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母子家庭で奨学金を利用したい!でも母子家庭が利用できる奨学金は何?どのくらいもらえるの?このように疑問をもつ方は多いのではないでしょうか。この記事では、実際の奨学金受給者が、母子家庭が利用できる奨学金や支給条件、給付金額について解説します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

母子家庭が受け取れる奨学金とは?支給額や受給条件は?

こんにちは。マネーキャリア編集部の千堂 翔です。


皆さんは「奨学金制度」をご存知でしょうか。


簡単に奨学金制度について、説明しますと、進学のために期間からお金を借りられるという制度になっております。


最近では、コロナウイルスの影響で、


親の収入が減って、仕送りをもらうことができない。
学生自身がアルバイトが出来なくなり、生活する上で必要なお金を確保出来ない。

などの状況に陥っている学生が多くいます。 


このような状況下で果たして自分の子供を進学させる事が出来るのか不安になられる親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。 


さらに、母子家庭の場合は、コロナ禍で子供の進路や進学の事で一般の家庭よりも更に不安になっているのではないでしょうか。 


そこで、今回は一般の方よりも不安が募っているだろう母子家庭世帯の学生の為に、奨学金に関する内容を執筆致します。 


本記事が、母子家庭世帯の学生が奨学金を借りる際の手助けになれば幸いです。

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母子家庭はまずJASSOの給付型奨学金の対象か確認しよう



貸与型奨学金と給付型奨学金を簡単に説明すると、貸与型奨学金は借りたお金を返さなければならない奨学金です。


それに対して、給付型奨学金は返さなくていい奨学金です。


毎月、奨学金としてお金が自分の口座に振り込まれます。


その奨学金の返済は行わなくていいです。


つまり、ただでお金をもらえるのが、給付型奨学金となります。


これまでの文をみて、給付奨学金の方が自分にとってメリットがあるということは一目瞭然ですよね。


ただ、これだけのメリットがある給付方奨学金は誰でも貰えなく、幾つかの条件を満足する事で貰える権利を獲得できます。

給付型奨学金がもらえる条件は親の収入と学業成績!



まず、第一に親の収入が住民税非課税であるか、また、住民性非課税に値する金額に近い年収の人が対象です。


この「住民税非課税に値する年収」であるかどうかは家族構成などによっても変化します。


次に、給付型奨学金を実際に貰う学生に要求される条件は下記の2つがあります。


  1. 全履修科目においての評定平均値が3.5以上(5段階評価)
  2. 将来的に社会的自立し、社会に貢献したいと高い志があり、本人自身の勉学に励む意識が高く、大学進学を志す意欲がある者。

高校時代の成績次第で、お金を貰えるか貰えないかが決まってきます。


勉強を頑張り、評定平均値が3.5以上だと無料でお金を貰えます。


仮に、貰えた場合、その時点で親孝行の1つを成し遂げた事と同然の価値があります。


そもそも大学の学費の支払いは人により様々で、親が全額負担してくれる所、学生本人自身が全額負担する所などあります。


私は後者で、自分自身で学費を負担していました。


ただ、アルバイトだけの給料では学費はとても賄えませんので、将来の自分に借金をして、奨学金を利用しました。


私は今社会人ですが、月に20000円を返済しています。


この20000円は地味に日々の生活を苦しめる材料の1つにもなります。


私の時代には、給付型奨学金が無かったため、この奨学金を利用できる皆さんが非常に羨ましいです。


この記事をお読みになる皆さんには、無料で奨学金が貰えるこの機会を逃さずに、しっかりとご覧になって、情報を収集してください。


個々の状況により異なってきますので、まずは、JASSOの進学シュミレーターにてシュミレーションをして下さい。


進学シュミレーターのリンクを貼っておりますので、参考にして下さい。

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給付型奨学金の支給金額を紹介

下記に給付型奨学金の毎月あたりの支給金額の表を示します。


自宅通学自宅外通学
国立大学¥20,000¥30,000
公立大学¥20,000¥30,000
私立大学¥30,000¥40,000


このように、大学の種類や通学方法によって、毎月貰える支給金額が異なります。


後で説明する貸与奨学金と比較して、少ない額の奨学金となります。


奨学金機構側からすると、ただでお金をあげることになるので、高い金額を設定出来ずに、少ない金額となっているのでしょう。


少ない金額といっても、毎月 ¥20,000〜¥40,000を返す必要なく、貰えるわけなので、少しでもゆとりのある生活を送る為に給付型奨学金を利用しましょう。

給付型支援金の受給者は大学無償化の対象になり授業料が免除される!

