
内容をまとめると
- 住宅ローンの資金を繰り上げ返済に回すことで、総支払額を大幅に抑えられる可能性がある。
- 頭金を多く用意すると、借入額が減少し、月々の返済負担が軽くなる。また、審査に通りやすくなり、金利優遇を受けられる可能性もある。ただし、手元資金の減少や住宅ローン控除の恩恵が減少するデメリットにも注意が必要。
- 金利環境や将来の資金計画も考慮に入れ、バランスの取れた判断が重要。 最適な選択をするためには、自身の状況を慎重に分析し、専門家のアドバイスを受けることが有効。
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この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 資金を繰上げ返済に回すことで総支払額を抑えられる
- 500万円を頭金に使用した場合の総支払額
- 500万円を繰上げ返済に使用した場合の総返済額
- 住宅ローンで資金を繰上げ返済に回すデメリット
- 借入可能額が下がってしまう可能性がある
- 頭金が少なく審査に通らない場合がある
- 繰上げ返済の手数料が高額になる場合がある
- 住宅ローンで頭金を多くするメリット
- ローン審査に通りやすくなる
- 金利優遇を受けられる場合がある
- 住宅ローンで頭金か繰上げ返済どっちがお得か迷ったら使いたいサービス
- 住宅ローンの審査に関する相談が何度でも無料:マネーキャリア(丸紅グループ)
- まとめ:住宅ローンの資金は頭金と繰上げ返済にどっちに回した方がお得?
資金を繰上げ返済に回すことで総支払額を抑えられる
住宅ローンの資金を繰り上げ返済に回すことで、総支払額を大幅に抑えられます。なぜならば、借入期間が短縮されることで、支払う利息の総額が減少するためです。この点は、頭金と繰り上げ返済、どっちが得かを考える上で重要なポイントでしょう。
さらに、繰り上げ返済は、住宅ローン全体のコストを長期的に削減する効果的な方法です。特に、借入れ初期の段階で繰り上げ返済を実施することで、利息軽減の効果がより大きく現れます。このため、頭金と繰り上げ返済のどちらが有利かを比較検討する際、繰り上げ返済の優位性が感じられます。
500万円を頭金に使用した場合の総支払額
500万円を頭金として住宅ローンを組む場合、借入額が減少するため、月々の返済額と総返済額を抑えられる点がメリットです
例えば、3,500万円の物件を購入する際に500万円の頭金を用意すると、借入額は3,000万円となります。
金利1.5%、返済期間35年の場合、月々の返済額は約9.2万円、総返済額は約3,860万円となります。
このとき、住宅購入に要する合計金額と内訳は以下の通りです。
頭金 :500万円
返済額:3,000万円
利息 :860万円
合計支払額:4,360万円
ただし、頭金を用意することで手元資金が減少するため、その他の生活費や投資に回せる資金が減ることにも注意が必要です。頭金の金額は、自身の財政状況とライフプランを考慮して決定しましょう。
500万円を繰上げ返済に使用した場合の総返済額
500万円を繰り上げ返済に使用する場合、総返済額を大幅に削減できる可能性があります。
例えば、3,500万円の住宅ローンを金利1.5%、返済期間35年で組んだ場合、返済総額は約4,500万円になります。
しかし、借入れから5年後に500万円の繰り上げ返済を行うと、支払い期間が約6年ほど短縮され、合計支払額も4,160万円となります。
この場合、住宅購入に使用する合計金額は以下のような金額・内訳になります。
頭金 :0円
返済額:3,500万円
利息 :610万円
合計支払額:4,160万円
このように、繰上げ返済を行うことで返済期間を短縮し、利息の軽減といった効果を得ることが可能です。また、今回のケースのように500万円を頭金に充てるよりも繰上げ返済に当てた方が総支払額が抑えられるような場合もあります。
ただし、繰り上げ返済を行う際には、そのタイミングや金額を慎重に検討する必要があります。個人の財政状況や将来の資金計画を踏まえた上で、どちらがより得策かを判断することが重要です。
住宅ローンで資金を繰上げ返済に回すデメリット
住宅ローンの資金を繰り上げ返済に回すことには、いくつかのデメリットがあります。まず、手元資金が減少することで、緊急時の対応力が低下する可能性があります。これは、頭金と繰り上げ返済、どちらが得かを考える上で見逃せない重要なポイントです。
また、繰り上げ返済をする時期によって、住宅ローン控除の恩恵を十分い受けられる控除額が少なくなる可能性があります。住宅ローン控除は借入残高に応じて適用される仕組みのため、繰り上げ返済によって借入残高が減少すると控除額も減少します。そのため、どちらが得かを判断する際には、税制面での影響も考慮する必要があります。
さらに、低金利環境下においては、繰り上げ返済よりも、その資金を投資に回す方が、長期的には利益が大きくなる可能性がある点も注意が必要です。繰り上げ返済を検討する際は、これらのデメリットを考慮し、自身の財政状況や将来の資金計画に照らし合わせて判断することが重要です。
どちらが得かは、総合的に判断しましょう。
借入可能額が下がってしまう可能性がある
住宅ローンの資金を繰り上げ返済に回す場合、借入可能額が下がる可能性があります。その主な理由は、返済負担率の高さにあります。返済負担率とは、年収に対する年間返済額の割合を指し、住宅ローンの審査において重要な指標の一つです。
例えば、フラット35では、年収400万円以下の場合、返済負担率の基準が設けられています。この基準を超えると借入可能額が減額される恐れがあります。どちらが得かを考える前にこの点を押さえておくことが重要です。
