新NISAの成長投資枠とは?つみたて投資枠との違いや併用配分を解説のサムネイル画像
▼この記事を読んでほしい人
  • 新NISAとは何か詳細を知りたい方
  • 成長投資枠とは?つみたて投資枠とは?それぞれの特徴が知りたい方
  • どのような配分で運用をしていくべきか迷われている方

内容をまとめると

  • 新NISAの成長投資枠つみたて投資枠の特徴を把握し配分を考える必要がある
  • 成長投資枠では銘柄選定の幅が広がり個別株などにもチャレンジできる
  • 新NISAは投資の自由度が高まるがポートフォリオを組む際の難易度も高まる
  • 2024年の新NISA制度がはじまる前にマネーキャリアでプロに相談しましょう!
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監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

新NISAの成長投資枠とは?つみたて投資枠との違いを解説


来年からはじまる新NISAの改正が話題となっていますが、具体的にはどういった仕組みになるのでしょうか。


新NISAでは名称も内容も変更されることになりました。下記表はそれぞれの比較となります。


成長投資枠つみたて投資枠
年間運用額上限240万円120万円
非課税期間無制限無制限
一生涯の運用限度額1,200万円全体で1,800万円
選べる商品株式・投資信託など
金融庁選定の一定の投資信託

大幅に投資枠が増え、より多くの資産形成が可能となりました。ここまで節税効果を享受できると嬉しいですね。


この機会に運用をはじめてみようと思われている方も多いのではないでしょうか。


それでは、より詳しく新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠違いについて解説をしていきます。

違い①年間投資額と非課税保有限度額

新NISAでの課税がかからない年間限度額は成長投資枠の方が240万円と多いです。つみたて投資枠と同時に利用できるため合計すると360万円の運用が実現可能となります。


また、一生涯の非課税保有額は全体で1,800万円までとなるのですが、成長投資枠だけで考えると1,200万円までと決まっています。


現行NISAの運用枠では物足りなかった方も、新NISAに移行することで充分な資産運用が出来ると期待されている方も多いのではないでしょうか。


現在の銀行の普通預金の金利は0.001%程度となるので長年眠らせている資金があるという方はこの機会に新NISA枠をしっかりと活用していきたいですね。

違い②対象商品

投資対象商品にも違いがあります。


つみたて投資枠は、金融庁に選定された長期・分散投資向けの投資信託となりますが、成長投資枠はその他の投資信託や個別株の売買なども可能となります。


銘柄を選定することが難しいという初心者の方にはつみたて投資枠が向いていますが、個別株にもチャレンジをしてみたいなど自由度の高い運用を希望される方には成長投資枠がおすすめです。

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【成長投資枠】今までの一般NISAからの変化


現行の一般NISAから成長投資枠へと移行することで年間非課税枠が倍に増え高配当株にも投資しやすくなるというメリットが生まれました。


現行NISAでは併用不可だったため、つみたてNISAで投資信託の運用を選択すると一般NISAで個別株などの運用はできませんでした。


ただし、新NISAでは併用可能となるため、つみたて投資枠で安定的な長期・分散運用をしながらも、成長投資枠で高配当株の配当金・売却益を非課税で受け取ることができるのです。


限度額が120万円以下であれば選べる個別株の銘柄も厳選しなければなりませんが、240万円まで増えると株価水準の高い高位株を選ぶことも可能となりますね。

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新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠は併用できる


新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠は併用することが可能です。


ただし、併用すると年間で360万円もの投資枠を使うことができるので自由度が高まる分どちらをメインで使うかなど迷いも出てきますよね。


投資初心者か上級者かによっても向き不向きがあったり、現在の資産状況、年代によっても活用の仕方が異なってきます。


独身、既婚、お子様がいるかどうかによっても今後のライフイベントが違ってくるので資産運用以外の必要経費を考えることも大切です。


ご自身の状況にあった配分を思案し効率的な資産形成を新NISAでスタートさせていきましょう!

初心者へのおすすめ配分

新NISAで投資初心者の方にまずおすすめなのはつみたて投資枠です。


資産運用をスタートさせるにはまず銘柄選びからはじめなければなりませんが、つみたて投資枠はそもそもインデックスファンドを中心に金融庁が「長期の資産形成に向いている」と判断した商品から選ぶことになるので失敗しにくい商品選びが可能に。


そして、年間120万円分を一括で投資するのではなく、毎月コツコツと積立していくことでドルコスト平均法を活用することとなりさらにリスクを抑えることが可能となります。


運用してお金の増減を体感し、運用の動きや資金にも余裕が出てきたら、銘柄選びに幅のある成長投資枠も利用してみるのはいかがでしょうか。

まとまった資金がある方におすすめ配分

まとまった資金がある方は、是非非課税投資枠を最大に活用することをおすすめします。


投資枠に余裕があれば、コツコツとドルコスト平均法で毎月積立をしながら、同時に銀行に預けていただけの資金を一括投資することも可能です。


若い世代の方はライフイベントにあわせて時間をかけながら長期運用をしていくことが可能ですが、シニア層の方などは時間をなるべくかけずに運用結果を出そうと一括投資が向いている場合もあります。


優待や配当金をもらうために成長投資枠で個別株運用をしていくことも投資の楽しみ方の一つですね。


そうはいっても自分に合った使い方がよくわからない、誰かに相談したいという方にはマネーキャリアの無料相談がおすすめです。


相談満足度は98.6%であり、下のボタンから気軽に相談予約ができます!ぜひ一度活用してみてはいかがでしょうか。

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成長投資枠で購入できない商品もあるので要注意!

