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メルカリで評価後に返品・返金したい、メルカリで評価後に返品を持ちかけられた、という体験をされている方も多いのではないでしょうか。この記事では、メルカリの評価後の返品方法や、購入者の返品要求がしつこい場合の対処方法を解説します。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

メルカリで評価後の返品方法や返金要求がしつこい場合の断り方は?


日本最大級の利用者を誇るフリマアプリ、メルカリ。


メルカリを利用する際のデメリットの1つとして、利用者同士のトラブルが目立つといった印象があります。


中でも特に多い事例として、

  • 評価後に不備が見つかったので返品したい
  • 評価後なのに返品要求やクレームが来た
  • 評価後トラブルで運営が思うように対応してくれない
などが挙げられます。

取引が一度終了しているにも関わらず、クレームが来て困った経験をした人は居るのではないでしょうか。


メルカリ初心者が陥りやすい傾向として、よくよく確認せずに評価ボタンを押してしまったというケースも多いです。


では、メルカリで評価をしてしまった後に、商品を返品することは可能なのでしょうか?

また、評価後なのに返金要求がしつこい場合はどう対処すれば良いのでしょうか?


今後、フリマアプリを利用する上で誰もが見舞われる可能性のある評価後トラブル。

いざ問題に直面した際に、どう立ち回れば良いのか是非参考にしてみてくださいね。

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メルカリで評価後の返品方法を紹介!


まずは、メルカリで自分が商品を購入した場合、評価後だけど返品するにはどのようなやり方があるのか、その流れを詳しくご説明していきます。


取引相手に評価を催促され取引終了してしまったけど、後々商品に不備が見つかった…という経験をした人が居るのではないでしょうか。


原則的に、取引評価後の返品・返金対応はできません。


メルカリ運営事務局では、一度取引が完了するとその後の連絡手段がなくなってしまうことから、商品チェック前の受取評価について注意喚起を行っています。


従って、基本的に公式は評価後の返品業務を取り扱ってくれません。


しかし、やむを得ない事情からどうしても返品をしたいという場合には、出品者に直接その旨を伝え、先方の意向次第で適応される場合があります。


メルカリは個人間での商取引サービスなので、取引終了後に起こったトラブルは自分たちで話し合い、和解してくださいといったスタンスで成り立っています。

なので、出品者によっては評価後でも柔軟に対応してくれる場合があるのです。


返品成立の流れは、

  1. 出品者に返品したいことを伝え納得してもらう
  2. 商品の発送方法や送料の有無について話し合う
  3. 返品終了後にメルカリ事務局にキャンセル依頼をする
  4. メルカリ事務局から商品の代金が返金される
の4つの手順になります。

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①出品者に返品したいことを伝え納得してもらう

はじめに、個別で出品者に返品をしたいことを伝えましょう。

商品の状態など、返品を要求する理由も加えて説明してください。


この際、あくまで確認不足であったのは購入者側だということを忘れず、失礼のないようにメッセージを送ります。


注意点として、すぐにメッセージがないからと言って事務局に問い合わせたり、返事の催促をしないようにしましょう。

最低でも24時間は待ち、心にゆとりを持って利用するよう心がけてください。


3日以上返事が来ない、話し合いをしても納得がいく結果にならないといった場合は、事務局に問い合わせることで何かしら対応してくれることもあります。

②商品の発送方法や送料の負担の有無について話し合う

出品者が返品に応じてくれる場合は、商品の発送方法や送料の負担の有無について話し合います。


メルカリには、ゆうゆうメルカリ便らくらくメルカリ便といった独自の匿名配送サービスが存在します。


一度それらで配送された商品は、返品の際にも同じ匿名配送を利用することはできないので注意が必要です。出品者の住所を尋ね、返品します。


この時出品者は、取引相手に自分の住所がバレることを懸念しなくてはなりません。


一度評価された後に自分の住所を公開するということは、相手が悪質なユーザーであるかもしれないということを想定して返品の許可をする必要があります。

身バレなどに備えたい方は、商品を廃棄してもらうという方法もあります。


また、メルカリでは返金処理の際にも手数料10%がかかるので考慮しましょう。

ただし、銀行振込など直接的なお金のやり取りはメルカリの規約違反にあたるので行ってはいけません。


追跡可能なサービスを利用し、無事に商品が返品されたかどうかを確かめることも大切です。


送料を少しでも安く済ませようと追跡機能のないサービスを利用してしまうと、トラブルが再発してしまう恐れがあります。


追跡機能のある配送サービスは、以下の通りです。

  • ゆうパック(日本郵便)
  • ゆうパケット(日本郵便)
  • レターパック(日本郵便)
  • クリックポスト(日本郵便)
  • ネコポス(らくらくメルカリ便)
  • 宅急便(ヤマト運輸)
などです。

