年収600万の女性の割合は?職業や税金から生活レベルまで解説!のサムネイル画像

・この記事を読んでほしい人

  • 年収600万の女性がどれくらいいるのか知りたい人
  • 年収600万の女性の手取り額や生活レベルを知りたい人
  • 女性で年収600万を目指せる職業について知りたい人
  • 女性で転職して年収600万を目指せるのか気になる人


「年収600万稼ぐ女性の割合はどれくらい?」「女性で年収600万稼ぐにはどんな職業に就けばいい?」こんな疑問を持つ方は多いでしょう。そこで本記事では、年収600万稼ぐ女性の割合、女性が年収600万稼げる代表的な職業、年収600万の女性の結婚事情をまとめました。

監修者「井村 那奈」

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次

年収600万以上稼ぐ女性の割合は女性の給与所得者のうち5.8%


国税庁が行った令和元年分の調査によると、女性の給与所得者数は2,223万人中、年収600万円以上稼ぐ女性は全体のわずか5.8%しかいないという結果になりました。

年収ごとの割合を表にまとめると次の通りです。
年収割合
100万円以下15.4%
100万円~200万円以下23.7%
200万円~300万円以下20.3%
300万円~400万円以下17.5%
400万円~500万円以下10.5%
500万円~600万円以下5.5%
600万円~700万円以下3%
700万円~800万円以下1.6%
800万円~2.5%

上記の表を見ると、年収が500万円を超えるとその割合がグッと減っていることがわかります。

年収は、仕事を続けていくことで上がっていきやすいですが、女性は出産や育児で仕事を続けにくいということもあり平均年収が上がりにくいという事情もありそうです。

年収をすぐに600万円に上げたり高い給料水準を保つことは難しいですが、今ある収入を大きく増やすことは可能です。


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日本では女性が年収600万以上稼ぐのは難しい現状

現代の日本では年代が上がるにつれ全体平均との差が大きくなっており、女性が生涯をかけてキャリアを積み重ねるのは難しい状況であるといえます。


女性の社会進出が進み、結婚・出産後も働き続ける人も増えています。


しかし、結婚・出産後は正社員から非正規雇用の派遣・パート・アルバイトへシフトする人が多いのが現状です。


年代ごとの平均年収を表にまとめると次の通りです。

年代女性の平均年収全体の平均年収
20代
321万348万
30代377万444万
40代403万510万
50代以上431万631万


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女性が年収600万稼げる代表的な職業を解説!【11の職業】


ここからは、女性でも年収600万円稼ぐことができる職業についてお話していきます。


日本で女性が年収600万円を稼ぐのは難しいのが現状ですが、限られた一部の人しか年収600万円稼げないわけではありません。


今回紹介する職業は次の11種類です。

  1. 戦略・経営コンサルタント
  2. 業務改革コンサルタント
  3. リスクコンサルタント
  4. 営業職
  5. MR
  6. 法務
  7. 企画・管理職
  8. 会計士
  9. プロジェクトマネージャー
  10. エンジニア
  11. 投資銀行業務
コンサル系金融専門知識が必要な職業の年収は高い傾向にあります。

