奨学金の振込口座を設定したいけど、どの銀行口座にすればいいかわからない!この記事では、奨学金の振込口座のおすすめの決め方、おすすめの奨学金振込口座をランキング形式で紹介しています。口座開設・口座変更方法も説明していますので、ぜひご覧ください。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

目次を閉じる

奨学金の振込口座を決めるときのポイント



次は奨学金の振込口座を決めるときのポイントについてこの記事では以下の4点を紹介します。

  1. バイト先の給料の振込口座としても使用可能な銀行口座にすること
  2. 家・大学の近くにATMがある銀行の口座にすること
  3. 取引手数料があまりかからない銀行の口座にすること

①バイト先の給料の振込口座としても使用可能な銀行口座にする


奨学金の振込口座を決めるときのポイントは、バイト先の給料の振込口座としても使用可能な銀行口座にすることです。


各口座がそれぞれの用途でしか使えないとなるとデメリットしか発生しません。


例えば、奨学金が振り込まれる口座、バイトの給与が振り込まれる口座、生活費の口座を別々に持っている場合を考えます。


この場合、お金の流れは、入金が2つの別の口座になり、それを生活費の口座に移して生活費を支払うことになります。


このような口座をまたぐお金の移動は手数料がかかりますし、手数料を節約する場合は、一度引き出してから特定の口座に預け入れるという手間が発生します。


できることであれば、1つの口座に集約できるような金融機関を選ぶようにしましょう。

②家・大学の近くにATMがある銀行の口座にする


奨学金の振込口座を決めるときのポイントは、家・大学の近くにATMがある銀行の口座にすることです。


ATMからお金を引き出す際には当該の金融機関専用のATMに行く必要があります。


これが家や大学から遠い、周辺にあまり設置されていない場合はその金融機関の口座を使うことが非常に不便になります。


一度周辺の金融機関やATMを調べてから口座を決めるようにしましょう。

③取引手数料があまりかからない銀行の口座にする

奨学金の振込口座を決めるときのポイントは、取引手数料があまりかからない銀行口座にすることです。


これに該当する銀行として先ほど紹介したゆうちょ銀行や三井住友銀行などがあります。


基本的には各銀行が管理しているATMであれば、出金手数料はかかりません。


しかし、近年は金融業の利益が乏しいため、利用者の手数料を引き上げた銀行もあります。


例えば、とある地方銀行では平日の営業時間内であれば、出金手数料は無料です。


しかし、土日祝日であれば、昼の時間帯であっても出金手数料を徴収する銀行もあります。


利用者自身がどの時間帯に銀行をよく利用しているかを考えた上で日本学生支援機構の口座を選ぶという方法もあります。

奨学金返済のおすすめの引き落とし口座の選び方は2つ!



次は奨学金返済時の口座の選び方について紹介します。


ここでは以下の内容について解説します。

  • 口座振替(リレー口座)についての紹介
  • 口座の選び方①:指定された金融機関から選ぶこと
  • 口座の選び方②:就職した会社の給料の振込口座と同じにすること

口座振替(リレー口座)とは?

口座振替(リレー口座)とは奨学金を返済するための口座のことを指します。


リレー口座の言葉の由来は、奨学生が卒業後、その返還金を後輩の奨学生が使うという奨学金のリレーということから使われています。


リレー口座の振替手数料は現在のところ、無料となっています。


奨学金を返済するための口座であるため、リレー口座の申し込みは必須となっています。

選び方①指定された金融機関から選ぼう

ここからは奨学金返済時のリレー口座の選び方について紹介します。


リレー口座の選び方1つ目は指定された金融機関から選ぶことです。


これは当然のことで、日本学生支援機構がリレー口座として指定していない金融機関の口座は選べないことになっています。


日本学生支援機構がリレー口座として指定している金融機関には、ゆうちょ銀行や都市銀行、地方銀行、信託銀行など奨学金が振り込まれるために指定されている金融機関と同じです。


