- 結論、子宮頸部異形成には「軽度異形成」「中等度異形成」「高度異形成」の3つの種類があり、軽度異形成は最も保険に入りやすい症状といえます。
監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 子宮頸部異形成は軽度異形成・中等度異形成・高度異形成の3種類がある
- 軽度異形成でも保険に加入できる可能性は高い
- 症状が進行した場合は引受基準緩和型保険を検討する
- 軽度異形成と診断された場合の保険の選び方
- 加入しやすい保険で選ばない
- 複数の保険会社を比較してから決める
- 保険の引受基準に詳しい専門家に相談する
- 軽度異形成を隠して保険に加入すると告知義務違反になる
- 軽度異形成はがん保険の保険金がおりない場合が多い
- 子宮頸部異形成の保険に関するよくある質問
- 中等度異形成でも保険に加入できますか?
- 高度異形成でも保険に加入できますか?
- 中等度異形成・高度異形成はがん保険の保険金がおりますか?
- 軽度異形成の保険への加入でお悩みならマネーキャリアに相談するのがおすすめ
子宮頸部異形成は軽度異形成・中等度異形成・高度異形成の3種類がある
子宮頸部異形成とは、子宮頸がんの前段階(前がん病変)の状態のことを指し、以下の3つの段階があります。
- 軽度異形成
- 中等度異形成
- 高度異形成
軽度異形成でも保険に加入できる可能性は高い
軽度異形成は、通常の生命保険(医療保険)やがん保険に加入できる可能性は高いです。
なぜなら、軽度異形成は子宮頸部異形成の中で最も軽い症状で、自然治癒するケースも多く、将来入院や手術が必要になるリスクが低いとみなされるためです。
以下は、子宮頸部異形成における生命保険(医療保険)とがん保険の加入基準の目安です。
種類 | 手術の有無 | 生命保険(医療保険) 加入可否※ | がん保険 加入可否※ |
---|---|---|---|
軽度異形成 | ー | ◎ | ◎ |
中等度異形成 | あり | ◎ | 子宮全適後5年◎ |
なし | △ | × | |
高度異形成 | あり | 手術後2年未満× 手術後2年以上◎ | × |
なし | × | × |
※◎:無条件△:部位不担保×:加入不可
表からわかる通り、中等度異形成や高度異形成に進行してしまった場合は、保険に加入しにくくなります。
仮に保険に入れる場合でも、良い条件や安い保険料で保険に加入しにくくなるため、軽度異形成と診断されたら、早めに保険への加入を検討するのがおすすめです。
症状が進行した場合は引受基準緩和型保険を検討する
軽度異形成から症状が進行し、通常の生命保険(医療保険)やがん保険に加入できない場合は引受基準緩和型保険を検討しましょう。
引受基準緩和型や無選択型の保険は加入条件が緩く、以下の2つのような告知項目に該当しなければ加入が可能です。
- 過去3ヵ月以内に入院や手術、放射線治療をすすめられていない
- 過去1年以内に入院、手術、放射線治療を受けていない
ただし、その代わりに保険料が割高になっているので注意しましょう。
このように、軽度異形成が進行すると保険に加入しにくくなるのは、加入者のリスクを平等に保つためです。
保険は加入者が保険料を出し合って大きな資金を作り、万が一のことが起こった際にその一部を保険金として支払うという仕組みで成り立っています。
よって、保険会社は加入者の「保険金が必要になるリスク」を平等に保つよう加入条件を定めたり保険料の調整を行っているというわけです。
軽度異形成と診断された場合の保険の選び方
ここからは、軽度異形成と診断された場合の保険の選び方について紹介します。
軽度異形成と診断された方が保険を選ぶ場合、以下の3つのポイントに気を付けて選びましょう。
- 加入しやすい保険で選ばない
- 複数の保険会社を比較してから決める
- 保険の引受基準に詳しい専門家に相談する
軽度異形成と診断されても、通常の保険に加入できる可能性はあります。
診断されたからと言って諦めず、さまざまな角度から比較検討して加入する保険を探すことが大切です。
詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
加入しやすい保険で選ばない
まず、加入しやすい保険で選ばないことが大切です。
子宮頸部異形成と診断された方は、条件が緩く加入しやすい引受基準緩和型や無告知型保険を真っ先に検討してしまうかもしれません。
しかしこれらの保険は通常の保険に比べて保険料が高いことが多いです。
後から他にも入れる保険があったことを知って後悔してしまう可能性もあるため、最初に通常の保険に加入できないか確認しておきましょう。
複数の保険会社を比較してから決める
複数の保険を比較してから決めるのもとても大切です。
