


この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 20代でも4000万円の住宅ローンは組める!年収と返済計画がカギ
- 借入額4000万円に必要な年収の目安は?
- 20代が住宅ローン審査で見られるポイント
- 20代に最適な借入額は?FP無料相談で将来設計に合わせた資金計画を
- 体験談から学ぶ!20代の住宅ローンで後悔しないための方法
- いくら借り入れしましたか?
- 返済期間は何年ですか?
- 住宅ローンを組んで後悔したと感じたことはありますか?
- なぜ後悔しましたか?
- 20代で4000万円ローンを組む前に!知っておきたい3つのリスク
- ライフプランの変化と収入変動
- 病気・ケガ・失業など想定外の事態
- 金利上昇で返済額が増える可能性
- 【20代向け】4000万円の住宅ローン返済計画のポイント
- 返済期間は何年にする?
- 頭金はいくら用意する?
- 変動金利と固定金利、どっちを選ぶ?
- 住宅ローンの返済計画に悩む20代はマネーキャリアに相談しよう!
- 【まとめ】20代で4000万円の住宅ローンを組む前にライフプランの見直しを
20代でも4000万円の住宅ローンは組める!年収と返済計画がカギ
借入額4000万円に必要な年収の目安は?
借入額4000万円に必要な年収の目安は、一般的に年収の5~7倍が住宅ローンの借入限度額と言われているため、600万円~800万円程度となります。
これは金融機関の審査基準の一つであり、年収が高いほど借入可能額も大きくなる傾向があります。
また、無理なく返済を続けるためには、返済負担率(年収に対する年間返済額の割合)を20~25%以内に抑えることが望ましいとされています。
例えば、金利0.6%、元利均等返済の条件で4000万円を35年ローンで借りた場合、年間返済額は約127万円となり、年収700万円の場合の返済負担率は約18%となります。
このように、返済負担率から考えても年収700万円以上あれば、4000万円のローンを組める可能性は十分にあります。
20代が住宅ローン審査で見られるポイント
20代が住宅ローン審査で見られるポイントは、年収だけではありません。
勤続年数は3年以上あることが望ましく、特に20代の場合は就職してからの期間が短いため、この点がチェックされます。
雇用形態も重要で、正社員であれば有利ですが、契約社員や派遣社員でも安定した収入があれば可能性はあります。
健康状態も審査の対象となり、団体信用生命保険(団信)への加入が住宅ローン契約の条件となるため、持病がある場合は注意が必要です。
また、信用情報機関に延滞などの金融事故の記録がないかも確認されます。
クレジットカードやスマホの支払いの延滞があると、住宅ローンの審査に悪影響を及ぼす可能性があるため、日頃から支払いは遅れないよう管理しておくことが大切です。
20代に最適な借入額は?FP無料相談で将来設計に合わせた資金計画を

20代の最適な借入額については、FP無料相談を利用して、将来設計に合わせた資金計画を作成するのがおすすめです。
20代に最適な借入額は、単純な年収の倍率や返済シミュレーションだけでは決められず、個々のライフプランや価値観、将来の収入見込みなどの様々な要素を総合的に考慮する必要があります。
例えば、同じ年収700万円の20代でも、共働きを続ける予定の夫婦と、出産後は一時的に片働きになる予定の夫婦では、最適な借入額は異なってきます。
そのため、お金の専門家であるFPに相談して、自分に合った最適な資金計画を立てるのがおすすめです。

体験談から学ぶ!20代の住宅ローンで後悔しないための方法
ここでは実際に20代で住宅ローンを組んだ方々の体験談を紹介します。
紹介する具体的な内容は以下のとおりです。
- いくら借り入れしましたか?
- 返済期間は何年ですか?
- 住宅ローンを組んで後悔したと感じたことはありますか?
- なぜ後悔しましたか?
いくら借り入れしましたか?
住宅ローンの借入額として最も多いのは「3,000~4,000万円」で33.3%という結果でした。
次いで「2,000~3,000万円」が25.0%、「2,000万円未満」が20.8%となりました。
返済期間は何年ですか?