大学無償化とは、2020年4月に開始された制度です。


この制度は


  • 入学金・授業料の免除もしくは低減
  • 給付型奨学金の支給


の2つの援助があります。


無償化の対象は大学、短大、専門学校、高等専門学校となります。


この制度の背景と致しまして、少子化があります。


昨今の日本では、少子化に焦点が充てられています。


なぜ、少子化になる原因の一つに、世間一般的に収入が下がっている事が挙げられます。


収入が下がると


もし、子供を作っても、お金がないから大学に通わせられない。


といった問題が出てきます。


この状況を打破する為に、低所得者に対して、経済的負担の軽減を目的として消費税を元にこの制度は始まっています。


また、文部科学省は、大学に進学する人が多くなれば、社会で自立して、社会に貢献できる人材が増えるであろうという考えもあり、このような制度を導入したと考えられます。


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JASSOの奨学金には貸与型奨学金もある!



貸与型奨学金は、先ほど説明した給付型奨学金と異なり、将来的に返さなければならない奨学金の事を言います。


ここでは、利子の有無や給付の条件など、貸与型奨学金について詳しく説明していきます。



貸与型奨学金には無利子・利子の2種類ある

貸与型奨学金には利子が発生しない第一種と利息が発生する第二種があります。 


第一種の方が、第二種と比較して、利子が発生しない分、借りれる上限が少ないです。


なるべく多くの奨学金を借りたいという方は第一種と第二種の併用も出来ます。


ちなみに、私の場合は第一種と第二種を併用して、奨学金を借りていました。


貸与型奨学金がもらえる条件は親の収入と学業成績!



第一種、第二種奨学金はそれぞれ条件が異なります。


まず、第一種の条件について説明します。


第一種奨学金(無利子)


条件は主に家計基準(生計維持者の収入・所得)と学生本人の学力基準があります。


【家計基準(生計維持者の収入・所得)】


家族の数と給与所得か給与所得外かで家計基準が大きく変わるので、下にその表を示します。


給与所得給与所得外
3人世帯657万286万未満
4人世帯747万349万未満
5人世帯922万513万未満


給与所得とは、サラリーマンが勤務先から貰う給与、ボーナスの事を言います。


但し、上の表の金額は、あくまで目安です。


【学力基準】


高等学校または専修学校高等課程の1年から奨学金申し込み時までの評定平均値が3.5以上であること。


第二種奨学金(有利子)

  

第二種奨学金の採用条件は第一種奨学金に比べて、緩くなっています。


また、利子については上限3%となっている。


【家計基準(生計維持者の収入・所得)】


第一種同様、家族の数と給与所得か給与所得外かで家計基準が大きく変わるので、下にその表を示します。  


給与所得給与所得外
3人世帯1009万601万未満
4人世帯1100万692万未満
5人世帯1300万892万未満


となっております。


【学力基準】 


高等学校または専修学校高等課程における成績が平均以上ある者


となっております。

貸与型奨学金の貸与金額を紹介

下に第一種奨学金と第二種奨学金の貸与金額について説明します。


第一種奨学金(無利子)


大学の区分及び通学する場所によって金額が変わってきます。


尚、表示している金額は毎月支給される金額となっております。


自宅通学自宅外通勤
国公立2万、3万、4.5万2万、3万、4万、5.1万
私立2万、3万、4万、5.4万2万、3万、4万、5万、6.4万


自分の状況(大学の区分、通学する場所)に合う箇所の示されている金額から選択します。


例えば、国公立大学に通っており、自宅通勤の場合は2万、3万、4.5万から自分で毎月欲しい金額を選びます。


第二種奨学金(有利子)