そのため、

  • インターネット専業銀行
  • イオン銀行
  • セブン銀行

など一部の金融機関の口座はリレー口座にしていることはできません。

選び方②就職した会社の給料の振込口座と同じにしよう



リレー口座の選び方2つ目は就職した会社の給料の振込口座と同じにすることです。


給料の振込口座はお金が増える口座であるのに対して、リレー口座はお金が減っていく口座になります。


もし、別々に口座を用意した場合、お金をリレー口座に送金する必要があるため、送金手数料が徴収されたり、送金しない場合でも実際にATMに行ってお金を移動させる手間が発生します。


また、残高不足により奨学金の返済ができなくなると1回目であれば、問題がありませんが、2回以上連続で続くと延滞金が発生し、返済する金額が増加します。


振替ができなかった旨の通知も届きます。


3回連続で返済不能になると連帯保証人や保証人まで連絡がいくという大事になります。



このように残高不足による返済不能が回避できるようにリレー口座と給与の振込口座を同じにしておくことをおすすめします。

大学生が口座開設する方法を解説!



続いては大学生が口座を開設する方法について解説します。


口座の開設方法は以下の2つのステップを経て開設することができます。

  1. 必要なものを用意すること
  2. 銀行かネット上で銀行口座を開設すること

①銀行の口座開設に必要なものを用意する【たった二つ】

口座を開設するためにはまず、必要なものを用意します。


必要なものとは

  • 銀行用の印鑑
  • 本人が確認できる証明書類

の二つです。


これが準備できると次のステップに進みます。

②銀行かネット上で銀行口座を開設する

次のステップは銀行に行く、もしくはインターネット上で口座開設の手続きを行うことです。


銀行に行って口座を開設する場合、申込書に必要事項を記入し、銀行の窓口に提出します。


すると、その場で口座を開設することができ、取引を行うことができます。


一方、インターネット上で口座を開設する場合でも必要事項を記載します。


本人が確認できる書類の画像を添付して提出することで口座を開設することができます。


銀行によって異なりますが、インターネット上で手続きを行う場合、印鑑を必要としない場合があります。


インターネット上で口座開設の手続きを行う場合、提出後に書類審査が行われるため、即日で取引を行うことはできません。


また、ペーパーレス化の流れにより通帳を発行されない場合もあります。


しかし、銀行にわざわざ時間を作っていく必要がないため、インターネット上で銀行口座を開設することをおすすめします。

奨学金の振替口座を変更するには学校に問い合わせよう



奨学金の入金、返還のための口座を変更することは可能です。


奨学金の振込口座(入金するための口座)を変更したい場合は学校に問い合わせる必要があります。


学校の日本学生支援機構の窓口となっている部署に連絡して、振込口座変更届をもらいます。


そこに必要事項を記入して学校に提出します。


原則、変更届が提出された翌月には変更されるように手続きが行われます。


しかし、変更が遅れる場合があるため、前の口座を解約する場合は、変更されたことを確認してから解約するようにしましょう。


ちなみに奨学金を返還する際の口座を変更する場合の方法には2種類あります。

  1. 金融機関の窓口で変更する方法
  2. 日本学生支援機構に郵送で変更する方法

1つ目の方法は変更したい口座の金融機関に対して申請書を提出します。

申請書は日本学生支援機構のホームページからダウンロードすることができますし、奨学金相談センターに郵送で申し込めば取り寄せることができます。

申請書に必要事項を記入し、提出することで手続きは完了します。

2つ目の方法は日本学生支援機構に申請書を郵送で送ることで手続きは完了します。

申請書の取り寄せ方は1つ目の方法と同じです。

いずれの方法でもリレー口座の変更が完了するまでに1~2か月程度かかります。

リレー口座変更についても変更を確認してから前の口座の解約を行うようにしましょう。

参考:大学生は銀行口座を2つに分けるべき!



