【事例あり】保育園や託児所運営で損害保険は入るべき?のサムネイル画像

保育園の運営には多くのリスクが伴います。たとえば、子どもたちが遊んでいる最中にケガをしたり、施設内での事故が発生するなどが挙げられます。


一般的に、保育園の運営者はこうしたリスクに対処するために「保育園 保険」を検討しますが、どの保険が最適か迷うことが多いのです。そのため、どの保育園保険が自分の施設に最適なのか、またその内容や適用範囲がわからない経営陣の方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、保育園保険の基本的な仕組みや選び方、そして具体的なメリットについて詳しく解説します。


・保育園の経営者や管理者で、リスク管理をしなければならないと思っている

・新たに保険を検討しているが、どの保険が適しているか分からない


方は本記事を参考にすると、保育園や託児所が入るべき保険の基本がわかるほか、自施設のリスクに対する最適な保険選びができるようになります。


内容をまとめると

  • 保育園や託児所を運営するなら、損害保険へ加入して万が一に備えるべき
  • 保育園や託児所が負うリスクは6つある
  • 実際に起こった事故から安全について学び、類似事故は起こさないようにする
  • リスクに対する損害保険の種類や特徴を知っておくべき
  • 法人保険や事業のリスクマネジメントで迷ったら、無料で何度でも法人保険のプロへ相談できる「マネーキャリア」で専門家に相談する保育園・託児女の経営者も増えている
この記事の監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

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保育園や託児所を取り巻くリスク

保育園や託児所を取り巻くリスク
保育園や託児所は子供をあずかる場となっていることから様々なリスクがあり、時には予想外な事故が起こることが考えられます。

上記のリスクマップを見てもわかるように、多数のリスクを抱える保育園や託児所の経営では、最低限のリスクには備えが必要です。
  1. 施設内で子供が怪我をするリスク
  2. 施設や設備に不具合が起きるリスク
  3. 不審者が侵入するリスク
  4. 施設外で起きる事故リスク
  5. 保育士が怪我をする労災リスク
  6. 個人情報が漏洩してしまうリスク
リスクを避けるための備えはもちろんのこと、万が一、事故が起きてしまった場合の損害賠償などに対する、補償を準備しておくことも経営者としての責任です。

法人や個人事業主として保育や託児所を経営するなら、保育事業を取り巻くリスクについて詳しく理解し、備えなければなりません。

法人保険や事業のリスクマネジメントに精通した専門家のいる「マネーキャリア」なら、無料で何度でも相談できます。

保険の無理な加入はなく、適切なアドバイスをしてくれるため、専門家目線のリスクマネジメントを提案してもらいたいなら、マネーキャリアの無料相談を有効活用してみましょう。
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①保育園内で子供が怪我をするリスク