第二種奨学金は、第一種奨学金と異なり、大学の区分及び通学する場所に関係なく、2万〜12万円の中から1万円刻みで、自分が借りたい金額を選ぶ事が出来ます。

さらに、高額な学費が必要とされる進学先には借りれる上限額が増えます。

市立大学の薬学部や獣医学部に進学する人は最大で14万円、医学部や歯学部に進学する人は最大でで16万円を借りれます。

貸与型奨学金の返済は卒業後7か月前から



貸与型奨学金を利用した場合、貸与が終了した月の翌月から7ヶ月目から返済が始まります。


大学や専門学校は基本的に卒業する3月が貸与の最終月となります。


2021年 3月に卒業した場合、最初の引き落としは2021年 10月となります。

JASSOの奨学金の申請手続きについて解説!【例文付き】



奨学金の申請の手付きの流れは大まかに、

  1. 高校側がJASSOに推薦
  2. JASSOによる審査
  3. 審査結果に合格した場合、奨学金が貸与される

自分が通学している高校側がその人が奨学金を貰うに値する人かを判断し、JASSOに推薦します。


その後、提出された書類を元にJASSOが審査を行います。


審査に合格すれば、奨学金を借りれる権利を貰えます。


続いて、奨学金の申請を説明します。


奨学金の申請方法は学生本人がインターネットで日本学生支援機構(JASSO)に申し込む自己申告制となります。


大学側が斡旋してくれる訳ではなく、自ら進んで申請しなければなりません。


奨学金を申請する時に、奨学金に申請理由を文章にて書く欄があります。


申請理由のポイントと申請理由の例文を紹介します。

ポイント➀兄弟姉妹が多く教育費が重なっている場合は記載

兄弟姉妹が多くて、全員が進学を希望した場合、教育費だけで莫大な金額となり、家計に大きなダメージを与えます。 


もし、兄弟姉妹が多い場合は存分にアピールしましょう。 


申請理由 例文 

私を含め、兄弟が3人おり、私の兄は現在、私立大学の3年生と2年生にいます。 


両親は共働きで家計を支えてくれていますが、私立大学に通う2人の学費を払っている今でも経済状況がひっ迫しております。 


この状況下に私が大学進学する事で、さらに家計を苦しめると思います。 


私自身もアルバイトをして、生活をしていくつもりですが、それだけでは厳しいので、貴機構に奨学金をお貸し頂きたく、申請いたします。

ポイント②世帯収入が少ない事を記載

単純に世帯収入が少ない為に、大学に進学すると家計が苦しくなることをアピールするのが良いでしょう。 


 母子家庭の場合は、母子家庭の為、世帯収入が少ない事を伝えると良いです。 


申請理由 例文 

私の父親は正社員として働いており、母親はパートをしておりますが、世帯収入は350万ほどしかなく、この状況下で、私が大学進学する事でさらに経済状況が悪化します。 


父親は60歳と高齢なので、今後、給与が上がるという事も考えられません。 そこで、貴機構の奨学金を借りて、家計に負担をかける事なく、進学したいと考え、申請いたします。 


また、申請の注意事項として 

  • 奨学金の申請期間は年2回のみ(春、秋) 
  • 書類の提出締め切りは必須。 
  • マイナンバーの記載が必須。 
といったことが挙げられます。

私は度重なる書類不備で、大学の奨学金受付窓口を度々訪問した事を覚えております。 奨学金を借りる為の書類なので、結構シビアです。 


時間に余裕を持って早め早めに手続きを済ましましょう。

母子家庭が利用できる給付型奨学金を紹介【JASSO以外】



母子家庭が利用できるJASSO以外の給付型奨学金としては、
  • ひとり親家庭支援奨学金制度
  • 公益財団法人の奨学金制度
  • 大学が設けている奨学金制度
  • 職種養成大学奨学金
  • 新聞奨学金
  • 全国母子寡婦福祉団体協議会
の6つがあります。

条件や給付金額などをひとつずつ丁寧に解説していきます。

①ひとり親家庭支援奨学金制度

文字通り、ひとり親世帯の為の奨学金となります。


各条件は下の通りになります。


  • 世帯条件:母子家庭や父子家庭などのひとり親
  • 経済的条件:経済的に厳しい状況である事
  • 学生本人の条件:社会貢献に積極的である事

支給月額は3万円となっており、他の奨学金との併用が可能である。

各都道府県から数名程度しか出来ない制度になるので、倍率は非常に高い。

②公益財団法人の奨学金制度

公益財団法人とは個人または団体から集めた資金・資産などの財産を法人化して、それを運用して自分の利益追求だけでなく、私たちの社会に様々な好影響を与える活動を行う団体です。


