
「てんかんだと生命保険に入れない?」
「てんかんでも生命保険に入れたい…」
とお悩みではないでしょうか。
結論、てんかんでも生命保険に入れる可能性はあります。
ただし、保険の種類によっては加入条件が異なる場合があります。
そのため、まずは自分が加入したい保険の種類を決め、加入条件を把握することが大切です。

この記事では、てんかんの方の生命保険の加入条件について解説します。
生命保険に加入する時の注意点についても解説するのでぜひご覧ください。

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
てんかんでも生命保険に入れる可能性がある

結論、てんかんでも生命保険に加入できる可能性はあります。
てんかんでも入りやすい生命保険3種類を紹介

てんかんでも入りやすい生命保険3種類を紹介します。
紹介する生命保険は以下の3つです。
- 医療保険(完治後5年以上経過している場合)
- がん保険
- 引受基準緩和型保険
医療保険は病気やケガの治療に備える保険、がん保険はがんに特化した保険、引受基準緩和型保険は持病や病歴がある方向けの保険です。
それぞれの加入条件について詳しく解説していくのでぜひ参考にしてください。
医療保険(完治後5年以上経過している場合)
通常、てんかんの場合医療保険に入るのは難しいですが、完治後5年以上経過していれば入れる可能性があります。
てんかんの方が医療保険に加入する際は、以下のような事項の告知が必要になります。
- てんかんの発作の頻度
- てんかんによる入院歴
- 直近でてんかんの発作ができた時期
- 現在の治療状況や服薬中の薬の名称
がん保険
がん保険は、てんかんの方でも入りやすい生命保険といえます。
その理由は、てんかんとがんに因果関係がないとされているためです。
基本的にがん保険に加入する際必要になる告知内容は、以下のような項目です。
▼がん保険の主な告知内容
- 今までにがんに罹患したことがあるか
- 最近3ヵ月以内に医師の診察・検査・治療・投薬を受けたか
- 過去5年以内に認知症やアルコール依存症などの病気や症状で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか
- 過去2年以内に健康診断や人間ドックを受けて臓器や検査結果の異常を指摘されたことがあるか
上記はあくまでも例ですが、基本的にてんかんに関する内容ががん保険の告知内容に含まれることはありません。
引受基準緩和型保険
- 過去3ヵ月に医者から手術・先進医療・入院・検査を推薦されたか
- 過去2年間で入院していないか
- 過去5年間で肝硬変・がん・慢性肝炎により検査・入院・投与・治療を受けたか
てんかんで生命保険に加入する際の注意点

今回解説する注意点は以下の3つです。
- 告知義務違反に注意する
- 複数の生命保険を比較する
- 保険の専門家に相談する
告知義務違反に注意する
てんかん持ちの方が、生命保険に加入する際は告知義務違反に注意しましょう。
告知義務違反とは、生命保険に加入する際に重要な疾患や病気などを隠して加入することです。
告知内容でウソをつくなどの違反をすると、以下の罰則があります。
- 契約から2年以内に違反がバレた場合は「契約解除」になる
- さらに重大な違反があった場合「契約取り消し」になる
「契約の取り消し」は特に重大な違反があった場合におこなわれる罰則で、保険金・給付金の支払いいがされなくなるだけでなく、今まで払い込んだ保険料も戻ってきません。
違反をするとお金を無駄にしてしまうため、てんかん持ちであることは正直に報告しましょう。
複数の生命保険を比較する
てんかんの方が生命保険に加入する際、複数の保険会社の商品を比較検討しましょう。
生命保険に加入できるか否かの判断基準は保険会社や商品ごとに異なるため、ある保険会社では生命保険に加入できなくても、他社の生命保険で加入できることもあります。
また、同じ保障内容でも保険会社ごとに毎月の保険料が異なります。
保障内容と保険料のバランスが良い保険を探すなら複数の商品の比較検討が欠かせません。
保険の専門家に相談する
てんかんの方が加入する生命保険を比較するなら保険の専門家に相談するべきです。
専門家はあらゆる保険の加入条件やプラン内容を熟知しており、相談者の方のてんかんの治療状況に応じて適切な保険を案内してくれます。
しかし、保険の相談窓口は数が多く、質の低いアドバイザーにあたる可能性があります。
そこで、おすすめなのは、優秀な専門家のみを採用した「マネーキャリア」です。
てんかんの方が利用できる公的保障制度

