
内容をまとめると
- 5年で500万円を貯めるのは簡単なことではない
- 家計の見直しや税金対策、副業などの取り組みがポイント
- FPに相談すれば目標達成に向けた具体的なアドバイスが受けられる
- マネーキャリアは相談実績10万件以上でFPに無料で相談可能
- 家計管理や資金計画の相談にはマネーキャリアがおすすめ

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
>> 井村 那奈の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- 5年で500万貯めるのは本当に可能?毎月いくら貯金すればいい?
- 積立貯金で500万円を貯める場合のシミュレーション
- 積立投資で500万円を目指す場合のシミュレーション
- 5年で500万貯めるための8つのポイント
- 保険料や通信費などの固定費を見直す
- 食費や交際費などの変動費を削減する
- 副業やスキルアップで収入を増やす
- 節税・控除制度を活用して支出を減らす
- ボーナスや臨時収入を計画的に貯金・投資へ回す
- 夫婦・家族で協力して取り組む
- 目的を明確にしてモチベーションを維持する
- 専門家(FP)に相談する
- 5年で500万貯めるときに知っておきたい4つの注意点
- 家計を圧迫しない現実的な積立額を設定する
- 収支状況に合わせて計画を柔軟に見直す
- 投資の元本割れリスクを理解して運用する
- 他人の成功例に流されず自分に合った方法を選ぶ
- 5年で500万貯める主な目的
- マイホーム購入の頭金として貯める
- 子どもの教育資金を準備する
- 将来に備えて老後資金を確保する
- 5年で500万貯めるために専門家(FP)に相談しよう【まとめ】
5年で500万貯めるのは本当に可能?毎月いくら貯金すればいい?
5年で500万貯めることは十分可能ですが、期間が短く金額も大きいため、決して簡単なことではありません。
年間で約100万円貯める計算となり、夫婦や家族で協力しながら家計の見直しや税金対策など計画的な取り組みが重要です。
まずは、積立貯金や積立投資を活用して500万円を貯める場合のシミュレーションについて紹介します。
積立貯金で500万円を貯める場合のシミュレーション
5年間で新たに500万円を積立貯金で貯める場合、毎月の積立目安は約8.3万円です。
この金額は「5年間で500万円を新たに貯める」ことを想定したシミュレーションです。
そのため、すでに貯金があり、これから新たに貯めたい金額が500万円未満の場合は、目標額に応じて毎月の積立額を減らすことができます。
以下では、貯めたい金額ごとに必要な毎月の積立額をシミュレーションして紹介します。
手元資金 | 5年間で貯める金額 | 積立額の目安 |
---|---|---|
0円 | 500万円 | 約8.3万円 |
100万円 | 400万円 | 約6.6万円 |
200万円 | 300万円 | 約5万円 |
300万円 | 200万円 | 約3.3万円 |
400万円 | 100万円 | 約1.6万円 |
このように、5年間で新たに貯める金額は必ずしも「500万円」とは限りません。
自分がこれから貯めたい金額を基準に、無理のない積立額をシミュレーションして計画を立てることが大切です。
また、ボーナスや臨時収入が入ったら貯金に回す予定の場合は、その分の資金も反映した計画を立てましょう。
積立投資で500万円を目指す場合のシミュレーション
5年間で500万円の資産形成を目指す場合、積立投資では運用利回りに応じて必要な金額が変わります。
利回り別のシミュレーションは、以下のとおりです。
運用利回り | 自己資金 | 5年間の目標利益 | 月の積立額 |
---|---|---|---|
3% | 0円 | 500万円 | 約7.7万円 |
3% | 100万円 | 400万円 | 約6.1万円 |
3% | 200万円 | 300万円 | 約4.6万円 |
4% | 0円 | 500万円 | 約7.5万円 |
4% | 100万円 | 400万円 | 約6万円 |
4% | 200万円 | 300万円 | 約4.5万円 |
5% | 0円 | 500万円 | 約7.3万円 |
5% | 100万円 | 400万円 | 約5.8万円 |
5% | 200万円 | 300万円 | 約4.4万円 |
※本シミュレーションは将来の結果を保証するものではありません。
※税金は考慮していません。
運用利回りが高ければ、目標金額に達するまでの期間を短くできたり、毎月の積立額を抑えることが可能です。
ただし、投資では運用利回りが変動するため、上記のシミュレーションどおりに資産を増やせるとは限りません。
市場の状況によっては、元本が減少するリスクもあることに注意が必要です。
不安な場合は、FPやIFAなどの専門家への相談を検討してみましょう。
※参照:つみたてシミュレーター|金融庁
5年で500万貯めるための8つのポイント