住宅ローンの返済期間として最も多いのは「30年~35年」で37.5%という結果でした。
次いで「35年~40年」が16.7%、「20年~25年」、「25年~30年」、「40年以上」が12.5%となりました。
住宅ローンを組んで後悔したと感じたことはありますか?
住宅ローンの後悔の有無として半数が後悔を感じたことがあるという結果になりました。
住宅ローンは高額な買い物であることを考えると半数が後悔しているというのはかなり不安な結果になります。
なぜ後悔しましたか?

30代女性
ローン以外の維持費が予想以上にかかって家計が苦しい

40代男性
金利の変動で返済が想像以上に大変になりました
変動金利で住宅ローンを組んだのですが、途中で金利が上がり、返済額が増えてしまいました。また、借入後に収入が減ったことも重なり、生活に余裕がなくなりました。長期間のローンは精神的な負担も大きく、もっと慎重にプランを立てればよかったと少し後悔しています。
20代で4000万円ローンを組む前に!知っておきたい3つのリスク

20代で4000万円ローンを組む前に知っておきたい以下3つのリスクについて解説します。
- ライフプランの変化と収入変動
- 病気・ケガ・失業など想定外の事態
- 金利上昇で返済額が増える可能性
ライフプランの変化と収入変動
ライフプランの変化と収入変動は、20代で高額な住宅ローンを組む際の大きなリスク要因です。
20代は結婚、出産など、様々なライフイベントが待ち構える時期であり、これらのイベントによって収入や支出が大きく変わる可能性があります。
一方で、20代はこれからキャリアアップにより収入増も期待できる年代です。
昇進や転職によって年収が上がれば、住宅ローンの返済負担は相対的に軽くなります。
このように、収入と支出の両面で変化が予想される20代は、余裕を持った返済計画を立てることが重要です。
病気・ケガ・失業など想定外の事態
病気・ケガ・失業などの想定外の事態は、どの年代でも起こり得るリスクですが、特に長期の住宅ローンを組む20代は、そのリスクにさらされる期間が長くなります。
例えば、重い病気やケガで働けなくなった場合、収入が途絶え、住宅ローンの返済が困難になる可能性があります。また、会社の倒産や自己都合による退職など、失業のリスクも考慮する必要があります。
こうした想定外の事態に備えるためには、主に以下の対策が考えられます。
- 団体信用生命保険(団信)の内容を確認し、必要に応じて特約を付ける
- 失業時の返済猶予制度がある住宅ローンを選ぶ
- 緊急時に備えて、最低でも生活費の3~6か月分程度の現金を貯めておく
このような備えがあれば、万が一の事態が起きても、慌てずに対応することができるでしょう。
金利上昇で返済額が増える可能性
金利上昇で返済額が増える可能性は、特に変動金利を選択した場合に注意すべきリスクです。
変動金利は当初の金利が固定金利より低く設定されていることが多く、月々の返済負担を抑えたい20代に人気がありますが、将来の金利上昇によって返済額が増加するリスクがあります。
特に20代は返済期間が長いため、その間に金利が上昇するリスクは決して小さくありません。
このリスクに対処するためには、主に以下の対策が考えられます。
- 固定金利を選ぶ
- 固定期間選択型(当初の一定期間は金利が固定される)を選ぶ
【20代向け】4000万円の住宅ローン返済計画のポイント

