- 自分または家族が糖尿病になってしまった人
- 糖尿病だが保険に加入したい人
- 糖尿病の疑いがあると言われた人
- 糖尿病でがんが心配な人
- 糖尿病でも入れるがん保険はある
- 告知で気をつけたいポイント
- 絶対にしてはいけないことと、その代償
- どこに相談するのがいいのか
糖尿病を持病に持っていてもがん保険には入れる場合があります。その理由として糖尿病はポリープなどと比べてがんとの関わりが小さいことがあります。しかし、がん保険への加入にあたっては満たしていなければならない項目がある場合がほとんどであるため、この記事を参考に確認しておいてください。
この記事の目次
糖尿病でもがん保険には入れる場合がある
糖尿病でもがん保険には入れる場合があることをご存知でしょうか?
糖尿病だからがん保険は入れないものだと思っている方。
「がん」が心配だけど糖尿病だから諦めている方。
まだ諦めるには早いですよ。
たしかに健康な方と比べると条件が厳しいのは事実ですが、糖尿病でもがん保険に入れる場合があります。
今回の記事では糖尿病の方ががん保険に入るために、抑えておくべき告知のポイントや、加入できるがん保険を具体的に紹介していきます。
さらに、これだけは絶対にやってはいけないNG行動もお伝えしますので、最後までお読みいただき参考にしてください。
またそもそもがん保険が不要か必要かを知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
糖尿病だとがんの罹患率が1.2倍になる
日本糖尿病学会の糖尿病とがんに関する委員会によると、糖尿病の方と、糖尿病でない方と比較した場合、がんの罹患率は1.2倍になることが報告されています。
がんと言っても全てのがんではなく、特にかかりやすいと言われているがんは、男性の場合女性の場合はそれぞれ以下の通りです。
男性の場合
- 肝臓がん
- 膵臓癌
- 結腸がん
- 胃がん
女性の場合
- 胃がん
- 肝がん
- 卵巣がん
糖尿病とがんがどのように関係あるのかは説明が非常に難しいですが、簡単にお伝えします。
そもそも糖尿病とは、インスリンが正常に働かずに血液中のブドウ糖が増えてしまい、結果的に血糖値が高くなってしまう病気です。
血糖値が高いままだと、血管が傷つき、心臓病や腎不全、足の切断などのつながり、さらには血糖値が著しく高い場合は昏睡を引き起こすこともあります。
そういった事態を防ぐために、身体はインスリンの代わりに高インスリン血症やIGF-I(インスリン様成長因子)を分泌させます。それらが血糖値を抑えようとします。
その結果、分泌される過程で肝臓や膵臓などの臓器の腫瘍細胞が刺激を受けがん化に関与するとされています。
まだ解明されていないこともありますが、簡単に説明するとこのような理由により、糖尿病の方はがんの罹患率が1.2倍に増えるということです。
その他のがんに関係する病気よりは関係性は低い
糖尿病の方はがんの罹患率が1.2倍と、お伝えしましたが上記にあげたがん以外は関係性が低いとされています。
報告では乳がんや膀胱がんは糖尿病との関連性は認められなかったとありますので、関係のないがんもあります。
そういった意味では他の病気の方ががんとの関連性が高いと言えます。
例えば、ポリープや潰瘍性大腸炎などは、発病者のうち診断から10年で1.6%、20年で8.3%、30年で18.4%の人が、がんに罹患するというように、大きな関係があるということが報告されています。
また、愛知医科大学の発表ではピロリ菌に感染している人は、男性では17.0%、女性では7.7%に上る可能性が高いと推定されました。
このように他の病気と比較すると、糖尿病だからといって過剰に恐れる必要はないのではないかと思います。
糖尿病があっても保険に入るために満たしておくべき項目
ここまで糖尿病でも加入できるがん保険について説明してきました。
紹介した保険含め、一般的にすべての保険で言えることですが、加入できるかどうかは「告知」によります。
告知とは、保険会社から加入時に聞かれる健康状態に関する質問です。この質問の答えによって加入の可否が判断されます。その告知の満たしておくべき項目を下記にまとめました。
糖尿病があっても保険に入るために満たしておくべき項目
- 一定期間、糖尿病での入院がない
- 現在、入院や手術を受けている状態でない
- 糖尿病以外で検査結果不明・未検査の病気がない
- 血糖値のコントロールが出来ている
この4点が重要になりますので、詳しく解説していきます。
一定期間、糖尿病での入院がない
満たしておきたい項目の1つ目は一定期間、糖尿病での入院がないということです。
では、この「一定期間」とはどれくらいの期間のことを指すのでしょうか?