てんかんでも加入できる公的保障制度には以下の4つがあります。
- 高額療養費制度
- 医療費控除
- 傷病手当金
- 自立支援医療
それぞれの公的保障の特徴をまとめると以下のとおりです。
種類 | 特徴 |
---|---|
高額療養費制度 | 1ヵ月の医療費が自己負担限度額を 超えた分の払い戻しを受けられる |
医療費控除 | 1年間に支払った医療費が 一定の基準額を超えた場合、 超過支払い分が還付される |
傷病手当金 | 病気やけがのために会社を休み、 事業主から十分な報酬が受けられない 場合など一定条件を満たすと給与の 約3分の2が支給される制度 |
自立支援医療 | てんかんの外来診療、往診、
外来での検査・投薬などの 医療費の自己負担割合が1割になる |
地域が変わっても受けられる公的保障の内容は変わりませんが、お問い合わせの窓口は住まいの地域によって異なります。
詳細は該当する地域にお問い合わせください。
てんかんの生命保険に関するよくある質問

てんかんの方の生命保険に関するよくある質問について回答します。
以下の3つの質問に対する回答を紹介します。
- てんかんは障害者になりますか?
- 保険金(給付金)はいくらおりますか?
- 県民共済やコープ共済に入れますか?
以下の解説を読んで、不安や疑問点の解消にお役立てください。
てんかんは障害者になりますか?
てんかん持ちの人は、障害者になります。
障害者手帳には①身体障害、②知的障害、③精神障害の3つの区分があり、てんかんの人は③の区分の「精神障害者保健福祉手帳」の対象です。
手帳の等級は1~3級に分かれており、日常生活や社会生活への支障の度合いによって等級が割り振られます。
障害者として手帳が交付されると、税金の控除や減免などのサービスが受けられる仕組みです。
保険金(給付金)はいくらおりますか?
てんかんの患者であっても、受け取れる保険金・給付金の金額は通常の病気やケガと変わりません。
保険加入時に発病しておらず、契約成立後にてんかんの発作が出たとしても特別な手続きは不要で、以下のような流れで手続きが進むことになります。
- 契約内容を確認して保険会社に連絡
- 請求書類の提出
- 生命保険会社が書類を受け取り、支払いの判断をする
- 保険金・給付金が受取人指定の金融機関口座に振り込まれる
生命保険会社に連絡する際は、手元に保険証券を用意しておくとスムーズです。
県民共済やコープ共済に入れますか?
県民共済やコープ共済では、てんかんの患者は入れない可能性があります。
都道府県民共済グループの全国生協連が出している健康告知内容にてんかんが含まれているためです。
県民共済やコープ共済に加入できず困っている方は民間の生命保険を検討してみるのがおすすめです。
なぜなら、民間保険であれば各保険会社によって加入基準が異なるので、柔軟に加入可否を判断してもらいやすいからです。
また、民間保険は数多くあるので、自分に合った保険に入ることができます。
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当記事ではてんかんと診断されても生命保険に加入できるのか不安な方に向けて、検討するべき保険の種類とそれぞれの加入基準、てんかんの方が利用できる公的保障制度などを解説しました。
記事のポイントをまとめると以下のとおりです。
- 医療保険(部位不担保)は、てんかんの症状の程度に関わらず加入できる可能性が高い
- がん保険や引受基準緩和型保険は入れる可能性が高い
- 申し込みする際は告知義務違反をしないことが大切
- 加入条件や保障枚葉に不安があるなら持病保険のプロ(FP)に相談する
これらのポイントを踏まえたうえで、最適な保険会社を選んでみてください。
ただ、自分だけで加入する生命保険や医療保険を決めるのは難しいと感じる方もいるのではないでしょうか。
そんな方には、マネーキャリアの無料のオンライン保険相談窓口の利用がおすすめです。
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