NISAとつみたてNISA、30代から始めるならどっちがお得?違いを徹底比較!のサムネイル画像
▼この記事を読んで欲しい人
  • NISAとつみたてNISAの違いが分からないという人
  • NISAとつみたてNISAどちらを始めるべきか迷っている人
  • NISAとつみたてNISAはどっちが得なのかと考えている人
  • 資産形成に興味のある30代の人
  • 効率よく将来のお金を準備したい人

内容をまとめると

  • 30代からの資産形成にはつみたてNISAがおすすめ
  • つみたてNISAでは安定的な投資ができる
  • つみたてNISAは少額から始められる
  • つみたてNISAでは長期の運用が可能である
  • NISAとつみたてNISAには非課税金額や期間による違いがある
  • 投資経験豊富な人などにはNISAが向いていることもある
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昨今30代の方も資産運用や老後資金のために、NISA(一般NISA)やつみたてNISA(積立NISA)を始めていますが、果たしてどちらを活用するのがお得なのでしょうか?この記事ではNISA(一般NISA)やつみたてNISA(積立NISA)の違いを比較しながら、30代から始めるならどちらがお得なのか徹底解説します。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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結論:30代から始めるなら、基本的にはつみたてNISAがおすすめ!


NISA
という言葉を最近よく耳にするようになり、興味を持っている人は多いです。


少し調べてみるとNISAには大きく2つの種類があると知ったあなたは、どっちが得か迷っているのではないでしょうか。


結論、30代から始めるならつみたてNISAがおすすめです。


NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、投資して運用して利益が出た場合にその運用益がすべて非課税で受け取ることのできる制度です。つみたてNISAと対比して、一般NISAと呼ばれることもあります。


日本国民が資産を、貯金から投資へ回すように後押しするために、国が推し進めている施策です。


実際にNISAの口座開設数は年々増加傾向で、つみたてNISAの口座開設数は2022年6月時点で434万口座で、つみたてNISA開始年の2018年の53万口座からおよそ8倍にも上ります。

(出典:日本証券業協会 - NISA口座開設・利用状況調査結果について)

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30代から資産運用を始めるポイント3選!


30代となると、仕事の面でも昇進や昇格で収入が増えたり、結婚・出産といった大きなライフイベントを迎えたり、今後の将来を真剣に考える機会が増えてくるでしょう。


10代~20代のうちは、収入もそれほど多くなく、生活費や趣味に費やすと、貯金はなかなかできなかったという人も、30代になると少し余裕ができます。


将来のライフイベントに向けて計画的にお金を貯めていくことを考える世代です。


子どもの教育資金

20代後半~30代で結婚・出産を経て、家族が増えた人も多くいるでしょう。


文部科学省の子供の学習費調査によると、すべて公立に通ったと仮定すると1年間にかかる費用は以下となっています。

幼稚園:約22万円
小学校:約32万円
中学校:約49万円
高等学校:約46万円

親の介護資金

自分も年齢を重ねてきたということは、親も同じぶんだけ歳を重ねています。万が一、親が介護状態になってしまった場合には、有料のサービスを利用したり、仕事を減らしたりする必要が出てくる可能性もあります。


親自身の蓄えもあるでしょうが、子どもとしても、事前の備えができていると安心できます。


自身の老後資金

老後2000万問題の話題もありましたが、老後の備えをしておくことは大切です。


どのような暮らしをしたいかにもよりますが、若いうちからコツコツと準備していくことで時間を味方に資産形成することができます。

ポイント①将来必要な金額を試算する

30代とひとくちにいっても、思い描く将来は人それぞれ異なります。


現時点で自分の将来に起こりうるライフイベントを想像して、必要な金額を概算でいいので考えてみましょう。


結婚

結婚にかかる費用は人によってさまざまです。

挙式と披露宴にかかる費用の総額は平均およそ303.8万円です。

この他にも、新婚旅行や前撮りの費用などを含めると、もっと多くなることも考えられます。

出産

出産にかかる主な費用として、生まれるまでの間の妊婦検診の費用と、生まれる際の分娩費用が挙げられます。

妊婦検診については、初診では、1万円程度かかりますが、その後の検診については目安として1回の診察で1,000円~3,000円が目安となります。

分娩費用としては、およそ50万程度と考えておくと良いでしょう。

もちろん、地域や産院ごとに差はありますが、およその費用として把握しておきましょう。

住宅

住宅を購入するとなったら、住宅ローンを利用する人がほとんどですが、頭金や引越しの費用などは貯めておく必要があります。

国土交通省の住宅市場動向調査報告書によると、住宅購入の際の自己資金比率は、以下のようになっています。

土地を購入した注文住宅新築世帯:23.5%
分譲戸建住宅取得世帯:20.9%
分譲マンションの取得世帯:39.1%


住宅を購入する際の自己資金比率を頭金と考えると、購入価格に対して、およそ20%~30%の頭金を準備している人が多いことがわかります。

ポイント②定期預金口座を活用してこつこつ貯金する

貯蓄用の口座として、生活費と別の銀行の口座を作成したり、1つの銀行でも口座を複数に分けていたりする人も多いのではないでしょうか。


口座を分けていたとしても、今はコンビニのATMで手軽にお金が下ろせてしまうため、気が付いたら使ってしまうという事態も起こりえます。


「お金がなかなか貯まらない」「つい貯蓄用の口座からお金をおろしてしまう」という人には、定期預金口座を利用するのがおすすめです。


一度定期預金口座に入れると、一定期間固定されるため、普通預金よりも使ってしまうリスクを抑えることができます。低金利であることに変わりはありませんが、普通預金よりも金利も高く設定されていることが多いです。