公益財団法人の給付型奨学金について紹介します。


公益財団法人みずほ農場教育財団

母子家庭や父子家庭で、経済的に学習をする事が困難な方に奨学金を給付している財団法人。


  • 対象範囲:小学校から大学
  • 支給月額:1.5万円あるいは3万円


公益財団法人古岡奨学会

在学中の学費を支援として、奨学金を給付している財団法人。


  • 対象範囲:高校へ入学する母子家庭
  • 支給月額:1.6万円

公益財団法人余慶会

福岡県内の高等学校に在籍していて、大学に進学を希望する人向けに奨学金を給付している財団法人。

  • 対象範囲:福岡県内の高等学校に在籍しており、大学への進学を希望する、ひとり親家庭
  • 支給金額:年間50万円

③大学が設けている奨学金制度

大学側でオリジナルの奨学金制度を導入している大学も多くあります。


この奨学金は基本的に、経済的に学費の支払いが困難な人を対象としておりますが、最近では成績優秀者などを対象に給付型奨学金制度を導入している大学もあります。


大学を卒業した後の大学院過程では、奨学金制度・学費減免制度が充実しており、入学金の免除、授業料の全額・半額免除があります。


ちなみに、私は大学院過程まで修了したのですが、大学院時代にかかった学費は入学金の半分だけです。


授業料は全額免除でした。


この理由と致しましては、私が大学在学中に親の収入が減額した為です。


私自身、大学を中退しようかと考えていましたが、奨学金や授業料免除のおかげで無事大学院を卒業できました。


私と似たような境遇の方がおられましたら、是非一度、調べてみて、良い制度を存分に利用してください。

④職種養成大学奨学金

職種養成大学奨学金とは、奨学金をある会社から借りる代わりに、専門学校や大学を卒業後、借りてくれた会社に数年務める事で借金が帳消しになる制度です。


例えば、私の彼女がこの奨学金制度を利用して、看護専門学校に通ってました。


奨学金は関西の病院で借りていた為、専門学校卒業後、関西の病院にて5年間働いて、奨学金を帳消しにして、地元に帰ってきてました。


私の知る限りでは、この制度を利用している病院は多いです。


奨学金を借りた病院で数年間働かないといけないという制約はあるものの、専門学校の学費を奨学金で賄い、さらに国家資格も獲得できて、制約をクリアすれば奨学金は返さなくていいって神制度ではないでしょうか。


看護師になりたい人は是非検討してみてください。

⑤新聞奨学金

新聞奨学金とは、朝刊と夕刊の配達をしながら、給付型の奨学金を貰い、学習する制度の事を言います。


無料の宿舎完備などのサポートもあります。

⑥全国母子寡婦福祉団体協議会

全国母子寡婦福祉団体協議会とは、各都道府県及び指定都市・中核市に所在する母子福祉団体の連絡協議機関です。


全国の母子家庭及びひとり親家庭・寡婦の福祉の発達を目的とした一般財団法人です。


「ひとり親家庭支援奨学金制度」というひとり親に向けた奨学金制度を設立しています。


母子家庭が利用できる貸与型奨学金を紹介【JASSO以外】



母子家庭が利用できる貸与型奨学金としては、
  • 母子節寡婦福祉資金(全国母子寡婦福祉団体協議会)
  • 社会福祉協議会の奨学金
の2つがあります。

一つ一つ解説していきます。

①母子節寡婦福祉資金(全国母子寡婦福祉団体協議会)

