奨学金返済中の方は、自分の返済額が残りいくらなのか気になりますよね。残高確認ができていないと、口座の残高不足で引き落としができないという事態になりかねません。ここでは、奨学金の残高確認の方法や残高不足を防ぐための対策について奨学金利用者が解説します。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

目次を閉じる

奨学金の残高確認の方法は?残りの返済額はいくら?

内容をまとめると

奨学金の確認方法は以下の3つ

・スカラネットで確認する
・日本学生支援機構に電話で問い合わせる(0570‐666‐301)
・奨学金返還証明書を発行してもらう

残高確認のための奨学生番号を忘れた場合の対処法は以下の2つ

・奨学金の振替案内or奨学生証or返還誓約書を確認する
・奨学金返還相談センターに電話(0570‐666‐301)

こんにちは、マネーキャリア編集部です。 


先日20代の男性の友人から、こんな相談がありました。


奨学金の残高確認をしたいんだけど、どうすれば残高確認できるのか教えてほしいです。

ここ数年、奨学金の残高確認方法や奨学生番号の確認方法、繰り上げ返済の方法などの奨学金に関するご相談が非常に増えています。 


「奨学金の残高確認方法について学校で詳しく教えてもらいたかった」 


日本では、奨学金についての勉強、金融教育が不十分との声を耳にします。 


今回は、学校で詳しく教えてもらえなかった奨学金の残高確認方法について、実際に奨学金を利用した私が体系的に解説していきます。 


どうすれば残高を確認できるのか、何をすれば奨学生番号を確認できるのか、で悩んでいる方の道しるべになれば幸いです。

奨学金の残高確認の方法4選!【奨学金利用者が解説】

この項目では、奨学金の残高確認の方法を4つご紹介します。


残高確認の方法は以下の4つです。

  1. スカラネットで確認
  2. 日本学生支援機構に電話で問い合わせる
  3. 奨学金返還証明書を発行してもらう
  4. スカラネットと連携できる家計簿アプリのマネーフォワードMEを活用する

それぞれ具体的に解説していきます。

①スカラネットで確認

残高確認は、スカラネット・パーソナルでできます。


まずは「スカラネット・パーソナル」にアクセスします。


アクセス後、左下に「スカラネット・パーソナルへようこそ」と書いてありますので、そちらをクリックしましょう。


すると、スカラネット・パーソナルのトップページに移動するので、右下にある「ログイン・新規登録」をクリックして、ユーザID・パスワードの入力をして下さい。


※まだ登録していない方は、ユーザID・パスワード入力画面の下にある「新規登録」をクリックして、登録を済ませましょう


次に、奨学生番号の入力を求められますので、奨学生番号を入力します。


最後に、全体概要、詳細情報、各種届願、個人情報の中の「詳細情報」をクリックすることで、奨学金の残額を確認することができます。


貸与総額が借りた総額で、月賦返還残額(元金)が「残高」になりますので、確認しておきましょう。

②日本学生支援機構に電話で問い合わせる

日本学生支援機構に電話で問い合わせることで、残高確認をすることができます。

奨学金相談センター
電話0570‐666‐301(ナビダイヤル)
海外からの電話、一部携帯電話、一部IP電話03‐6743‐6100
電話受付時間月曜~金曜:9時00分~20時00分(土日祝日・年末年始を除く)

