iDeCoの失敗例とは?損しないためのポイント・向いている人を解説のサムネイル画像
・iDeCoの失敗例にはどんなものがある?
・iDeCoで損しないためにはどうすればいい?

このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

<結論>
iDeCoで失敗した例は、元本確保型商品ばかり選んだために運用益が出なかった、一方で暴落時に慌ててスイッチングした、などがあります。

また、家計とのバランスや金融機関の手数料で失敗した人もいます。

iDeCoで失敗しないためには、投資運用の基本を理解すること、金融機関をリサーチして比較検討すること、家計やライフプランとのバランスを考えることが重要です。

この記事では、iDeCoの失敗例を紹介するほか、iDeCoで損をしないためにできることを詳しく解説します。

iDeCoを使うのに向いている人の特徴もお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
iDeCoを含めた資産運用、資産形成のお悩みはFP相談で個別にアドバイスが受けられます。

マネーキャリアでは、土日や祝日の相談にも対応しており、日中仕事で忙しい人でも安心して利用できます。相談可能ジャンルが幅広いため、ライフプラン全体から最適な資産形成についてアドバイス可能です。

この記事の監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!
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この記事の目次

よくあるiDeCoの失敗例5選

iDeCoでの失敗にはどんなものがあり、原因は何でしょうか。


ここでは次の5つの失敗例を見てみましょう。

  • 元本確保型ばかり選び「全然増えない」と後悔
  • 暴落時にスイッチングして損失を確定
  • 掛金を無理に高く設定して家計が苦しくなった
  • 手数料の高い金融機関を選び運用効率が下がった
  • ほったらかしにし過ぎて受け取り時に損失が

元本確保型ばかり選び「全然増えない」と後悔

1つ目の失敗例は、元本保証型商品ばかりを選んで、運用益が出なかったことです。


40代会社員Aさんは、毎月2万円をiDeCoに投資し、定期預金型で10年間運用しました。しかし、評価額はほぼ変わらず、物価上昇にも追いつかずに実質損をする結果になってしまいました。


Aさんの場合のように、「定期預金なら元本割れしない」と思ってリスク資産を一切選ばなかった結果、10年経っても資産がほとんど増えなかったという声があります。

元本保証型の商品を選んでも毎年の節税効果はありますが、老後資産の効率的な形成という観点からはおすすめできません。


自分のリスク許容度に合わせて、一部を投資信託などリスクのある金融商品にしておくなどしてバランスを取るのはいかがでしょうか。

暴落時にスイッチングして損失を確定

2つ目の失敗例は、10年以上前にiDeCoを始めたBさんです。


2020年3月、コロナショックの株価暴落で全資産を元本確保型商品へスイッチングしました。しかしその後、株価が回復した際に低い利回りの商品しかなかったため損失だけが残ってしまいます。


Bさんのように、コロナショックなどの暴落で資産が大きく減ってしまい、パニックになって慌ててスイッチングをして損失を確定してしまった例も多く見られます。

iDeCoは60歳まで引き出せないことがデメリットではありますが、長期的に投資することで回復を待つ前提の制度です。


評価額が下がったことに耐えられずに慌ててスイッチングすると、利点を生かしきれず残念な結果になってしまうかもしれません。

掛金を無理に高く設定して家計が苦しくなった

3つ目は、数年前に結婚したCさんの場合です。


夫婦で共働きをしていた時期には家計に余裕があり、iDeCoの上限額まで投資していました。


その後出産を機に片働きになり、収入減と支出増が家計を圧迫します。資産はiDeCoが大半を占めているため、60歳まで取り崩せないことで難しい事態に陥ってしまいました。


Cさんのように、上限ぎりぎりで掛け金を設定し、その後の出産や転職で収入が不安定になり生活が苦しくなったという例もあります。

iDeCoの掛け金は1年に一度変更できるため、家計や収入に応じて掛け金を減らすことは可能です。


ただし、原則60歳まで資金を引き出せないという性質に注意して、ライフイベントを見据えた資金計画が必要です。ライフプランに合わせた資産運用の相談なら、FPから個別のアドバイスを受けてみてください。