告知書を見てみると、多くの保険会社で取り入れられているのは「過去2年間」での入院や手術がないかを聞かれています。
過去2年以内に、糖尿病での入院がなければ保険に加入できる可能性があります。逆に、入院があれば退院してから2年間は、保険加入は難しいということになります。
あくまで一般的な話ですので、保険会社によってはこの期間が2年より短く設定していることもあります。
また、入院時の治療内容や退院してからの健康状態など総合的に判断されることもありますので、加入が絶対に無理と言っているわけではありません。
気になる方は担当者や保険会社に問い合わせしてみてください。
現在、入院や手術を受けている状態でない
満たしておきたい項目の2つ目は現在、入院や手術を受けている状態でないということです。
本来、保険商品は健康な方しか入れないのが大前提でした。
健康な方々が、年齢や性別・リスクに応じた保険料を支払うことで、平等性を保ちながら助け合いの制度として成り立ってきました。
しかし、医療の発達や制度の改革などとともに進歩してきた保険も健康でなくても入れるような商品が増えてきました。
ですが、現在、入院中や手術を受けた方は他の方と比較するとやはり、リスクが高いと判断せざるをえません。そのため保険加入が難しくなっています。
また、現在はそういった状態でなくても、医師から入院や手術を薦められている場合も、同じ様な扱いになりますので、ご注意ください。
糖尿病以外で検査結果不明・未検査の病気がない
満たしておきたい項目の3つ目は糖尿病以外で検査結果不明・未検査の病気(正確には検査をすすめられたのに未検査)がないということです。
こちらは健康診断や人間ドックを受けて、「要再検査」や「要精密検査」となった場合と同じような意味です。
何かしらの病気の疑いがある状態と言い換えると分かりやすいのではないでしょうか。
保険会社が一番警戒しているものは「不明」や「リスクの読めないもの」です。
検査結果が不明や未検査はまさしく保険会社が一番警戒していることですので、保険加入は難しくなります。
そういったことがある場合はしっかり検査を受けて、何の病気なのか等をはっきりとさせておきましょう。
保険加入のためだけでなく、自身が健康に人生を過ごしていく上でも重要なことですので、必ず検査等は受けましょう。
血糖値のコントロールが出来ている
満たしておきたい項目の4つ目は血糖値のコントロールが出来ているということです。
糖尿病の特徴は血糖値が高くなることです。冒頭の方でもお伝えしましたが、血糖値が高い状態が続くと、血管が傷つき、心臓病や腎不全、足の切断などにつながります。
さらに、一番怖いのは糖尿病による合併症です。合併症により、失明・腎機能不全・手足の痺れなどの神経障害と様々なリスクが上昇してしまうことは明らかです。
しかし、この血糖値のコントロールが出来ている状態だと、そういったリスクが低くなりますので、保険会社としても安心ができます。
ですので、糖尿病の方でもしっかり治療に取り組み、血糖値がコントロール出来ている場合は保険加入もしやすくなっています。
糖尿病がある場合の告知ポイントと告知義務違反
ここからは、糖尿病がある場合の告知のポイントと、絶対にしてはいけないNG行動の告知義務違反について解説します。
糖尿病であることを告知する場合に、気を付けるべきポイントがあります。
- 血液検査のデータ
- 健康診断や人間ドックの検査結果
- 通院の有無
保険会社が保険加入の審査を行う上で詳細な情報はあった方が正確にリスク等を計算できるので、こういった資料があることが望ましいです。
不足している情報があれば追加で提出してくださいと言われる場合もありますが、多くの場合は情報が足りないことにより、リスクが最大限あるとして判断されてしまいます。
一度出てしまった決定を覆すのは非常に難しいので、告知の際にはしっかりと準備する必要があります。
また告知の際に絶対にしてはいけないNG行動もありますので、必ず覚えておいてください。
糖尿病がある際の3つの告知ポイント
糖尿病がある際の3つの大きな告知ポイントがありますので、詳しく解説していきます。
告知のポイント
- 血液検査のデータ
- 健康診断や人間ドックの検査結果
- 治療を行っている病院や通院・投薬の状況
この3つのポイントで加入できる・できないなど大きな影響があるので、覚えておいてください。
この3つにより保険会社が把握したいこと
- 血糖値やHgA1cの数値をコントロール出来ているのかを確認
- 健康診断や人間ドックの検査結果で総合的に健康かどうか、糖尿病による合併症がないかの確認
- 糖尿病の治療をどのように行い、治療状態がどうなのか、定期的に薬の服用をしているのかなどの確認
このような点を確認し把握することで、その人のリスクがどの程度あり、そのリスクが保険会社として容認できるのか、できないのか判断しています。
保険会社が糖尿病で一番気にすることは、血糖値のコントロールができているかどうかです。
先述した通り、糖尿病には様々な症状や合併症のリスクを持っていますが、全て血糖値が影響しています。
この血糖値さえコントロール出来ていれば合併症のリスクを低下させることができるので、保険会社としてもリスクが低いから保険に加入しても問題ないだろうと考えます。
保険における告知義務違反とは?