保育園や託児所では、子供が安全かつ快適に過ごせるよう、リスクアセスメントが徹底されています。


しかし、保育士の配置人数は国で定められているものの、必ずしもすべての事故から子供を守れるかというと疑問です。

国が定める
配置基準
子供保育士
0歳児3人1人
1歳・2歳児6人1人
3歳児20人1人
4歳児30人1人

実際に、保育園内や託児所で子供が怪我をする事故はたびたび発生しており、すべての事故リスクを排除するすることは困難です。


万が一、事故が起きてしまい子供が怪我をするようなことがあっても、大きな怪我に繋がらないよう対策を練ることが重要です。

②施設・設備不慮のリスク

施設内には、子供が遊ぶ遊具や快適に過ごすための設備が多くあると思います。


安全に使用するためには、常に施設や設備に不具合・損傷が出ていないかを確認しておかなければなりません。

  • 園庭や施設内にある遊具
  • エアコンなど施設の設備
  • 建物の損傷や老朽化

不具合や損傷が見つかると修理が必要ですが、むりに費用を抑えたり適切な処置をしなければ、子供のけがにつながってしまう恐れがあります。


特に、遊具における事故はあとを絶たず、柵の間やロープに首が挟まるなどで、意識不明になったり死亡したりする事故が実際に起こっているのです。


子供がけがをしたり、重大事故が発生すると、保育園や託児所の評判にもかかわり、最悪の場合は経営が成り立たなくなってしまいます。


施設や設備のメンテナンス、子供目線の危険リスクを徹底して管理しなければなりません。

③不審者の侵入リスク

子供たちの安全を守るめ、本来は関係者以外たちいれない保育園や託児所ですが、子供の対応で追われているあいだに、不審者が敷地内に侵入する可能性も頭に入れておくべきリスクです。


実際に起きた不審者の通報には、次のような事例があります。

  • 2006年、カッターナイフを持った男性が保育園に侵入・逮捕
  • 2021年、子供を殺害して死刑になりたかっと主張する男性が、刃渡り12cmの包丁を持ち、こども園に侵入・逮捕
  • 2023年、刃渡り20cm程度の包丁持った男性が、こども園の前で振りまわして逃走

これらの事件では、保育士が事前に不審者の動向に察知していたことで、幸いにも保育士や子供に怪我などはなく、犯人を現行犯逮捕することに成功しています。


不審者の侵入は、重大事件となったり子供のトラウマになったりする大きなリスクでもあるため、不審者への対応は常日頃から対策しておきましょう。

④保育園外での事故のリスク

遠足など恒例となっている園外行事では、子供が事故に巻き込まれるリスクが大きくなり、保育士たちは一瞬たりとも気を抜くことはできません。


子供を守るためには、保育士一人ひとりの危機管理能力が欠かせません。

  • こまめに点呼をとり、子供の置き去りリスクを回避する
  • 事前調査で、交通量やけがをしやすい場所の確認をする
  • 駐車車両などにさわったり、連れ去られたりしないように子供から目を離さない
集団から離れたり横道へそれたりと、子供の行動は予測がつきません。

そのため、子供が怪我をしたり外出先へ置き去りしたりする事故が、実際に起きているのです。

点呼の方法や応急救護などを含め、万が一に備えた対応についてのマニュアルなどを作成し、園外では子供の安全を守る体制を整えておくこことが重要です。

⑤保育士の労災リスク

保育園や託児所では、保育士スタッフの人材が欠かせません。


業務中における保育士のけがや病気は、治療費や休業補償をするためにも、労災に対する意識を高めておきましょう。


厚生労働省「令和4年度業種別事故型別労働災害発生状況(12月累計)」を見ると、保育事業が含まれる保健衛生業では、以下のような労災事故が多くなっていることがわかります。

保健衛生業事故型別の件数
墜落・転落1,171件
転倒6,182件
動作の反動・無理な動作5,805件
交通事故(道路)687件
衝突837件
子供を助けるために転倒して骨折したり、園児を抱き上げることを繰り返したため、ギックリ腰になったりという労災認定が多くなっています。


保育士を守ることも、保育事業の経営者には欠かせないリスクマネジメントの1つです。


労災だけで補償ができるのか、損害保険への加入が必要となるのかを見極め、保育士が安心して働ける環境作りが必要となるでしょう。

⑥個人情報漏洩のリスク

保育事業では、安全な保育に必要として提供された個人情報の宝庫といっても過言ではありません。


個人情報保護法は3年ごとに改定されるため、常に規定を確認しながら情報漏洩の防止に努めなくてはなりません。


また、経営者だけでなく保育士も個人情報保護に対する意識を高めることが重要です。


個人情報に対する認識が低いと、次のようなケースで個人情報漏洩を問われることが考えられます。

  • 保育園の近くで忘年会を開催し、園児の名前を出して話をしていた
  • 業者も出入りする玄関口で、園児の行事写真を掲示している
  • 家庭調査票などの提出に、保護者の同意書を取りつけていない
情報漏洩に敏感になっているのに、恒例の業務になると漏洩へのリスク管理がおろそかになってしまう場合が多くあるのです。

