「メルカリの取引をキャンセルしたいけど流れがわからない」「メルカリの取引をキャンセルしたらペナルティはある？悪い評価が付く？」このような疑問を持っている方は多いでしょう。そこで本記事では、メルカリの取引をキャンセルの流れや評価、ペナルティについてまとめました。
この記事の目次
目次を閉じるメルカリの取引をキャンセルする時の申請の流れや返金方法は？評価やペナルティはどうなる？
こんにちは。マネーキャリア編集部・FPの西田です。
先日、高校生の知人から次のような質問をされました。
いま、若い世代を中心に大人気のメルカリ。
フリマアプリは数多く存在しますが、市場調査メディアホノテの調査によってフリマアプリ利用者の94％がメルカリを利用していることが明らかになっています。
メディアホノテ 取引が最も活発に行われているフリマアプリがメルカリであることは確かでしょう。
本記事では、メルカリの取引をキャンセルする時の申請の流れや返金方法、さらにはキャンセルした場合は評価やペナルティはどうなるのか解説していきます。
本記事が、メルカリをこれから始める方、ならびにメルカリを既に利用されている方の参考になれば幸いです。
メルカリの取引キャンセルの流れを解説！【出品者側】
メルカリでの取引において自己都合による取引のキャンセルは基本的にできません。
それでも、キャンセルしなければならない事情がある場合は購入者の合意が必要です。
以下、メルカリにおける取引後のキャンセルの流れをみていきましょう。
- まずは購入者の合意を得よう
- キャンセル申請ボタンを押す
- キャンセル理由を詳細に記載する
➀まずは購入者の合意を得よう
取引をキャンセルする場合、購入者の合意をまずは得てください。
取引相手にはメルカリのサイト内のメッセージでキャンセルしたい旨とその理由を伝えてください。
大きなトラブルにもなりますので、購入者に対して無断キャンセルをしないようにしましょう。
キャンセル申請を行うと、取引相手にその案内がいきます。
相手が「同意する」をクリックするとキャンセルは成立です。
相手が「同意しない」をクリックしたら、キャンセルは保留になります。
この場合、メルカリ事務局宛てのお問い合わせフォームが表示されますので、事務局に仲介に入ってもらうことになります。
②キャンセル申請ボタンを押す
取引キャンセルを互いの合意のうえで行う場合、取引画面下部に表示される「この取引をキャンセルする」をクリックしてください。
クリックしたら、「理由の詳細」が表示されるはずです。
③キャンセル理由を詳細に記載する
続いて、あなたが取引をキャンセルする理由を選択し、「理由の詳細」を入力してください。
ここで入力した理由は、メルカリ事務局と取引相手に伝わりますので丁寧に書いてください。
キャンセルに至った理由として、キャンセルに至った経緯、キャンセルの理由などを詳しく書きます。
出品者が送るキャンセル依頼の例文を2パターン確認しておきましょう。
商品の在庫がない場合
お世話になっております。
先日、ご購入頂きました商品についてご連絡したいことがあり、メッセージを送ります。
こちら側のミスのために大変恐縮ですが、ご購入頂いた商品の在庫がありませんでした。
いくつかのフリマアプリで取引を行っており、この商品が既に売り切れていたことを忘れていました。
商品が手元にない状態でございます。
誠に申し訳ございません。
商品の代金はすぐに返金させて頂きます。
また、今後はこのようなことを繰り返さないように十分気を付けます。
大変申し訳ございませんでした。
商品を破損してしまった場合
お世話になっております。
先日、ご購入頂きました商品についてご連絡したいことがあり、メッセージを送ります。
こちら側のミスのために大変恐縮ですが、ご購入頂いた花瓶を破損してしまいました。
出荷にあたって、花瓶を梱包していたのですが、テーブルから不注意のために落としてしまいました。
代用できる商品も現状なく、対応し難い状況となっております。
商品の代金はすぐに返金させて頂きますので、今回の取引はキャンセルさせて頂きたく存じます。
今後はこのようなことを繰り返さないように十分気を付けます。
大変申し訳ございませんでした。
取引をキャンセルしたい旨をメッセージに記入したら、内容に誤りがないかしっかりと見直して下さい。
記入内容に問題がなければ、「キャンセルを申請する」をクリックしましょう。
キャンセル時の注意点：商品を配達済みの場合は商品が自分の手元に返送されたのを確認してからキャンセル申請をする
商品が配達済みの場合は、自分の手元に商品が返送されたことを確認してからキャンセル申請を行ってください。
また、返品不要の場合は「返品不要」を選択してください。
メルカリの取引キャンセルの流れと返送方法を解説！【購入者側】
出品者と同様、購入者においてもメルカリの取引で自己都合による取引のキャンセルはできないとされています。
それでも、キャンセルしなければならない事情がある場合は出品者の合意の上でキャンセルの手続きを行うことになります。
以下、メルカリにおける取引後のキャンセルの流れをみていきましょう。
- まずは出品者の合意を得よう
- 商品の配達前の場合は配送期間内に商品を発送しないでほしい旨を伝えよう
- 商品を配達済みの場合は受け取りボタンを押さず商品を返品する
➀まずは出品者の合意を得よう
メッセージを用いて、出品者に対して取引をキャンセルしたい旨を伝てください。