この奨学金は、母子家庭でありながら学校にきちんと通えるお子さんであれば、借りれる奨学金となっております。


  • 対象範囲:中学三年生及び高校一年生から三年生
  • 支給月額:3万円

学校の出席率が80%以上で、奨学金を貰ってる期間中の30日以上連続して休んだり、欠席した場合は支給が停止するなどとシビアな条件となっております。

仮に、留年をしてしまうと支給期間は引き延ばしできない為、経済的に負担は大きくなります。

②社会福祉協議会の奨学金

この奨学金は、


他の奨学金を応募したが、審査で落ちた。


奨学金の支給月までお金がなく、生活が不可能。


などの緊急事態に備えて無利子での支給されるとなります。


  • 対象範囲:低所得世帯
  • 支給月額:6万5千円。但し、どうしても生活に支障が出る場合はMAX9万7500円まで増額可能。
返済期間は14年間となっています。

母子家庭が奨学金以外に利用できる制度3選



母子家庭が奨学金以外に子供の進学の時に利用できる救済制度として、
  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母子父子寡婦福祉資金貸付金
  • 日本政策金融公庫(国の教育ローン)を使う
の3つが挙げらます。

①生活福祉資金貸付制度

生活福祉資金貸付制度とは、所得が少ない人や、高齢者、障がい者を経済的に支援する為の貸付制度となっております。


対象範囲は、低所得世帯、障がい者世帯、高齢者世帯、失業者世帯となっています。


この制度は借りたお金の使い道に応じて、4つの資金が用意されています。


  1. 総合支援資金:失業者向けの支援
  2. 福祉資金:生活に困窮している低所得者世帯・障がい者世帯・高齢者世帯向けの支援
  3. 教育支援基金:生活する事が困難な状況で、進学する子供がいる低所得世帯向けの支援
  4. 不動産担保型生活資金:持ち家はあるけど、生活する上での現金収入が少ない高齢者世帯に、持ち家を担保にする事を条件に、まとまった生活資金を貸し付ける支援

②母子父子寡婦福祉資金貸付金

母子父子寡婦福祉資金貸付金とは、教育費・生活費・住宅費など色々な費用を国から借りられる事が可能な為、経済的な不安を一掃できます。


金利は1%となっており、低金利である事も魅力です。


貸付条件としては、母子家庭または父子家庭のひとり親である事が挙げられます。


また、母子父子寡婦福祉資金貸付金で借りられるお金は修学資金。

就学支度資金などの教育費や住宅資金、生活資金など利用目的別に12種類に分けられており、種類によって限度額や条件が異なりますので、こちらも利用する前に調べる事をオススメします。

