
内容をまとめると
- 母子家庭・シングルマザーが理由で住宅ローンの審査で不利になることはない
- 住宅ローンの審査に通過するには最低でも200~300万円、返済負担率は手取り年収の20%までを目安にする
- 母子家庭・シングルマザーが利用できる公的支援や優遇制度などを使って経済的な負担を軽減できる
- しかし、普段の生活で忙しいなか、一人だけで住宅ローンについて悩むと間違った判断をしてしまうことも多いので、利用者の相談満足度が98.6%のマネーキャリアでの無料相談で納得いくまで相談するのがおすすめ


この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 母子家庭は住宅ローンの審査が通りにくいって本当?
- 母子家庭の持ち家率は15%
- 収入状況・返済プランがしっかりしているかが重要
- 母子家庭が住宅ローン審査に通過する年収の目安は?
- 母子家庭におすすめの住宅ローンの比較ポイント4つ
- 住宅ローン金利と金利のタイプ
- 審査基準
- 融資事務手数料や諸費用
- 優遇制度
- 母子家庭・シングルマザーにおすすめの住宅ローン
- フラット35
- 親子リレーローン
- 母子家庭が住宅ローン審査に通過するポイント3つ
- 無理のない返済計画を立てる
- 返済負担率は手取り年収の20%程度までがおすすめ
- 自己資金・頭金を多めに準備する
- 母子家庭が利用できる公的支援・優遇制度
- 母子父子寡婦福祉資金貸付制度
- ひとり親控除
- 寡婦控除
- 児童扶養手当
- 母子家庭で住宅ローン審査に悩んだときにすぐに実践したい対処法
- 母子家庭の住宅ローンに関する悩みを無料で解消:マネーキャリア
- 母子家庭の利用できる制度も含めてマイホーム購入を検討しよう
母子家庭は住宅ローンの審査が通りにくいって本当?
母子家庭であることが住宅ローンの審査に通りにくい理由と思っている人も多いです。
しかし、結論からいえば母子家庭であることが理由で住宅ローン審査が通りにくいことはないです。
つまり、自分の状況にあった返済プランや住宅ローンプランを選ぶのが大切です。
ここでは、母子家庭の持ち家率の説明と住宅ローンの審査で何が重視されるのかに関して詳しく紹介していきます。
母子家庭・シングルマザーの方で、住宅ローンを組もうと検討している方はぜひ参考にしてください。
母子家庭の持ち家率は15%
収入状況・返済プランがしっかりしているかが重要
住宅ローンの審査で重視される項目は「返済能力」です。これは男女や母子家庭かの家族構成は関係ありません。
具体的には「年収」や「勤続年数」が重視されるポイントです。
そのため、母子家庭の方は住宅ローンを組む場合は、収入状況と返済プランを金融機関側に明確に伝える必要があります。
住宅ローンの借入額は年収によって決まるのが前提ですが、それ以外にも毎年安定した収入が見込めるかも重要な審査項目です。
また、勤続年数では一般的に1~3年以上を条件としているところが多い傾向です。勤続年数もまた安定した収入が見込めるかの判断基準に使われます。
近年は転職が珍しくないですが、同職種への転職なら以前の職場の勤続年数と合算されるケースもあります。
ただし、基本的には転職を繰り返す人は収入が安定していないと判断されやすいので注意しましょう。
母子家庭が住宅ローン審査に通過する年収の目安は?
母子家庭が住宅ローン審査に通過するための年収の目安になどは、多くの方が不安に感じています。
母子家庭・シングルマザーが住宅ローンの審査に通過するための年収目安は次のとおりです。
- 年収200~300万円は最低必要
- 借入額の上限は年収の20~30%までにする
母子家庭におすすめの住宅ローンの比較ポイント4つ
母子家庭・シングルマザーの方が住宅ローンプランを複数比較する場合には、次の4つのポイントに注目しましょう。
自分にあったプランや商品を見つける決め手がよくわからない・何を基準に選べばいいかわからない人はポイントを絞って比較するのがおすすめです。
- 住宅ローン金利と金利のタイプ
- 審査基準
- 融資事務手数料や諸費用
- 優遇制度
住宅ローン金利と金利のタイプ
母子家庭にとって住宅ローンを選ぶ際に重要な要素の1つが、金利とそのタイプです。
金利は総返済額に大きく影響を与えるため、しっかりと検討する必要があります。金利には大きく分けて固定金利と変動金利の2つのタイプがあります。
固定金利は、借り入れ時の金利が返済期間全体で一定なので、金利変動のリスクが回避できるので返済計画が立てやすいです。
固定金利の中にも「全期間固定金利型」と「期間固定金利」の2つタイプがあります。
一方、変動金利は、市場の金利状況によって変動するため、場合によっては非常に低い金利で借り入れができますが、将来的な金利上昇のリスクはあります。
母子家庭・シングルマザーの方が最適な金利タイプを比較する場合は、将来的な収入の見通しやリスクに関してどれくらい対応できるかなどで選びましょう。