それでは、それぞれの職業の仕事内容と年収を紹介します。

ただし、今の会社を辞めて転職をするにはリスクが伴います。


「収入を増やしたい」という目的での転職は、うまくいかないことも多いです。


そのため、収入を増やしたい場合は今あるお金を増やす方法がおすすめです。


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年収600万の職業①:戦略・経営コンサルタント

戦略・経営コンサルタントとは、企業から依頼を受けて戦略・経営面での問題点を洗い出し、解決策を練る職業です。


平均年収は607万円


依頼される分野は財務・会計、生産効率・人事、マーケティングなど多岐にわたります。


情報収集能力に分析力、クライアントと円滑にやり取りできるコミュニケーション能力が求められます。

年収600万の職業②:業務改革コンサルタント


業務改革コンサルタントとは、現在の業務の流れを調査し、重複・無駄といった業務上の問題点を見つけて改善策を提案する職業です。


業務の効率化や製品の品質向上に大きな役割を果たします。


平均年収は601万円です。


情報収集能力やコミュニケーション能力だけでなく、具体的な改善策を練るため製品を製造する機材に関する知識も求められます。

年収600万の職業③:リスクコンサルタント

リスクコンサルタントは、データの流出や不正会計などの不正リスク対策や、災害・事故といった予測できない事態への対策(=事業継続計画)を行う職業です。


平均年収は599万円です。


他にも金融リスクや、物理セキュリティもリスクコンサルタントの仕事といえます。


リスクの分野に応じて高度な専門知識が求められる職業です。

年収600万の職業④:営業職


営業職は、お客様との直接のやり取りを通して自社の売り上げに貢献する仕事です。


自社の製品を売り込むだけでなく、アプローチ先の検討・製品の発注・納品・アフターフォローなどの一連の流れを担います。


平均年収は565万円です。


「合計〇〇円以上の契約を取れたら給与に△万円上乗せする」といったインセンティブ制度を取り入れている企業もあります。

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年収600万の職業⑤:MR(製薬会社の営業)

MRとはMedical Representativesの略で、主に製薬会社の営業部に所属しています。


平均年収は565万円です。


主な仕事内容は、医療関係者へ医薬品の品質・有効性・安全性等に関する情報を提供して、医薬品の適正な使用を促すことです。


薬品・薬学に関する高度な専門知識が求められます。

年収600万の職業⑥:法務


法務の主な仕事は、民法・商法を踏まえた契約書の作成や法務相談、取引先との紛争訴訟対応です。


平均年収は551万円です。


合法と違法のボーダーラインを相手に伝えられるコミュニケーション能力や、専門的な知識が求められます。


弁護士や司法書士、行政書士などの国家資格を取得しておくと、年収アップにつながります。

年収600万の職業⑦:企画・管理職

企画・管理職では企業・事業・製品販売などに関する計画を練り、部下に指示を出して全体の流れを管理します。


事業にかかわる人や事柄を総合して俯瞰しなければならないため、豊富な知識と現場での経験が求められます。


平均年収は551万円です。


全体指揮を任される分責任は重くなりますが、その分やりがいがある仕事です。

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年収600万の職業⑧:会計士


会計士の主な業務は、企業の会計監査を行うことです。


書類に間違いがないことや、会計が適正に行われていることを証明し、財務状況の信ぴょう性を保証します。


会計士の保証があるからこそ、投資家は安心して投資でき、企業は資金を用意できるのです。


平均年収は543万円です。


会計士になるには、公認会計士の資格の取得をおすすめします。

年収600万の職業⑨:プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、期日までに製品を完成できるよう、全体を管理する職業です。


平均年収は535万円です。


企画の計画立案・トラブル発生時の対応・報告書の作成などを行います。


豊富な現場経験や専門知識に加えて、プロジェクトの中心人物となるため、リーダーシップも求められます。

年収600万の職業⑩:エンジニア


ひとことでエンジニアと言っても、ジャンルはIT・通信系、メディカル・食品系などさまざまあります。


平均年収は535万円です。


もともとは工学に関する知識を持った技術者のことを指していました。


現在はインターネット関連の知識を持ったITエンジニアの需要が高まっています。


ITエンジニアは学習サイトや講座、書籍など、独学でも始めやすいのが魅力です。

年収600万の職業⑪:投資銀行業務

投資銀行業務では、資金面で困っている企業に対して資金調達などの手伝いをします。


普通の銀行との違いは、「預金」「貯金」の機能を持たないことです。


投資銀行では個人や企業に融資したお金の利息で利益を得ます。


平均年収は530万円です。


金融や経営、会計の専門的な知識が求められる職業です。

女性が転職をして年収600万を目指す場合に気をつけること

では、女性が転職して年収600万を目指す場合に気をつけるべきことは何があるのでしょうか。


  • 同業種で年収ベースが高い企業に転職する
  • 前職のキャリアを生かし年収の高い他業種に転職する
  • 事務職では年収600万を超えることは難しい

以下では、これらの3点に分けて解説します。

①同じ業種で年収ベースが高い企業への転職を狙う

「前職で磨いたスキルや経験を転職した後も生かしたい!」と考える女性の方は、そもそもの年収ベースが高かったりボーナスが多くもらえる同業種の企業に転職を考えるのも良いでしょう。