保険における告知義務違反とはどういうことでしょうか?
保険加入の際に必ず必要になってくる告知ですが、告知をする場合には告知義務が発生します。
告知に関しては保険会社からの質問に答える形で「告知書」に記入して報告するようになっています。
告知義務とは自身の健康状態や、持病の有無、健康診断結果の内容を事実をありのまま記入し、保険会社に報告する義務のことです。
この告知義務に違反するということは、事実ではない「嘘」を保険会社に報告することを指します。
この虚偽の申告することが、保険加入者の平等性に欠ける行為で告知義務違反と言います。告知義務違反をした場合には、厳しいペナルティが課せられることもあります。
具体的には保険契約の解除(払った保険料の返金なし)や告知義務違反の事由と支払い事由に因果関係がある場合は保険金を払わないなどです。
最悪の場合は詐欺罪として刑事罰になる可能性もありますので、絶対にやめましょう。
糖尿病でもがん保険に入れるのか気になったらプロに相談!
糖尿病でもがん保険に入れるのか気になったらプロに相談しましょう。
色々と情報収集をしてもなかなか一人では判断がつかないこともあると思います。そんな時は迷わずプロに頼ってください。
最近では無料で相談できる窓口が多くなってきました。そんな数ある相談窓口の中からおすすめの相談先がマネーキャリアです。
マネーキャリアのおすすめポイントをまとめてみました
- 全国で3000人以上のFP(お金の専門家)が在籍している
- 独自の評価システムでFPを評価し、評価の高いFPだけが相談にのるようになっている
- 相談満足度が98.6%と高い満足度
- ラインや電話で都合のいい日に相談できる
- 保険以外の相談もできる
色々とおすすめできるポイントがありますが、評価の高いFPだけ相談にのるようになっているのは、非常に安心できますね。
センシティブな健康状態やお金のことを相談するなら、信頼できる優秀なFPに相談したいと多くの方が考えているのではないでしょうか?
マネーキャリアならそれができる仕組みになっています。
さらに、自分の都合のいい日に簡単に予約ができて、オンラインでも相談できるのでお手軽さもあります。
まとめ:糖尿病でもがん保険には入れる
ここまで糖尿病でもがん保険に入れるかについて解説してきましたので、下記にまとめてみました。
まとめ
- 糖尿病でもがん保険に入れる
- 糖尿病だとがんの罹患率が1.2倍になるが、他の病気よりは関係性は低い
- 糖尿病でも入れるがん保険は複数ある
- 糖尿病で大切なのは血糖値のコントロールが出来ているか
- 入れるかどうかは告知内容によるが、ポイントを知っておくことが大切
- 事実をありのままに告知する
- 絶対に告知義務違反はしてはいけない
糖尿病でもがん保険には入れますが、告知の内容により判断がされます。
基本的には血糖値のコントロールができており、一定期間内に入院や手術がなければ問題なく加入できる可能性が高いです。
せっかく加入した保険が思っていたのと違うと後悔しないためにも、加入の際は必ず、その保険会社の担当者やFPから詳しい説明を聞いてくださいね。
糖尿病でも入れるがん保険は複数ありますので、しっかり説明を聞き、見比べて自身にあった保険を選ぶようにしましょう。