内容をまとめると
- NISAは貯金代わりになるが元本保証はないので、正しく投資先を選ぶ必要がある。
- 一方、NISAであれば投資分が非課税になったり、企業収益の一部や配当金がもらえたりするメリットがある。
- 正しく貯金代わりにするには、無理のない金額からスタートし、つみたて投資枠・成長投資枠のいずれに投資するのかを正しく選択することが重要
- しかし、どのようにNISAを始めれば良いかわからない方も多く、資産運用のプロに「無料で何度でも」相談ができるマネーキャリアを使う人が急増している。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- NISAは貯金代わりになるのか?
- NISAと貯金はどっちがおすすめ?シミュレーションで解説
- NISAに投資した場合10年後の金額
- NISAに投資した場合20年後の金額
- NISAに投資した場合30年後の金額
- NISAを貯金代わりにするメリット
- 貯金に比べ資産をより増やすことが期待できる
- 新NISAで増えた資産は非課税になる
- 企業収益の一部や優待品が貰える場合ある
- NISAを貯金代わりに利用するときのおすすめの運用方法
- 投資スタイルや保有財産に応じて成長投資枠・つみたて投資枠を選択する
- 現在の支出や収入の流れを可視化して投資できる金額を運用する
- 資産運用の専門家に相談する
- NISAは貯金がなくてもできる?
- 【注意!】NISAを始める際のポイント
- 投資のリスクについて理解する
- NISAの非課税保有限度額について把握する
- 初めてのNISAでも正しく貯金代わりとして運用できる方法とは
- NISAに関する悩みを無料で簡単に解消する:マネーキャリア
- NISAを貯金代わりに正しく運用する方法まとめ
NISAは貯金代わりになるのか?
新NISA つみたてNISA | 貯金 | |
---|---|---|
元本 | 保証されない | 保証される |
資産運用の区分 | 投資 | 貯蓄 |
税金 | 1,800万円まで非課税 | 預貯金の利息に20.315%の課税 |
NISAと貯金はどっちがおすすめ?シミュレーションで解説
新NISAと貯金、どちらが自分の財産状況に適しているのか、10年ごとにシミュレーションで解説します。
今回のモデルは年収が500万円の方が、生活費や娯楽費用などを除いた余剰資金で投資を行った場合のシミュレーションです。ご自身の資産状況に合わせたシミュレーションは以下から予測できます。
NISAに投資した場合10年後の金額
NISAに投資した場合、貯金と比較して10年後の金額はどのように変化するのかを予測します。
今回のモデルは年収が500万円の方が、生活費や娯楽費用などを除いた余剰資金で投資を行った場合のシミュレーションです。
ご自身の資産状況に合わせたシミュレーションは以下から予測できます。
- 積立金額は毎月5万円
- 新NISAの利回りは年利3%、貯金の金利は0.003%とする
- 積み立て期間は10年
新NISAの利回りは、つみたてNISAの場合5年間の保有で2-8%という結果が出ているため、今回の利回りを3%としました。
参考:つみたてNISAの利回りはどれくらい?平均利回りやおすすめランキング紹介
▼10年後の金額を比較
新NISA | 貯金 | |
---|---|---|
元本 | 600万円 | 600万円 |
10年後の資産総額 | 806.3万円 | 600.2万円 |
増えた金額 | 206.3万円 | 0.2万円 |
このように比較すると、新NISAへ投資を行った方が、貯金しておくよりも資産が206.1万円多く増加すると予測できます。
※貯金は日本銀行を参考にして金利0.003%の場合(日銀のマイナス金利解除で今後金利が変化する可能性があります)
※参考:金融庁の資産運用シミュレーション
NISAに投資した場合20年後の金額
NISAに投資した場合、貯金と比較して20年後の金額はどのように変化するのかを予測します。
今回のモデルは年収が500万円の方が、生活費や娯楽費用などを除いた余剰資金で投資を行った場合のシミュレーションです。 ご自身の資産状況に合わせたシミュレーションは以下から予測できます。
- 積立金額は毎月5万円
- 新NISAの利回りは年利3%、貯金の金利は0.003%
- 積み立て期間は20年