※土日祝日・年末年始を除く、「平日のみ」受付けていますので注意して下さい


奨学金相談センターは、残高確認以外にも、貸与・給付、及び返還に関する相談に対応していますので、困りごとがある場合は電話で問い合わせてみましょう。

③奨学金返還証明書を発行してもらう

奨学金返還証明書を発行してもらうことでも、残高確認ができます。


奨学金返還証明書とは、奨学金の残高(残額)だけでなく、貸与総額残りの返済期間(返還残期間)なども確認することができる証明書のことです。


申請はスカラネット・パーソナルからできます。


ただし、貸与が終了していない奨学金に関しては、発行できませんので注意しておきましょう。

④スカラネットと連携できる家計簿アプリのマネーフォワードMEを活用する

2016年にマネーフォワードMEと日本学生支援機構が提供するスカラネット・パーソナルが提携をしました。


これにより、家計簿アプリのマネーフォワードMEとスカラネット・パーソナルを連携することによって、残高確認をすることが可能です。


奨学金の残高確認だけでなく、銀行の残高や毎月の収支も確認できます。

注意:年に一度郵送されていた振替案内は令和3年以降は廃止に

年に一度郵送されていた振替案内は令和3年以降は廃止になりました。


今までは、振替案内で残高確認や残りの利息確認をすることができましたが、これからはその方法で奨学金情報を確認することができません。


したがって、

  • 「①スカラネット・パーソナル」
  • 「②日本学生支援機構に電話」
  • 「③奨学金返還証明書の発行」
  • 「④マネーフォワードME」

のいずれかで確認しましょう。


おすすめは、①のスカラネット・パーソナルでログインして、残高確認する方法です。


奨学金の残高が多く返済が厳しいと感じたら

奨学金の残高確認の方法は分かったけど、残高が多すぎて返済が厳しい

このように感じた方もいるでしょう。


結論から言うと、そのような方はマネーキャリアの無料FP相談サービスを利用することをオススメします。 


マネーキャリアの無料FP相談サービスは、申し込みから実際の相談まですべてオンラインで完結できるので、相談しにくい返済のことも気軽に行うことができます。 


また、3,000名のFPと提携しているため、質の高いFPが多く、返済へ向けたプランの作成など、親身になって相談に乗ってくれます。 


相談は何回でも無料で、顧客満足度93%のマネーキャリアの無料FP相談サービスが気になる方は、下のボタンから詳細をチェックしてみましょう。

マネーキャリアの無料FP相談はコチラ

奨学金の残高確認には奨学生番号が必要!忘れた時の確認法2選


奨学金の残高確認には奨学生番号が必要になります。


この項目では、奨学生番号を忘れた時の確認方法を2つご紹介します。


確認方法は以下の2つです。

  1. 振替案内などの書類を確認する
  2. 奨学金返還相談センターに電話する

それぞれ具体的に解説していきます。


①振替案内などの書類を確認する



奨学生番号は、振替案内などの奨学金関連書類で確認することができます。


奨学生番号を確認できる書類は以下3つです。

  1. 奨学金の振替案内
  2. 奨学生証
  3. 返還誓約書
※奨学生番号とは、最大11桁で構成されている文字列のことです。

それぞれ説明していきます。

奨学金の振替案内


奨学金の振替案内は令和3年以降に廃止となりましたが、過去に受け取った振替案内がある方は確認しましょう。

奨学生証 


奨学生証とは、進学先の学校の説明会にて受け取る、日本学生支援機構の奨学生であることを証明するためのものです。

第一種奨学金、第二種奨学金問わず受け取るものであり、奨学生番号が記載されているので確認しましょう。

返還誓約書


返還誓約書とは、奨学生証と同様に進学先の学校の説明会にて受け取る、奨学生本人が返還条件などを確認するために作成するものです。

奨学生番号が記載されていますので、確認しましょう。

これらの書類を見ることによって奨学生番号を確認することはできますが、万が一無くしてしまった時のために、奨学生番号をどこかにメモしておくことが大切です。

奨学金の残高確認以外にも必要となる番号になります。

②奨学金返還相談センターに電話する

上記の方法で確認できない場合は、奨学金返還相談センターに電話することで確認できます。

奨学金返還相談センター
電話番号0570-666-301
電話受付時間 月曜~金曜: 9時00分~20時00分(土日祝日・年末年始を除く)