積立式の定期預金の取り扱いがある金融機関もあるので、毎月決まった日に決まった金額を、こつこつ貯金していくことができます。


取引のある金融機関が増えてしまうと管理も大変なため、定期預金口座を開設するなら、普段利用している金融機関での開設がおすすめです。

ポイント③余剰資金で投資や運用を始める

以下に当てはまる人については、資産運用を始めることもおすすめです。


  • 今まで貯めてきた余剰資金がある
  • 貯金だけでは金利が低く、物足りない
  • 長期目線で貯蓄を考えている

現金での預金が貯まっている人

今までこつこつと現金で貯金をしてきた人であれば、30代ではある程度まとまった金額が貯まっている人もいるはずです。そんな人は今ある現金貯金から少しずつ運用に回すのもおすすめです。

貯金だけでは物足りないと思っている人

現在の銀行の預金金利は、銀行によって違いはあるものの、普通預金であれば0.001%、定期預金でも0.002%程度で超低金利の時代です。

100万円を1年間定期預金に預けたとしても、利息は以下です。

100万円×0.002%=20円(税引き前)

一方で、投資信託で運用した場合を考えてみましょう。

投資信託の平均利回りの目安は3%~10%です。低く見積もった3%で考えてみても、100万円を運用した場合、以下の運用益が期待できます。

100万円×3%=30,000円(税引き前)

長期目線で貯蓄を考えている人

投資や資産運用を考える際には、短期的な利益を得ようとするのではなく、長期目線で考えることが大切です。

長期で運用することで、リスクを分散することができます。

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30代からの投資・運用におすすめ!NISAとつみたてNISAの違いを解説


NISAとつみたてNISAに共通している点は以下3点です。

  • 20歳以上の日本に住所を持つ人が対象である
  • 運用で出た利益は全額非課税で受け取れる
  • 払い出しの制限はない

NISAとつみたてNISAの異なる点については、表で比較しましょう。どっちが得なのでしょうか。

NISAつみたてNISA
非課税投資金額
(年間)
120万円40万円
買い付け可能額
(総額)
600万円
(120万円×5年間)
800万円
(40万円×20年間)
最大投資可能期間5年間20年間
投資対象上場株式・ETF・
公募株式投信・REIT 等
金融庁の認めた
一定の投資信託・ETF
拠出方法一括購入・積立購入積立購入のみ
ロールオーバー可能不可


NISAとつみたてNISAの大きな違いは、年間の非課税枠最大非課税期間です。


年間の非課税枠は、NISAが120万円つみたてNISAが40万円のため、NISAの方が多く投資できます。


一方で、非課税期間はNISAは5年間つみたてNISAは20年間のため、総額で見るとつみたてNISAの方が非課税対象となる最大金額は大きくなります。


また、投資できる商品にも違いがあります。


選択の幅が広いのはNISAの方ですが、つみたてNISAは金融庁に届出のあった投資信託のうち、金融庁が長期投資に向いていると認めたもののみの取り扱いとなるため、初心者に向いているといえます。


ロールオーバーとは、非課税期間の終了後に次の非課税期間に資産を繰り越すことをいいます。簡潔に言うと、非課税期間を延長することができるのです。


NISAでは可能ですが、つみたてNISAではロールオーバーの取り扱いはありません。

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30代から始めるなら、つみたてNISAがおすすめな理由


では、30代の人にとっては、NISAとつみたてNISAはどっちが得なのでしょうか。


30代から始めるのであれば、つみたてNISAがお得だといえそうです。


10代・20代では貯金できなかった、または貯金は現金のみだったという人は多く、30代で初めての資産運用を始めるという方も多いでしょう。


初めての資産運用には、つみたてNISAはとても向いています。投資の鉄則ともいわれる「長期・積立・分散」が全てそろっているからです。


つみたてNISAがおすすめな理由をまとめると、以下の3つです。

  • リスクを抑えた投資である
  • 少額から投資が始められる
  • 長期的な運用ができる

30代にはつみたてNISAがおすすめな理由①安定投資ができる

つみたてNISAがおすすめな理由の1つ目は、安定した投資ができることです。


つみたてNISAで投資できる商品は、NISAと比較すると商品の幅は少ないですが、そのぶん安定的な投資が可能です。


金融庁が長期の積立に適しているかどうか厳しくチェックし、それをクリアした商品のみをつみたてNISAでは購入することができるからです。


初心者が自分で商品を選ぶとなると、何を選んでいいのか分からず結局始められなかったり、手数料の高いものや長期の積み立てに向いていない商品を選んでしまうリスクがあります。