20代向けの4000万円の住宅ローン返済計画のポイントは以下のとおりです。
- 返済期間は何年にするか
- 頭金はいくら用意するか
- 変動金利と固定金利、どちらを選ぶか
返済期間は何年にする?
返済期間は何年にするかは、20代が住宅ローンを組む際の重要な検討ポイントです。
20代であれば35~40年という長期の住宅ローンも契約できる可能性が高く、返済期間を長くすることで月々の返済負担を減らすことができます。
例えば、4000万円を借りる場合、返済期間による月々の返済額と総返済額の違いは以下のようになります。
返済期間 | 毎月の返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
35年 | 105,611円 | 44,356,642円 |
40年 | 93,753円 | 45,001,535円 |
※変動金利0.6%、元利均等、ボーナス返済なしで試算
上記の表からわかるように、返済期間を35年から40年に延ばすと、月々の返済額は約1.2万円減少しますが、総返済額は約65万円増加します。
ただし、返済期間を長くするほど、金利変動やライフイベントの変化などのリスクにさらされる期間も長くなる点に注意が必要です。
頭金はいくら用意する?
頭金はいくら用意するかは、借入額や月々の返済額に直接影響する重要な要素です。
頭金を多く支払えば、その分だけ借入額を減らすことができ、月々の返済負担も軽減されます。
また、頭金を用意することは住宅ローンの審査にもプラスの影響を与えます。
金融機関によっては、物件価額に対する自己資金の割合が高いと金利が優遇されることもあります。
一般的には、物件価格の2割程度の頭金を用意できると理想的ですが、実際には貯蓄状況や年齢によって異なります。
また、頭金の金額を決める際は、生活防衛資金を最低でも生活費の3~6か月分手元に残すことや、今後の資産運用の資金との兼ね合いも考慮する必要があるので注意しましょう。
変動金利と固定金利、どっちを選ぶ?
変動金利と固定金利、どちらを選ぶかは、住宅ローンを組む際の最も重要な判断の一つです。
高額なローンの場合、金利の選択が今後の返済に大きな影響を与えるため、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で選択することが重要です。
それぞれのメリット・デメリットは以下のとおりです。
金利タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
変動金利 | 当初の金利が低い傾向があり、 借入当初の返済負担を抑えやすい | 金利上昇のリスクがあり、 総返済額が増える可能性がある |
固定金利 | 返済期間中の金利と返済額が変わらないため、 家計管理や将来設計がしやすい | 変動金利に比べて 当初の金利が高い傾向がある |
どちらの金利タイプが適しているかは、金利動向の見通しだけでなく、自分のリスク許容度やライフプランによっても異なります。
そのため、FP相談などを活用し、自分の状況に合った具体的なシミュレーションを行うことがおすすめです。
住宅ローンの返済計画に悩む20代はマネーキャリアに相談しよう!

住宅ローンの返済計画に悩む20代はマネーキャリアに相談することをおすすめします。
住宅ローンは人生で最も大きな買い物の一つであり、特に20代で4000万円という高額なローンを組む場合は、慎重な計画が不可欠です。
しかし、金融機関の担当者は自社の商品を勧めることが主な役割であり、必ずしもあなたにとって最適なアドバイスをくれるとは限りません。
その点、マネーキャリアのFPは中立的な立場から、あなたの状況に最も合った資金計画やローン選びをサポートしてくれます。
また、マネーキャリアでは住宅ローンだけでなく、保険の見直しや資産運用など、家計全体の相談もできるため、総合的な資金計画を立てることが可能です。
【まとめ】20代で4000万円の住宅ローンを組む前にライフプランの見直しを
ここまで、20代で4000万円の住宅ローンを組むための年収目安や審査のポイント、返済計画の立て方などを紹介してきました。
20代でも条件が整えば4000万円の住宅ローンを組むことは可能であり、そのためには年収600万円~800万円程度が目安となります。
しかし、住宅ローンの検討や比較には専門知識が必要であり、将来のライフイベントや金利変動などのリスクもあるという問題点があります。
そこで「マネーキャリア」を使うと、専門家による中立的なアドバイスを受けながら、自分に最適な住宅ローン計画を立てることができます。
無料相談予約は30秒で完了するので、ぜひ気軽に相談して、20代という若さを活かした賢い住宅購入を実現しましょう。

家を購入した当初は住宅ローンの返済だけを考えていましたが、実際には固定資産税や修繕費など、思った以上にランニングコストがかかりました。毎月の返済に加えて、急な修理や税金の支払いが重なると家計が一気に厳しくなります。もう少し余裕を持って計画すればよかったと感じています。