残高確認に必要な奨学生番号の問い合わせだけでなく、繰り上げ返済をしたい場合や残高確認をしたい場合などにも電話で相談することができます。


ただし、お問い合わせが多い場合には電話が繋がりにくくなることもありますので、注意しておきましょう。


口座の残高不足で起こること【延滞には気をつけよう】



この項目では、口座の残高不足で起こることを紹介します。


起こるのは以下の3つです。

  1. 1回延滞した場合は延滞金なし
  2. 2回延滞した場合は延滞金が発生
  3. 3回以上延滞した場合はブラックリストに載ってしまう

それぞれ具体的に説明していきます。

①1回延滞した場合は延滞金なし



奨学金を1回延滞すると、翌月に今月の振替できなかった分を併せて2か月分振替えられることになります。


たとえば、10月27日に残高不足になっていると、11月27日に10月と11月の分を併せて振替えられるということです。


「16,000円(10月)」+「16,000円(11月)」=『32,000円』


この際に、延滞金は発生しません。


1回延滞すると・・・


残高不足により振り替えできなかった場合、債権回収会社から督促の電話がかかってきたり、日本学生支援機構から「奨学金返還の振替不能通知」が自宅に届いたりします。


その後、自宅に「個人信用情報機関への登録について(通知)」が届いて、2か月分を振替える流れになります。


なお、一回目の延滞は連帯保証人・保証人に連絡がいくことはありません。


電話がかかってきた際は、残高不足により振替えができなかったことや次回は入金しておくことを伝えるなど、誠意をもって対応しましょう。


1回目の延滞のまとめ


1回目の延滞のまとめは、以下のとおりです。

  1. 翌月に2か月分振替えられる(延滞金なし)
  2. 本人に対して督促の電話がかかってきたり、通知が届いたりする
  3. 連帯保証人・保証人に対して連絡がいくことはない
  4. 信用情報に傷はつかない
延滞しないように残高確認をこまめに行うことが大切です。

②2回延滞した場合は延滞金が発生



奨学金を2回延滞してしまうと、翌月に先月・今月の振替できなかった分を併せて3か月分振替えられることになります。


たとえば、10月・11月に残高不足になっていると、12月27日に10月・11月・12月の分を併せて振替えられるということです。


そして2回目の延滞には、延滞金が発生します。


「16,000円(10月)」+「16,000円(11月)」+「16,000円(12月)」=『48,000円』+「延滞金」

2回延滞すると・・・


2回目も残高不足により振替えできなかった場合、債権回収会社から督促の電話がかかってきたり、日本学生支援機構から「奨学金返還の振替不能通知」が自宅に届いたりします。


その後、連帯保証人に「奨学金の返還について」が届いたり、自宅に「個人信用情報機関への登録について(通知)」が届いたりして、3か月分と延滞金を振替える流れになるのです。


2回目の延滞からは、延滞金が発生するだけでなく、連帯保証人にまでお知らせ通知が届くようになりますので、残高確認をして残高不足にならないように注意しましょう。


2回目の延滞のまとめ


2回目の延滞についてのまとめは、以下のとおりです。

  1. 3か月分振替えられる(延滞金あり)
  2. 本人に対して督促の電話がかかってきたり、通知が届いたりする
  3. 連帯保証人に対して通知が送られる
  4. 信用情報に傷はつかない

③3回以上延滞した場合はブラックリストに載ってしまう



奨学金を3回延滞してしまうと、翌月に先月・今月の振替できなかった分を併せて4か月分振替えられることになります。


たとえば、10月・11月・12月に残高不足になっていると、1月27日に10月・11月・12月の分を併せて振替えられるということです。


そして3回目の延滞にも、延滞金が発生します。

「16,000円(10月)」+「16,000円(11月)」+「16,000円(12月)」+「16,000円(1月)」=『64,000円』+「延滞金」

3回延滞すると・・・


3回目の延滞も2回目の延滞と同様に、債権回収会社から督促の電話がかかってきたり、日本学生支援機構から本人と連帯保証人に通知が送られたりします。


さらに三回目の延滞から、保証人に「奨学金の返還について」が届くようになり、個人信用情報機関に(本人が)延滞者として登録されることになるのです。


つまり、ブラックリスト入りです。


個人信用情報機関に登録されると、自動車ローンや住宅ローンなどの各種ローンが組めなくなります。クレジットカードが使用できなくなる恐れもあります。


しかも、たとえ完済したとしても5年間は情報が残ることになるため、生活に支障をきたす可能性がでてきてしまうのです。


残高確認をして残高不足にならないよう、十分に注意しておきましょう。


3回目の延滞のまとめ


3回目の延滞についてのまとめは、以下のとおりです。

  1. 4か月分振替えられる(延滞金あり)
  2. 本人に対して督促の電話がかかってきたり、通知が届いたりする
  3. 連帯保証人・保証人に対して通知が送られる
  4. 信用情報に傷がつく(ブラックリスト入り)