新NISAの利回りは、つみたてNISAの場合5年間の保有で2-8%という結果が出ているため、今回の利回りを3%としました。
新NISA | 貯金 | |
---|---|---|
元本 | 1,200万円 | 1,200万円 |
20年後の資産総額 | 2,167.3万円 | 1,200.7万円 |
増えた金額 | 967.3万円 | 0.7万円 |
貯金する場合と新NISAで投資を行った場合で、約960万円の差が開いていることが分かります。この差額は、単身の方が5年間働かずに暮らせる金額です。
また、同じ条件で10年投資を行った場合と20年行った場合で、資産総額がどのように変化するのかも以下に示します。
▼投資を始めて10年後と20年後の金額を比較
新NISAを始めて10年 | 新NISAを始めて20年 | |
---|---|---|
元本 | 600万円 | 1,200万円 |
20年後の資産総額 | 806.3万円 | 2,167.3万円 |
増えた金額 | 206.3万円 | 967.3万円 |
10年間投資を行うよりも、20年間投資を行った時の方が圧倒的に資産の増加率が大きいことが分かります。新NISAに投資を行う場合は、長期的に行った方が効果が大きいです。
※貯金は日本銀行を参考にして金利0.003%の場合(日銀のマイナス金利解除で今後金利が変化する可能性があります)
※参考:金融庁の資産運用シミュレーション
NISAに投資した場合30年後の金額
NISAに投資した場合、貯金と比較して30年後の金額はどのように変化するのかを予測します。
今回のモデルは年収が500万円の方が、生活費や娯楽費用などを除いた余剰資金で投資を行った場合のシミュレーションです。 ご自身の資産状況に合わせたシミュレーションは以下から予測できます。
- 積立金額は毎月5万円
- 新NISAの利回りは年利3%、貯金の金利は0.003%
- 積み立て期間は30年
新NISAの利回りは、つみたてNISAの場合5年間の保有で2-8%という結果が出ているため、今回の利回りを3%としました。
▼30年後の金額を比較
新NISA | 貯金 | |
---|---|---|
元本 | 1,800万円 | 1,800万円 |
30年後の資産総額 | 4,369.1万円 | 180.5万円 |
増えた金額 | 2,569.1万円 | 1.6万円 |
貯金する場合と新NISAで投資を行った場合で、約2,570万円の差が開いていることが分かります。この差額は、地方であれば家を購入できる金額です。
また、同じ条件で10年投資を行った場合、20年行った場合、30年行った場合で、資産総額がどのように変化するのかも以下に示します。
▼投資を始めて10年後、20年後、30年後の金額を比較
新NISAを始めて10年 | 新NISAを始めて20年 | 新NISAを始めて30年 | |
---|---|---|---|
元本 | 600万円 | 1,200万円 | 1,800万円 |
20年後の資産総額 | 806.3万円 | 2,167.3万円 | 4,369.1万円 |
増えた金額 | 206.3万円 | 967.3万円 | 2,569.1万円 |
新NISAに投資を行う場合は、長期的に行うほど資産増加率が大きいことが分かります。
※貯金は日本銀行を参考にして金利0.003%の場合(日銀のマイナス金利解除で今後金利が変化する可能性があります)
※参考:金融庁の資産運用シミュレーション
このように新NISAには、貯金を超える大きな魅力があります。しかし、いきなり新NISAへ投資をしようと考えても、以下のような問題に悩む方も多いです。
- 一人で資産状況の整理をするのが不安で、月に投資する金額がわからない
- 新NISAの始め方や、正しい投資銘柄を選べる自信がない
- 将来設計が立てられず、いくら必要なのかが不明確
NISAを貯金代わりにするメリット
貯金に比べ資産をより増やすことが期待できる
新NISA・つみたてNISAを貯金代わりに利用すると、貯金に比べて資産をより増やすことが期待できます。
たとえば、月に3万円(利回り3%)を30年運用した場合、元本は1,080万円になります。
新NISA・つみたてNISAを利用すれば、運用利益は668.2万円にもなり、総資産額は2,621.4万円になるとシミュレーションされます。
