
内容をまとめると
- 貯金額が少ない場合は家計の見直しなど早めの対策が必要
- 結婚資金が貯金では足りない場合はプランの見直しなどを検討する
- FP相談で家計改善や貯金に役立つ情報やアドバイスを受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でお金の悩みを解決可能
- 家計改善や貯金、資産形成の相談ならマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 結婚前の平均貯金額はどれくらい?
- 20代・30代の平均貯金額
- 20代の平均貯金額
- 30代の平均貯金額
- 結婚にかかる費用
- 結婚前に貯金額を効率よく増やす方法
- 具体的な目標金額を決める
- 貯金専用の口座を用意する
- 給料日に先取りで貯金する
- 家計を見直して無駄な支出をカットする
- 副業や資格取得で収入アップを目指す
- 同棲して生活コストを抑える
- 資産運用でお金を増やす
- 家計管理のプロ(FP)に相談する
- 結婚時に貯金額が足りないときの対処法
- ご祝儀を結婚費用に充てる
- 親族から資金援助を受ける
- 挙式プランを見直して費用を抑える
- ブライダルローンを利用する
- 結婚前の貯金額に不安を感じたらFPに相談しよう!【まとめ】
結婚前の平均貯金額はどれくらい?
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(首都圏)調べによると、結婚費用に向けた夫婦の貯金総額は、全国平均で325万8,000円となっています。
地域別の貯金総額は、次のとおりです。
地域 | 結婚費用のための貯金総額 |
---|---|
全国平均 | 325万8,000円 |
北海道 | 241万9,000円 |
青森・秋田・岩手 | 246万2,000円 |
宮城・山形 | 280万5,000円 |
福島 | 271万9,000円 |
茨城・栃木・群馬 | 299万5,000円 |
首都圏 | 339万7,000円 |
新潟 | 248万9,000円 |
長野・山梨 | 307万2,000円 |
富山・石川・福井 | 358万2,000円 |
静岡 | 320万6,000円 |
東海 | 351万8,000円 |
関西 | 373万2,000円 |
岡山・広島・山口・鳥取・島根 | 304万3,000円 |
四国 | 304万6,000円 |
九州 | 268万1,000円 |
貯金額が最も多かったのは関西、最も少なかったのは北海道で、その差は131万3,000円となっています。
20代・30代の平均貯金額
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、平均初婚年齢は男性30.7歳、女性29.1歳となっています。
このことから、20〜30代で結婚する人が多いことがわかります。
20〜30代の単身世帯の貯金額を把握しておくことも、自分の立ち位置や将来の備えを考える上で重要です。
ここでは、20代と30代の平均貯金額について見ていきましょう。
20代の平均貯金額
金融広報中央委員会の調査によると、20代の平均貯金額は118万円でした。
同じく20代の金融資産保有額の平均は219万円となっています。
また、年間手取り収入に対する貯金割合は18%です。
30代の平均貯金額
金融広報中央委員会の調査によると、30代の平均貯金額は443万円となっています。
また、金融資産保有額の平均は912万円です。
20代と比較すると、貯金額は325万円、金融資産額は693万円多くなっています。
なお、30代の年間手取り収入に対する貯金割合は17%です。
結婚にかかる費用
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(首都圏)調べによれば、結婚の際にかかる主な費用は、以下のとおりです。
・結納式の費用:43万9,000円
・両家の顔合わせの費用:8万3,000円
・婚約指輪:39万円
・結婚指輪:29万7,000円 ※2人分
・挙式、披露宴、ウェディングパーティー総額:343万9,000円
・新婚旅行:61万6,000円
・新婚旅行土産:8万1,000円
※全国平均の場合
総額で534万5,000円になります。
さらに結婚後も、マイホームの購入資金や引っ越し費用、出産・育児にかかる費用など、まとまった支出が発生する可能性があります。
結婚前に貯金額を効率よく増やす方法

結婚前に貯金額を効率よく増やす方法には、次のようなものがあります。
- 具体的な目標金額を決める
- 貯金専用の口座を用意する
- 給料日に先取りで貯金する
- 家計を見直して無駄な支出をカットする
- 副業や資格取得で収入アップを目指す
- 同棲して生活コストを抑える
- 資産運用でお金を増やす
- 家計管理のプロ(FP)に相談する
具体的な目標金額を決める
貯金を効率よく貯めるには「いくら貯めるか」を明確にすることが大切です。
目標があることで意識が高まり、自然と貯金を優先する行動がとれるようになります。
「結婚までに150万円を貯める」「2年で300万円を貯めて結婚とマイホームの資金にする」といったように、期限と金額をはっきり決めるとモチベーションも上がります。
反対に「なんとなくお金を貯めたい」という具体的な目標がなく漠然とした状態では、貯金の意識が弱まり、計画的に貯めるのが難しくなりがちです。
貯金専用の口座を用意する
結婚前に効率よく貯金を増やすためには、貯金専用の口座を用意するのがおすすめです。
生活費と同じ口座で管理していると、貯金との区別があいまいになって、気づかないうちに使ってしまうことがあります。
専用口座を作ることで「このお金は使わないもの」と意識しやすくなり、貯金額の把握も簡単です。
また、どれくらい貯まったかが一目でわかるので、モチベーションアップにもつながります。
着実にお金を貯めたい方は、専用口座の開設から始めてみましょう。
給料日に先取りで貯金する
結婚前に効率よく貯金額を増やすには「先取り貯金」を取り入れるのがおすすめです。