③日本政策金融公庫(国の教育ローン)を使う

教育ローンとは、高校・大学・専門学校などのまとまった入学・在学費用に対応しているローンの事を言います。


奨学金との大きな違いは、申し込みが一年中いつでも可能で、毎月一定額を支給されるのではなく、まとめた金額を一気に支給されるところです。


教育ローンの中には国(日本政策金融公庫)の教育ローンと民間(銀行、信用組合、信用金庫、JA、労働金庫)の教育ローンがあります。


以下に、それぞれのローンの目的と対象について示します。


民間の教育ローン国の教育ローン
目的商売平等な教育
対象収入が◯◯万円以上の方収入が◯◯万円以下の方


民間の教育ローンは商売である為に、収入が多くあり、返させる見込みがある人のみに貸します。


それに対して、国の教育ローンは、子供みんなに平等な教育を受けさせることを目的としています。


収入が低くて、子供を大学に進学させる事が困難な家庭にも教育を受けて貰いたいという考えが国の教育ローンになります。


国の教育ローンの特徴としては、ひとり親、低所得、三人以上の子供がいる多子世帯に対しましては、利息を下げる優遇制度があります。


教育ローンの利息は


銀行系の教育ローン>国の教育ローン


です。


母子家庭の方は必ず、国の教育ローンを必ず選びましょう。

奨学金受給者のアドバイス【奨学金選びのポイントは?】



私の場合、大学生に入ってから奨学金の制度を知り、JASSOの貸与型奨学金の第一種奨学金と第二種奨学金を併用しておりました。


もしかすると給付型奨学金を利用出来たかもしれませんが、当時の私は奨学金は返す物であるとの固定概念があり、給付型奨学金の存在を知りませんでした。


経験者の私から言えるアドバイスとしては、沢山ある奨学金の中から、借入可能な奨学金を全てピックアップしてください。


この作業をする事で、損する事なく奨学金を選べます。

参考:銀行の教育ローンも利用できる!審査や返済について解説



銀行の教育ローンは、商売で行っている為に、国の教育ローンよりも支払う事が可能かを厳しく審査されます。


審査されるポイントとしては、

  • 信用情報がブラックリストに載っていないか
  • 他社借入が多くないか
  • 安定した収入があるか
の3つが挙げられます。


➀信用情報がブラックリストに載っていないか

信用情報とはクレジットカード、ローンの利用残高や返済履歴の事を言います。 


過去に、2〜3ヶ月以上の支払い遅延があったりすると、金融事故とみなされ、審査に不利になります。 


数日程度の遅延であっても履歴に残りますので、短期間に何度も遅延を繰り返していると、審査が通らない事もあるので、注意が必須です。

②他社借入が多くないか

年収に対して、年間の返済額の割合が多いと、返済する事が困難であるとみなされ、審査に通らなかったり、借入額を減らされたりします。


教育ローンは、既存のローンを完済させ、綺麗な状態になってから申し込みをしましょう。

③安定した収入があるか

毎月一定の収入がある事が非常に重要で、正社員である事が1番望ましいです。 


自営業やフリーランスで、月によって収入額が大きく変動する方は審査が不利になります。 


教育ローンの金利は奨学金と比較して、高い傾向があります。 


奨学金は貸与が終了してから金利が発生しますが、教育ローンは借りた翌月から金利が発生する為に、返済額が多くなってしまいます。 


奨学金は卒業後から元本を分割返済することに対して、教育ローンは貸与期間から元本を分割返済しなければなりません。  

参考:大学進学にかかる費用を計算【国公立と私立での違いは?】

大学に進学するにあたり、かかる費用は国公立と私立でかなりの差があります。


下記に示している学費を見て、一体どのぐらいの金額になるかを把握してください。


学生本人は、下記に示している学費を見て、大学で勉強する為に必要な大きな学費を把握し、高い緊張感を持って、勉強に励んでください。


①国公立文系の学費

国公立文系に進学した場合の学費は、
  • 入学金:28万2,000円 
  • 年間授業料:53万5,800円 
  • 初年度納付金合計:81万7,800円 
  • 4年間の費用合計:242万5,200円
となっています。

私立文系に進学した場合と比較すると、4年間で100万円も安くなります。

②国公立理系の学費

国公立理系に進学した場合の学費は、
  • 入学金:28万2,000円 
  • 年間授業料:53万5,800円 
  • 初年度納付金合計:81万7,800円 
  • 4年間の費用合計:242万5,200円
となっています。

国公立理系の学費は国公立文系と同じ金額になります。

③私立文系の学費

私立文系に進学した場合の学費は、
  • 入学金:22万9,799円 
  • 年間授業料:76万5,581円 
  • 年間施設設備費:15万1,344円 
  • 初年度納付金合計:114万6,724円 
  • 4年間の費用合計:352万3,655円
となっています。

国公立文系と比較すると、年間授業料が増額し、年間施設設備費も発生し、4年間も費用合計も約100万増えます。

④私立理系の学費

私立理系の学費は、
  • 入学金:25万4,309円 
  • 年間授業料:110万5,616円 
  • 年間施設・設備費:18万5,038円 
  • 初年度納付金合計:154万4,963円 
  • 4年間の費用合計:486万1,811円
となっています。

国公立文系と比較すると、年間授業料が倍になり、年間施設設備費も発生し、4年間も費用合計も約2倍となっております。

これより、国公立より私立の方が圧倒的に安い事は明白です。

まとめ:母子家庭は奨学金を積極的に利用しよう

母子家庭の為の奨学金について説明してきましたが、いかがでしたしょうか。


この記事のポイントは


  • 覚えておきたい!貸与型奨学金と給付型奨学金の違い
  • 要チェック!返済のない給付型奨学金
  • 奨学金申請手続きのポイント
  • 良い制度は利用しよう。JASSO以外の母子家庭が利用できる貸与型奨学金

でした。

大事なお子さんが社会に大きく寄与できる人材になる為の一つに大学進学があります。

奨学金は、大学進学を容易にする手段の一つです。

お子さんの教育に後悔がないように奨学金を是非利用してみてください。