万が一、4回以上の延滞をしてしまうと、電話や通知による督促だけでなく、債権回収会社などが自宅に訪問して返還指導や各制度の案内をすることがあります。


そして、上記の対応をせずに延滞が9ヶ月以上続くと、法的措置をとられ一括返還を求められる事態に発展するのです。


ですので、そうなる前に残高不足を解消したり、後述する救済制度を利用したりすることが大切になります。

奨学金の返済に困ったらお金のプロであるFPに相談すべき理由

奨学金の返済に困った場合はお金のプロであるFPに相談するのがおすすめです。 


お金のプロであるFPは、相談者の収支の見直しや、お金の管理方法などのアドバイスを通して、奨学金の返済計画の作成や見直しをしてくれます。 


さらには、返済のめどが立った後のライフプランの形成までアドバイスしてくれるため、これから先の人生のお金周りの悩みが解決できます。 


FPへの相談は、特にマネーキャリアの無料FP相談サービスがおすすめです。 


マネーキャリアの無料FP相談サービスは、申し込みから実際の相談まですべてオンラインで完結できるので、相談しにくい返済のことも気軽に行うことができます。 


また、3,000名のFPと提携しているため、質の高いFPが多く、返済へ向けたプランの作成など、親身になって相談に乗ってくれます。


相談は何回でも無料で、顧客満足度93%のマネーキャリアの無料FP相談サービスが気になる方は、下のボタンから詳細をチェックしてみましょう。

マネーキャリアの無料FP相談の詳細はコチラ

残高不足になってしまった!返還できないときの解決方法を紹介

この項目では、返還できないときの解決方法を紹介します。


解決方法は以下の3です。

  1. 引き落とし日までに口座に入金しておく
  2. 日本学生支援機構の救済制度を利用する
  3. お金のプロであるFPに相談する
それぞれ解説していきます。

①引き落とし日までに口座に入金しておく

一つ目の解決方法は、残高確認をこまめにして引き落とし日までに口座に入金しておくことです。


どうしても引き落とし日までにお金を準備できない時は、両親に頼み込んで借りておきましょう。


両親に借りることで、延滞金が発生せずに済みます。


ただし、残高確認をしないと、気づかないうちに延滞してしまうことがあるため、注意しておく必要があります。

②日本学生支援機構の救済制度を利用する

二つ目の解決方法は、延滞する前に「減額返還制度」「返還期限猶予制度」を利用することです。


減額返還制度について

減額返還
詳細毎月の返済額を2分の1もしくは3分の1に減らすことができる
条件年収300万円以下であること
期間1年ごとの申請で最長15年利用可能


返還期限猶予制度について

返還期限猶予
詳細毎月の返済を一定期間止めることができる
条件年収300万円以下であること
期間1年ごとの申請で最長10年利用可能

③お金のプロであるFPに相談する

残高不足で奨学金の返済に困った場合はお金のプロであるFPに相談するのがおすすめです。 


お金のプロであるFPは、相談者の収支の見直しや、お金の管理方法などのアドバイスを通して、奨学金の返済計画の作成や見直しをしてくれます。 


また、FPへの相談は、特にマネーキャリアの無料FP相談サービスがおすすめです。 


マネーキャリアの無料FP相談サービスは、申し込みから実際の相談まですべてオンラインで完結できるので、相談しにくい返済のことも気軽に行うことができます。 


また、3,000名のFPと提携しているため、質の高いFPが多く、返済へ向けたプランの作成など、親身になって相談に乗ってくれます。 


相談は何回でも無料で、顧客満足度93%のマネーキャリアの無料FP相談サービスが気になる方は、下のボタンから詳細をチェックしてみましょう。

【奨学金利用者が実践】残高不足にならないための対策方法を紹介


この項目では、残高不足にならないための対策方法をご紹介します。


対策方法は以下の3です。

  1. 給料が振り込まれる口座をリレー口座にする
  2. 口座の残高を定期的に確認する
  3. FPと資金計画を立てる
それぞれ詳しく解説します。

①給料が振り込まれる口座をリレー口座にする



一つ目の対策方法は、給料が振り込まれる口座をリレー口座に登録することです。


そもそもリレー口座とは、奨学金の返済をする金融機関の口座のことを指します。


日本学生支援機構によると、「あなたの返済金が次の奨学生の奨学金としてリレーされる」という意味を込めて、リレー口座と呼んでいるようです。


このリレー口座に給料が振り込まれることによって、わざわざ残高確認をしたり、入金したりする必要がなくなります。


非常に便利ですので、給料が振り込まれる口座をリレー口座に登録しておきましょう。

②口座の残高を定期的に確認する

二つ目の対策方法は、口座の残高を定期的に確認することです。


いくら給料の振込みをリレー口座に設定したからといっても、毎月高額な買い物をしている場合には、残高不足になりかねません。


そこで、定期的に残高確認をすることが大切になります。


基本的に、奨学金の返済は給料の振り込み後になると思いますので、残高不足になることは少ないはずです。


それでも万が一、ということが考えられますので、残高確認をしておきましょう。


③FPに相談して資金計画を立てる

お金のプロであるFPは、資金計画を立てるのが非常に得意な職業です。


これからぢのように返済していくのかということから、返済資金捻出のための家計の見直しや、資産運用のことまで、お金に関するあらゆる悩みを解消してくれます。


特に、無料のFP相談サービスなら、マネーキャリアの無料FP相談サービスがおすすめです。


マネーキャリアの無料FP相談サービスは、3,000名のFPと提携しているため、質の高いFPが多く、返済へ向けたプランの作成など、親身になって相談に乗ってくれます。 


