NISAとつみたてNISA、40代から始めるならどっちがお得?違いを徹底比較!のサムネイル画像
▼この記事を読んで欲しい人
  • 40代でつみたてNISAかNISAをはじめるにはどっちが得か迷っている人
  • NISAとつみたてNISAの違いを知りたい人
  • 40代から老後資金を貯める方法を知りたい人

内容をまとめると

  • 40代から始めるなら、どっちが得かというと基本的にはつみたてNISAの方がおすすめ
  • 40代は定年まで20年弱あるので、つみたてNISAの方が加入期間が長く非課税枠もトータルで800万円と多く、厳選された商品なので初心者でもはじめやすい
  • 短期間で大きく増やしたい人、資金がたくさんある人、投資の知識や経験がある人はNISAの方がおすすめな場合もある
  • マネーキャリアに相談をして、40代のあなたにピッタリなNISAの商品を決めるのがおすすめ!
  • 今ならスマホ1つで無料オンライン相談できるので、つみたてNISA・NISAの疑問点を解決しましょう!
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昨今多くの方が資産運用や老後資金のために、NISA(一般NISA)やつみたてNISA(積立NISA)を始めていますが、果たしてどちらを活用するのがお得なのでしょうか?この記事ではNISA(一般NISA)やつみたてNISA(積立NISA)の違いを比較しながら、40代から始めるならどちらがお得なのか徹底解説します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

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結論:40代から始めるなら、基本的にはつみたてNISAがおすすめ!

40代になり、そろそろ老後資金をためなければと考えはじめているでしょう。


そんな時に税制で優遇されているNISA(ニーサ)、つみたてNISA(積立NISA)が頭に浮かび、どっちが得か?と考えているのではないでしょうか?


結論を言うと、基本的にはつみたてNISAをおすすめします。


40代と言うと、老後のための資産作りをするには約20年あります。


NISAは運用期間が最長5年に対して、つみたてNISAは20年です。


現役引退までの間にコツコツと積み立てていくには、つみたてNISAの方が適していると言えます。


もちろん、目的によってはNISA(一般NISA)の方が向いている人もいます。


そこで今回の記事では次の事をお伝えします。

  • 40代から老後資金を貯めるポイント
  • NISAとつみたてNISAの違いとは?
  • 40代からはじめるにはつみたてNISAがおすすめな理由
  • NISAの方が効果的な場合とは?

最後まで読めば、どっちが得か理解できます。


なお、補足として20代、30代の場合、老後まで20年以上ありますから、途中で非課税期間が終了してしまうのでどうなんだろう?と思う方もいるでしょう。


たとえ非課税の優遇は受けられなくても積み立てを続けることはできます。


ですから、長期間の積立のおかげで老後を迎える時には大きな資産が積み上がっていることになるので、若い世代でも利用価値は十分にあることも覚えておきましょう。


では、どうぞご覧ください!

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40代から老後資金を貯めるポイント3選!


40代は、役職がつくなどで収入が増えるときです。


同時に子供が大きくなり教育資金がかかったり、住宅ローンの支払いなど支出も増えます。


このように40代はお金の動きが大きく、人生の中で脂の乗った時期であり、老後に対しての資金をそろそろ貯めなくてはと考える時期でもあります。


中長期的目線で考えるには40代は一番良い時期ではないでしょうか。


老後資金には、次の3つの準備が必要となります。

  • 自分の老後資金の準備
  • 自分の子に残すお金の準備
  • 自分の親への介護資金の準備

これらを準備するには時間をかけてしなくてはなりません。


そこで、どっちが得かを考える前にまず、40代から老後資金を貯める3つのポイントについて解説します。

  • ポイント①老後のために必要な金額を試算する
  • ポイント②節約した生活費を貯金に充てる
  • ポイント③余剰資金で投資や運用を始める

ひとつずつ見ていきましょう。

ポイント①老後のために必要な金額を試算する

まず、必要な金額を計算してみましょう。


老後2,000万円問題などと言われていますが、一概に2,000万円が必要なわけではありません。


それぞれの人で必要額は違ってきますので、実際に老後に必要な資金を次の4ステップで計算してみましょう。

  1. 老後夫婦2人で生活する費用を計算
  2. 老後不足する最低限の生活費を計算
  3. 雑費(最低限の金額にプラスされる金額)を計算
  4. 2と3を足し、退職金と現在の老後用貯蓄を引く