「余った分を貯金しよう」と考えていると、思うようにお金が残らなかったり、月ごとの貯金額が不安定になりがちです。
給料が入ったタイミングで最初に一定額を貯金用に取り分けてしまえば、確実に毎月貯金ができます。
また、支出への意識も高まり、使いすぎを防ぐことにもつながります。
家計を見直して無駄な支出をカットする
家計を見直して無駄な支出を減らすことで、生活費にゆとりが生まれ、その分を貯金に回しやすくなります。
電気代、ガス代、水道料金、携帯代、保険料、食費、サブスク代など、固定費や変動費の両方をチェックしてみましょう。
料金プランの見直しや使い方の工夫、不要なサービスの解約などで、節約につなげることができます。
支出を抑えることで、収入が変わらなくても貯金額を増やすことが可能です。
副業や資格取得で収入アップを目指す
結婚前に効率よく貯金を増やしたいなら、副業を始めたり、資格を取得して収入アップを図るのも有効な方法です。
例えば、副業で月に3万円稼げば、年間で36万円のプラスになり、そのまま貯金に回すことも可能です。
また、企業によっては資格を取得することで資格手当が支給されることもあり、中には月3万円程度の手当がつくケースもあります。
支出を見直すだけでなく、収入アップを目指すことで、より効率的に貯金を増やすことができます。
同棲して生活コストを抑える
同棲することも、結婚前に貯金額を効率よく増やす方法の一つです。
二人で暮らすことで、家賃や光熱費、食費といった生活費をシェアでき、一人暮らしよりもコストを抑えることができます。
例えば、光熱費は人数が増えても2倍になるわけではないため、自然と節約につながります。
また、結婚を見据えて一緒に生活することで、お互いに節約や貯金への意識が高くなるのもメリットです。
資産運用でお金を増やす
資産運用によってお金を増やし、結婚資金や将来に備えるのも一つの方法です。
例えば、NISAを活用すれば運用益が非課税となるため、効率的に資産を増やすことが期待できます。
運用が順調に進めば、まとまった利益を得られる可能性もあります。
また、投資信託は100円程度からスタートでき、株式投資も単元未満株であれば、少額で有名企業の株に投資することが可能です。
家計管理のプロ(FP)に相談する
結婚前に貯金を効率よく増やしたいなら、家計の専門家であるFPに相談するのがおすすめです。
FPに相談すれば、現在の家計の問題や改善ポイント、効果的な節約方法について具体的なアドバイスを受けられます。
また、結婚後に必要となる資金についてもシミュレーションができるため、将来を見据えた貯金計画を立てることができます。
家計管理は結婚後にさらに重要になるため、早い段階から考え方を身につけておくことは大切です。
結婚時に貯金額が足りないときの対処法
結婚時に貯金額が足りないときの主な対処法は、次のとおりです。
- ご祝儀を結婚費用に充てる
- 親族から資金援助を受ける
- 挙式プランを見直して費用を抑える
- ブライダルローンを利用する
ご祝儀を結婚費用に充てる
結婚時に貯金が不足している場合は、ご祝儀を結婚式の費用に充てることを検討するとよいでしょう。
ご祝儀を充てることで、自己負担額を減らすことができます。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(首都圏)調べによると、ご祝儀の全国平均総額は約205万6,000円です。
一方、結婚式の総費用は全国平均で約343万9,000円とされています。
これらのデータをもとに試算すると、ご祝儀を充てることで自己負担額を約138万3,000円まで抑えることができます。
親族から資金援助を受ける
結婚時に貯金額が足りないときは、親族から資金援助をしてもらう方法もあります。
援助があれば、その分自己負担が減り、費用面の不安を和らげることができます。
ゼクシィ結婚トレンド調査2024(首都圏)調べによると、結婚費用に関して親から援助を受けたカップルは、全国平均で81.9%となっています。
ただし、親族からの援助に期待しすぎてしまうと、資金計画が不安定になる可能性があるため、他の方法もあわせて検討しておくことが大切です。
挙式プランを見直して費用を抑える
結婚式の費用が貯金だけでは足りない場合は、挙式プランを見直して費用を抑えるという選択肢があります。
早めに式場のスタッフに相談し、見直し可能な項目や削減できる金額を確認しましょう。
例えば、料理やドリンクのランクを下げる、ウェルカムドリンクをお酒からソフトドリンクに変更する、アルバムではなくデータ納品にするなど、さまざまな工夫で費用を抑えることができます。
挙式日が近くなると変更が難しくなるため、早めに相談しておくことが大事です。
ブライダルローンを利用する
結婚式の費用が貯金だけでは足りない場合、ブライダルローンを利用するという選択肢もあります。
ブライダルローンは、結婚式や新婚旅行、結婚指輪などの費用に使える専用ローンです。
多くの金融機関が取り扱っており、必要に応じて数百万円の借り入れも可能です。
Webで申し込みから契約まで完結できるケースも多いため、忙しくても手続きをスムーズに進められます。
親族などからの援助がなくても、ブライダルローンを利用すれば、結婚に必要な資金を確保することができます。
結婚前の貯金額に不安を感じたらFPに相談しよう!【まとめ】
男女を問わず、結婚前に貯金額に不安を感じたら、できるだけ早く家計を見直すなどの対策をとることが大切です。
また、貯金では結婚費用が足りない場合は、挙式プランの見直しやご祝儀の活用、親族からの援助、ブライダルローンの利用など、さまざまな方法で対応できます。
結婚式や新婚旅行、新居への引っ越しには多くの費用がかかることがありますが、結婚後もマイホームの購入、出産・育児など出費は続きます。
そのため、結婚前から家計を見直して効率よく貯金し、将来に備える姿勢が大事です。
結婚にかかる費用だけでなく、家計管理や貯金の進め方、将来の資金計画に不安がある場合は、FPに相談して悩みを解消しましょう。