内容をまとめると
- 肺気腫と診断されても保険に加入できる可能性がある
- 肺気腫の治療状態や過去の入院歴によって部位不担保になる場合がある
- 治療が長引くと合併症を引き起こし保険加入がむずかしくなる場合があるので早めに保障を備えることが大切
- 肺気腫と診断された方で保険加入にお悩みならマネーキャリアの無料加入診断がおすすめ!
- 【肺気腫】告知前に準備しておきたいもの
①治療状態や期間がわかるもの
②過去の入院内容がわかるもの
③健康診断結果や人間ドッグの結果
肺気腫になると保険に入れない?肺気腫の加入基準や加入しやすいおすすめの保険について持病保険のプロが解説します。保険会社によって加入基準が違うため1人で保険選びをするのは大変ですよね。そこで今回は一般の生命保険や医療保険、引受基準緩和型保険それぞれの加入のしやすさをわかりやすく解説したので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
肺気腫でも入れる生命保険(医療保険)について
肺気腫と診断されたら保険に加入することがむずかしくなるのではないか?
こんな不安を持った方に向けて書いています。
肺気腫でも保険に加入できる可能性はあります。ただ肺気腫は完治がむずかしく合併症を引き起こす可能性があるので保険会社は細かい加入基準を設けています。
一般的に肺気腫を経験した人が検討すべき種類の保険は2種類あります。
- 生命保険や医療保険(がん保険を含む)
- 引受基準緩和型保険
【肺気腫】保険の種類ごとの加入可否のめやす
上で紹介した3つの保険の加入のしやすさを表でまとめました。
保険種類 | 加入のめやす(◎加入しやすい、○制限あり、×加入できない) |
---|---|
生命保険(医療保険) | ○ ※在宅酸素療法(HOT)をしている人は加入ができない ※呼吸器疾患による過去の入院歴、入院期間によって部位不担保 |
がん保険 | ○
※治療状態(在宅酸素)によって加入できない ※呼吸器疾患による過去の入院歴、入院期間によって部位不担保 |
引受基準緩和型保険 | ◎ 過去1年以内に入院したこと、または手術、 放射線治療を受けたことがなけれなば加入できる可能性が高い |
*在宅酸素療法(HOT):酸素を体内に取り込めない人(慢性呼吸不全などが原因)が自宅など病院の外で、酸素を吸入しながら生活する治療法
それぞれ解説していきます。
生命保険(医療保険)
「肺気腫だと保険に入れないですよね?」
という声をマネーキャリア では一番多くいただいています。
結論、肺気腫と診断されても生命保険に加入できる可能性があります!しかし肺気腫は治療が長期化すると合併症を引き起こすリスクあるので部位不担保になる場合があります。
▼肺気腫の主な加入可否のめやす
加入可否 | 加入基準 |
---|---|
加入できる可能性が高い | ①在宅酸素療法(HOT)をしていない ②呼吸疾患で1ヶ月以上または3回以上入院していない ③合併症(肺がん、肺炎など)を引き起こしていない |
部位不担保 | ①在宅酸素療法(HOT)をしていない ②呼吸疾患で1ヶ月以上または3回以上入院したことがある ③合併症(肺がん、肺炎など)を引き起こしていない |
加入できない | ①在宅酸素療法(HOT)をしている ②合併症(肺がん、肺炎など)を引き起こしている |
上記以外にも肺気腫の病態健康診断の結果やも加入基準にみられます。
引受基準緩和型保険
通常の生命保険と比較して告知項目が少ない代わりに保険料が割高です。そのため通常の生命保険に加入できない場合に検討してみましょう。
▼肺気腫と診断されても引受基準緩和型保険に加入しやすい人の特徴
- 過去1年以内に入院したこと、または手術、 放射線治療を受けたことがない
肺気腫と診断されても保険に加入できる可能性はある!