まず、1の老後の生活費を計算します。

老後の生活費=現役時代の年収×7割・・・1

これは現役時代の7割で計算しましょう。


次に、2の老後に不足する最低限の金額を計算します。

老後に不足する最低限の年間生活費=1で計算した老後の生活費-夫婦2人分の年金額

上記で出した金額に余命の年数を掛けます。


例えば、65歳から年金を受給し、90歳まで生きるとすると25年を掛けます。


老後に不足する最低限の生活費=老後の生活費(年間)×25年・・・2

3の雑費とは、医療費や自宅の修繕費など老後に掛かるであろう金額です。

雑費=300万円・・・3

これは約300万円とします。


この金額は、例えば年に2回旅行を計画している人などは大幅に増えますので、それぞれのライフスタイルに応じて調整してください。


老後の必要な資金=(2+3)-(退職金+現在の老後用の貯蓄額)・・・4

最後に4の退職金と現在の老後用の貯金額を差し引くと、今後必要な金額が出てきます。


ぜひ参考にして計算してみてください。

ポイント②節約した生活費を貯金に充てる

老後資金が自分の家庭ではどのくらい必要かが試算できたら、節約に心掛けて生活費を貯金に充てる工夫が必要です。


40代はまさしく働き盛りの時であり、家庭でも子育てにおける教育資金の支出や住宅ローンなど大きな支出があり、その中で老後資金を貯めるには生活の見直しをすることが大切になります。


そこで、次の3つの点を意識してみましょう。

  • 生活の中で出費を減らす工夫をする
  • 住居を見直す
  • 定年後の再就職を考える


生活の中で出費を減らす工夫をする

みなさんは家計簿をつけていますか?


家計簿をつけることで自分の家庭でどの項目にどのくらいの出費が出ているかが数字で見えてくるので便利です。


また、1週間に使える金額を決めて袋分けをして1か月に使えるお金を管理する方法もあります。


決まったお金しか使えなくなると、衝動買いが減り、必要以外の物は買わなくなります。


住居を見直す

家計費の中で大きく占めるのが住居費です。賃貸マンションやアパートの場合、家賃が大きくのしかかります。


コンパクトな間取りにすると、意外と月に1~2万円ほど浮かすことができたりします。


また、間取りがコンパクトになると、必然的に光熱費も安くなります。


将来どのように暮らしていくかを見据え、住居のコンパクト化を考えておくと、浮いたお金を貯蓄に回すことができます。


定年後の再就職を考える

平均寿命が伸びており、60歳で定年した後も、元気であればできるだけ働きたいものです。


再就職することにより収入も増えるし、年金額も増えて老後が豊かになります。

ポイント③余剰資金で投資や運用を始める


こちらの記事をお読みになっている方は、すでにつみたてNISAを検討されていると思いますが、「貯蓄から投資へ」というスローガンが叫ばれ始めてからしばらく経ちました。


リスク分散として貯金も重要ですが、余剰資金があるのであればつみたてNISAやiDeCoなどから投資を始めると良いでしょう。


また、外貨預金もひとつの運用方法です。


外貨預金は、円建ての預金と比べると利率が高いことが特徴です。上手く運用すると為替差益により、大きく増える可能性もあります。


運用という点で考えると、個人年金保険を利用する方法もあります。


保険ではありますが貯蓄的要素の強い保険なので、長期的に掛けていると貯金よりも利率が高くなる商品が多いです。


また、生命保険料控除の対象になり、節税対策にもなります。


次からは、実際にNISAとつみたてNISAの違いについて見ていきましょう。

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40代からの投資・運用におすすめ!NISAとつみたてNISAの違いを解説