出品者にキャンセル申請してもらう必要があります。
出品者にメッセージを送る際、自己都合の場合は必ず謝罪し、丁寧な文章を書くように心がけてください。
出品者には謝罪を行ったうえで、購入をキャンセルしたい旨、キャンセル理由に加えて、発送期間内に商品を発送しないでもらいたいことを申し出てください。
購入者が送るキャンセル依頼の例文を1つ確認しておきましょう。
商品代金の支払いができない場合
お世話になっております。
先日、ご購入いただきました商品について連絡したいことがあり、メッセージを送ります。
誠に恐縮でございますが、急な出費が発生してしまったために商品代金を支払えなくなってしまいました。
そのため、今回の取引をキャンセルさせて頂きたいと考えております。
こちら側の勝手な都合により、ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ございません。
引き続き、宜しくお願い致します。
出品者が取引をキャンセルするメッセージに同意すれば、キャンセルが成立します。
商品発送後のキャンセルにおいては、届いた商品の返品が完了してからキャンセル申請してください。
②-1商品の配達前の場合は配送期間内に商品を発送しないでほしい旨を伝えよう
購入者側は取引キャンセルボタンを押すことはできませんので、取引のキャンセルを希望する場合は、まずは出品者に連絡をとってください。
商品が期間内に出品されない場合も、購入者側からキャンセルを行うことはできません。
商品が期間内に発送されなけれない段階においては、出品者側に取引キャンセルのボタンが表示されることを覚えておいてください。
②-2商品を配達済みの場合は受け取りボタンを押さず商品を返品する
購入者が商品のキャンセルを行う場合、商品配達済みの場合は受け取りボタンを押さずに、商品を返品するようにしてください。
商品返品の手順は以下の通りになります。
- 住所を聞く
- 着払いで商品を送る
取引キャンセル時の返金方法を解説！
取引のキャンセルを行った場合、商品の料金はどのように返金されるのか不安になるでしょう。
取引時の支払い方法別に、返金方法を説明していきます、
➀クレジットカード
返金は、取引キャンセルと同時に、メルカリがカード会社へ決済取り消し処理を行っています。
取引キャンセルのタイミングによっては、商品代金の引き落とし後、翌月以降に返金されることもあります。
②デビットカード/プリペイドカード
詳細はカード会社によるところが大きいため、一概に言うことはできません。
返金は早くて数日以内、場合によっては数ヶ月掛かることもあります。
一時的に二重の引き落としが発生する場合もありますが、落ち着いて対応してください。
③キャリア決済（d払い・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)
返金方法は購入時に利用した携帯事業サービス会社経由での返金、もしくはメルカリから返金されます。
購入日時とキャンセル日時によって返金方法が異なりますので、ご利用明細を確認した上で、返金手続きに進んでください。
決済手数料（100円）も返金されます。
④コンビニ/ATM
コンビニ店舗、ならびに銀行ATMで支払いを行った商品代金および決済手数料は、購入者の売上金（残高）へ戻ります。
売上金を現金化するには振込申請の手続きが必要になります。
決済手数料（100円）も含めて返金されます。
⑤Famipay
取引キャンセルと同時に、メルカリからFamiPayへ決済取り消し処理が行われます。
返金状況は、ファミペイのアプリ内で確認できます。
FamiPay（電子マネー）利用履歴の確認方法は以下の通りです。
- ホーム画面左下のマイページをタップ
- マイページ内の「FamiPay履歴（残高・ボーナス）」をタップ
⑥メルペイ残高払い
購入者のメルペイ残高、メルカリポイントに返金されます。
取引中にポイントの有効期限が失効した場合、キャンセル日から5日間期限が延長された状態でポイントが戻ってきます。
⑦ メルペイスマート払い
キャンセルを行った取引月の清算状況によって、返金方法が異なりますので注意が必要です。
支払い前の場合は、利用金額の合計からキャンセル分がマイナスされます。
支払後の場合、キャンセル分の金額はメルカリ売上金、またはメルペイ残高として返金されるす。
取引キャンセルの同意を得られず拒否された場合は？
「商品がない」、「お金がない」などのどうしても対処しようがない理由のない限り、取引キャンセルの合意が得られなければ、取引の継続がマナーです。
「気が変わった」、「取引がめんどくさくなった」などの理由で、取引を中断することはモラルの問題にも関わってきます。
商品を出品する際には「出品する商品を手放しても本当に問題ないか」、商品を購入する際は「代金を支払えるか。本当に欲しいものか」をよく考えてください。
「お金がない」、もしくは「商品がない」などがキャンセルの理由であれば、取引を継続しようがありません。
この場合は、金額を支払わない、発送しないといった行動をとれば、強制キャンセルになります。
取引放置によって強制的にキャンセルした場合、ペナルティに値する行為であることを忘れないでください。
また、相手からの信用も大きく失いますし、迷惑行為とも見做されます。
不当に取引キャンセルを持ち掛けられた場合の断り方を例文を交えて紹介!