返送の際は、到着日の希望も伺っておくと安心です。


送料の負担については、返品要求を受け入れる際に出品者側が条件として提示するケースが多いです。


送料負担者を取り決め、さっそく返送の準備にとりかかりましょう。

返送完了後も、出品者にその旨を伝えてください。

③返品終了後にメルカリ事務局にキャンセル依頼をする

出品者は商品が無事手元に届いたら、キャンセルページ上に表示される「購入者と同意している」を選択し、キャンセル依頼をします。


メルカリをウェブサイトで利用している場合や、何らかの原因でキャンセル申請フォームが表示されない場合は運営事務局に問い合わせをしてください。


購入者はキャンセルの依頼が届き次第、「同意する」を送信します。


なお、商品を廃棄してもらった場合などは、そのまま「取引をキャンセルしたい」の流れに沿ってキャンセル手続きができます。

④メルカリ事務局から商品の代金が返金される

購入者が「同意する」を押したら、メルカリ事務局から商品の代金が振込まれます。

これでようやく返品・返金手続きは完了です。


このように、一度評価をしてしまったけど返品が絶対にできないということはありません。

出品者が納得できるような理由を提示し、誠意ある対応を心がけることで、返品に応じてくれる場合が期待できます。


また、メルカリを利用する上で相手が明らかに悪質なユーザーでない限り、どちらかが被害者といった考え方は望ましくありません。


主に不用品を売るツールであるということを十分に理解することと、自らの確認不足が少なからず原因になっているということを念頭に置き、今後も利用してみてくださいね。

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明らかに出品者が悪い場合はメルカリ事務局にクレームを入れよう


しかし、どう考えても出品者が悪いというケースもありますよね。
  • 新品未使用品として登録されていた商品が中古品だった
  • 購入した商品とは全く違うものが届いた
  • ハイブランド品などが偽物だった
  • 電子機器などが壊れていた
など、故意・過失問わず明らかに出品者が悪いのに音沙汰がないといった場合には、メルカリ事務局にクレームを入れましょう。

新品未使用品とは言え、一度は人の手に渡ったものです。
素人による商品の管理なので多少の使用感はあるものですが、どう見ても中古品を「新品未使用品」と記載して送ってくる人は確信犯ですよね。

上に通ずる内容として、購入した商品とは全く別の商品が届いたというケースもあります。
他フリマアプリも併用している出品者は、間違えて送ってしまうこともあるようなので、すぐに出品者に事実確認を行ってください。

テレビを購入したらミニチュアのおもちゃが届いたといった、悪質な詐欺行為を行うユーザーも居るようです。

ハイブランド商品がコピー商品だったという事例もあります。
自分の商品が偽物だとわかっていなくても、偽物品を出品・購入してしまうとペナルティーの対象になります。

電子機器などが故障していた場合も、すぐに事務局は対応してくれます。

メルカリは利用者数が多いので、当然悪質なユーザーも一定数居るでしょう。

特に気を付けてほしいのが、

  • 購入・出品の評価が1つもないクレーマー
  • やたら高圧的で法律に詳しいクレーマー
  • アプリ外でのやり取りを求めてくる
  • 理由もなく「悪い評価」をつける
など。

購入・出品の評価が1つも無くクレームをつけてくる人は、複数の端末でアカウントを持っているクレーム常習犯の可能性が高いです。

また、同じような事例でクレームの内容がやたら高圧的で法律に詳しい人も危険です。
相手が脅迫まがいなことを言ってくるようであれば、すぐ運営事務局に連絡してください。

他にも、「定期購入をしたいので連絡先を教えてほしい」などとアプリ外でのやり取りを求めてくる人もいます。

メルカリでは、外部サービスなどに誘導する行為を禁止しています。いかなる理由があっても、連絡先を聞かれたら運営事務局に通報してください。

また、理由なしに悪い評価をつける愉快犯も居ます。
正当な理由なく悪い評価をつけられた場合は、運営事務局に連絡すると非表示にしてくれますので、焦らず対処しましょう。

メルカリの評価後に購入者の返品要求がしつこい場合の断り方は?