大手商社コンサル営業職テレビ局などのマスコミであれば若手でも年収600万を目指せます。

しかし、これらの企業への転職難易度は非常に高く、また新卒採用が優先されることも珍しくありません。

転職エージェントなどのプロの力を借りて転職することも考えましょう。

②転職前に築いたキャリアを生かして年収の高い他業種を狙う

前職で長い間勤務してキャリアを築いた女性の方は、他業種への転職を考えてみるのも選択肢の1つです。


前職が営業職でやりがいを感じていた場合は、そのキャリアに専門的な知識を追加したMR証券会社の営業職であれば年収600万のラインを超えることができます。


また女性がつく職業としては珍しいかもしれませんが、ITエンジニア系の技術職は現在採用ニーズが高まっている分野です。

アプリ開発の会社モノづくりメーカーなどは引く手数多なので、興味のある方は勉強して目指してみるのもいかがでしょうか。

③事務職では年収600万を突破するのは難しい

女性の場合、事務職だと年収600万を超えることは難しいので注意しておきましょう。
次の表は、事務職における女性の平均年収のランキングです。

順位職種名女性の平均年収
第1位人事事務439万円
第2位経理事務411万円
第3位総務事務382万円
第4位貿易事務348万円
第5位営業事務319万円
第6位一般事務309万円
第7位医療事務276万円


ご覧のように、平均年収第1位の人事事務でも年収439万であり、年収600万はかなりハードルが高いことがわかります。

年収600万の手取りは457万円【計算方法を解説】


年収600万円の手取りは457万円とされています。


控除される143万円の内訳は次の通りです。

  • 所得税:約20万3,000円
  • 住民税:約30万3,800円
  • 社会保険の健康保険:約34万8,900円
  • 厚生年金保険:約54万9,000円
  • 雇用保険:約1万8,000円
合計で142万2,700円。

よって年収600万円の手取り額は
  • 600万円-142万2,700円≒457万円
となります。

配偶者や子どもがいる場合は配偶者控除・扶養控除を受けられるので、もう少し手取り額は多くなります。

都内で暮らす年収600万の独身女性の生活レベルを解説!


ここからは、都内で暮らす年収600万の独身女性の生活レベルについてお話していきます。


ボーナスは年2回・2ヶ月分が支給されるとして、手取り年収457万円を14ヶ月で割ってみましょう。


そうすると毎月の手取り収入は

  • 457万円÷14ヶ月≒32万5000円
となります。

家計簿の目安を見てみましょう。
項目金額
家賃82,000円
水道光熱費・通信費23,000円
食費42,000円
交際費37,000円
被服費23,000円
交通費8,000円
趣味・娯楽費25,000円
雑費15.000円
貯蓄70,000円

独身だと趣味・娯楽や貯蓄にもお金を回せて、ゆとりのある生活ができると言えます。

年収600万の理想の家計割合

次に、年収600万の理想の家計割合についてお話します。


家計割合とは、収入に対してそれぞれの支出の項目は何割くらい使えばよいかを示す数値です。


家計の見直しを行う際は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 家賃:25~30%
  • 水道光熱費・通信費:6~10%
  • 食費:10~15%
  • 交際費:3~5%
  • 被服費:2~5%
  • 交通費;3~5%
  • 趣味・娯楽:3~5%
  • 雑費:2~3%
  • 貯蓄:15~20%

意識して節約しないと現実は貯金がたまらない

理想的な数値は先に示しましたが、現実は、意識して節約しないと貯金が貯まらないということが多々あります。


手取りが30万円以上あると、独身なら余裕のある生活を送れると思いがちですが、実際はそうでもありません。


なぜなら、自由に使えるお金が多い分、趣味や自分磨きに多く使ってしまい、結果として手元にほとんど残らない状況に陥ってしまうからです。


ゆとりが仇となり、かえって貯蓄できないことが多いのが現実。


お給料が振り込まれたらすぐに20%は別の貯金用口座に移すなど、確実に貯蓄できるような対策が必要です。

女性は年収600万あっても安心してはいけない理由


年収600万円以上稼いでいる女性も、人生には結婚や出産など様々なライフイベントが待ち受けているため、決して安心はできません。


結婚するなら配偶者と住む家への引っ越し代・結婚式の費用、出産したら数十年にわたって子どもの教育費も必要になります。


収入を計画的に貯めたり使ったりするには、ライフプランを明確にしておくことが大切


結婚・出産のタイミングや、マイホーム・マイカーローンを組む予定はあるかなどをはっきりとさせておきましょう。


ライフプランの相談をするなら、マネーキャリアライフプラン相談がおすすめです。


マネーキャリアライフプラン作成のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)3,000名と提携しているため、FPの質が非常に高い無料相談サービスです。


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年収600万の女性の結婚事情は?


