
内容をまとめると
- 10年で1000万貯めるには家計の見直しや収入を増やす取り組みが大事
- 具体的な目的や計画を立て家族で協力しながら進めることが重要
- FPに相談すれば目標達成に向けた具体的なアドバイスが得られる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上で経験豊富なFPに相談可能
- 家計管理や資金計画の相談にはマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 10年で1000万貯めるのは可能?シミュレーションで確認
- 毎月一定額を積み立てて貯金で1000万を目指す場合
- 積立投資で1000万を貯める場合
- 10年で1000万貯める前に知っておきたいこと
- 年齢別の平均貯金額
- 年齢別の金融資産の保有状況
- 10年で1000万貯めるときの主な使い道
- 子どもの教育資金として活用する
- マイホーム購入のための資金に充てる
- 老後の生活資金として準備する
- 10年で1000万貯めるためのポイント
- 支出を見直して毎月の積立額を増やす
- 収入を増やして貯蓄力を高める
- 税金対策で手元に残るお金を増やす
- 専門家に相談して最適なプランを立てる
- 10年で1000万貯めるときの注意点
- 投資には元本割れのリスクがあることを理解する
- 1000万を貯める目的を明確にする
- 進捗に応じて計画を柔軟に見直す
- 夫婦や家族で協力しながら進める
- 無理な積立で生活が苦しくならないよう注意する
- 10年で1000万を貯めるために今すぐ計画を立てよう【まとめ】
10年で1000万貯めるのは可能?シミュレーションで確認
10年で1000万貯めることは十分可能です。
主な方法としては「積立貯金」と「積立投資」がありますが、どちらの場合も10年で目標額を達成するには、月々の積立額が高めになる傾向があります。
ここでは、積立貯金と積立投資のそれぞれのシミュレーション例を紹介します。
毎月一定額を積み立てて貯金で1000万を目指す場合
毎月一定額を積み立てて10年で1000万円を貯める場合、必要な月々の積立額は約8万3333円となります。
ただし、この金額は「今から新たに10年かけて1000万を貯める場合」の目安です。
例えば、すでに貯金が200万円ある場合、目標までの残りは800万円で済むため、月々の積立額は8万3,333円より少なくて済みます。
以下では、これから貯める金額に応じた月々の積立額をシミュレーションして紹介します。
10年で貯める金額 | 月の積立額 |
---|---|
1000万 | 約8万3333円 |
900万 | 約7万5000円 |
800万 | 約6万6666円 |
700万 | 約5万8333円 |
600万 | 約5万円 |
500万 | 約4万1666円 |
目標に向けて使える金額やこれから貯める金額を明確にした上で、適切な積立額を設定することが大切です。
また、これらの積立額は決して小さくないため、支出の見直しや収入アップの取り組みも大事です
積立投資で1000万を貯める場合
積立投資で10年後に1000万円を目指す場合のシミュレーションは、以下のとおりです。
運用利回り | 月の積立額 |
---|---|
3.0% | 約7.2万 |
3.5% | 約7.0万 |
4.0% | 約6.85万 |
4.5% | 約6.65万 |
5.0% | 約6.5万 |
5.5% | 約6.35万 |
6.0% | 約6.2万 |
※本シミュレーションは将来の結果を保証するものではありません。
※税金は考慮していません。
運用利回りは毎年一定ということはありませんが、複利効果により貯金と比べると積立投資の方が月々の積立額を抑えられる可能性があります。
投資には元本割れのリスクが伴うため、必ずしも資産が増えるわけではない点に注意が必要です。
※参照:つみたてシミュレーター|金融庁
10年で1000万貯める前に知っておきたいこと
10年で1000万円を貯めることを目標にする場合、一般的な貯金額や金融資産の保有状況を把握しておくことも大切です。
これらの数字を知っておくと、今後の資産形成のイメージがつかみやすくなります。
ここでは、以下の内容について紹介します。
- 年齢別の平均貯金額
- 年齢別の金融資産の保有状況
年齢別の平均貯金額
金融広報中央委員会の調査によると、世帯主の年齢別の平均貯蓄額は以下のとおりです。
年齢 | 平均貯金額 (2人以上世帯) | 平均貯金額 (単身世帯) |
---|---|---|
全体平均 | 758万円 | 647万円 |
20代 | 170万円 | 118万円 |
30代 | 408万円 | 443万円 |
40代 | 501万円 | 473万円 |
50代 | 663万円 | 839万円 |
60代 | 1130万円 | 972万円 |
70代 | 964万円 | 929万円 |
上記のとおり、平均貯金額は2人以上世帯・単身世帯ともに年齢が上がるにつれて増える傾向があります。