子供とともに個人情報も預かっているという認識を忘れずにしておかなければ、思わぬところでトラブルに陥ってしまう可能性があります。

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保育園や託児所で実際に起こった損害事例


実際に、保育園や託児所では、ニュースに取り上げられるような事故が発生しています。

  1. 遊んでいた遊具で3歳男子児童が意識不明の重体
  2. 保護者からの過度なクレーム対応で保育士に労災認定
  3. 園児1,939人分の個人情報を市が漏洩
保育事業では、様々な方向からリスクを考えるために、実際の損害事例を参考にすることも大切です。

重大事故が起きると、保育園や託児所の経営にも影響が出てしまい、経営が成り立たなくなってしまうことも考えられます。

損害事例をそれぞれ詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

①遊具遊んでいた園児が意識不明の重体

2023年5月、保育園の遊具で遊んでいた3歳の園児が、ロープを使って斜面を登るロープが園児の首に絡まり、意識不明の重体となる事故が起こりました。


園庭で子供36人が自由に遊び、保育士6人で見守りながら保育をおこなっていたときに起きた事故です。


事故原因となったナイロン製のロープは、土を盛り上げた小山の山頂から垂らして設置したもので、事件当日の朝に新設されたものでした。


大人目線で安全だという認識のもとで使用していたロープですが、子供の使い方によっては命にかかわるような事故に繋がってしまうことがあります。


幸いにも男子児童の意識は戻りましたが、保育園の安全管理が問われた重大事故となり大きなニュースとなりました。


参考:園庭にいた6人の保育士は事故目撃せず


この事故では、園児の人数に対する保育士の数に問題はありませんでした。


しかし、いくら6人の保育士で見守っていたとしても、子供が重症を負うような事故を起こしてはなりません。


立ち位置によっては死角ができてしまうため、保育士同士のコミュニケーションや死角をなくした園庭のマニュアルは、リスク管理に必須と言えるでしょう。

②保育士の労災認定

園児の保護者からのクレームによって、休職に追い込まれた20代の女性保育士2人は、過度のストレスによりうつ病などの精神疾患と診断され、労災認定されたケースがあります。


保育園と保護者のあいだで話し合いの場を設けても、男性保護者からのクレームは収まることがなく、エスカレートしていったのです。

  • 園内が整理整頓されていない
  • 保育園で飼っている生き物が死んだ責任を追及
  • ドアを蹴りあげ、保育士に詰め寄る行為
  • かばんを投げつける行為
「首をつって死ね」などの暴言も含め、理不尽なクレームを繰り返されていました。


顧客との過度なトラブルとして労災認定され、保育士2人には療養補償が支給されることになりました。

トラブルから2か月が経ち園児は自主退園し、保育士2人も復職しましたが、そのうちの1人は結果として退職に至ってしまったケースです。

保育事業を経営するなら、保育士の労災においては、保護者対応などにおけるメンタル面でも十分なリスクカバーが必要であることが、浮き彫りになった労災認定事例だと言えるでしょう。

③園児の個人情報が漏洩

東京町田市では、市内外に通園する児童1939人分の個人情報を漏洩させてしまった事故が発生しました。


氏名や生年月日が記載されていたリストは、市から補助金を出すために作成されたもので、本来なら幼稚園ごとに作成したデータを、市から幼稚園担当者へ電子メールで送る予定でした。