ここからは、年収600万の女性の結婚事情についてのお話です。


年収600万円稼ぐ女性は、努力できる自立していると思われたり、収入が安定しているから子どもができても安心できると魅力的に映ることが多いです。


しかし、実際に結婚するとなると、収入金額だけで選ばれることはありません。


結婚できる女性の特徴は、包容力があり、甘え上手であることです。

年収600万の40代女性が結婚できた理由

では、年収600万円で結婚できた理由とはなんでしょうか?

以下より紹介してきます。

包容力がある

女性だけでなく、男性も日々の仕事で疲れがたまったり、悩みを抱えたりします。


相手が落ち込んでいるように見えたら「どうしたの?」「大丈夫?」と優しく声をかけてみましょう。


相手にとって癒の存在になれたら、ずっと大切にしてもらえますよ。


甘え上手

年収600万円の40代の女性となると、自立していて自分の身の回りのことは何でもできるでしょう。

しかし、それだと「頼られたい」という男心にとっては物足りなく感じるもの。

本当なら自分でできることでも「ちょっと手伝って」「どうしよう?」と甘えてみてください。

年収600万でも結婚できない女性の原因

次に、600万円でも結婚できない理由を紹介します。

男性を社会的地位で評価する

「私は年収600万円稼いでいるから、それ相応の相手じゃないとダメ!」と、相手を上から目線で年収・肩書・勤務先などの社会的地位で評価するのは避けましょう。


社会的地位で評価していると、相手の内面を見ようとしない薄っぺらな人だと思われて、結婚の対象から外れてしまいます。


弱みを見せない

「私がしっかりしないと!」「相手も仕事で疲れているんだし、甘えちゃダメだよね」弱みを見せない女性は一定数います。


しかし相手の男性は「相手が完璧すぎて気が休まらない」「リードしてくれるのは嬉しいけど、結婚って二人三脚で生活するものじゃないの?」と感じることも。


少しスキを見せて、男性に「相手も俺のことを必要としているんだ」と思われるような女性を目指してみてください。

おまけ:年収600万は税金を安くするのに好都合な理由


実は、年収600万は税金を安くするのに好都合です。


所得税などの税金は、年収が高くなるほど納める金額も大きくなります。


ここで気を付けたいのが、年収全額に税率をかけるわけではないということ。


年収から基礎控除や給与所得控除を差し引いた金額に税率をかけます。


年収600万円の場合、税金がかかるのは約300万円。


300万円の税率は10%、控除額は9万8000円です。


しかし330万円になると、税率は20%、控除額は42万8000円となり、納める金額が増加します。


年収600万円は税金を安く済ませ、手取り額を多くするにはちょうどいい金額なのです。

まとめ:年収600万以上の女性は勝ち組!ただし油断は禁物

ここまで、年収600万円稼ぐ女性の生活の様子や、年収600万円稼げる職業を紹介しました。


今回の記事の要点は次の通りです。

  • 年収600万円以上の女性は5.8%とごくわずか。
  • コンサル系や営業職、会計士などの職業に就いている人が多い
  • 年収600万円の手取り額は457万円
独身だと都内一人暮らしでも、ある程度余裕を持って生活できます。

しかし、将来のことを考えると油断できないこともあります。

その理由は
  • 「収入があるから」と趣味・娯楽や自分磨きにお金を使いがち
  • 結婚資金や老後資金を貯めておかなければならない
  • 子どもが生まれたら養育費が必要になって、貯蓄に回せない
などです。

年収600万円と言えども安心し過ぎず、収入は計画的に使ったり貯めたりしましょう。

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