ただし、貯金額が1000万円を超えているのは2人以上世帯の60代のみであり、全体平均も600万〜700万円台にとどまっています。
1000万円という目標が決して簡単ではないことは明らかです。
年齢別の金融資産の保有状況
年齢別の金融資産の保有状況を見てみましょう。
金融広報中央委員会の調査によると、詳細は以下のとおりです。
年齢 | 金融資産保有額
(2人以上世帯) | 金融資産保有額 (単身世帯) |
---|---|---|
全体平均 | 1758万円 | 1492万円 |
20代 | 403万円 | 219万円 |
30代 | 856万円 | 912万円 |
40代 | 1236万円 | 964万円 |
50代 | 1611万円 | 2288万円 |
60代 | 2588万円 | 2240万円 |
70代 | 2188万円 | 2104万円 |
※金融資産保有額には、生命保険、損害保険、個人年金保険、債券、株式、投資信託などが含まれています。
貯金と同様に、年齢が上がるにつれて金融資産額も増加する傾向が見られます。
2人以上世帯では40代から、単身世帯では50代から金融資産が1000万円を超える状況となっています。
10年で1000万貯めるときの主な使い道
10年で1000万円を貯める際、よくある使い道や目標としては、次のようなものがあります。
- 子どもの教育資金として活用する
- マイホーム購入のための資金に充てる
- 老後の生活資金として準備する
子どもの教育資金として活用する
10年で1000万円を貯める大きな目的の一つとして、子どもの教育資金があります。
学費は幼稚園から大学までトータルでかなりの金額がかかるため、計画的に準備しておくことが大切です。
幼稚園から大学までの教育費は、すべて国公立だと800万円以上、すべて私立だと2000万円以上という試算もあります。
10年という期間でまとまった資金を用意しておくことで、子どもが希望する進路や学習環境を整えることができ、親としても安心です。
早めに計画を立て、少しずつでも貯めていくことが、将来の教育資金の確保につながります。
マイホーム購入のための資金に充てる
10年で1000万円を貯める目的の一つとして、マイホームの購入資金があります。
住宅を購入する際には、頭金や諸費用など、まとまった資金が必要となるため、計画的に準備しておくことが大切です。
十分な頭金を用意しておくことで、住宅ローンの金利負担を軽減することができます。
また、自己資金ゼロの場合と比べて、より条件の良いマイホームを購入しやすくなります。
マイホームは人生で大きな買い物ですので、専門家のアドバイスも取り入れながら、準備を進めていくと安心です。
老後の生活資金として準備する
老後の生活資金を確保するために、10年で1000万貯めることを目標とする人も少なくありません。
総務省統計局の調査では、65歳以上の家計収支は単身世帯で月平均2万7,817円、夫婦のみ世帯でも月平均3万4,058円の赤字となっています。
年金収入だけでは十分な生活が難しい可能性があるため、早めに計画的な資産形成を始め、将来に備えることが大事です。
10年で1000万貯めるためのポイント
10年で1000万円を貯めるためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。
- 支出を見直して毎月の積立額を増やす
- 収入を増やして貯蓄力を高める
- 税金対策で手元に残るお金を増やす
- 専門家に相談して最適なプランを立てる
支出を見直して毎月の積立額を増やす
10年で1000万を貯めるためには、毎月の支出をしっかり見直すことが重要です。
無駄な出費を減らすことで、毎月の貯金や投資の積立額を増やすことができ、目標達成が近づきます。
具体的には、光熱費や通信費、保険料などの固定費を見直したり、外食や趣味、日用品などの変動費を節約する方法があります。
特に固定費の見直しは、長期的な節約効果が期待できるためおすすめです。
例えば、生命保険や医療保険の見直しだけで月1万円近く支出を減らせることもあります。
毎月コツコツ積み立てることで、長期的に大きな金額に積み上がるため、支出の見直しは非常に大切なことです。
収入を増やして貯蓄力を高める
貯金を効率的に増やすためには、支出の見直しだけでなく、収入を増やすことも大切なポイントです。
副業や資格取得、転職などで収入を増やすと、貯金や投資に回せる金額が増えて、資産形成がよりスムーズになります。
例えば、厚生労働省の調査では、資格手当の平均額は月1万8,800円です。
特に長期的に安定した収入源を確保することは、目標金額を達成する上で非常に重要です。
さらに、収入アップの方法を複数組み合わせることで、リスクを分散しながら効率的に貯金力を高めることができます。
税金対策で手元に残るお金を増やす
10年で1000万を貯めるために、税金対策で手元に残るお金を増やすことも大事なポイントです。
適切な税金対策により所得税や住民税の負担が減れば、手元に残る資金が増え、その分を貯金や投資に回すことができます。