成長投資枠は銘柄選定の自由度が高いイメージですが、実は購入できない商品もあります。以下の4つが該当となります。

  • 監理銘柄や整理銘柄
  • 信託期間20年未満の投資信託など
  • 毎月分配型の投資信託など
  • デリバティブ取引を用いた一定の投資信託など

上記銘柄は安定的な資産形成に不向きとされているものとなります。


例えば、監理銘柄とは上場廃止基準に達するおそれがある銘柄となります。


そして整理銘柄とは上場廃止が決まった銘柄のことをいいます。


どちらも知らずに購入してしまえばとてもリスク度合いが商品となるので注意が必要です。


また、日々の値動きが大きく動くような投資信託なども選べない仕組みとなっています。


選べる銘柄の範囲が広いといえど、その中でもリスク度が高いものは省かれていると考えると安心感がありますね。

新NISA成長投資枠でのみ購入できる個別投資株を紹介!


新NISAでつみたて投資枠と成長投資枠が併用できることになったことで、個別株へのハードルが下がりチャレンジしてみようと思われた方も多いのではないでしょうか。


様々な銘柄がありますが、その中でも人気がある好配当株とは何か、成長株とは何かをお伝えしていきます。


企業の成長性を見極め、しっかりと新NISAのメリットを生かし非課税で配当金や売却益を受け取りましょう!

商品①高配当株

投資をするのであれば成長が見込める優良企業の銘柄を選びたいですよね。


銘柄選定は難しいですが、毎年増配しているような企業はそれだけの財力があるということなのでこれからの成長も期待できます。


高配当株(増配株)とはそういった増配をしている企業の株式のことをいいます。

こういった銘柄を購入すれば、もし株価が下がってしまったとしても保有し続けることで配当金を非課税で受け取ることができます。


配当金目当てで購入をしてもそれ以上に株価が上がれば売却してしまっても良いですね。

その際の売却益も非課税となるところがNISAの魅力です。

商品②成長株

成長株とはその名の通り、今後大きく価値が上がっていくであろう企業の株式のことをいいます。そのような銘柄を発掘し、長期的に保有をし続けて何倍もの利益を上げていく方法も個別株投資の楽しみです。


数万円でも利益が出ると嬉しいですが、すぐに売却をせず育て続けることで数年で元金の2倍3倍と含み益が増えていくケースもあります。


500万円の売却益を得た場合、本来なら500万円×20.315%=約101万円の課税となるのですがこれが非課税となることが最大のメリットです。

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成長投資枠に関する気になる疑問


成長投資枠とはどういった仕組みなのかわかってきたところで、気になる点についてもまとめてみました。

  • 新NISA成長投資枠とつみたて投資枠は別の金融機関で口座開設できる?
  • 新NISAでつみたて投資枠を使わず、成長投資枠だけを満額利用することはできる?
  • 新NISAの成長投資枠で買うなら米国高配当ETFか投資信託かどっちがいい?

2024年からの新NISAがはじまる前に疑問を解消して資産運用をスタートする準備を整えていきましょう!

成長投資枠とつみたて投資枠は別の金融機関で口座開設できる?

成長投資枠とつみたて投資枠は別の金融機関で口座開設することはできず、同一の金融機関で運用をする必要があります。


同じ金融機関であれば一括で管理しやすいというメリットがありますが、万が一証券口座に何かあった場合のことを考えて分散しておくということはできなくなります。


各証券会社によって手数料、投資信託銘柄数、クレジットカード決済した場合のポイント還元率など様々な違いがあります。


SBI証券や楽天証券では、国内株式の手数料無料化が発表されていますね。


SBI証券や楽天証券などのネット証券はそれぞれの条件が良く人気です。自分に合う証券会社をじっくりと選んでいくようにしましょう。

つみたて投資枠を使わず、成長投資枠だけを満額利用することはできる?

運用益に課税されない限度額はつみたて投資枠と成長投資枠あわせて一生涯で1,800万円までとなるのですが、成長投資枠のみの利用であれば1,200万円が限度となります。


成長投資枠だけで満額使い切ることはできないのです。


非課税での運用枠をフル活用したい方は、つみたて投資枠も併用することをおすすめします。


今回の改正での上限はとても大きな額に思えますが、特に若い世代の方がこれから長期的に資産形成していくことを考えるとこれでも投資枠が物足りなく感じる方もいるかもしれません。

成長投資枠で買うなら米国高配当ETFか投資信託かどっちがいい?

米国高配当ETFとは配当利回りが高い銘柄で組まれている商品で、定期的に配当金を受け取れることがメリットです。


配当金はすぐに生活費にまわしたいという方に向いています。


ただし、配当金は今すぐに使うのではなく将来のために再度運用にまわしていきたいという方は投資信託が向いているでしょう。


米国高配当ETFであれば配当金を投資しようと思えば新たに非課税枠を使う必要があります。投資信託ではその必要がなく自動的に再投資に充てられるのです。


また、通常米国高配当ETFの配当金は確定申告をすることにより外国税額控除を受けることが可能なのですがNISA口座の場合は適用できないという注意点もあります。


これらの情報を加味した上での判断が重要となりますね。

まとめ:新NISAに関する悩みや相談はマネーキャリアへ!


新NISAのつみたて投資枠とは何か、成長投資枠とは何か、それぞれの特徴はつかめましたか。


この記事のまとめは以下となります。

  • 新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠にはそれぞれに特徴がある
  • 投資枠の配分は投資経験などを考慮しながら組む必要がある
  • 成長投資枠では個別株などにもチャレンジすることができる

新NISAへの改正で投資枠が増え自由度が高まることにより、銘柄選定や運用資金配分などに迷いが生じる方も多いでしょう。


そんな時は是非プロのFPが在籍しているマネーキャリアへご相談ください!少しだけ話を聞いてみたいという方もオンライン面談でお気軽に相談が可能ですよ。


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