相談は何回でも無料で、顧客満足度93%のマネーキャリアの無料FP相談サービスが気になる方は、下のボタンから詳細をチェックしてみましょう。

マネーキャリアの無料FP相談はコチラ

参考:奨学金の返済口座(リレー口座)の加入・変更方法

この項目では、奨学金の返済口座(リレー口座)の加入・変更方法について解説します。


リレー口座の加入・変更方法をしっかり覚えておきましょう。

リレー口座の申し込み手続きの方法を解説

リレー口座を申し込むためには、まず日本学生支援機構ホームページから「口座振替加入申込書(窓口用)」を印刷、もしくは請求しましょう。


※「郵送用」と「窓口用」の口座振替加入申込書がありますが、学校の事務室に「預・貯金者控」のコピーを提出する場合は、銀行窓口で手続きを行う「窓口用」にしなければいけません


郵送で請求した場合、2、3営業日後に口座振替加入申込書(窓口用)が送られてきますので、奨学生番号の記入や銀行印の押印などをすませて、金融機関に提出します。


その後、「預・貯金者控」のコピーを受け取り、学校の事務室に提出すれば完了です。


後々、残高不足にならないように、残高確認をしなくてもいいように、給料が振り込まれる口座にリレー口座を登録しておきましょう。

リレー口座の加入手続きをする際は金融機関に注意



リレー口座の加入手続きをする際は金融機関に注意しておきましょう。


なぜなら、リレー口座を取り扱っていない金融機関があるからです。


取り扱っていない金融機関

  • 外国銀行
  • インターネット専業銀行(楽天銀行、住信SBIネット銀行など)
  • その他一部銀行(イオン銀行、セブン銀行など)
  • 一部信用組合


取り扱っている金融機関

  • ゆうちょ銀行
  • 都市銀行
  • 地方銀行
  • 第二地方銀行
  • 信託銀行
  • 信用金庫

などです。


リレー口座の加入手続きをする際は、加入希望の口座が利用できるか確認しておきましょう。

リレー口座の変更はスカラネットで

リレー口座を変更する場合は、日本学生支援機構(スカラネット)から「口座振替加入申込書(郵送用)」を印刷、もしくは請求しましょう。


口座振替加入申込書(郵送用)が自宅に届いた後に、窓口用と同様に、必要事項を記入して、同封されている返信用封筒に84円の切手を貼り付けて返送します。 


その後、「奨学金返還の振替開始通知」が日本学生支援機構から届けば変更完了です。


注意点として、奨学金返還の振替開始通知が届くまでは、現在の口座から振替が継続できるようにしておくことを覚えておきましょう。


口座が変更されるまで、残高確認をしておくことが大切です。


参考:奨学金は繰り上げ返済・一括返済も可能

奨学金は繰り上げ返済・一括返済も可能です。


メリット・デメリットや申請方法を解説します。

繰り上げ返済・一括返済のメリット・デメリット

メリット①:貸与型第二種奨学金は利息が減る


一つ目のメリットは、利息が減るということです。

給付型奨学金や貸与型第一種奨学金(無利息)ではなく、貸与型第二種奨学金(有利息)の場合は、利息を減らすことができます。

たとえば、借りた金額が120万円、年利率1.9333333%で144回にわたって返済する奨学生が、34回目から43回目までを返済する場合は、返済金額が「94,230円」になります。

しかし、34回目から43回目までの10回分を繰り上げ返済することによって、返済金額が「81,043円」となり、本来かかるはずだった13,187円の利息を支払わなくてすむのです。