【肺気腫】の合併症の種類ごとの加入
肺気腫と診断され肺胞の破壊が進行すると慢性気管支炎を引き起こしCOPD(慢性閉塞性肺疾患)になってしまう可能性があります。
今回はマネーキャリアで問い合わせの多い以下の肺合併症の保険可否について解説していきます。
- 気胸
- 肺炎
それぞれ解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
気胸
気胸と診断されても一般の生命保険に加入できる可能性があります。
気胸は肺に穴が空いて肺がしぼむことによって胸痛、呼吸困難を引き起こす場合場合があります。
気胸の加入基準は自然気胸か外傷性気胸かによって変化します。
※自然気胸:突然発生する原発性とCOPDなどの病気に伴って起こる続発性がある
▼ 気胸と診断された方の病気の種類ごとの加入しやすい引受基準
病気の種類 | 条件 | 加入のめやす(◎加入できる、○部位不担保) |
---|---|---|
自然気胸 | 男性
発症年齢50歳未満 治療中、経過観察中 | ◯ |
自然気胸 | 上記以外 (男女問わず) | ◎ |
外傷性気胸 | 既往症 (現在完治しているが過去に気胸を経験) | ◎ |
上記の表を見てわかるように気胸の種類によって審査項目が変化します。
肺炎
肺炎と診断されても一般の生命保険に加入できる可能性はあります。
肺炎は肺にウイルス、細菌などが感染することによって肺胞が炎症する感染症です。風邪と症状が似ていますが重症かした場合入院が必要になる恐れがあります。
▼肺炎と診断されても一般の生命保険に加入しやすい引受基準
年齢 | 治療状態 |
---|---|
9歳以下 | 全治後 |
10歳以上 | 全治後かつ入院2ヶ月未満 |
上記の方はと肺炎診断されても一般の生命保険に加入できる可能性が高いです。
肺気腫の方の保険の選び方
「肺気腫と診断されたけど保険に入れるの?」
「どんな保険に入ればいいかわからない」
このようなお悩みを多くいただきます。
そこでここでは肺気腫をお持ちの方の保険の選び方や重視すべき点をわかりやすく解説していきますきます。
①加入しやすい保険で選ばない
肺気腫持ちの方の保険選びのポイントは加入しやすい保険で選ばないことです。肺気腫もちの方の保険を解説した記事に引受基準緩和型や無告知型保険などを紹介している記事もあります。
持病保険を専門に扱う専門家不足から引受基準緩和型保険などの契約しやすい保険を勧められがちです。
加入しやすいからといって「持病があっても入れる保険」という謳い文句につられず一般の保険から検討することがおすすめです。
②症状が安定していれば限定的な保障を検討する
③肺気腫の引受基準に詳しい専門家に相談する
肺気腫と診断された方で保険に加入したい方は保険の引受基準に詳しい専門家に相談することをおすすめします。肺気腫は治療が長期化に伴って呼吸困難などの重症化や合併症を引き起こす可能性が高まります。
そのため早めに肺気腫と診断された方は持病の引受基準に詳しい専門家に相談しながら最適な保険を提案してもらうことが大切です
持病保険専門のマネーキャリアでは見逃さない保険選びを推進しています!
「むずかしくて自分にあった保険がわからない」「保険料をおさえて保障を充実させたい」
加入者がこんな不安がないように、マネーキャリアでは47社以上の取扱保険会社から持病保険の引受基準の共有会を行なっています。
肺気腫でどんな保険に入ればいいかわからない、そもそも加入できる保険はあるの?そんな不安をお持ちの方は気軽に無料の加入診断をしてみてください!
肺気腫と診断されると保険に加入しにくくなる理由
肺気腫と診断されると通常の保険に加入しにくくなります。理由は一度肺気腫と診断されると完治がむずかしいことや合併症を引き起こす可能性が高いからです。
▼肺気腫による主な合併症
- 肺がん
- 肺炎
- 肺高血圧症
- 気腫合併肺線維症
- 気胸
- 喘息(ぜんそく)
肺気腫の保険加入でお悩みならマネーキャリアの無料加入診断がおすすめ!
当記事では肺気腫と診断されても保険に加入できるのか不安な方に向けて
- 検討するべき保険の種類
- それぞれの加入基準
加入できる保険でお悩みなら無料の加入診断がおすすめです!
そんな方は持病保険の専門家に加入できる保険があるのか診断してもらうことをおすすめします。持病保険専門のマネーキャリアでは無料で加入診断と保険相談を実施しております。- 毎月持病保険の専門家同士の勉強会
- 最新の保険の引受基準や病気ごとに必要な保障内容の共有