一方で、貯金(金利0.003%計算)の利息額は10,000円にしかならず、総額は1,081万円です。
※参考:金融庁の資産運用シミュレーション
新NISAで増えた資産は非課税になる
新NISAで増えた資産は非課税になります。
たとえば、月に5万円(利回り3%)を15年運用した場合の増えた資産について、新NISAと貯金で比較します。
新NISAの総資産額は1,402.2万円となり、運用利益は502.2万円になります。一方で、貯金(金利0.003%計算)の元本は900万円で、利息額は0.4万円です。
新NISAは増えた資産に対して非課税になるため、運用利益の502.2万円に対して税金を支払う必要はありません。
それに対して、貯金で得た利息額の0.4万円には20.315%の税金が課税されてしまいます。このように、貯金代わりに新NISAを利用するメリットは大きいと言えます。
企業収益の一部や優待品が貰える場合ある
企業の収益の一部が配当金、優待金としてもらえたり、株主優待として優待品が貰える場合があったりすることも、NISAを貯金代わりにするメリットです。
NISAには、「つみたて投資枠と成長投資枠の2種類」があります。このうち、成長投資枠に投資を行うことで投資する銘柄を自分で決められます。
そのため、銘柄によっては配当金、優待金や優待品がもらえる銘柄に投資を行えます。
NISAを貯金代わりに利用するときのおすすめの運用方法
新NISAを貯金代わりに利用するときのおすすめの運用方法を紹介します。
投資スタイルや保有財産に応じて成長投資枠・つみたて投資枠を選択する
新NISA・つみたてNISAを貯金代わりに利用する際は、貯蓄と投資の割合をあらかじめ整理しておくことが大切です。
貯蓄と投資の割合をあらかじめ整理のは、自分の生活費や余剰資金を把握することに繋がります。家賃や食費などの生活費や、将来必要になるとわかっている教育資金は新NISAに回すべきではありません。
また、急にお金が必要になるときの場合を考えて、およそ半年から1年分の生活費は貯蓄しておくことをおすすめします。当面の生活費と将来必要になるお金を貯蓄したのち、余裕のあるお金を貯金代わりに新NISAへ投資すると無理なく運用できます。
リスクを避けるため、自分の貯蓄額や余裕のあるお金はいくらなのか把握し、貯蓄と投資の割合を整理しましょう。
しかし、なかなか今の自分の資産状況を把握する時間が取れなかったり、一人で将来設計を立てるのが不安という方も多いです。
そんな方は、資産形成のプロが集まるマネーキャリアで相談しましょう。マネーキャリアでは、無料で何度でも相談でき、支出や収入の流れも簡単に可視化してくれるのです。
現在の支出や収入の流れを可視化して投資できる金額を運用する
- 成長投資枠:つみたて投資枠の商品に加えて、上場株式やその他投資信託に投資が可能。積立投資の他に、一括投資ができる。
- つみたて投資枠:投資初心者や、少量の投資を行う場合におすすめ。金融庁の基準を満たした投資信託であるため、安全性が高い。つみたて投資枠は、決まった額を一定の期間積み立てる。
- 食費 4万3,848円/月
- 住居 3万2,312円/月
- 光熱費 7,206円/月
- 家具・家事用品 3,630円/月
- 被服及び履物 8,401円/月
- 保健医療 4,708円/月
- 交通・通信 2万7,460円/月
- 教養娯楽 1万9,285円/月
- その他 2万4,447円/月
- 合計 17万1,297円/月
資産運用の専門家に相談する
NISAを始める際は、資産運用の専門家に相談するようにしましょう。
貯金は元本が保証された資産運用方法ですが、新NISA・つみたてNISAは元本割れをするリスクが伴う投資です。
いざ投資をはじめるとなっても、以下のような問題に悩む方がほとんどです。
- どこの証券会社・銀行でNISA口座を開設すればいいの?
- どの銘柄を買えばいいの?
- 月いくら投資すればいいの?
そこでNISAを始める前に、まずは資産運用の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみましょう。
FPは国家資格であり、資産運用全般の相談を専門としています。相談員全員がFP資格を持つマネーキャリアでは、相談を行うことで「お金の不安」を明確にし、個人の資産状況に合った資産運用方法を知れます。
NISAは貯金がなくてもできる?
