てんかんの保険の加入審査基準は?入れない時の特徴や対処法を解説のサムネイル画像

てんかんでも生命保険に加入できるの?

てんかんでも保険に入れる基準を知りたい

とお悩みではないでしょうか。


結論、てんかんでも保険に加入できる可能性があります。


ただし、保険の種類によっては加入可否が異なる場合があります。


そのため、まずはどのような保険が選べるのかを把握し、そのうえでより良い条件で加入できる保険会社を見つけることが大切です。


この記事ではてんかんの方の保険ごとの加入可否や、保険に入れないときの対処法を紹介します。


てんかんの方が保険に加入する時の注意点についても解説するのでぜひご覧ください。

  • なるべく良い条件で保険に加入したい
  • てんかんのせいで保険の加入を断られたことがある
  • 保険料や保障内容を見直したい

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▼内容をまとめると

  • てんかんの症状でも保険に加入することはできる
  • 通常の保険に加入できない場合には告知が少なく加入しやすい保険を選択する
  • てんかんの方が保険を選ぶなら保険のプロ「マネーキャリア」に相談するのがおすすめ

※通院歴・治療歴は保険会社にバレる可能性が高いです。

※てんかんを隠して保険に加入すると告知義務違反となるため注意しましょう。

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る

この記事の目次

てんかんの生命保険における加入審査基準を種類別に紹介


てんかんの生命保険における加入審査基準について、以下の3つの保険に分けて解説していきます。


▼てんかんでも入れる可能性がある保険

  • 医療保険
  • 死亡保険
  • がん保険

てんかんの場合、加入時にてんかんの症状や治療状況について告知を行う必要があり、その内容から保険会社が加入の可否を決定します。


告知が必要で加入の基準とされる項目は、主に以下のようなものがあります。

  • 発作の頻度と重症度
  • 合併症の有無
  • 治療状況と経過

ただし、生命保険の種類によって同じ症状・治療状況でも保険への入りやすさが異なるため、各保険の種類ごとに考える必要があります。


そのため、ここからは生命保険の種類別に加入のしやすさについて解説します。

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医療保険は疾病不担保や発症後数年経過後であれば加入しやすい

てんかん患者でも医療保険に加入しやすい場合があります。


疾病不担保だと、てんかんに関する保障が適用されないため、てんかんの症状の程度に関わらず加入できる可能性が高いためです。


また、発症後数年経過後であれば、すぐにてんかんに関する入院費用などで保険金が必要になるリスクが少なく、保険会社が引き受けを検討するため加入しやすくなります。


てんかんの方の医療保険の告知では、通常の告知に加えて以下のような追加の告知が必要になることがあります。

  • てんかんの発作の頻度
  • てんかんによる入院歴
  • 直近でてんかんの発作ができた時期
  • 現在の治療状況や服薬中の薬の名称
最終的な加入可否は保険会社によって変わることがあるため注意が必要です。

死亡保険は症状が軽い場合や発症後数年経っていると加入しやすい

死亡保険の場合も医療保険と同様に、てんかん患者でも加入しやすい場合があります。


その理由は、症状が軽い場合や発症後数年経っている場合なら死亡保険が必要になるリスクが少なく、保険会社が加入を引き受けやすいからです。


これには、「保険会社は加入者から集めた保険料で万が一のことがあった方への保険金を用意しているため、保険金が必要になるリスクが高い人ばかりが加入すると破綻してしまう」という事情があります。


てんかんの方の死亡保険の告知内容は、医療保険と同様以下のような項目があります。

  • てんかんの発作の頻度
  • てんかんによる入院歴
  • 直近でてんかんの発作ができた時期
  • 現在の治療状況や服薬中の薬の名称

てんかんの状況によって死亡保険への加入の可能性が変わるため、自分の病状の正確な把握が必要です。

がん保険はてんかんでも加入しやすい

がん保険はてんかんでも加入しやすい保険です。


その理由は、てんかんとがんに因果関係がないとされているためです。


がん保険の告知内容は主に以下の4つがあります。


▼がん保険の主な告知内容

  • 今までにがんに罹患したことがあるか
  • 最近3ヵ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたか
  • 過去5年以内に認知症やアルコール依存症などの病気や症状で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか
  • 過去2年以内に健康診断や人間ドックを受けて臓器や検査結果の異常を指摘されたことがあるか