次に、評価後なのに返品・返金をしつこく要求される場合はどう対処すれば良いのか、詳しくご説明していきます。


1度商品の確認をしてから受取評価をしたはずなのに、後々クレームをいれてくる購入者は厄介ですよね。


先ほどもご紹介したように、返品を承諾してしまうとクレーム相手に自分の住所を教えなくてはなりません。


 相手が悪質なユーザーであった場合、個人情報の漏洩やさらなる脅迫をしてくる危険性も考えられるので、慎重な判断が必要です。


商品を廃棄してもらうという方法もありますが、納得してくれない場合は以下の2つを試してみてください。

  1. メルカリのルール上では評価後の返品はできないことを伝える
  2. それでもしつこい場合は無視するかブロックして連絡を絶つ

①メルカリのルール上では評価後の返品はできないことを伝える

評価後に購入者の返品・返金要求がしつこい場合、まずはメルカリのルール上では評価後の返品はできないということを伝えましょう。


メルカリでは、1度お互いの評価が完了してしまうと取引キャンセルは行えない仕組みになっているので、その旨を伝え納得してもらいましょう。


また、出品者の同意なく商品を返品することも禁止されています。


無理やり返品・返金を要求してくる人には、以下も試してみてください。

②それでもしつこい場合は無視するかブロックして連絡を絶つ


それでもしつこく連絡してくる人も居るかと思います。


その場合は、無視を続けるかブロックして連絡を絶ってしまいましょう。


利用するたびに相手からのクレームが目に入り不愉快な思いをするのを防ぐためにも、潔くブロックしてしまうことをおすすめします。


購入者があまりにも迷惑行為を繰り返す場合は、運営事務局に通報するというやり方もありますので検討してみてください。

メルカリ事務局から返品の要請が来た場合はどうする?

ユーザー同士が話し合って返品・返金手続きを進めるのが原則ですが、話の折り合いがつかない場合、メルカリ事務局が介入しその後の対応を取り決める場合があります。


もし、メルカリ事務局から返品の要請が来た場合は以下のどちらかを客観的に判断し、試してみましょう。

  1. 自分(出品者)に落ち度がある場合は要請に応じる
  2. 相手(購入者)に落ち度がある場合は事務局に事情を伝える

①自分(出品者)に落ち度がある場合は要請に応じる

今回の評価後トラブルを客観的に判断し、自分(出品者)に落ち度がある場合は要請に応じる必要があります。


「こちらには非がない!」とお互いに言い合っても、水掛け論にしかなりません。


自分の行いを客観的に判断することは難しいかもしれませんが、いつまでもやり取りが発展しないと困りますよね。


メルカリ事務局を含め周りの人に相談をするなどし、今回はどちらに落ち度があったのか判断してもらいましょう。


メルカリ事務局からの通知を無視し続けると、以下のような処置をとられる場合があるので注意してください。

  • アカウントの一時利用制限
  • アカウントの無期限利用制限
アカウントの一時利用制限をかけられた場合は、タイムラインの閲覧・進行中の取引を継続することはできます。