特に頭金なしで高額な物件を購入しようとすると、返済負担率が基準を上回り、借入可能額が減額されるリスクが高まります。さらに、他のローンの有無や借入者の年齢、勤続年数なども審査の際に考慮される要因です。
これらの条件により、金融機関が返済能力に不安を抱いた場合、借入可能額が減額されることがあります。そのため、借入可能額を最大化するには、適切な頭金を用意し、返済負担率を抑えることが重要です。これらのポイントを踏まえ、頭金と繰り上げ返済のどちらがより有利かを考える必要があります。
頭金が少なく審査に通らない場合がある
住宅購入の資金を繰り上げ返済に回すと、頭金が少なくなり、結果として審査に通らない場合があります。多くの金融機関では、物件価格の3%から20%程度の頭金を求めています。頭金と繰り上げ返済、どっちが得かを考える上で見逃せない要素です。
例えば、3,500万円の物件を購入する場合、最低でも約100万円から約700万円程度の頭金が必要とされます。頭金が少ない場合、借入比率が高くなり、それに伴い金融機関にとってのリスクが増すため、審査が厳しくなる傾向があります。そのため、どっちが得かを判断する際には、審査通過の可能性も考慮する必要があるでしょう。
頭金が少ない場合、金利が上乗せされたり、団体信用生命保険の加入が必須となったりする可能性もあります。住宅ローンの審査を通過するためには、適切な頭金を確保することが重要です。繰り上げ返済と頭金のバランスを考慮し、計画的に資金を準備することが賢明です。
繰上げ返済の手数料が高額になる場合がある
住宅ローンで頭金を多くするメリット
住宅ローンで頭金を多くすることには、さまざまなメリットがあります。まず、借入額が減少するため、月々の返済負担が軽減されます。これにより、家計にゆとりが生まれ、生活費や貯蓄に回せる資金が増えます。
さらに、頭金を多くすることで、住宅ローンの総返済額を大幅に削減できるため、長期的な財政計画において有利になります。利息の負担を軽減することで、総支払額を抑えられる点が大きな魅力でしょう。
一方で、どっちが得かを考える際、住宅ローン控除の減少や、頭金を増やすことで手元資金が減少するため、緊急時の備えや他の投資機会とのバランスを考慮することが重要です。これらの要因を総合的に考慮し、自身の財政状況やライフプランに合った最適な選択をしましょう。
ローン審査に通りやすくなる
住宅ローンで頭金を多く用意すると、ローン審査に通りやすくなります。これは、借入額が減少することで、金融機関にとってのリスクが低くなるためです。頭金が多いほど、借入比率(物件価格に対する借入額の割合)が低くなり、審査の通過が容易になります。
例えば、4,000万円の物件に対して1,000万円の頭金を用意すると、借入比率は75%になります。一方、頭金が500万円の場合、借入比率は87.5%になります。借入比率が低いほど、金融機関にとってリスクが少なくなるため、融資の可能性が高くなるでしょう。
さらに、頭金を多く用意することで、申込者の資金力や返済能力の高さをアピールできます。その結果、年収や職業などの他の審査項目でやや不利な条件があったとしても、総合的に評価され、審査に通りやすくなる可能性が高まります。どっちが得か考える前に慎重に判断するために押さえておきたいポイントです。
金利優遇を受けられる場合がある
住宅ローンで頭金を多く用意すると、金利優遇を受けられる場合があります。多くの金融機関では、借入比率が低いほど、金利を優遇する制度を設けています。これは、借入比率が低いほど、金融機関にとってのリスクが低くなるためです。
例えば、借入比率が90%以上の場合は基準金利、80%以上90%未満の場合は基準金利から0.1%引き、70%以上80%未満の場合は0.2%引きというように、段階的に金利が優遇される仕組みがあります。
金利がたった0.1%下がるだけでも、長期的には大きな差が生まれます。3,000万円を35年で借りる場合、金利が1.5%から1.4%に下がると、総返済額は約100万円も減少します。このように頭金を多く用意することで金利優遇を受けられれば、住宅ローンの総コストを大幅に削減できる可能性があります。
頭金の準備は、金利優遇だけでなく、住宅ローン全体の負担軽減にも寄与するため、しっかりと検討する価値があります。
住宅ローンで頭金か繰上げ返済どっちがお得か迷ったら使いたいサービス
住宅ローンで頭金か繰上げ返済のどちらがお得か迷った場合、専門家のアドバイスを受けることが賢明です。個人の財政状況やライフプランによって最適な選択は異なるため、一概にどちらが得とは言えません。
例えば、頭金を多く用意すると借入額が減少し、月々の返済負担が軽くなりますが、住宅ローン減税の控除減少や手元資金が減少するデメリットもあります。一方、繰上げ返済は将来の柔軟性を保ちつつ総返済額を減らせますが、住宅ローン控除の恩恵が減少する可能性があります。
このような複雑な判断を行う際には、専門家のアドバイスを受けることで、自身の状況に最適な選択ができる可能性が高まります。
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まとめ:住宅ローンの資金は頭金と繰上げ返済にどっちに回した方がお得?
住宅ローンの資金を頭金に回すか、繰り上げ返済に回すかは、個々の状況によって最適な選択が異なります。繰上げ返済は総支払額の削減に効果的ですが、手元資金の減少や審査通過への影響にも注意が必要です。
一方、頭金を多くすれば審査通過率や金利優遇のメリットがあります。しかし、将来の資金需要への対応力が下がるデメリットも考えられます。
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