デメリットとしては、NISAより選択できる商品が限られており、短期的に利益が見込めるような商品はないといえます。


つみたてNISAでは、長期目線積み立てリスク分散しながら安定的な資産形成が可能です。

30代にはつみたてNISAがおすすめな理由②少額から始められる

つみたてNISAがおすすめな理由の2つ目は、少額から始められることです。


手元にまとまったお金が準備できている40代〜50代と比べると、まだ資金が少ない30代の人にとって、少額から始められるというのは、ありがたいポイントです。


NISAでは、一括購入も可能ですが、つみたてNISAはその名の通り積立にのみ対応しています。


つみたてNISAの場合、非課税枠を満額まで使うとしても、月々の積立額は33,333円が上限となります。


「月3万円積み立てる余裕はないな」「まだ投資に回すような資金はない」と思っている人は、月々の金額をもっと少なくして始めてみると良いでしょう。証券会社によっては、最低金額100円〜始められます。

30代にはつみたてNISAがおすすめな理由③長期的な投資・運用が可能

つみたてNISAがおすすめな理由の3つ目は、長期的な運用が可能であることです。


NISAの非課税金額が年120万なのに対して、つみたてNISAの非課税枠は年40万円であるため、NISAの方が一見するとお得に感じられるかもしれません。


しかし、NISAの非課税期間が5年間なのに対し、つみたてNISAの非課税期間は20年間とかなり長く設定されています。そのため、総額としては最大800万円(40万円×20年間)もの金額を非課税で運用できることになります。


一般的な定年退職の60歳~65歳までに20年以上の年月がある30代の人にとって、つみたてNISAで時間をかけて運用することで、老後の資産形成が可能です。

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人によってはNISAの方が効果的な場合も!


NISAとつみたてNISAのどっちが得か迷ったら、30代の人にはつみたてNISAがおすすめですが、以下のような人にはNISAのほうがおすすめできるといえます。


  • 短期間での利益を求めている人
  • 投資経験が豊富な人
  • まとまった運用資金がある人

NISAを使ってまとまった金額を投資し、短期間で運用益を出すことを目的とすると、つみたてNISAで長期的に運用していくよりは、リスクが高まるということは理解しておく必要があります。

リスクを抑えるためにはやはり、長期・積立・分散が大切なのです。

30代でNISAがおすすめな人①短期間で利益を出したい人

NISAがおすすめな人の特徴の1つ目は、短期間で利益を出したいと考えている人です。


基本的な投資の考え方として、短期間で利益を求めることはおすすめではないのですが、こつこつと運用するというのが苦手な人もいるはずです。


つみたてNISAと比較すると、リスクをとる必要がありますが、株式や投資信託に投資することで、短い期間での運用益を見込むことはできるでしょう。


短期間で運用益を見込めるということは、同じぶんだけ短期間でも損失が出る可能性もあるということを理解しておきましょう。

30代でNISAがおすすめな人②ある程度の投資経験や基本知識がある人

NISAがおすすめな人の特徴の2つ目は、投資についての知見が豊富な人です。


つみたてNISAと比較して、選択できる商品の幅がぐっと広がるのがNISAのメリットです。


資産運用が初めての人にとっては、選択肢が多すぎると迷ってしまうかもしれませんが、ある程度の投資経験や基礎知識を持っている人にとっては、数ある商品の中から選べることは魅力です。


NISAでは、つみたてNISAでは対象外である個別の株式の購入も可能です。

30代でNISAがおすすめな人③手元に運用資金が充分にある人

NISAがおすすめな人の特徴の3つ目は、充分な運用資金がある人です。


NISAを利用すれば、年間120万円の投資が可能で、つみたてNISAの年間40万円と比較すると、3倍もの金額を投資に回すことができます。


また、NISAでは一括購入と積立購入のどちらの購入方式も可能です。年間120万円の枠を利用して、10万円/月で分割購入することで、リスクを抑えながら、大きな金額を運用するのも良いでしょう。

自分に合った資産運用方法はプロに相談を!


ここまでで、30代の人には、NISAとつみたてNISAのどっちが得か迷ったら、基本的にはつみたてNISAがおすすめできると紹介してきました。


つみたてNISAがおすすめできる理由としては以下です。


  • 安定的な投資ができる
  • 少額から始められる
  • 長期的な運用が可能

これから多くのライフイベントに直面していくであろう30代の人が、将来の資産形成について考えるのはとても大切なことです。

今後のライフイベントやどんな生活を送る予定なのかは人それぞれ異なります。

30代の人にはつみたてNISAがおすすめですが、NISAの方が向いている人もいることは確かです。

「NISAとつみたてNISAはどっちが得だろうか」「どちらの特徴にも当てはまるから迷うな」という人には、マネーキャリア無料相談がおすすめです。

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