5年で500万貯めるためのポイントは、次のとおりです。
- 保険料や通信費などの固定費を見直す
- 食費や交際費などの変動費を削減する
- 副業やスキルアップで収入を増やす
- 節税・控除制度を活用して支出を減らす
- ボーナスや臨時収入を計画的に貯金・投資へ回す
- 夫婦・家族で協力して取り組む
- 目的を明確にしてモチベーションを維持する
- 専門家(FP)に相談する
保険料や通信費などの固定費を見直す
5年で500万貯めるためのポイントの一つが、保険料や通信費などの固定費を見直すことです。
固定費は毎月必ず発生するため、見直して節約することで、長期的に支出を抑える効果があります。
まずは、保険料や通信費、サブスクリプションなど毎月の支出を整理してみましょう。
例えば、不要な保険の解約や契約プランの見直しだけでも、月に数千円から数万円の節約につながることがあります。
通信費についても、格安スマホやプラン変更によって大幅に抑えられるケースが多いです。
固定費を削減すれば、その分を毎月の貯金や投資に回すことができ、5年で500万円という目標達成に近づきます。
食費や交際費などの変動費を削減する
毎月変動する支出である食費や交際費の削減も、5年で500万円を貯めるためのポイントです。
変動費を削減することで、毎月の支出を減らし、その分を貯金や投資に回すことができます。
たとえば、食費は計画的な買い物やまとめ買い、無駄な外食の削減で節約が可能です。
また、交際費も付き合い方を工夫したり、クーポンや割引を活用したりすることで、無理なく支出を抑えられます。
変動費の削減は継続的な取り組みが必要ですが、すぐに効果を実感しやすいのが特徴です。
副業やスキルアップで収入を増やす
5年で500万貯めるためには、副業やスキルアップで収入を増やすこともポイントです。
収入が増えれば、その分積立額を増やせるため、目標達成までの道のりを短縮できます。
たとえば、クラウドソーシングを活用してライティングやデザインなど、自分の得意分野を活かした副業に挑戦するのもおすすめです。
また、資格取得やスキルアップによって、本業での昇給や資格手当が得られる場合もあります。
すぐに結果が出なくても、継続することで安定した副収入につながり貯金や投資に回せるお金を増やすことができます。
節税・控除制度を活用して支出を減らす
節税・控除制度を活用して支出を減らすことも、5年で500万貯めるためのポイントです。
税金の負担を軽減することで、手元に残るお金が増え、その分を貯金や投資に回すことができます。
代表的な制度には、次のようなものがあります。
・住宅ローン控除
・NISA
・iDeCo
たとえば、iDeCoでは運用益が非課税となり、掛金全額が所得控除の対象になります。
※参照:iDeCo公式サイト
ボーナスや臨時収入を計画的に貯金・投資へ回す
5年で500万貯めるためには、毎月の積立だけでなく、ボーナスや臨時収入を貯金や投資に回すこともポイントです。
普段の給与だけでは目標額に届かない場合でも、ボーナスや臨時収入を活用すれば不足分を補うことができ、場合によっては5年という期間を短縮することも可能です。
また、臨時収入の使途を決めずにいると、つい浪費してしまうことがあります。
しかし、あらかじめ貯金や投資に回す割合を決めておけば、無理なく計画的に資産を増やすことができます。
夫婦・家族で協力して取り組む
夫婦や家族で協力して取り組むことは、5年で500万円を貯める上で大事なポイントです。
家族全員が同じ目標を共有することで、節約や貯金への意識が高まり、モチベーションの維持にもつながります。
まずは家計の収支を見える化して、目標金額や毎月の貯金額・投資額を一緒に設定しましょう。
食費や光熱費、娯楽費などの見直しも、家族で話し合うことで無理のないプランを立てることができます。
家族で協力しながら前向きに取り組むことで「5年で500万」という目標を実現しやすくなります。
目的を明確にしてモチベーションを維持する
5年で500万円を貯めるためには「なぜその金額を貯めたいのか」という目的を明確にすることが大切です。
目的が明確であれば、途中で気持ちが揺らいでも、初心を思い出してやる気を維持しやすくなります。
たとえば「マイホーム購入の頭金にする」「教育費の準備をしたい」など、具体的なゴールを設定しましょう。
目的を家族や夫婦で共有することで、より高いモチベーションを保ちながら、着実に目標に向かって進むことができます。
専門家(FP)に相談する
5年で500万円を貯めるには、専門家であるFPに相談して、アドバイスをもらうこともおすすめです。
目標金額が大きいからこそ、専門家の意見も取り入れて計画や準備方法を考えることが大事です。
FPは収入や支出、ライフプランをもとに、適切な貯金・投資計画を提案してくれます。
オンライン相談に対応している窓口を利用すれば、自宅にいながら気軽に相談が可能です。
また、無料で利用できるFPサービスを選べば、費用の心配をせずにプロからアドバイスを受けられます。