住宅ローンのプロの目線から回数制限なく無料で相談ができるマネーキャリアを利用して、自分に最適な金利プランを検討するのもおすすめです。
審査基準
住宅ローンの審査基準は一部しか公開していないのが一般的ですが、銀行の公式サイトに掲載されている「住宅ローンの申し込み条件」は審査基準を知る上で目安にもなるので確認しましょう。
なお住宅ローンの審査項目は次の5つなどが挙げられます。
- 年収
- 勤続年数
- 年齢
- 健康状態
- 国籍や永住権の有無
上記以外にも、金融機関では独自の審査項目や基準を設けているので、最低限でもこの条件はクリアしている必要があります。
安定した収入が見込めるか・継続的に返済できるかを判断するためにさまざまな条件を設けているのが背景です。
また、信用情報も金融機関はチェックします。過去のクレジットカードの支払状況や、他のローンの返済履歴がチェックされるので、クリーンな状態を保っておくことが大切です。
融資事務手数料や諸費用
母子家庭が住宅ローンを選ぶ際には、融資事務手数料や諸費用も重要な比較ポイントです。融資事務手数料は住宅ローンを契約した時に金融機関に支払う費用のことです。
ただし、融資事務手数料やその他の諸費用は、契約時に一括して支払う場合が多いので、大きな負担になる場合があります。
融資事務手数料は、ローンの借入額に定率でかかるものと、借入額に関係なく金額が決まっているタイプの2種類があります。
諸費用は物件登記費用・住宅ローン保証料・火災保険料などが含まれます。
住宅ローンを選ぶ際には金利だけでなく、これらの初期費用を含めて総額の比較・検討をしましょう。
優遇制度
住宅ローンの中には子育て世帯向けの金利優遇や返済優遇を設けている金融機関もあります。
- フラット35「子育てプラス」(2025年3月31日までの申込受付分に適用)
- フラット35「地域連携型(子育て支援)」
母子家庭・シングルマザーにおすすめの住宅ローン
母子家庭・シングルマザーの方におすすめしたいのが次に紹介する2つの住宅ローンです。
- フラット35
- 親子リレーローン
フラット35
フラット35は、母子家庭やシングルマザーの方にとって安心できる住宅ローンです。フラット35は、最長35年間はすべての期間が固定金利型で、毎月の返済額が一定なのが最大の特徴です。
そのため、将来的な金利変動リスクを回避できるので安定かつ将来の返済計画や家計管理もしやすくなります。
また子育てや生活に集中できるため、長期的な視点での安心感を得られるのも母子家庭やシングルマザーにとってもメリットです。
さらに地方公共団体と住宅金融支援機構が提携している「子育て支援型」なら通常のフラット35よりも金利が年0.25%下げられるのでおすすめです。
フラット35の契約時に「子育て支援型・地域活性化型利用対象証明書」を金融機関に提出すれば適用されます。
そのためにも、まずはお住まいの地方公共団体が子育て支援型を連携しているかは事前に確認しましょう。
親子リレーローン
親子2世代にわたって住宅ローンを契約する親子リレーローンは、母親が1人で住宅ローンを組むよりも借入額の上限が増えたり、借入期間を長くできたりするので選択肢が増えるのが最大の特徴です。
フラット35と違う点として、団体信用保険の加入はフラット35の場合は親・子いずれでもで可能ですが、親子リレーローンは子どもだけ加入のケースが多いです。
親子リレーローンは、とくに単独での借り入れが難しい場合に有効な方法ですが、。家族の状況や将来の計画を考慮に入れた上で決める必要があります。
保証人を依頼する場合は、もし家計が悪化したり住宅ローンが返済でき仲くなった場合には保証人が返済義務を負います。
将来に起こるかもしれないリスクなども考慮して無理なく返済できるかを検討しましょう。
母子家庭が住宅ローン審査に通過するポイント3つ
母子家庭・シングルマザーの方が住宅ローンの審査に通過するために気を付けてほしいポイントを3つ紹介します。
- 無理のない返済計画を立てる
- 返済負担率は手取り年収の20%程度までがおすすめ
- 自己資金・頭金を多めに準備する
無理のない返済計画を立てる
母子家庭が住宅ローン審査に通過するためには、無理のない返済計画を立てることが非常に重要です。
確実に返済可能な計画を立てることで、金融機関にとって信頼できる顧客とみなされ、審査の通過確率が高まります。
長期間の返済計画を立てる場合、突然の支出やライフプランの大きな変化なども想定した上で、余裕を持った計画を立てましょう。
マイホーム購入後は固定資産税や、修繕費・リフォーム代など、住宅を得た後にも必要になる費用も計算に入れるのも忘れずに。
自分にとって無理なく返済できる金額や詳しい計画を自力で立てるのは難しい人も多いです。
その場合は、住宅ローンのプロが在籍する相談窓口を利用して、専門家からの目線でアドバイスをもらうのもおすすめします。
返済負担率は手取り年収の20%程度までがおすすめ
母子家庭が住宅ローン審査に通過するためには、返済負担率を手取り年収の20%程度に抑えるのがおすすめです。