保障内容が複雑だからといって、1つの保険しか確認せずに加入すると後々後悔する可能性があります。
そのため、必ず複数の保険会社の保険を比較してより自分の希望する条件に合うものを見つけるのがおすすめです。
自分ひとりで保険の比較をするのは難しいという方は、マネーキャリアのような無料相談サービスなどを利用しましょう。
保険の引受基準に詳しい専門家に相談する
子宮頸部異形成と診断されたけど保険に加入したい方は保険の専門家FP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのがおすすめです。
保険には様々な種類があるだけでなく、保険会社によっても様々な保険プランがあります。
そのため、自分に適切な保険を1人で調べ上げるのはかなりの労力がかかります。
保険に加入した後に後悔しないためにも、保険のプロである専門家に相談しましょう。
軽度異形成を隠して保険に加入すると告知義務違反になる
軽度異形成を隠して保険に加入すると告知義務違反になるため注意しましょう。
万が一告知義務違反をした場合、以下のようなペナルティが課されます。
- 保険金が支払われない
- 契約が解除になる
- 支払った分の保険料が返金されない
保険会社は通院歴や病歴を調べることができるため、嘘をついてもバレる可能性は極めて高いです。
必ず正直に正確な情報を告知するようにしてください。
軽度異形成はがん保険の保険金がおりない場合が多い
軽度異形成はがん保険の保障対象外となる可能性が高いです。
なぜなら、軽度異形成では自然治癒の可能性も十分にあることに加え、一般的に手術をする必要もないからです。
対応としては経過観察で状態を確認していくことになる、大きな費用も必要となることは少ないです。
そのため、そもそも保険金がおりるような場面がないということになります。
子宮頸部異形成の保険に関するよくある質問
子宮頸部異形成の保険に関するよくある質問に回答していきます。
回答する質問は以下の通りです。
- 中等度異形成でも保険に加入できますか?
- 高度異形成でも保険に加入できますか?
- 中等度異形成・高度異形成はがん保険の保険金がおりますか?
中等度異形成でも保険に加入できますか?
中等度異形成では、手術をしている場合は比較的保険に加入しやすいです。
しかし、手術をしていない場合は、「特定の部位を保証しない」という部位不担保がつく可能性があります。
ただ、保険の種類や保険会社によって条件が異なるため、加入できる保険の中でも条件の良いものを選ぶようにしましょう。
また、高度異形成になると保険への加入のしやすさがかなり落ちるため、中等度異形成の方は万が一を考え、早めの保険加入が重要です。
高度異形成でも保険に加入できますか?
高度異形成の場合は、子宮頸がんの一歩手前の状態であるため、通常の保険に加入するのは難しいといえます。
なぜなら、健康な人に比べて手術や入院の保険金が必要になる可能性が高いため、そういった方の保険加入は保険会社から避けられるからです。
ただし、高度異形成と診断されても手術をしてからの期間が2年以上空いていて、治療が完了している場合は無条件で保険に加入できる可能性が高いです。
とはいえ、これからの手術に備えて保険に加入したいという方もいるかと思います。
そんな方は、「引受基準緩和型保険」や「無制限型保険」などの条件が緩い保険を検討してみるのもおすすめです。
中等度異形成・高度異形成はがん保険の保険金がおりますか?
中等度異形成や高度異形成はがん保険の保障対象となる可能性があります。
ただし、すべての保険会社が中等度異形成をがん保険の保障対象としているわけではありません。
そのため、自分のがん保険の内容をみて、中等度異形成が保証対象として入っているかどうか確認しておく必要があります。
また、下記2点も一緒に確認しておくことがおすすめです。
- 入院や手術のみの保障なのか
- 入院や手術に加え、診断確定時などの一時金まで保障なのか
軽度異形成の保険への加入でお悩みならマネーキャリアに相談するのがおすすめ
この記事では、軽度異形成と診断された方の保険への加入可否や保険の選び方、軽度異形成と診断された方が保険に加入しにくい理由や加入時に必要な告知事項を紹介しました。
記事の内容をまとめると以下のとおりです。
- 軽度異形成と診断されても保険への加入はできる可能性はある
- 軽度異形成の方は加入しやすい保険ではなく一般的な複数の保険を比較検討することが大切
- 軽度異形成と診断された方の保険選びは無料の保険相談サービス「マネーキャリア」の利用がおすすめ
軽度異形成と診断された場合、加入しやすい保険に絞らずとも、一般的な保険に加入できる可能性は十分にあります。
まずは自分が加入できる保険にどんなものがあるのかを知ることが大切です。