しかし市の担当者は、誤って市外の幼稚園に対して全児童のデータファイルを誤送信してしまったのです。


参考:東京町田市で1,900人余りの園児の個人情報を漏えい


結果として、市内外の幼稚園52園に通園する園児の大量の個人情報漏洩となりました。


データを送信した幼稚園からの問い合わせで市の担当者は誤送信に気づき、データを送った幼稚園に削除してもらう措置を講じたのです。


幸いにも、園児の家庭が事件に巻き込まれることはありませんでした。


個人情報の漏洩は最悪の場合、大きな損害賠償が発生することもあるため、徹底した個人情報の管理が必要なのです。

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保育園の経営に必要な損害保険


保育事業では、リスクに対して備えるため損害保険への加入を検討することも大切となります。


具体的な損害損害を確認してみましょう。

  1. 保育所・認定こども園向けの損害保険
  2. 労災上乗せ保険
  3. 個人情報漏洩保険
  4. 施設賠償責任保険
  5. 受託者賠償責任保険
  6. PL保険(生産物賠償保険)
リスクに合致した損害保険を選ぶためにも、それぞれの特徴をよく覚えておいてください。

①保育所・認定こども園向けの損害保険

保育所・認定こども園向けの損害補償」では、賠償責任補償と園児障害補償が基本プランでセットされています。

  1. 賠償を伴う事故が起きたときの保障
  2. 園児のけがなどに対する治療費を補償

対人・対物に対する賠償と園児の治療費が補償されているので、幅広い補償と感じられますが、オプションを付帯することで補償をさらに拡大することができるので、覚えておいてください。

  • 地域子育て支援拠点事業等補償
  • 保育所の信用不動産賠償事故補償
  • 看護職の賠償責任補償
  • クレーム対応サポート補償
  • 保育所の感染対応費用補償
  • 個人情報漏えい対応補償
  • 保育所の什器・備品損害倍書
必要に応じてオプションを付帯し、包括的な損害保険にしておくことで、いざというときには損害保険で対応できるため、経営を守ることに繋がります。

全社協・都道府県社協・市町村社協(各種別協議会など)の会員である社会福祉法が運営している認可保育所や認定こども園なら、保育所・認定こども園向けの損害補償に加入できます。

個別で加入するよりも保険料がお得になるので、保育事業を営むなら加入が望ましい損害保険だと言えるでしょう。

②労災上乗せ保険

業務災害補償保険」と言われる労災上乗せ保険は、政府の労災保険だけでは賠償できない場合に備えた損害保険です。


法人の管理下で業務をおこなう人が補償の対象となるため、保育士が業務中のけがなどに対する医療費や、仕事を休んだときの休業補償として保険金が支払われます。


基本補償だけでは不足しがちな賠償責任保険などは、特約を付帯することで補償の拡大が可能です。

特約の種類補償内容
使用者賠償責任
補償特約
業務中に怪我をした人に対して、
法的な賠償責任が生じた場合の補償
雇用慣行賠償責任
補償特約
差別的行為やハラスメント、
不当解雇などにより第三者への賠償責任を補償
事業者費用補償特約政府労災で認定された人の身体障害などで、
臨時的に負担した葬儀費用なそを補償
メンタルヘルス
対策費用特約
政府労災で認定された人が精神障害で休職し、
復職に向けた支援・対策した場合の費用を補償
コンサルティング
費用補償特約
従業員の政府労災の認定、または認定の可能性が出たときに、
弁護に相談した費用などを補償


付帯できる特約は損害保険会社によって違いがあるため、保育事業のリスクに備えられる保険商品を探すことが大切です。


労災上乗せ保険を検討するときは、複数の保険会社から見積もりを取り寄せて、検討してください。


労災上乗せ保険について、詳しい内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

労災上乗せ保険についてのサムネイル画像

労災上乗せ保険(労働災害総合保険)とは?政府労災保険との違いは?