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手数料の高い金融機関を選び運用効率が下がった

4つ目の失敗例は、長年iDeCoを活用しているDさんの場合です。


Dさんは昔から同じ金融機関でiDeCoを運用していましたが、手数料については調べたことがありませんでした。


受け取り直前に調べると、手数料無料のネット証券と比較して30年で20万円以上の差がつくことがわかったのです。


Dさんのように、信頼している銀行などを使ってiDeCoの積み立てを始めてから、手数料が安い他の金融機関を知った、という例もあります。運営管理手数料は無料~年間6,000円程度と金融機関にによって大きく異なります。

iDeCoは長期運用を前提としており、月額の差は小さくても、数十年分の手数料が積み重なることで大きな差が生まれます。


手数料の差に気づかずに高コストの金融機関を使い続けると、運用益が目減りしてしまうこともあるため、注意してください。

ほったらかしにし過ぎて受け取り時に損失が

最後に紹介する失敗例は、60歳男性のEさんです。


iDeCoは「ほったらかし投資」でいいと聞いていたため、開始からずっとほったらかしにしていました。すると、受け取り時と暴落のタイミングが重なって、拠出額と比べて受け取り資産がマイナスになってしまったのです。


iDeCoは老後資金の形成を仕組み化して強制的に先取りできるのが魅力ですが、受け取りに備えて出口戦略を立てることは重要です。

定年までの期間があれば暴落しても回復する見込みがありますが、定年まであと数年になったら徐々に元本保証型の商品に移行していくなど、計画的な運用がおすすめです。


FP相談では、ライフステージに応じて定期的に資産配分する方法についてアドバイスが受けられます。


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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説

自分は大丈夫?iDeCoの失敗例を見て不安な人はFP相談を活用しよう

ここまでで失敗例を紹介したため不安に思う人もいるかもしれませんが、iDeCoは正しく活用すれば節税しながら資産形成もできるお得な制度です。


自分はiDeCoに向いているかどうか知りたい人は、FPへの無料相談を活用してみてください。

FP相談では、資産運用の基礎知識から、個人の状況に応じた活用法まで、具体的なアドバイスが受けられます。


マネーキャリアではライフプラン、家計の見直し、資産形成、NISA、住宅ローン、老後資金、教育資金、保険相談、相続税など、iDeCoにとどまらない内容が相談できるためお金の悩みをまるごと解決できますよ。


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iDeCoで失敗しないための3つのポイント

ここからは、失敗例から学ぶ、iDeCoで損しないための次の3つのポイントを解説します。

  • 投資運用の基本を身に付ける
  • 金融機関はしっかりリサーチ
  • ライフイベントを踏まえた掛金設定を

投資運用の基本を身に付ける

iDeCoは老後資金の準備を目的としており、長期的な運用が大前提です。


長期運用や分散投資の重要性といった、投資の基礎知識を身に着けることで失敗を減らせます。定期的な見直しやリバランスといった考え方についても理解を深めておきましょう。