上記はあくまでも例ですが、てんかんに関する内容が、がん保険の告知内容に含まれていることは基本的にありません。

とはいえ、「てんかんの症状以外でがん保険の告知に該当しないか気になる」、「今のうちにがんへの保障を準備したい」と悩む方もいるかと思います。


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てんかんで保険に入れないときの対処法


ここからは、てんかんで保険に加入できないときの対処法を紹介します。


他の保険を断られていても、加入できる可能性が高い保険は以下のとおりです。

  • 引受基準緩和型生命保険
  • 無選択型保険

てんかんの症状によっては生命保険に加入する際の告知事項に当てはまり、加入を制限または、拒否されてしまいます。


しかし、告知の内容が緩やかな上記の保険を選ぶことで、てんかんの方でも保険に加入することは十分に可能です。


ここからは、通常の保険に加入できないときに検討できる、上記2つの保険の特徴を解説します。

引受基準緩和型保険は告知項目が少なく加入しやすい

「引受基準緩和型生命保険」は告知内容が一般の生命保険よりも少ない保険であり、てんかん持ちの方でも加入しやすいです。

緩和型生命保険の告知内容は保険の種類ごとに異なりますが、一般的な内容は以下のとおりです。
  • 過去3ヵ月に医者から手術・先進医療・入院・検査を推薦されたか
  • 過去2年間で入院していないか
  • 過去5年間で肝硬変・がん・慢性肝炎により検査・入院・投与・治療を受けたか
前述した一般的な医療保険、死亡保険と比較して、告知の内容が少なく、また加入審査基準も緩和されていることがわかります。

また、引受基準緩和型保険は部位不担保で契約するわけではないため、加入後にてんかんの発作が出たあとでも保障されます。

無選択型生命保険は告知なしで保険に加入できる

無選択型生命保険は告知がなく、てんかん持ちの方でも加入しやすい保険です。

ただし、告知の必要がないといっても、以下の条件の人は加入できないので注意してください。
  • 入院中の人
  • 入院の予定がある(医師から指示されている)人
また、告知なしでも加入できるメリットがある反面、以下のようなデメリットもあります。
  • 保険料が引受基準緩和型保険よりさらに割高
  • 加入してから一定期間は病気が保障の対象外になる場合がある
  • 加入後一定期間は保険金額が削減される可能性がある
また、加入から一定期間は病気が保障の対象外になる可能性があることや、加入後一定期間は保険金額が削減される点にも注意が必要です。

メリット・デメリットを慎重に判断し、デメリットよりもメリットが大きいと判断できた場合に加入を検討しましょう。

とはいえ、「無選択型保険は保険料が高いからほかの保険を探したい」「より良い条件で加入できる保険がないか知りたい」と悩む方もいるかと思います。


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てんかん持ちで保険に加入する際は告知義務違反に注意する


てんかん持ちの方が、生命保険に加入する際は告知義務違反にくれぐれも注意しましょう。


告知義務違反とは、生命保険に加入する際に重要な疾患や病気などを隠して加入することです。


告知内容でウソをつくなどの違反をすると、以下の罰則があります。

  • 契約から2年以内に違反がバレた場合は「契約解除」になる
  • さらに重大な違反があった場合「契約取り消し」になる

2年以内に規約違反や告知違反があった場合に「契約解除」になります。


契約解除をされたら、病気や死亡した際にも保険金の受け取りができません。


「契約の取り消し」は特に重大な違反があった場合におこなわれる罰則です。


「取り消し」をされてしまうと、保険金の支払いはもちろん、今まで払い込んだ保険料も戻ってきません。


違反をするとお金を無駄にしてしまうため、てんかん持ちであることは正直に報告しましょう。

てんかんの生命保険を比較するならマネーキャリアに相談するのがおすすめ


てんかんの方が加入する生命保険を比較するなら、無料の保険相談サービス「マネーキャリア」に相談することをおすすめします。


てんかん持ちの人は、生命保険の加入条件が複雑なため、専門的なことは直接プロに相談するべきです。


しかし、保険の相談窓口は数が多く、適当に選ぶと生命保険に詳しくないアドバイザーにあたる可能性があります。


その点、マネーキャリアは優秀な専門家のみを採用しており、てんかん持ちの方の複雑な保険加入条件を加味したアドバイスを受けられます。


アドバイザーに何度でも無料相談ができて、相談内容が多いてんかん患者の生命保険選びと相性が良い点も魅力です。


持病の保険加入で悩んでいる方はどのようなことでもご相談ください。

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てんかんの方が利用できる公的保障制度

てんかんでも加入できる公的保障制度には以下の3つがあります。

  • 自立支援医療
  • 高額療養費制度
  • 重度心身障害者(児)医療費助成制度

それぞれの公的保障の特徴をまとめると以下のとおりです。

種類特徴
自立支援医療てんかんの外来診療、往診、
外来での検査・投薬などの
医療費の自己負担割合が1割になる
高額療養費制度1ヵ月の医療費が自己負担限度額を
超えた分の払い戻しを受けられる。
入院の場合、限度額認定証の提示で
自己負担限度額までの負担になる
重度心身障害者(児)医療費助成制度重度の障害のある人の医療費の
自己負担全額もしくは一部が助成される