③個人情報漏洩保険

園児の数だけ個人情報を取り扱う保育所や託児所では、万が一に備えて「個人情報漏洩保険」で備えることができます。


データ管理をしているなか、サイバー攻撃にあった場合、個人情報が流出してしまい、次のような費用を想定しておかなければなりません

  • 情報漏洩の調査費用
  • データ復旧・対策費用
  • 個人情報漏洩に対する見舞金
  • 個人情報漏洩に対する損害賠償金
個人情報においては、2022年4月からは個人情報を取り扱うすべての事業者に、漏洩報告・本人通知の義務が課せられることになり、罰則は最大1億円となります。

なお、個人情報漏洩保険で罰則金を補うことはできませんが、園児の家庭を含む関係者に対する賠償金などは補うことは可能です。

単独で個人情報漏洩保険に加入するよりも、すでに加入している損害保険で特約を付帯できる可能性もあるため、保険料を比較しながら検討することがおすすめです。

個人情報漏洩保険について、詳しい内容を知りたい方は、以下の記事からご覧ください。

個人情報漏洩保険についてのサムネイル画像

個人情報漏洩保険とは?保険料の相場やサイバー保険との違い等を解説

④施設賠償責任保険

保育事業をおこなう施設の管理や不備が原因で、賠償責任を伴う事故が発生したときに補償される損害保険が「施設賠償責任保険」です。

  • 子供や保護者がけがをした
  • 保護者のかばんに傷をつけてしまった

施設内の安全性を維持することは、保育事業者とって最優先課題です。


しかし、その管理を怠ったり、構造上の欠陥があったりして事故が起きてしまうと、被害にあった人に対して賠償責任が発生します。


また、保育中における子供の事故、保護者が施設内で怪我をした場合も補償の対象です。


施設賠償責任保険で補償される内容は次のとおりです。

施設賠償責任保険補償内容
損害賠償保険金被害者に対して支払う損害賠償
争訟費用賠償責任に関する
訴訟費用や弁護士費用など
損害防止軽減費用損害を少しでも
軽減するためにかかった費用
緊急措置費用事故直後、
緊急措置に要した費用
協力費用損害保険会社の
調査に協力するためにかかった費用


保育園や託児所で、子供が死傷させてしまった場合、どこまで賠償するのかという点で裁判になるケースも実際にあり、弁護士費用が施設賠償責任保険の基本補償にセットされている特徴があります。


施設賠償責任保険について、詳しい内容を知りたい方は、以下の記事からご覧ください。

施設賠償責任保険についてのサムネイル画像

施設賠償責任保険とは?支払い事例や保険料の相場も解説

⑤受託者賠償責任保険

保育園や託児所では、子供の私物を保護者から預かるケースが多々あります。


丁寧に扱っていても私物を破損させてしまったり、紛失してしまったりしたときに補償してもらえる「受託者賠償責任保険」は、物に対する損害保険です。


しかし、保護者から預かったものとはいえ、次のような例では受託者賠償責任保険の補償対象外となるので、覚えておいてください。

  • 故意に壊したり捨てたりしたとき
  • 私物を預けていった保護者の子供が物を壊したとき
  • 保育には関係のない高価な物が壊れたとき
  • 地震や津波、洪水など避けられない天災を原因とするとき

私物への賠償責任が生じた場合、たしかに受託者賠償責任保険で補償されますが、リスクマネジメントの順位としては高い場所に位置していない可能性があります。

特約として付帯できる場合もあるので、重要なリスクへの備えを検討したうえで、保険料を支払ってでも加入すべきかを考えたほうが良いと言えるでしょう。

受託者賠償責任保険について、詳しい内容を知りたい方は以下の記事からご覧ください。

受託者賠償責任保険についてのサムネイル画像

受託者賠償責任保険とは?保険料や補償内容等をわかりやすく解説

⑥PL保険(生産物賠償責任保険)

保育園や託児所で、子供に提供した食事が原因で食中毒などを起こして損害賠償責任が発生したときに、「PL保険(生産物賠償責任保険)」の補償対象となります。


食中毒などにより、子供の体調が悪化し入院となった場合でも、食中毒に関する治療費はPL保険(生産物賠償責任保険)から支払われるので、経営に対するダメージを軽減することができるのです。


施設内で準備・調理した食事だけでなく、調理済みの料理や施設で購入したおやつが原因となって子供が体調を崩した場合も、補償の範囲に含まれます。


ただし、調理済みの料理を預かり、温度や衛生管理を怠った結果、子供が食事をして体調を崩した場合は、PL保険(生産物賠償責任保険)では補償されないので、注意してください。


PL保険(生産物賠償責任保険)について、詳しい内容を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

PL保険についてのサムネイル画像

PL保険とは?適用補償や対策費用等をわかりやすく解説!