では、40代からの投資・運用におすすめな一般NISAとつみたてNISAの違いを解説します。


どちらか一方しか選択できないので、どっちが得か選ぶ参考にしてください。


内容つみたてNISANISA
買い付け可能額年40万年120万
投資対象金融庁の一定条件を満たした
投資信託・ETF
国内外の上場株式・
株式投資信託・リート
非課税投資金額合計800万円合計600万円
拠出ルール積立
一人一口座
翌年へ繰り越しなし
積立・一括など
一人一口座
翌年へ繰り越しなし
ロールオーバーなしあり

買い付け可能額は年間で比べると、NISAの方が3倍多く掛けられます。


ただし、つみたてNISAは最長20年間掛けられるので、合計800万円まで非課税枠で掛けられます。


一方NISAは最長5年間なので、合計で600万円までが非課税枠となります。


ロールオーバーはNISAのみできるので、5年間掛け終わったあとも保有していた場合、さらに5年間運用できます。


それでも、トータルで10年間の運用なので、つみたてNISAの方が長期間掛けられます。


拠出ルールは、つみたてNISAは積立のみなので、毎月コツコツと積立てていく形です。


ほかには一人一口座しか持てないこと、非課税枠が余った場合でも、翌年へ繰り越せないことはどちらとも同じルールです。


一方NISAは積立でも一括でも掛けられるので、まとまった資金がある場合に利用するとよいでしょう。

40代から始めるなら、つみたてNISAがおすすめな理由


ふたつのNISAの違いが分かったところで、定年までまだ時間的に余裕のある40代からはじめるならどっちが得かというと、つみたてNISAをおすすめします。


理由は次の3つになります。

  • 定年退職まで充分運用できるから
  • 非課税枠の範囲で充分運用できるから
  • 安定的な投資・運用が可能だから

ひとつずつ詳しく解説します。

40代にはつみたてNISAがおすすめな理由①定年退職まで充分運用可能

40代ではどっちが得かを考えて、つみたてNISAがおすすめなひとつめの理由は、定年退職まで20年弱ある年代なので、非課税期間20年を上手く利用して充分運用が可能だからです。


初心者は、短期での投資は危険なので向かず、長期的にコツコツとすることが大切です。


ですから、どっちが得かというと40代からつみたてNISAをはじめるとコツコツと積み立てて資産づくりができるので大変向いているのです。


なお、50代になると役職定年を向かえて給料が下がることも考えられるので、40代の今からはじめるのが得策と言えます。

40代につみたてNISAがおすすめな理由②非課税枠の範囲で余裕を持って運用可能

どっちが得か考えたとき、つみたてNISAがおすすめな理由の2つ目は、非課税枠の範囲内で十分運用が可能だからです。


40代になると、仕事で重要な役職につき給料が増えることが多いと思います。


そうなると20代の頃と比べるとつみたてNISA資金に回せるお金も増えます。


つみたてNISAは、年間40万円まで非課税枠がありますので、枠いっぱいを利用すると月々33,333円まで掛けられます。


40代ともなるとボーナスも増えているため、月々+ボーナス併用にもできます。


併用にすると月々2万円、ボーナス2回で8万円ずつ掛ければよいので、無理なく非課税枠を十分活用できるでしょう。


また、つみたてNISAは一人一口座しか持てませんが、40代の場合、二口座以上持てる裏技もあります。


40代となると結婚し、家族がいる方が多いと思われます。


そうすると、夫が一口座、妻が一口座持つことができるので、世帯として二口分非課税扱いで掛けられることになります。


そして子供がいると、子供名義でも一口座持てますので、さらに幅が広がり非課税枠の中で十分に運用ができます。


ただし、20歳以上でないとNISA口座は持てませんので年齢には注意してください。 (2023年以降は18歳以上です。)

40代にはつみたてNISAがおすすめな理由③安定的な投資・運用が可能

どっちが得か考えたとき、つみたてNISAがおすすめな理由の3つ目は、投資や運用が安定していることです。


40代は定年退職するまで10年~20年と長期間あるので、投資初心者は「長期的にコツコツと」するのが良いです。


そして安全で安定した商品を選ぶのが大切です。


一般NISAの対象商品は、株式も含めて数千種類にも及びます。


一方、つみたてNISAの対象商品は、金融庁の厳しい条件を満たした公募投信とETFのみで、215本(2022年8月18日現在)と安定した商品に厳選されているので失敗が少なく安心感が高いです。


参考:金融庁|つみたてNISA対象商品の分類(2022年8月18日時点)


ただし、掛けてすぐに利益がでるわけではないので、あくまで長期的目線で見る必要があります。

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人によっては一般NISAの方が効果的な場合も!