返済負担率の目安は収入に見合った無理のない返済ができる目安になるので、返済額を計算する場合に役立ちます。
たとえば、手取りの年収が250万円で返済負担率が20%の場合、年間50万円が返済額です。
ただし、この負担率はあくまで目安なので、貯蓄できた上での計算でない場合は、不足の支出に備えられない可能性があります。
そのため、自分に合った返済額は、貯蓄もできた上で生活費を圧迫しない程度の返済額になるようにしましょう。
自己資金・頭金を多めに準備する
母子家庭が住宅ローン審査に通過する際の重要なポイントとして、自己資金・頭金を多めに準備することです。
住宅ローンの融資基準が厳しくなっている傾向なので、自己資本がない状態での審査は通りにくくなっています。
一般的に住宅ローンの頭金は住宅ローン購入価格の10~20%が必要といわれているので、3,800万円の住宅を購入するなら380~760万円の頭金が必要という計算です。
高い頭金があれば、毎月の返済額も減少し、安定した家計管理が可能になるだけでなく返済能力が高く見られるため、審査が通りやすくなる傾向があります。
ただし、返済害にも事務手数料や仲介手数料や登記費用などの諸経費も含めて、総額でどれくらい必要になるかも把握しましょう。
母子家庭が利用できる公的支援・優遇制度
母子家庭・シングルマザーの方向けの公的支援や優遇制度を活用して少しでも住宅ローンの返済や経済的な問題の軽減につながる方法があります。
- 母子父子寡婦福祉資金貸付制度
- ひとり親控除
- 寡婦控除
- 児童扶養手当
母子父子寡婦福祉資金貸付制度
母子父子寡婦福祉資金貸付制度は、20歳未満の子どもがいる配偶者のいない家庭が受けられる貸付制度です。
借入目的によって限度額が異なりますが、住宅資金のほかに、修学・就職・生活資金などの借入もできます。
母子父子寡婦福祉資金貸付制度の概要は次を参考にしましょう。
項目 | 概要 |
---|---|
限度額 | 150万円 ※特別:200万円 |
据置期間 | 6ヵ月 |
償還期間 | 6年以内 ※特別:7年以内 |
利率 | 保証人有:無利子 保証人なし:年1.0% |
マイホーム購入以外にも、リフォームや修繕・増改築を目的とした資金でも借り入れできる制度です。
参考:内閣府ホームページ
ひとり親控除
ひとり親控除は、納税者がひとり親の場合に所得控除が上限35万円まで受けられる制度で令和2年度分から適用されます。
ひとり親控除を受けるには次の条件を満たす必要があります。
- 原則その年の12月31日で、婚姻関係と同様の事情にある人がいない
- 生計を一にする子がいる
- 合計所得金額が500万円以下
なお生計を一にする子とは、総所得金額が48万円以下で親以外に同じ生計の人がいないことなどに当てはまる人です。
なおひとり親控除と次に紹介する寡婦控除は併用できないので注意しましょう。
参考:国税庁ホームページ
寡婦控除
寡婦控除とは、離婚や死別などで母子家庭・シングルマザーになった方を対象に受けられる所得控除制度です。
対象者の条件は次のとおりです。
- 離婚・死別後、結婚をしていないか、事実上の婚姻関係の人がいない
- 扶養家族がいる合計所得金額が500万円以下の人
児童扶養手当
児童扶養手当は母子家庭・シングルマザーの方で子どもを扶養しているひとり親を対象とした手当です。
支給対象者・条件は次のとおりです。
項目 | 概要 |
---|---|
対象者 | 0~18歳までの子どもを扶養する養育者 |
子ども一人当たり月額 | 全部支給:45,500円 (一部支給:45,490円~10,740円) |
子ども2人目1人あたり | 全部支給:10,750円 ・一部支給:10,740円~ 5,380円 |
子ども3人目以降1人あたり | 児童2人目と同額 |
母子家庭で住宅ローン審査に悩んだときにすぐに実践したい対処法
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母子家庭・シングルマザーの場合、返済が1人になるため、年収や安定した返済能力の面で住宅ローン審査通過が厳しいと感じる人も多いです。
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母子家庭の利用できる制度も含めてマイホーム購入を検討しよう
今回は母子家庭・シングルマザーの方が住宅ローンを組めるか・審査通過のコツや年収の目安に関して詳しく解説しました。
母子家庭・シングルマザーが理由で住宅ローン審査で不利になることはありません。
ただし、返済者が1人なので経済的安定性や年収など、返済能力の判断で審査通過が厳しいと感じる可能性があります。
また母子家庭やシングルマザーなどが利用できる住宅ローンプランや、国・地方自治体が支給する手当や控除を使って経済的なハードルを少しでも軽くすることは可能です。
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