出口戦略で損しないために、受け取り時の税制についても知っておくことをおすすめします。

受け取り年齢が近づいてきたら安定運用に移行するなど、攻めだけではなく守りの戦略も含めてトータルで知っておくことが重要です。

金融機関はしっかりリサーチ

運営管理手数料や商品のラインナップは金融機関によってかなり異なるため、iDeCoを始める前のリサーチは必須です。


口座開設や運用中の手数料などのコストをなるべく抑えつつ、自分の運用方針に沿った商品のラインナップが揃っている金融機関を探してみましょう。

職場で企業型DCを実施しているためにiDeCoを使うにも金融機関の指定がある、という人も多いかもしれません。


それ以外の場合には、iDeCo開始前に金融機関をしっかりリサーチしておきましょう。

ライフイベントを踏まえた掛金設定を

iDeCoは60歳まで引き出せない特徴があるため、現在の家計だけではなく将来のライフイベントを踏まえて掛け金を設定する必要があります。


掛け金を決定する前に、家計のキャッシュフローやライフプラン表を作成することで、最適な金額が判断できます。

FPへの無料相談では、お金のプロのサポートを受けながらキャッシュフロー表やライフプラン表を作成できます。


将来の資金が必要なライフイベントへの備えと、老後資金の準備のバランスをどう取るかが明確になりますよ。


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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説

【自分は失敗しない?】iDeCoが向いている人の特徴3選

ここまでで、iDeCoの失敗例と損しないためのポイントをお伝えしました。

ではiDeCoが向いている人にはどんな特徴があるでしょうか。次の3つのポイントにしぼって解説します。

  • 安定した収入があり長期で積み立てられる人
  • 所得税率が高く節税効果が大きい人
  • 老後資金を確実に準備したい人

安定した収入があり長期で積み立てられる人

iDeCoは、ライフイベントによる収支の変化がある程度予測できる人や、安定した収入のある人にとって継続しやすく相性がいい投資です。


長期的な運用を前提としているため、20代~30代の若い世代で運用期間を長くとれる人にも向いています。

働き方によって収入が安定しない人や、定年までの期間が短い人には、iDeCoよりもNISAなどのほかの資産運用が向いている場合もあります。

所得税率が高く節税効果が大きい人

所得が大きく、iDeCoによる節税効果が大きい人にもiDeCoは向いています。


所得控除によって所得税と住民税が軽減されるため、もともと多額の税金を納めている人ほど効果は大きいでしょう。

税金がいくら軽減されるかは、自分の所得とiDeCoの積立額によって決まります


節税メリットがどれほどになるのか試算してみてください。

老後資金を確実に準備したい人

iDeCoは60歳まで引き出せないことを、デメリットとしてではなく「老後資金の強制貯蓄」とポジティブに捉えられる人に向いています。


税金が軽減される恩恵を受けながら、確実に老後資金を準備できるのがiDeCoのメリットです。老後資金を先取りして準備したい人にはiDeCoをおすすめします。

普通預金やNISAとは違ってiDeCoには流動性がないため、貯金が苦手でも確実に老後資金の準備ができます。


自分にはiDeCoが向いているのか、それともほかの資産運用を検討したほうがいいのか、迷ったら無料FP相談の活用がおすすめです。


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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説

iDeCoで失敗しないために!不安な人はマネーキャリアに相談してみよう

iDeCoは正しい知識に基づいて使えば、節税メリットを受けながら効率的に老後資金を準備できる有効な方法です。


まずはiDeCoに関する不安を解消するためにマネーキャリアで相談実績豊富なFPに相談してみてはいかがでしょうか。

マネーキャリアには3500人以上のFPが所属しており、相談前にFPのプロフィールを確認可能です。


iDeCoに詳しいFPが、基礎知識からあなたに合った活用方法までを具体的にアドバイスします。


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【まとめ】失敗例から学ぶことでiDeCoを安心してはじめよう

この記事では、iDeCoの失敗例とその対策について詳しくご紹介しました。


iDeCoで損しないためには、資産運用についての基礎知識とiDeCoの性質をしっかり理解することと、家計やライフイベントを考えた掛け金設定が重要です。


収入が安定している人や、節税効果が大きくなる人、さらには老後資金を確実に準備したい人がiDeCoに向いています。


iDeCoを始めたいけど不安がある、という人はFP相談で悩みを解消するのがおすすめです。


自分の状況やリスク許容度について客観的に考えることができ、iDeCoを正しく活用できますよ。

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iDeCoの相談はどこがおすすめ?人気の無料窓口・失敗しない選び方を解説