5年で500万貯めるときに知っておきたい4つの注意点
5年で500万貯めるためには、事前に注意点を押さえておくことが大切です。
主なポイントは以下のとおりです。
- 家計を圧迫しない現実的な積立額を設定する
- 収支状況に合わせて計画を柔軟に見直す
- 投資の元本割れリスクを理解して運用する
- 他人の成功例に流されず自分に合った方法を選ぶ
家計を圧迫しない現実的な積立額を設定する
5年で500万円を貯めるには、高い目標を持つことも大切ですが、何よりも無理のない積立額を設定することが大事です。
収入に対して積立額を多く設定しすぎると、日常生活が苦しくなり、途中で挫折してしまう原因になりかねません。
まずは、家計の収支を正確に把握し、固定費や変動費の削減にも取り組んだ上で、無理なく毎月続けられる積立額を設定しましょう。
収支状況に合わせて計画を柔軟に見直す
5年で500万を貯めるためには、最初に立てた計画に固執せず、収支状況に応じて柔軟に見直すことが大事です。
収入が増えた場合や予期せぬ支出が発生した場合には、無理のない範囲で貯金額や投資額を調整しましょう。
5年間という期間の間には、仕事の状況や収入、家族を取り巻く環境なども変化する可能性があります。
そのため、定期的に家計をチェックし、必要に応じて貯金や支出の計画を修正することが大切です。
投資の元本割れリスクを理解して運用する
5年で500万円を貯めるために投資を行う場合は、元本割れのリスクを十分に理解した上で運用することが大切です。
投資は銀行預金のように元本が保証されておらず、市場の変動によって資産が減る可能性があります。
そのため、無理のない範囲で資金を分散して長期的な視点で運用することが大切です。
また、投資対象や運用方法をよく理解し、自分のリスク許容度に合った商品を選ぶことで、安全かつ計画的に資産を増やすことが可能になります。
他人の成功例に流されず自分に合った方法を選ぶ
5年間で500万円を貯める際に注意したいポイントの一つは、他人の成功例に振り回されず、自分たちに合った方法を選ぶことです。
SNSやブログ、書籍などで紹介される貯金術や投資法は、あくまでその人の生活環境や収入、ライフスタイルにもとづいたものです。
無理に真似してしまうと、家計を圧迫したり、途中で挫折する原因になることもあります。
大切なのは、自分たちの収入や支出、生活リズム、価値観に合った現実的なプランを立てることです。
必要に応じてFPなどの専門家に相談しながら、自分たちに最適な方法を見つけ、無理なく進めていくことが重要です。
5年で500万貯める主な目的
5年で500万貯める目的として、次のようなものがあります。
- マイホーム購入の頭金として貯める
- 子どもの教育資金を準備する
- 将来に備えて老後資金を確保する
マイホーム購入の頭金として貯める
マイホーム購入を目的に、5年で500万円を目指す方も少なくありません。
一般的に、マイホームの頭金は物件価格の1〜2割が目安とされており、近年の住宅価格の高騰により、特にまとまった資金の準備が必要です。
自己資金が多いほど、希望条件に合った物件の選択肢が広がり、理想のマイホームを実現しやすくなります。
なお、住宅金融支援機構の調査によると、注文住宅の建設費の平均は約3,932万円で、自己資金は約729万円、融資金は約3,080万円となっており、計画的な資金準備の重要性がうかがえます。
子どもの教育資金を準備する
子どもの教育資金を準備する目的で、5年で500万円を目標にする家庭も少なくありません。
・すべて国公立場合:800万円以上
・すべて私立場合:2,000万円以上
上記のように、高額な資金が必要になるともいわれています。
計画的に資金を準備しておくことで、学費の負担を軽減できるだけでなく、子どもが希望する進路を選びやすくなるなど、将来の選択肢を広げることにつながります。
将来に備えて老後資金を確保する
将来の老後資金を確保するために、5年で500万円を貯めることを目標にする方も多くいます。
総務省統計局の調査によると、65歳以上の単身世帯では月平均2万7,817円、夫婦のみの世帯でも月平均3万4,058円の赤字となっており、年金だけでは十分な生活が難しい可能性があることがわかります。
そのため、早い段階から計画的に資産形成を行い、将来に備えることは大切です。
5年で500万貯めるために専門家(FP)に相談しよう【まとめ】
5年で500万貯めるのは簡単なことではないため、家計の見直しや税金対策、副業などの取り組みが重要です。
また、1人で進めるのではなく、夫婦や家族で協力しながら計画的に進めることも大切なポイントです。
具体的な貯金・投資計画を立てる際には、FPのような専門家に相談することを検討してみましょう。
収入や支出、ライフプランなどにもとづきアドバイスをしてくれるため、無理のない計画を作りやすくなります。
まずは、目的を明確にし、具体的な計画を立てることから始め、家族と協力しながら5年で500万円を目指して進めていきましょう。