入したとしましょう。その後市場金利が上昇し、利率4%の債権が98円で発売されます。このとき利率3%の債券を売却しようとしても買い手が付きにくいため、価格は95円まで下がりました。


特に長期の債権ほど、金利変動による価格変動リスクが大きくなる傾向にあります。

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金利が上昇している局面では債券投資で損失が出てしまう可能性があるため、「債券投資は意味ない」と判断されることがあるでしょう。

信用リスクがあるから

信用リスクとは、債券の発行元の信用が悪化して約束通りに利息や元本が支払われなくなるリスクのことで、デフォルトリスクとも呼ばれます。


安全資産と言われる債券であっても、発行元の国や企業が財政難または経営不振に陥るリスクはゼロではありません。


信用度が低い国の国債や、倒産リスクがある社債などが例として挙げられます。

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信用リスクが高い債権ほど低価格で購入できるため、運用利益が高くなる傾向にありますが、その分大きな損失につながる可能性があります。


債券の運用やリスク許容度に合わせた選び方について詳しくはマネーキャリアのFP相談でアドバイスを受けてみてはいかがでしょうか。


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債券投資は自分にとっても意味がない?知りたい人はFPに相談してみよう

債券投資は安定した運用が可能な方法ですが、ここまでで解説したようなさまざまなデメリットもあります。


ただし、債券投資の特徴や担う役割を正しく理解すれば、人によっては効果的な投資になりえるでしょう。自分には債券投資が合っているのかどうか知りたい場合には、FPへの相談がおすすめです。

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マネーキャリアでは、ライフプラン、家計の見直し、資産形成、NISA、住宅ローン、老後資金、教育資金、保険相談、相続税など、投資の相談にとどまらない幅広いジャンルについて相談を受け付けています。


債券についての相談だけではなく、ライフプランから考える資産形成について総合的にアドバイス可能です。


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【意味ないは誤解?】債券投資に期待できる3つの役割

では、債券投資にはどんな役割があるのでしょうか。


次の3つのポイントを紹介します。

  • 資産の守りを固められる
  • 定期的な収入を確保できる
  • ポートフォリオの分散効果

資産の守りを固められる

債券投資はローリスクローリターンな金融商品の代表格と言えるでしょう。


発行元の信用リスクが低ければ、比較的安全な投資先になります。満期時に元本保証された償還金が受け取れるため、利息の支払いを受けながら資本を保全する手段として有効です。

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債券の想定利回りは低いですがその分リスクも低いため、守りの投資と考えて、リスクが高めな攻めの投資と組み合わせて活用するのもおすすめです。

定期的な収入を確保できる

定期的に決まった利子を受け取れるのが債券投資の魅力です。


通常は年に2回利息の支払いがあり、決まった時期に決まった額が受け取れるためキャッシュフローの見通しが立てやすいのがメリットです。

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キャッシュフローとは、現金の出入りのことです。


固定金利であれば利息の額はあらかじめ決まっていますが、変動金利の債券の場合、金利に応じて利息額も変動します。

ポートフォリオの分散効果

資産を分散させるという意味で債券投資は効果的です。


債券と株式の値動きは一般的に逆相関関係にあるため、株式のみの保有に比べて債権と同時所有することでリスクを分散させることが可能です。

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債券投資は株式投資や投資信託をすでに行っている人にとってリスク分散の手段として有効です。


自分には債券投資が合っているのかどうか、お金のプロの観点からアドバイスを受けたいならまずは無料FP相談を試してみてください。


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【自分には意味がない?】債券投資が向いている人の特徴4選

ここまでで債券投資のデメリットとメリットを解説しました。

債券投資に向いている人の特徴を4つお伝えしますので、自分に合っているかどうかの判断材料としてみてください。

  • 安定的な運用をしたい人
  • 決まった利子を受け取りたい人
  • 使う時期が決まった資金を運用したい人
  • ポートフォリオに偏りがある人

安定的な運用をしたい人

債券投資はリスクが低いため、安定的な資産運用をしたい人に向いています。


5年または10年などの一定期間保有するだけで調整の必要がないため、忙しい人でも手間をかけずに運用可能です。


退職後で収入が減ったため元本割れのリスクを避けたい人や、忙しくて相場を確認する余裕はないものの長期的に運用できる資産がある人におすすめです。

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リスク許容度が低くても利用できるのが債券投資のメリットです。


流動性は低いため、ある程度の資産を現金化せずに持ち続ける余裕がある人に向いているでしょう。

決まった利子を受け取りたい人

投資目的がインカムゲインを得ることであれば、定期的に決まった利子を受け取れる債券投資が向いています。


まとまった金額を投資できれば特に効果は大きいでしょう。

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例えば、退職金を運用しながら年金の補完として利子も受け取りたい人に債券投資をおすすめします。

使う時期が決まった資金を運用したい人

債券を満期まで保有していれば、発行元がデフォルト(債務不履行)しない限り額面金額が受け取れます。


この性質を利用して、特定の時期や目標に向けた計画的な資金準備に適しています。例えば、5年後の子どもの入学に備えた教育資金として、運用しながらお金を確保しておきたい場合などです。

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流動性が低いことを逆手に取って、債券投資をした分の資金は凍結させて数年後に使用する、という使い方も可能です。

ポートフォリオに偏りがある人

株式や投資信託のみを保有していると、大暴落の際に焦りを感じてしまうでしょう。


債券投資は基本的に株式とは相反した値動きをするため、リスクを分散させたポートフォリオ作成のために債券を購入してみるのも選択肢の1つです。


例えば、今は米国株インデックス投資信託の積み立て購入のみで、暴落が不安な人が当てはまります。

井村FP

すでにNISAやiDeCoなどを利用して非課税メリットを受けながら、そのほかの株式投資などにも投資の幅を広げることを検討している場合、債券投資も選択肢の1つになるでしょう。


自分に債券投資が合っているのかどうか確かめたいなら、FPへの相談で詳細なアドバイスを受けてみてください。


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債券投資が意味あるものになるかどうかは、投資の目的やポートフォリオ全体のバランスによります。


自分には債券投資が合っているかどうか、個別のお悩みはマネーキャリアのFPへ相談してみましょう。

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【まとめ】債券投資は役割を理解すれば意味のある投資手法に

この記事でお伝えした通り、債券投資はローリターンで流動性も低いため、意味がないといわれることもあります。


ただし、債券投資の性質を理解し、ローリスクな運用をしたい、ポートフォリオのバランスを見直したい、などの希望に合わせて利用することで有効な方法になりえます。


自分のリスク許容度や投資目的に債券投資が合っているのかどうか確かめてみましょう。マネーキャリアのFP相談では、個別のケースに合わせたアドバイスが受けられます。

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