メルカリで取引を行っていたら、相手から不当にキャンセルを持ち掛けられる場合もあります。
メッセージでの断り方について、出品者側の対応と取引側の対応を例文を交えて紹介していきます。
出品者側が取引キャンセルを断る場合に使える例文
「梱包が終わって、あとは発送するだけ」と思っていたところに、出品者から「自宅に似たような物があったため、商品の購入をキャンセルしたいです」と連絡が入るケースも珍しくないでしょう。
あなたがキャンセルに応じる意思のない場合、以下のような文言をメッセージに記入し、取引キャンセルを断ってください。
出品者側が取引キャンセルを断る例文
お世話になっています。
この度は商品を購入頂きまして誠に有難うございます。
商品をキャンセルしたいという旨のメッセージを確認させて頂きました。
大変恐縮でございますが、今回の取引において既に取引が完了致しましたし、商品の梱包もすんでいるために取引キャンセルに応じることは致しかねます。
ご希望に添えず、誠に申し訳ございません。
商品は〇月〇日頃までに到着予定です。
誠に恐れ入りますが、ご理解頂けますと幸いです。
引き続き宜しくお願い致します。
購入者側が取引キャンセルを断る場合に使える例文
メルカリでのやりとりにおいて、商品の状態は写真でしか分かりません。
届いた商品が著しく破損している、もしくはキズが想像以上に目立つということもあるでしょう。
購入者側が取引キャンセルを断る場合、以下のような文言をメッセージに記入し、取引キャンセルを断ってください。
購入者側が取引キャンセルを断る例文
お世話になっております。
この度は、商品を発送頂きまして有難うございます。
商品が無事に到着致しました。
届いた商品を見たところ、写真で見たよりもキズや汚れが目立ちます。
また、商品説明の項目においてもキズなどの説明はなかったと思われます。
誠に恐縮ですが、商品を返品致しますので、返金して頂きたいと考えているしだいです。
返金処理に応じて頂けますと幸いです。
もし、〇月〇日までに返金に応じて頂けない場合、メルカリ事務局にも相談させて頂きます。
お手数をお掛け致しますが、宜しくお願い致します。
取引キャンセルした場合のペナルティは？評価に影響はある？
取引のキャンセルによっては、今後の取引における信用問題に大きく影響します。
自己都合によるキャンセルを頻繁に行うと、警告を受けたあとで、
- 利用制限
- 無期限利用停止
- 強制退会
になることもあります。
ただ、理由や対応方法によって異なるものの、一回の取引キャンセルによって制限が出ることはないと考えられます。
利用制限を受けてしまうと、いいね、コメント、購入、出品ができなくなります。
また、無期限利用停止と強制退会を受けると、メルカリを利用できなくなるので気を付けてください。
何回までペナルティの対象にならないかは、違反内容によるためなんともいえません。
規約に大きく反する行為の場合は1回でペナルティがつきますが、はじめての過失による取引キャンセルであれば見逃されることも多いです。
一方、相手側の過失であれば、回数問わずにペナルティなどはいっさい付かないので安心してください。
メルカリのシステムでは、キャンセル後において相手の評価はできません。
キャンセル前に評価を行った場合は、その後で評価の変更はできないので注意してください。
番外編：メルカリでの取引キャンセルの事例を紹介【出品者編】
実際のところ、出品者がメルカリの取引でキャンセルする際には、どのような事情があるのでしょうか。
出品者がメリカリの取引でキャンセルするよくある理由をみていきましょう。
➀購入者が支払いをしない
出品者にとって商品の金額が振り込まれるまで、緊張感は続きます。
支払者が期日を過ぎても商品の支払いを行わない場合、キャンセル可能です。
もちろん、キャンセルによって出品者にペナルティがついたり、悪い評価が付いたりすることはありません。
取引をキャンセルする場合は以下の手順をとります。
- 支払い期限を待つ
- 期限を過ぎると、取引をキャンセルボタンが出現
