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この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 200万を資産運用したときのシミュレーション
- 利回り3%の場合
- 利回り5%の場合
- 利回り7%の場合
- 200万円でできる資産運用の種類とは?
- 【株式投資】個別株やETF
- 【プロにおまかせ】投資信託やREIT(不動産投資信託)
- 【債券投資】国債や社債
- 【非課税制度を活用】NISAやiDeCo
- 200万円の資産運用で失敗しないためのポイント3選
- 分散投資でリスクを軽減する
- 短期運用 vs 長期運用の最適な選び方
- 投資詐欺や高リスク商品の見極め方
- 迷ったら専門家に相談しよう!
- 投資セミナーや勉強会で知識を深める
- 証券会社や銀行の相談窓口の利用方法
- ファイナンシャルアドバイザーの活用
- まとめ:200万円を上手に運用し、資産を増やすために
200万を資産運用したときのシミュレーション
200万円を資産運用する場合、まとまった資金として運用の幅は広がります。
しかし、どういった商品がよいのか、また利回りの違いで利益にどのくらいの違いが出るか気になりますね。
そこで、200万円を年利3%、5%、7%の商品で資産運用をした場合の、1年後、5年後、10年後のシミュレーションを紹介しますので、参考にしてください。
利回り3%の場合
ここから年利が【3%】【5%】、【7%】で運用した場合の1年後、5年後、10年後のシミュレーションをおこないます。
さらに、定期預金(年利0.03%)で預けた場合との比較をおこないます。
【定期預金年利0.003%】で運用した場合は以下のとおりです。
- 1年後:2,000,600円
- 5年後:2,003,002円
- 10年後:2,006,008円
0.003%の定期預金では「元本保証されている」ものの、10年間預けて利息は6千円ほどです。
定期預金VS投資【年利3%】の1年後、5年後、10年後の比較
定期預金 | 投資 | |
---|---|---|
1年後 | 2,000,600円 | 2,060,000円 |
5年後 | 2,003,002円 | 2,310,000円 |
10年後 | 2,006,008円 | 2,680,000円 |
「0.003%の定期預金」と「3%の投資」は1年後で約6万円、5年後は約30万円、10年後は約67万円の差がつきます。
(※この数字はあくまで予想シミュレーションで実際の数字とは異なります)
利回り5%の場合
年利5%で運用した場合、資産の増加はより顕著になります。
定期預金 | 投資 | |
---|---|---|
1年後 | 2,000,600円 | 2,100,000円 |
5年後 | 2,003,002円 | 2,550,000円 |
10年後 | 2,006,008円 | 3,260,000円 |
年利5%の場合、10年後は元金の1.5倍以上に増加しています。
(※この数字はあくまで予想シミュレーションで実際の数字とは異なります)
利回り7%の場合
年利7%で運用した場合、さらに大きなリターンが期待できます。
定期預金 | 投資 | |
---|---|---|
1年後 | 2,000,600円 | 2,140,000円 |
5年後 | 2,003,002円 | 2,810,000円 |
10年後 | 2,006,008円 | 3,930,000円 |
200万円でできる資産運用の種類とは?
