- 新NISAと定期預金のメリット・デメリットを比較し、自分に適した商品を見つけたい人
- 長期的な資産形成を目指しているが、どのように始めればいいのかわからない人
- 安全性を重視しつつも、少しでも高い利回りを得たいと考えている人
- 新NISAと定期預金を上手に組み合わせて、効果的な資産運用をしたい人
- 金融リテラシーを高め、自分の将来を見据えた賢明な選択をしたい人
内容をまとめると
- 新NISAと定期預金の特徴や違いを理解し、自分の目的に合った商品を選ぶことが大切
- 新NISAは長期的な資産形成に、定期預金は安全性重視の貯蓄に適している
- 両者を上手に組み合わせることで、より効果的な資産運用が可能
- 自分に合った資産運用法を見つけるには、金融リテラシーを高めることが重要
この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- 新NISAと定期預金どっちがおすすめ?
- 新NISAがおすすめの人
- 定期預金がおすすめの人
- 新NISAとは
- 定期預金とは
- 新NISAと定期預金の違い
- 利回り
- 口座
- 安全性
- 税制優遇
- 現金化のしやすさ
- 新NISAと定期預金のメリット・デメリット
- 新NISAのメリットとデメリット
- 定期預金のメリットとデメリット
- 新NISAと定期預金を比較したシミュレーション
- 新NISAと定期預金を併用した場合
- 新NISAと定期預金でよくある質問
- つみたてNISAは貯金代わりになる?
- 貯金がなくてもつみたてNISAをするべき?
- 定期預金を解約してまでNISAをするメリットはある?
- 新NISAと定期預金どちらのほうがお得か比べるならマネーキャリア
- 新NISAと定期預金はどっちがおすすめかまとめ
新NISAと定期預金どっちがおすすめ?
新NISAと定期預金、いずれの金融商品を選ぶべきか。
新NISAは、2024年から始まった非課税の投資制度です。長期・分散・積立投資に適した金融商品に投資すると、運用益への税金がかからないメリットがあります。一方、定期預金は元本割れのリスクがなく、安定した資産運用が可能です。
新NISAと定期預金、いずれを選ぶかは個人の状況や目的によって異なります。以下では、各商品に向いている人の特徴を見ていきます。
新NISAがおすすめの人
新NISAは以下のような人におすすめです。
・若いうちから長期的に資産形成したい人
新NISAは長期の積立投資に適しているため、若いうちから時間をかけて資産を増やしていきたい人に向いています。
・多少のリスクを取っても、高いリターンを狙いたい人
新NISAの対象商品には値動きがあるため、元本割れのリスクがあります。しかし、長期的には株式などへの投資が預金より高いリターンを生む可能性があります。
・余剰資金を増やしたい人
生活費など必要な資金は確保した上で、余剰資金を効果的に運用したい人は新NISAを検討してみましょう。
定期預金がおすすめの人
一方、定期預金は以下のような人に適しています。
・元本割れのリスクを取りたくない人
定期預金は元本保証があるため、安全性重視の人におすすめです。預金保険制度により、元本1,000万円までは保護されます。
・近い将来、まとまったお金が必要な人
結婚資金や教育費など、数年以内に必要な資金は定期預金で確実に貯めておくと安心です。投資よりも資金を減らすリスクが低いです。
・投資に不安がある人
投資は株価変動などのリスクがあるため、投資初心者の人は定期預金から始めるのも一案です。定期預金なら、利回りは低いですが安定して資産を増やせます。
以上のように、新NISAと定期預金にはそれぞれメリット・デメリットがあります。自分の年齢や目的、リスク許容度に合わせて、適切な商品を選ぶことが大切です。
新NISAとは
前章では、新NISAと定期預金のいずれを選ぶべきかを概観しました。本章では、新NISAをより詳しく解説します。
新NISAとは、2024年1月からスタートした非課税の投資制度です。正式名称を「新NISA(少額投資非課税制度)」といいます。この制度は、国民の安定的な資産形成を支援する目的で導入されました。
新NISAの大きな特徴は、以下の3点です。
- 投資した年から最長5年間、運用益に税金がかからない
- 年間120万円まで投資可能
- 金融庁が定めた一定の投資信託やETFのみに投資可能
- 長期の投資に適している
- 値動きが安定している
- 信託報酬が低い
- 分散投資が可能
定期預金とは