具体的には、住宅ローン控除、特定支出控除などを活用することで、税負担を軽減可能です。
また、資産運用の際には、iDeCoを活用すれば掛金が全額所得控除の対象となり、NISAでは運用益が非課税になるため、効率的に資産を増やせます。
このような税金対策を行うことで、10年で1000万の目標達成に近づけることができます。
専門家に相談して最適なプランを立てる
10年で1000万貯めるために、専門家に相談して自分に合った最適なプランをアドバイスしてもらい参考にするのもおすすめです。
FPなどの専門家は、収入や支出、家族構成、将来のライフプランに応じて、具体的なシミュレーションや準備方法を提案してくれます。
目標達成までの道筋を可視化できるため、計画的にお金を貯めることが可能です。
また、オンライン相談に対応しているサービスも多く、自宅から気軽に利用できます。
無料の窓口を選べば、費用を気にせず何度でも相談が可能です。
10年で1000万貯めるときの注意点
10年で1000万円を貯める際に押さえておきたい注意点は、次のとおりです。
- 投資には元本割れのリスクがあることを理解する
- 1000万を貯める目的を明確にする
- 進捗に応じて計画を柔軟に見直す
- 夫婦や家族で協力しながら進める
- 無理な積立で生活が苦しくならないよう注意する
投資には元本割れのリスクがあることを理解する
10年で1000万貯めるために、投資をする予定の場合は元本割れのリスクを十分理解しておく必要があります。
株式や投資信託など、投資は大きな利益を得られる可能性がある一方で、損失によって投資元本を下回る場合もあります。
そのため、投資を始める際はリスクを把握し、自分の許容範囲に合った商品や資金で取り組むことが大切です。
また、株式や投資信託で得た利益には20.315%の税金がかかるため、NISA制度を活用して非課税で運用することで、効率的に資産形成を進めることができます。
※参照:NISAを知る|金融庁
1000万を貯める目的を明確にする
10年という長い期間で1000万を貯めるためには、まず「何のために貯めるのか」という目的をはっきりさせることが大切です。
目的が定まっていないと、途中で挫折したり、モチベーションを維持できない可能性が高まります。
マイホームの頭金や老後の生活資金、子どもの教育資金など、目的によって貯金の方法や運用の方針が変わることもあります。
また、明確な目的を設定することで、家族やパートナーと同じ目標を共有でき、協力して取り組みやすくなります。
共通の意識を持つことでモチベーションも維持しやすくなり、無理のない計画で確実に目標達成へと近づけるでしょう。
進捗に応じて計画を柔軟に見直す
10年で1000万を貯めるには、最初に立てた計画をそのまま続けるのではなく、状況に応じて定期的に見直すことも大切です。
ライフスタイルや収入、支出は年齢や環境の変化とともに変わっていくため、当初の計画が合わなくなることもあります。
例えば、転職や出産、病気・ケガによって家計に変化が生じたり、物価上昇によって生活費が増えたりすることもあるでしょう。
そのようなときは、貯金額や積立投資の割合を調整するなど、無理のない範囲で続けることが大事です。
夫婦や家族で協力しながら進める
10年で1000万を貯めるためには、夫婦や家族で協力しながら取り組むことが大事です。
夫婦や家族で協力体制が整っていない場合、家計の見直しや収入アップの取り組みがスムーズに進まず、貯金や投資への意識も低くなり目標達成の可能性が低くなってしまいます。
一方で、家族で共通の認識を持ち協力できれば、家計管理の優先順位も決めやすく、無理のない範囲で計画を進められます。
また、定期的に家計状況や貯金の進捗を話し合うことで、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
「10年で1000万貯める」という長期かつ大きな目標だからこそ、夫婦や家族で協力し合いながら取り組むことが重要です。
無理な積立で生活が苦しくならないよう注意する
10年で1000万を貯める際は、無理な積立で生活に負担がかからないよう注意が必要です。
貯金や投資の積立額を無理に高く設定すると、家計に負担がかかり、日常生活が苦しくなる可能性があります。
また、ストレスがたまり、モチベーションが低下したり夫婦や家族間で意見の対立が生じることもあります。
積立額が多いほど目標達成のスピードは速くなりますが、現実的でない金額を長期間続けることは困難です。
収入や支出、ライフスタイルに合わせた無理のない積立額で計画を立てるようにしましょう。
10年で1000万を貯めるために今すぐ計画を立てよう【まとめ】
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また、オンライン相談にも対応しているため、忙しい方でも利用しやすいのが特徴です。
「10年で1000万貯める」という目標があるなら、マネーキャリアでプロに相談し、計画作りの参考にしてみましょう。