200万円の資金は少額投資より多くの選択肢があります。
そして、運用によって大きく資産を増やすことも可能です。
そこで、自分に合った方法が選べるよう、目的別に最適な運用方法を紹介します。
- 【株式投資】個別株やETF
- 【プロにおまかせ】投資信託やREIT(不動産投資信託)
- 【債券投資】国債や社債
- 【非課税制度を活用】NISAやiDeCo
【株式投資】個別株やETF
200万円の資金なら分散投資が可能です。
特定の企業の株を購入し、値上がり益や配当で利益をえる方法が個別株です。
個別株のメリットは好きな銘柄が選べて、高リターンが狙えることですが、その一方で市場の動きが成果にそのまま反映される分リスクは大きいといえます。
一方でETF(上場投資信託)は、投資信託同様に複数の銘柄をまとめているため、リスク分散できます。
ETFの特徴はリアルタイムの売買ができることです。
個別株とETFの組み合わせで大きなリターンを狙いつつリスクを抑える戦略を取ることができます。
【プロにおまかせ】投資信託やREIT(不動産投資信託)
200万円で資産運用する場合、投資信託やRET(不動産投資信託)も選択肢に入ってきます。
- 投資信託:プロのファンドマネージャーが運用する
- REIT:不動産専門の投資信託を小口で行える
投資信託は、前述のとおりファンドマネージャーが複数の銘柄を組み、1個のパッケージにした商品で、リスク分散できているため初心者でもスムーズにはじめられます。
REIT(不動産投資信託)も、運用会社に運用を任せる「不動産に特化した資産運用」で、初心者で知識がなくても始められます。
また、現物の不動産投資とは異なり、少額からでも始めれます。
投資対象はオフィスビルや大規模の商業施設が対象で、比較的的安定した分配金が受け取れるところは魅力です。
【債券投資】国債や社債
債券投資は、投資したお金は借金として貸しているため、償還日には返却されます。
つまり、満期まで保有するとクーポン(利息)がついて受け取れる、低リスクで比較的安定したリターンが得られる活用法です。
債券の発行元によって、さまざまな種類がありますが大きく3つにわけられます。
- 公共債:国債、地方債、政府関係機関債
- 民間債:社債、金融債
- 外国債:発行元、発行通貨、発行市場が外国の債券
個人向け国債には、固定3年、固定5年、変動10年と3つのタイプがあり、購入単位は1万円単位です。
【非課税制度を活用】NISAやiDeCo
NISAはとiDeCoは、ともに投資に有利な専用口座で、非課税制度や税制優遇があります。
NISAの特徴
- 途中解約が可能
- 株式、投資信託など幅広く投資できる
- 年間360万円、1,800万円までの上限がある
iDeCoの特徴
- 掛金全額が所得控除の対象(所得税、住民税が安くなる)
- 運用益が非課税
- 受取時に退職所得控除、公的年金控除が利用できる
自分で商品を選択できますが、公的年金の加入資格によって掛金の上限は異なります。
また、サラリーマンの場合は会社が加入している年金の種類によっても異なります。
200万円の資産運用で失敗しないためのポイント3選
- 分散投資でリスクを軽減する
- 短期運用 vs 長期運用の最適な選び方
- 投資詐欺や高リスク商品の見極め方
分散投資でリスクを軽減する
- 国内と外国(地域)
- 株式と債券(商品)
- 時期を分散(長期つみたて)
短期運用 vs 長期運用の最適な選び方
- 短期運用:値動きの激しい投資に向いている(例:株式投資)
- 長期運用:安定的な運用を狙う(例:投資信託や債券)
投資詐欺や高リスク商品の見極め方
インターネットで多くの情報が触れることにより、投資をよそおう詐欺や、リスクの高い商品が簡単に利益が得られると謳って提供されています。
対策は「必ず儲かる」「200万円を〇倍にする投資」といった勧誘には注意しましょう。
人に紹介されたときは、金融庁登録の有無、口コミ、運営元の調査をおこなう姿勢が大切です。
また被害を受けない予防策では、日頃から投資の情報取集をおこなうことや、いつでも相談できる資産運用窓口を持っておくことも重要です。
たとえば、3,500人の中から独自のスコアロジックで厳選されたFPのみが対応する資産運用の無料相談窓口のマネーキャリアなら、LINEで予約ができるため簡単で何度でも相談できます。
迷ったら専門家に相談しよう!
とくにインターネットなどさまざまな情報があふれているため、正しい情報を選択するためにセミナーや勉強会に参加して投資の最新情報を知ることもおすすめです。
さらに自力で学ぶ方法だけでなく、プロのファイナンシャルアドバイザーを活用する方法もあります。
- 投資セミナーや勉強会で知識を深める
- 証券会社や銀行の相談窓口の利用方法
- ファイナンシャルアドバイザーの活用
投資セミナーや勉強会で知識を深める
投資初心者向けの情報取集手段として、証券会社や金融機関が主催する投資セミナーに参加することで、最新の投資情報を学べます。
無料で参加できるものや、オンライン参加が可能なものなどもあるため、気軽に参加してみることはおすすめです。
自分が知りたかったことが学べたり、個別の質問ができる場合もあります。
証券会社や銀行の相談窓口の利用方法
ファイナンシャルアドバイザーの活用
まとめ:200万円を上手に運用し、資産を増やすために
200万円の資産運用には、株式投資や投資信託、債券投資など多くの選択肢があります。
その中から、自分のリスク許容度、運用スタイルに合わせた投資戦略を立てることが成功の鍵です。
しかし「どの運用方法がよいのかわからない」という方は投資を始める前に、投資の注意点を確認したうえで、必要に応じて専門家(マネーキャリア)に相談しながら運用を進めていくことをおすすめします。
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