前章では、新NISAを詳しく解説しました。本章では、もう一方の選択肢である定期預金の説明します。
定期預金とは、一定期間お金を預けることを条件に、普通預金より高い金利で運用できる預金商品です。預入期間は1ヵ月から10年までさまざまですが、一般的には1年以内の短期が人気です。
定期預金の最大のメリットは、元本割れのリスクがないことです。預金保険制度により、元本1,000万円までは保護されます。そのため、安全性を重視する人におすすめの商品です。
ただし、定期預金にもデメリットがあります。
- 金利が低い(0.02%程度が一般的)
- 中途解約すると金利が大幅に下がる
- 預入期間中は原則引き出せない
新NISAと定期預金の違い
前章までで、新NISAと定期預金を個別に解説しました。本章では、この2つの商品を利回り、口座、安全性、税制優遇、現金化のしやすさの5つの観点から比較していきます。
利回り
新NISAと定期預金の大きな違いの一つが利回りです。
- 新NISA:投資先によって変動するが、長期的には年率3〜5%程度の利回りが期待できる
- 定期預金:0.02%程度の低金利が一般的
口座
新NISAと定期預金では、口座の開設方法が異なります。
- 新NISA:証券会社で開設が必要
- 定期預金:銀行口座があれば開設可能
安全性
安全性の面では、定期預金の方が優れています。
- 新NISA:投資リスクがあり、元本割れの可能性がある
- 定期預金:元本保証があり、預金保険制度で1,000万円まで保護される
税制優遇
税制面では、新NISAに大きなメリットがあります。
- 新NISA:最長5年間、年間120万円までの投資に対して非課税
- 定期預金:税制優遇なし(利息に20.315%の税金がかかる)
現金化のしやすさ
投資資金の引き出しやすさでは、新NISAの方が柔軟性が高いです。
- 新NISA:原則いつでも売却して現金化が可能
- 定期預金:満期日前の解約では金利が大きく下がる
新NISAと定期預金のメリット・デメリット
前章では、新NISAと定期預金の違いを5つの観点から比較しました。本章では、各商品のメリットとデメリットを詳しく解説します。
新NISAのメリットとデメリット
新NISAのメリットは以下のとおりです。
- 最長5年間、年間120万円までの投資に対して非課税
- 長期的には定期預金より高い利回りが期待できる
- 投資先の分散が可能
- いつでも売却して現金化できる
- 元本割れのリスクがある
- 投資に関する知識が必要
- 口座開設に手間がかかる
- 短期的な値動きに一喜一憂しやすい
定期預金のメリットとデメリット
定期預金のメリットは以下のとおりです。
- 元本保証があり、安全性が高い
- 預金保険制度で1,000万円まで保護される
- 口座開設が簡単
- 投資の知識が不要
- 金利が低く、インフレリスクがある
- 中途解約すると金利が大幅に下がる
- 満期日まで原則引き出せない
- 税制優遇がない
新NISAと定期預金を比較したシミュレーション
前章では、新NISAと定期預金のメリット・デメリットを解説しました。本章では、この2つの商品で同じ金額を運用した場合のシミュレーションを行い、その違いを具体的に見ていきます。
シミュレーションの条件は以下のとおりです。
- 投資期間:20年
- 毎月の積立額:3万円
- 新NISAの年間リターン:3%(利回り)
- 定期預金の年間リターン:0.02%(金利)
商品 | 元本 | 運用益 | 合計 |
---|---|---|---|
新NISA | 720万円 | 約259万円 | 約979万円 |
定期預金 | 720万円 | 約2.9万円 | 約722.9万円 |
新NISAと定期預金を併用した場合
前章では、新NISAと定期預金の運用シミュレーションをおこない、その違いを具体的に見てきました。本章では、この2つの商品を併用した場合の資産運用方法を考えていきます。
新NISAと定期預金は、それぞれメリット・デメリットがあるため、両方を活用すると、より効果的な資産運用が可能になります。
例えば、以下のような併用方法が考えられます。
- 緊急資金は定期預金で確保し、余剰資金を新NISAで運用する
- 短期的な目標に向けた資金は定期預金で貯蓄し、長期的な資産形成は新NISAでおこなう
- リスク許容度に応じて、新NISAと定期預金の割合を調整する
新NISAと定期預金でよくある質問
前章では、新NISAと定期預金を併用する方法を解説しました。本章では、この2つの商品に関するよくある質問にお答えします。
つみたてNISAは貯金代わりになる?