NISAは貯金がなくても投資できます。
NISAの積立は月額100円から可能なので、気軽に始めることが可能です。しかし、投資額が大きいほど資産の増額率も大きく上がってくるので、毎月の収入から投資に回せる金額が増えるように、生活費や娯楽費用などの見直しは必須です。
一方、投資金額が少ない場合には、将来的に得られる利益が少なくなりがちですが、同時に元本割れのリスクがあっても損失を最小限にできるメリットもあるのです。
しかし、日々の生活費を見直す時間がないという方や、複雑で見直し方法がわからないという方も多いです。
【注意!】NISAを始める際のポイント
新NISA・つみたてNISAを貯金代わりに利用するときの注意点を解説します。
投資のリスクについて理解する
新NISA・つみたてNISAを貯金代わりに利用する際は、投資のリスクについて理解しておく必要があります。
金融庁は投資のリスクを下記のように解説しています。
- 株価変動リスク:世界各国の経済動向や企業の業績によって、株価がさまざまな動きを見せる可能性のこと
- 信用リスク(デフォルト・リスク):国や企業が発行している株式や国債・債券が財政難や経営悪化によって元本割れなどを引き起こす可能性のこと
- 流動性リスク:市場の動向により自分の意図した価格で株などを売れない状況が発生する可能性のこと
- 金利変動リスク:金利の変動により債券の市場価格が一定にならないこと
- 為替変動リスク:為替相場が激しく変動することにより、円換算したときに価値が下がる場合があること
貯金は上記のようなリスクを伴う可能性はありませんが、投資には上記のようなリスクが伴うため、理解した上で貯金代わりに新NISA・つみたてNISAを運用することが大切です。
NISAの非課税保有限度額について把握する
新NISA・つみたてNISAを貯金代わりに利用するときの注意点として、新NISAの非課税保有限度額を知っておく必要があります。
新NISAの非課税保有限度額は1,800万円です。
投資枠には、つみたて投資枠と成長投資枠があり併用可能です。つみたて投資枠の非課税限度限度額は、成長投資枠と合計して最大1,800万円となっており、年間の最大投資額は120万円です。成長投資枠の非課税限度額は1,200万円となっており、年間の最大投資額は240万円です。
もし、成長投資枠で投資枠を満額使うとすれば、5年で非課税保有限度額の1,200万円に到達します。
新NISAは必ずしも1,800万円投資しなければならないものではありません。しかし、非課税保有限度額が設定されていることを押さえておきましょう。
初めてのNISAでも正しく貯金代わりとして運用できる方法とは
以下では、初めてのNISAでも正しく貯金代わりとして運用できる方法を紹介します。
つみたてNISAの投資リスクや、貯金との特徴の違いを抑え、適切な投資プランを立てることが重要です。 また、つみたてNISAを取り巻く市場のトレンドを確認することで、より堅実な投資プランを策定することも重要です。
このアプローチにより、リスクを最小限に抑えつつ、効果的な資産形成が可能となります。
しかし、初心者が独学でつみたてNISAの知識を得るのは困難であり、失敗例や市場動向の分析には専門的な知識が必要です。さらに、独自の判断で投資プランを立てても、最適な選択とは限りません。
そこで、つみたてNISAの正しい運用方法を多角的な視点から学び、適切な投資プランを立てるためにも、「無料で何度でも」NISAの正しい運用方法をお金のプロに相談でき、正しく貯金がわりにNISAを運用できる「マネーキャリア」を利用するのが賢明です。
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将来を見据えた資産運用のレクチャーをしていただきました!
最初にアウトラインの解説、そこからフォーカスをあてていくご説明のアプローチがとてもわかり易かったのと、次回までにシミュレーションを作成いただけるご丁寧さにとても満足しました。
NISAを貯金代わりに正しく運用する方法まとめ
- 投資スタイルや保有財産に応じて成長投資枠・つみたて投資枠を選択する
- 現在の支出や収入の流れを可視化して投資できる金額を運用する
- 資産運用の専門家に相談する