これが貸与型第二種奨学金の繰り上げ返済・一括返済時の大きなメリットになります。

ただし、借りた条件や金利によってメリットは異なる、ということを覚えておいて下さい。

返済期間が短い方や金利が低い方は、そこまで大きなメリットを得れないでしょう。一方、返済期間が長い方や金利が高い方は、大きなメリットを得られることになります。

自分の状況に合わせて、どの選択が最も得かを考えることが大切です。

メリット②:早めに返済できて気が楽になる


二つ目のメリットは、奨学金を早めに返済することで気が楽になることです。

貸与型奨学金はあくまで借金ですから、「将来返せなかったらどうしよう。会社をクビになってしまったら奨学金が返せなくなるかもしれない」などといった心理的不安が完済するまでつきまとうものです。

生活費に加えて、自動車ローンや住宅ローン、子供の養育費などが重なると、毎月の返済も苦しくなり、ますます不安が大きくなります。

家計の管理が苦手な人にとっては、とてつもなく強い恐怖になりえるでしょう。

そのため、早めに返済することは、不安を解消するという意味でメリットと言えます。

日本学生支援機構の繰り上げ返済・一括返済は手数料が無料ですので、余裕があるうちにまとめて返済することも視野にいれておきましょう。

定期的な残高確認もしなくてすみます。

デメリット①:予想外の出費に対応できなくなる


一つ目のデメリットは、予想外の出費に対応できなくなることです。

確かに繰り上げ返済・一括返済をすることで利息や不安は軽減できますが、そのぶん自由に使えるお金を減らすことにつながります。

たとえばある日、身内に不慮の事故が起きた場合などに、葬儀一式費用や飲食接待費用、喪服購入費などが支払えなくなる可能性がでてくるのです。

したがって、繰り上げ返済・一括返済をする場合は、ある程度のお金は残しておくべきでしょう。

デメリット②:申請から繰り上げ返済・一括返済が始まるまで時間がかかる


二つ目のデメリットは、申請から繰り上げ返済・一括返済が始まるまで時間がかかることです。

たとえば、3月に通常どおり返済して4月に繰り上げ返済をする場合、4月の繰り上げ申込期間は「3月15日午前8時~4月16日午前1時」になります。

仮に4月16日に申込をしたとしても、繰り上げ返済・一括返済が始まるのは11日後の27日になりますので、時間がかかるのです。

※上記はスカラネット・パーソナルでの申請期間です。郵送・FAXの場合は、繰り上げ返済を希望する月の3か月前から1か月前が申請期間になります

その間に、残高確認もしなければいけません。

ですので、大きなデメリットとまではいきませんが、デメリットであることは間違いないでしょう。

繰り上げ返済・一括返済の申請方法を解説

この項目では、繰り上げ返済・一括返済の申請方法を解説します。


スカラネット・パーソナルで申請する場合、ログインして繰上返済・一括返済する月を指定したり、返す金額を指定したりするだけで申請可能です。


申込期間内であれば土曜日・日曜日・祝日も手続きできますので、休日にゆっくり申請することができます。


まとめ:奨学金の残高確認をして延滞しないようにしよう

この記事では、残高確認方法や奨学生番号の確認方法、口座の残高不足で起こることなどをお伝えしてきました。


  • 残高確認方法は、「スカラネットで確認」「日本学生支援機構に電話で問い合わせる」「奨学金返還証明書を発行してもらう」「スカラネットと連携できる家計簿アプリのマネーフォワードMEを活用する」の4つ
  • 奨学金の残高確認には奨学生番号が必要
  • 奨学生番号は、奨学金の振替案内、奨学生証、返還誓約書、奨学金返還相談センターの4つの方法で確認できる
  • 残高不足により延滞が続くと、最悪、延滞金が発生したりブラックリストに載ったりしてしまう

奨学金の仕組みは複雑でわかにりくいです。


しかし、奨学金について詳しく理解しておくことによって、奨学金絡みの不安や悩みを取り除くことができます。


これからも私たちと一緒に奨学金について学んでいきましょう。


また、奨学金の返済に困ったらマネーキャリアの無料FP相談サービスを利用することをおすすめします。 


マネーキャリアの無料FP相談サービスは、申し込みから実際の相談まですべてオンラインで完結できるので、相談しにくい返済のことも気軽に行うことができます。 


また、3,000名のFPと提携しているため、質の高いFPが多く、返済へ向けたプランの作成など、親身になって相談に乗ってくれます。 


相談は何回でも無料で、顧客満足度93%のマネーキャリアの無料FP相談サービスが気になる方は、下のボタンから詳細をチェックしてみましょう。

マネーキャリアの無料FP相談はコチラ