ここまででつみたてNISAの方をおすすめしてきましたが、必ずしも40代のすべての人がそうではなく、人によっては一般NISAの方が効果的な場合もあります。


つぎのような人です。

  • 定年退職前の短期間で利益を出したい人
  • ある程度の投資経験や基本知識がある人
  • 手元に運用資金が充分にある人

ひとつずつ解説します。

40代で一般NISAがおすすめな人①定年退職前の短期間で利益を出したい人

40代で一般NISAがおすすめな人の1人目は、定年退職前の短期間で利益を出したい人です。


40代の場合、定年退職まで20年弱ありますが、その間コツコツと貯める方法ではなく、短期間で運用して利益を上げたい人は一般NISAがおすすめです。


つみたてNISAは長期スパンで運用して利益を出しますが、一般NISAは短期間勝負です。


また、NISAの年間非課税枠はつみたてNISAの3倍の120万円あるので一気に利益を増やしたい人にはどっちが得かというと、NISAをおすすめします。

40代で一般NISAがおすすめな人②ある程度の投資経験や基本知識がある人

どっちが得かで一般NISAがおすすめな人の2人目は、ある程度の投資経験や基本知識がある人です。


NISAは非課税枠期間が5年間なので、短い間に多くの利益を上げる必要があります。


NISAで取り扱っている商品は、株式投資信託、国内・海外上場株式、国内・海外ETF、ETN(上場投資証券)、国内・海外REIT、新株予約権付社債(ワラント債)などで、実に数千種類もあります。

参考:金融庁|一般NISAで取引できる金融商品


つみたてNISAの200種類と比べて商品の種類が多岐にわたっているので、この中から自分に合った商品を選ぶのは、初心者にはハードルが高すぎます。


株式など、リスクの大きい商品も含まれているので、知識や経験がないと危険です。


知識や経験がある人は、リスクやリターンについても理解できていて大きく増やせる可能性があるので、どっちが得か考えると一般NISAということになります。

40代で一般NISAがおすすめな人③手元に運用資金が充分にある人

どっちが得か考えて一般NISAがおすすめな人は、手元に運用資金が十分にある人です。


つみたてNISAは、毎月コツコツと積立していく掛け方しかありません。


一方、一般NISAは、積立でも一括でも掛けられます。


しかも、年間の非課税枠が、つみたてNISAの3倍の120万円まで使えます。


ですから、手元にまとまった運用資金があれば、毎月積立てなくても、1回に120万円掛けられるのです。


ですから、どっちが得か考える一般とNISAがお得となります。

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まとめ:40代から始めるならつみたてNISAがおすすめ!迷った時はプロに相談を!


ここまで、一般NISAとつみたてNISA、40代から始めるならどっちが得か見てきましたが、おわかりいただけたでしょうか?


結論としては、基本的にはつみたてNISAの方がおすすめです。


理由は、40代の場合、定年退職まで十分運用期間があり、非課税枠の範囲内でも十分運用が可能であること、金融庁で厳選した商品なので、安全で安定的な投資ができることなどです。


ただし、どっちが得か考えたときに、一般NISAの方がおすすめな人もいます。


短期間で利益を出したい人や投資経験や知識がある人でまとまった資金を持っている人などです。


つみたてNISAとNISAは、非課税額や期間、投資対象先などが違っているので、違いを理解して選ぶことが大切です。


つみたてNISAかNISAどちらが自分に合っているかわからない、もう少し理解してから決めたいという方はマネーキャリア無料オンライン相談を一度ご利用してみてはいかがでしょうか。


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