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保育園や託児所が損害保険に加入する方法


保育事業を営む場合、リスクを補う方法として様々な損害保険がありますが、加入を検討する場合は、損害保険会社や代理店に問い合わせると手続きをおこなってもらえます。


ただし、商品を直接取り扱う損害保険会社や代理店は、販売している損害保険種類には詳しいものの、他社の類似商品と比較しながら検討することはできません。

  • まだ加入意思が固まっていない
  • リスクに対する保険は、どれが最適なのかがわからない
  • 自身が営む保育事業のリスクを包括的にカバーするために相談したい
少しでも損害保険に対する悩みがあるなら、「マネーキャリア」で法人保険の専門家に相談することをおすすめします。

マネーキャリアなら、法人保険や事業のリスク対策に詳しい専門家に、相談者の背負うリスクを一緒に考えたうえで、最適なアドバイスや損害保険の提案をしてもらえます。相談は何度でも無料で、しつこい営業や勧誘はないので安心です。

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保育園や託児所に最適な法人保険が無料でわかる方法とは


ここでは、保育園や託児所に最適な法人保険が無料でわかる方法を紹介します。


保育園の運営中にはたとえば、遊具の使用中に子どもがケガをした場合、保育園の責任が問われるてしまいます。上記のようなリスクに備えるためには、保険加入および見直しが必須となります。


一方、保険を選ぶ際には、保険料だけでなく、適用範囲やサポート体制も考慮しなければなりません。事故が発生した際の迅速な対応や、保険金の支払い条件が明確であり、補償内容に過不足のない保険商品を選ぶことが重要です。


しかし、条件を満たす保険商品を経営陣の独断で選ぶのは困難なので、今日では、法人保険のプロに無料で何度でも相談ができる「マネーキャリア」の活用一択です。


マネーキャリアは、法人保険のプロが何度でも無料で対応し、相談実績80,000件以上の実績を持っています。また、相談満足度98.6%の安心感があるので、悩みの解消に役立つでしょう。これにより、保育園の運営者はリスク管理を強化し、安心して教育活動に専念することができます。

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営業活動を安心して継続するために法人保険の加入は必須となりますが、インターネット上で事例を調べても事例の情報は非常に少ないのが現状です。


したがって、自社にどのような保険が必要か・リスク対策が必要かを「法人保険の事例」を参考に洗い出す必要があります。


そこで、マネーキャリアでは独自に「法人保険の活用事例集(全29ページ)」を作成し公開しています


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まとめ:保育園や託児所で損害保険は加入すべき


保育園や託児所では、子供の安全が第一優先ですが、万が一の損害賠償に備えて、損害保険への加入も視野に入れておくべきです。


以下は今回の記事の簡単なまとめです。

  • 保育事業を営むなら、万が一に備えて損害保険へ加入しておくべき
  • 保育園や託児所が負うリスクは6つ
  • 実際に起こった事故から安全について学び、類似する事故を起こさない
  • 包括的なカバーが必要か、リスク1つ1つに補償を用意すべきなのかを考える
  • 法人保険や事業のリスクマネジメントで迷ったら「マネーキャリア」で専門家に相談することがおすすめ
保育園や託児所で事故が起きると、その後の評判により経営にも大きく影響する可能性があります。

誠心誠意、被害者へ対応することが信頼の回復に繋がるため、賠償責任が発生してしまったときに備えておくのは、保育事業を営む経営者の仕事だと言えます。

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