つみたてNISAは、長期的な資産形成を目的とした投資制度であり、貯金の代わりにはなりません。以下の理由から、つみたてNISAを貯金代わりに考えるのは適切ではありません。
- 元本割れのリスクがある
- 換金までに時間がかかる場合がある
- 金融リテラシーが必要
貯金がなくてもつみたてNISAをするべき?
貯金がない状態でつみたてNISAを始めるのは、おすすめできません。投資は、緊急時の備えがあってこそ安心しておこなえるものです。
- まずは緊急資金を貯金で用意する
- 生活費や固定費は別に確保する
- 無理のない範囲で、余剰資金をつみたてNISAに回す
定期預金を解約してまでNISAをするメリットはある?
定期預金を解約してまでつみたてNISAを始めるメリットは、ケースバイケースです。
- 長期的な資産形成が目的なら、つみたてNISAの方が有利
- 短期的な目標資金なら、定期預金を継続するのが安全
- 解約時の金利低下を考慮する必要がある
新NISAと定期預金どちらのほうがお得か比べるならマネーキャリア
前章では、新NISAと定期預金に関するよくある質問に答えました。本章では、この2つの商品を比較検討する際に役立つサービスとして、マネーキャリアを紹介します。
マネーキャリアは、金融に関する情報を提供するWebサイトです。投資や貯蓄、保険など、さまざまな金融トピックを扱っています。なかでも新NISAと定期預金の比較に関する情報が充実しています。
具体的には、以下のような情報をえることができます。
- 新NISAと定期預金の基本的な違い
- それぞれの商品のメリット・デメリット
- 各金融機関の商品情報や金利比較
- 資産運用のシミュレーション
新NISAと定期預金はどっちがおすすめかまとめ
本記事では新NISAと定期預金、それぞれの特徴やメリット・デメリット、運用シミュレーション、併用方法などを詳しく解説してきました。
新NISAと定期預金は、いずれも資産運用の選択肢として注目されていますが、商品の性質や目的が大きく異なります。新NISAは長期的な資産形成に適しているのに対し、定期預金は元本保証と安全性を重視した貯蓄向きの商品です。
▼新NISAと定期預金の主な違い
・利回り:新NISAの方が高い
・リスク:定期預金は元本保証、新NISAは元本割れの可能性あり
・運用期間:新NISAは長期向き、定期預金は短期〜中期向き
・税制優遇:新NISAは非課税、定期預金は課税対象
新NISAと定期預金、いずれを選ぶべきかは、自分の目的やリスク許容度によって異なります。長期的な資産形成を目指す人は新NISAを、安全性を最優先する人は定期預金を選ぶのが賢明でしょう。
ただし、新NISAと定期預金は併用すると、より効果的な資産運用が可能です。たとえば、緊急資金は定期預金で確保し、余剰資金を新NISAで運用するなどの方法が考えられます。
新NISAと定期預金、いずれを選ぶべきか迷ったら、まずは自分の目的や資金状況を整理してみましょう。各商品の特徴を理解し、長期的な視点で資産運用を考えることが、賢明な選択につながるはずです。
また、金融リテラシーを高めるために、マネーキャリアなどの情報サイトを活用するのもおすすめです。専門家への無料相談で、自分に合った資産運用方法を見つけられます。
自分の将来を見据えた資産運用は、早めに始めるのが肝心です。新NISAと定期預金の特徴を正しく理解し、自分に合った方法で着実に資産を築いていきましょう。