- キャンセルボタンをクリックしてキャンセル
②商品を紛失してしまった
出品者側が商品をキャンセルしなければならなくなった理由として、商品の紛失は珍しくありません。
ここには、取引後における商品の破損も該当します。
商品を意図せずに紛失した場合であっても、出品者側の過失であり自己都合によるキャンセルになるので注意してください。
メルカリでは商品がないにもかかわらず、販売を行うことはルール違反です。
しかし、現状において商品がないのであれば、キャンセルするしか方法はないでしょう。
キャンセルの手順は以下の通りになります。
- 購入者にメッセージ
- キャンセルの合意
- メルカリ事務局に連絡
- 事務局によるキャンセル
③商品に不備が見つかった
出品前の段階で、商品の不備に気付けなかった場合でも、出品者側の過失になります。
キャンセルの手順は以下の通りになります。
- 購入者にメッセージを送り、キャンセルの合意を依頼
- メルカリ事務局に連絡
- 事務局によるキャンセル
番外編：メルカリでの取引キャンセルの事例を紹介【購入者編】
実際のところ、購入者がメルカリの取引でキャンセルする際には、どのような事情があるのでしょうか。
購入者がメリカリの取引でキャンセルするよくある理由をみていきましょう。
➀届いた商品が壊れていた
購入者側がメルカリの取引においてキャンセルしたいと考えるケースには、届いた商品が壊れていた、もしくは想像以上に汚れていたなどの原因があることは多いです。
こうしたケースに該当する場合、メルカリは出品者負担で返品と規定しています。
届いた商品の状態を見たうえで返品を考える場合は「受取評価」をしないように気を付けてください。
受取評価をすると取引が完了してしまい、返品できなくなります。
取引のキャンセルは以下の順で進めてください。
- 受け取り評価をしない
- 出品者に返品したい旨を伝える
- 返品の合意をもらう
- 商品を梱包
- 着払いで送り返す（送料の負担は出品者）
- 出品者が返金対応
- 事務局からキャンセル通知が届く
商品破損を理由に取引をキャンセルする際に行うことは、出品者にメッセージを送り、着払いで商品を発送することの主に二点です。
ペナルティが課されることや、悪評価が付くことはありません。
メルカリにおいて商品の破損などの不備は返金義務があると定められています。
②発送されない
お金を支払ったのに、商品が期日を過ぎても届かないと不安になります。
メルカリを仲介しているとはいえ、個人間の取引であるためにその不安も大きいでしょう。
商品が届かない場合は以下の手順をとってください。
- 出品者にメッセージ
- 発送予定期間から3日経過、取引キャンセルボタンが出現
- キャンセルボタンを押す
出品者にメッセージを送る目的は状況確認の意味があります。
発送を忘れているだけ、もしくは郵送のなかでなんらかのミスがあった可能性もあります。
出品者に取引を真摯に行う姿勢が見られない場合は、キャンセルボタンを押して取引をキャンセルしてください。
購入者側にお金は返金されますし、悪い評価が付くこともありません。
③間違えて購入してしまった
「商品を間違って購入してしまったから、取引をキャンセルしたい」は、出品者側の自己都合、もしくは過失に該当します。
この場合、代金支払い済みか代金未払いかで対処方法は変わります。
代金をすでに支払った場合、出品者に対してキャンセルに合意して頂けるようメッセージを送りましょう。
発送後の商品キャンセルは、出品者にとって負担がかかるだけであるために快諾して頂けるとは限りません。
商品発送前であれば、発送後よりもキャンセルの合意を頂きやすいです。
商品代金払い済みの場合、取引のキャンセルは以下の手順で行います。
- 出品者にメッセージ
- キャンセルに合意
- 事務局に問い合わせ
- キャンセルを待つ
商品代金未払いの場合、取引のキャンセルは以下の手順で行います。
- 出品者にメッセージ
- キャンセルに合意
- 事務局に問い合わせ
- キャンセルを持つ