しかし、無期限利用制限をかけられてしまうとタイムラインの閲覧はできません。
また、新しいアカウントを登録することもできなくなるので気を付けてください。

②相手(購入者)に落ち度がある場合は事務局に事情を伝える


メルカリ事務局から返品要請が届いた場合でも、相手(購入者)に落ち度があると判断した場合は、事務局に再度事情を伝えてください。


どう考えても相手に非があるのに、運営が思うように対応してくれない時もあるかと思います。


その場合は泣き寝入りせず、きちんと事情を説明することで状況を変えられます。

上述したように、通知をスルーし続けることはしないでください。

【体験談】メルカリで評価後の返品に関するトラブル例


メルカリトラブルは近年、益々増加傾向にあります。

続いては、実際にあった評価後の返品トラブルの一例をご紹介いたします。

①購入者が偽物だと主張してきた体験談

まずは、購入者が偽物だと主張してきた体験談です。

保証書領収書などを掲載した上で「時計」を譲り渡しました。
しかし、取引が終了した後に「これは偽物ですよね。返品をしたいです。」との連絡が届きました。

さらに、メルカリ事務局からも着払い返品の催促をされてしまったという実例があります。

出品者側が証拠を突き出しても、メルカリ側はなかなか対応してくれなかったそうです。

そこで出品者は、「こちらには確固たる証拠があるので、疑うなら鑑定に出してください。話はそれからです。」と購入者に連絡しました。

すると、購入者は自分の誤判を謝罪し、間違いを認めてくれたそうです。

このように、一方的に「これは偽物だ!」と言われても、しっかりとした証拠を提示することでトラブルが解決します。

自分が間違いなく偽物を出品していない自信があるときは、この体験者のように証拠となるものを保存しておき、いざという時に役立たせるのも賢い選択です。

②購入者が悪いのに返品・返金させてしまった体験談

次は、購入者(相手)が悪いのに返品・返金させられてしまった体験談です。


メルカリの利用において、理不尽な通告を受ける場合もあります。


特にルール違反もなく、写真や情報も詳細に掲載していたはずなのに、なぜか出品者側が負担を背負わなくてはいけないという結末になってしまった事例もあるようです。


メルカリはここ数年、コロナ需要で急激に株価が上昇しています。

この背景もあってか、会社が大きなトラブルを避けるために理不尽な思いをしてしまう利用者も居るのが現実です。


この場合も「自分には非がない」と言える証明を用意できなければ、言い争いに負けてしまうことが多いのです。


たとえ事務局側の判断ミスだとしても、利用停止を宣告されてしまうことさえあります。


今後の利用のためにも、事務局側に「具体的にどこがルール違反で、写真の不備はどこだったのか」ということをきちんと説明してもらう必要があります。


苦い結末になってしまったとしても、今後の教訓だと思って自らの行いを見直してみましょう。


また、そうならないためにもやはり出品情報は詳しく正確に取り扱う必要があります。

高額商品であればなおさら、自分には非がないということを貫き通せるほどの証拠を用意しておきましょう。

メルカリで評価後の返品トラブルにならないためにできること


メルカリで評価後の返品トラブルにならないためには、今後どのようなことを気を付ければ良いのでしょうか?

購入者視点での注意点を1つ、出品者視点での注意点を2つほどご紹介いたします。


  1. 【購入者】商品の状態を確認してから評価をする
  2. 【出品者】商品の写真や情報をしっかりと設定する
  3. 【出品者】偽物などの詐欺行為を行わない

①【購入者】商品の状態を確認してから評価をする


まずは、購入者視点での注意点。

大前提として、商品の状態を確認してから評価をするということです。


そもそも購入者がしっかりと中身を確認し、納得の上で受取評価をしていればトラブルにはならないでしょう。


本などはすべてのページに破れや汚れがないか確認をする。

ゲームなどは一度実際にプレイしてみて問題がないか確認をする。


こういったひと手間でトラブルを未然に防ぐことができます。


「お店で購入した商品と同様のクオリティーで届いて当たり前」という認識を取り除き、フリマアプリだからこそ用心深く確認するようにしてください。

②【出品者】商品の写真や情報をしっかりと設定する

次に、出品者視点での注意点。

出品する商品の写真や情報はしっかりと設定するということです。


商品の情報は正確であるかどうか、写真は分かりやすく複数枚掲載しているか、自分が購入者の立場になりもう1度見直してみましょう。


クレームやすり替え詐欺など、起こりうるトラブルを予測するのも大切です。

特に、金額の高い商品ほど入念にチェックする必要があります。

③【出品者】偽物などの詐欺行為を行わない

当たり前のことですが、偽物商品などの詐欺行為も行わないでください。

偽物・非正規品かどうかは、調べれば一発で分かります。


ブランド品などの偽物商品を販売してしまうと、商標法・意匠法・著作権法などの違法行為であり、以下の刑罰が科されます。

  • 懲役10年以下の刑罰
  • 罰金1000万円以下の刑罰

海外などで購入したブランド品や高額商品は、あらかじめ正規品であることを確認してから出品するようにしてください。


店舗で購入した際のレシートシリアルナンバーがあれば掲載しておくと便利です。

正規品であるという証明になります。


もっと言えば、その正規品を梱包し配送するまでの流れを動画などにおさめておくと証拠にもなります。


また、 偽物の可能性がある商品を見つけた場合は、商品ページから「商品の報告」を送信してください。

偽物商品の撲滅に向け、利用者全体が厳しく取り締まっていきましょう。

まとめ:メルカリで評価後の返品について確認しよう

今回は、「間違えて受取評価を押してしまったけど、返品を要求する方法」と「評価後なのに返品要求がしつこい時の対処法」について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントをおさらいします。

  • 評価後の返品・返金は出品者の承諾次第で可能
  • 評価後のクレームがしつこい場合はルールの説明orブロックが正解
  • トラブルを回避するには?何より「評価前の確認」が最重要
  • クレームは「証拠品」を提示することで撃退できる!

これを機に他人事だと思わず、ご自身のメルカリ利用を見直してみてください。

思いがけない落とし穴が潜んでいることがありますよ。

既にメルカリを利用している人、今後利用を検討している人の手助けになれば幸いです。


マネーキャリアでは、他にも読んでおきたいお金に関する様々な記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。