地域が変わっても受けられる公的保障の内容は変わりませんが、お問い合わせの窓口は住まいの地域によって異なります。


詳細は該当する地域にお問い合わせください。

県民共済やコープ共済はてんかんだと加入しにくい可能性がある

県民共済やコープ共済などの「共済」の場合、てんかんの患者は加入しにくいケースがあるので注意が必要です。


都道府県民共済グループの全国生協連の健康告知では、「下記の『健康告知内容』に該当する方は、ご加入いただけません。」と書かれた条件のなかに、てんかんが含まれています。


参考:健康告知内容|全国生協連(兵庫県)


ただし、絶対に加入できないというわけではなく、「内容によって一部条件付きでご加入いただける場合があります」との記載もあります。


てんかんの方は、加入できる可能性があるか、お近くの県民共済やコープ共済の窓口に問い合わせてみましょう。

てんかんの保険や病気に関するよくある質問

ここでは、てんかんの方の保険や病気に関するよくある質問を解説します。

  • 保険金の請求はどのようにすればいいですか?
  • 治療は保険適用になりますか?
  • てんかんは障害者何級になりますか?
  • 将来年金がもらえますか?

てんかんの方は、「保険金が請求できるのか」「年金が受け取れるのか」といった将来の金銭面を心配されることが多いです。


今回は特に多い上記の4つの質問に回答します。

保険金の請求はどのようにすればいいですか?

てんかんの患者であっても、保険金や給付金の請求は他の病気やケガでの請求と変わりません。


保険加入時に発病しておらず、契約成立後にてんかんの発作が出たとしても特別な手続きは必要ありません。


保険金を請求する際は、以下のような流れで手続きが進むことになります。

  1. 契約内容を確認して保険会社に連絡
  2. 請求書類の提出
  3. 生命保険会社が書類を受け取り、支払いの判断をする
  4. 保険金・給付金が受取人指定の金融機関口座に振り込まれる

手続きは給付金の受取人が進めることになります。


生命保険会社に連絡する際は、手元に保険証券を用意しておくとスムーズです。

治療は保険適用になりますか?

てんかんの発作の治療は公的な健康保険が適用され、患者が負担する自己負担は治療費の3割以下となります。


また、てんかんの方は福祉制度の1つ「自立支援医療」を利用できます。


てんかんと診断された方が指定された医療機関(原則1ヶ所)の外来を受診する場合、自己負担が従来の3割から原則1割の定率負担になる制度です。


てんかんの方の自己負担を大きく減らしてくれる制度なので、まだ申請していない方はお住まいの市区町村の窓口に確認してみましょう。

てんかんは障害者何級になりますか?

てんかんの障害者等級は、日常生活や社会生活にどのくらいの支障があるかによって決まります。


障害者手帳には①身体障害、②知的障害、③精神障害の3つがあり、てんかんは③の「精神障害」に該当します。


精神障害者保健福祉手帳の等級は1~3等級までわかれていますが、「てんかんは一律〇等級」という決まり方ではありません。


患者のてんかんの症状の日常生活や社会生への影響度から、個別に等級が決まります。

将来年金がもらえますか?

てんかんの患者の場合、近い将来に「障害年金」を受給できる可能性があります。


障害年金は、公的年金に加入している人が病気やケガが原因で障害になり、仕事が制限されるような場合に支給される年金です。


障害年金の等級判定は発作の頻度のほか、発作によって日常生活がどれくらいの制約を受けているかが目安となります。


発作の回数は少なくても、一度発作が起これば生命の危険や社会生活が大きく損なわれるようなケースでは、障害年金を受給できる可能性があります。

てんかんでも生命保険への加入できる可能性はある!悩んだら保険のプロに相談しよう


てんかん持ちの方は、選べる保険が限定されるため、生命保険選びに悩む人が多いです。


告知内容に当てはまり加入が難しい場合は「引受基準緩和型生命保険」や「無選択型生命保険」などの告知内容が緩和されているタイプの生命保険がおすすめです。


しかし加入しやすい分、保険料が割高であったり、保険条件が限られていたりと、一般の生命保険に比べ選ぶのが難しくなります。


そのため、てんかん持ちの人が生命保険を選ぶ場合は、保険相談窓口の利用がおすすめです。


特に、生命保険を選ぶのにおすすめなのがマネーキャリアです。


マネーキャリアは完全無料で生命保険に詳しいFP(ファイナンシャルプランナー)に何度でも相談できます。


マネーキャリアには以下のような特徴があります。

  • 口コミの評判も高く利用者満足度98.6%を記録
  • 生命保険の不安を納得がいくまで何度でも無料相談できる
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