大学生は銀行口座を2つに分けるべきであるという考えがあります。


その理由は大学生は学費だけでなく、サークルや交流会などでお金をたくさん使う必要があるからです。


大学生の時期に使うお金は将来を見据えたうえで必要になるものと考えられるため、これらを節約することは困難です。


しかし、お金には限りがあるため、自分自身でお金を管理する必要があります。


お金をきちんと管理するためには以下のように2つの銀行口座を持つことをおすすめします。

  1. 普段使用する口座(仕送り・奨学金・給料の入金口座)
  2. 貯金をする口座

①普段使用する口座(仕送り・奨学金・給料の入金口座)

1つ目の口座は普段使用する口座です。


この口座では

  • 仕送り
  • 奨学金の入金
  • アルバイトなどの給料

の入金口座として使います。


ここの口座から次に紹介する貯金する口座に送金して少しずつ貯金をします。

②貯金をする口座

2つ目の口座は貯金をするための口座です。


原則、この口座から出金することはありません。


コツコツ貯金するためには入金をする時期や貯金の金額を決めておく必要があります。


例えば、貯金額は毎月20,000円と決めておき、入金する時期は奨学金が入金された日という風に決めておきます。


このようにルール化して意思を固めておかないとなかなか貯金をすることができません。


貯金をする意思の弱い人は定期積金をおすすめします。


定期積金とは積立式の定期預金のことで、毎月一定額を積立し、満期を迎えると積立金が返金されるという仕組みです。


自身で決めた満期を迎えるまで毎月一定額が普段使う口座から引き落とされるため、自分の意思にかかわらず貯金をすることができます。

コラム:大学生が節約する方法・家計簿の付け方は?

大学生は家計簿アプリを使って日々お金の収支を記録するのが良いでしょう。


家計簿アプリを用いることで、ひと月の間にどのような出費があったか確認することができます。


このデータから節約するべき出費や自身ができる貯金額を計算することができます。


詳細については一人暮らしの大学生の家計簿のつけ方や節約術について深堀した記事で紹介されていますので興味のある方はご覧ください。

コラム:奨学金の返済が厳しくなったときはどうする?

奨学金の返済が厳しくなった場合は減額措置や返済猶予制度があります。


減額措置とは月々の決められた返済額の2分の1~3分の1に減額してもらう制度です。


一方、返済猶予制度とは認められた期間について奨学金の返済を停止してもらうことができる制度です。


減額措置や返済猶予制度についての記事もあわせて読むと理解が深まるでしょう。

奨学金の返済に困ったらお金のプロに相談するべき理由

奨学金の返済が厳しい場合は、お金のプロに相談することもおススメです。 

お金のプロであるFPは、相談者の収支の見直しや、お金の管理方法などのアドバイスを通して、奨学金の返済計画の作成や見直しをしてくれます。 

さらには、返済のめどが立った後のライフプランの形成までアドバイスしてくれるため、これから先の人生のお金周りの悩みが解決できます。 

FPへの相談は、特にマネーキャリアの無料FP相談サービスがおすすめです。 

マネーキャリアの無料FP相談サービスは、申し込みから実際の相談まですべてオンラインで完結できるので、相談しにくい返済のことも気軽に行うことができます。 

また、3,000名のFPと提携しているため、質の高いFPが多く、返済へ向けたプランの作成など、親身になって相談に乗ってくれます。 

相談は何回でも無料で、顧客満足度93%のマネーキャリアの無料FP相談サービスが気になる方は、下のボタンから詳細をチェックしてみましょう。
マネーキャリアの無料FP相談の詳細はコチラ

まとめ:おすすめの奨学金振込口座と決め方を参考にしよう!

今回は日本学生支援機構の奨学金に関連する口座の決め方について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 日本学生支援機構が指定した口座でないと振込、返済ができない
  • 自身の利便性の高い金融機関の口座を利用する
  • 貯金する場合は奨学金の振込口座と別にする
でした。

日本学生支援機構が指定している口座の範囲は広がってきています。

そのため、自身が普段用いる通帳を奨学金の振込口座にすることが最も利便性が高くなると考えられます。

マネーキャリアでは、他にも読んでおきたいお金に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。