

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 社会人一年目におすすめの資産運用の方法3つ
- 新NISA(つみたて投資枠)
- iDeCo
- ETF(上場投資信託)
- はじめての資産運用は無料FP相談で自分にあった方法を見つけよう!
- 社会人一年目の資産運用は何から始めるべき?失敗しないための4ステップ
- まずは「生活防衛資金」を確保する
- 家計の見直し・固定費の削減をする
- 少額から投資を始める
- 無料FP相談を活用して自分にあった投資方法を見つける
- 社会人一年目で資産運用を始めるべき3つの理由
- 20代からの運用で「時間」を味方につけられる
- 少額からでも始められる運用方法が豊富にある
- 将来の選択肢を広げるための準備ができる
- あなたにぴったりの方法は?プロと一緒に最適な運用プランを立てよう
- 【実際どうだった?】20代で資産運用を始めた人にアンケート調査を実施
- 何歳から資産運用を始めましたか?
- 資産運用を始めたきっかけは何ですか?
- 実際に資産運用をしてみて感じたことを教えてください
- 資産運用で後悔していることはありますか?
- 【まとめ】社会人一年目の資産運用は小さく始めて大きく育てよう!
社会人一年目におすすめの資産運用の方法3つ
社会人としての一歩を踏み出したばかりの今だからこそ、知っておきたいのが「資産運用」です。「まだ若いから、資産運用なんて早いんじゃない?」 そう思う方もいるかもしれません。しかし、実は社会人一年目から始める資産運用は、将来の経済的な安定に大きく貢献する可能性を秘めています。
ここからは、社会人一年目におすすめの資産運用の方法3つ紹介し、それぞれの特徴について解説します。
- 新NISA(つみたて投資枠)
- iDeCo
- ETF(上場投資信託)
新NISA(つみたて投資枠)
2024年から、従来のNISA制度を大幅に拡充した新NISAが開始されました。大きな特徴として、以下のような点が挙げられます。
- 税金がかからない期間の延長
- 年間の投資枠増加
- 『つみたて投資枠』と『成長投資枠』の併用
以下の表は、2つの投資枠の違いをまとめたものです。
年間投資枠 | 対象年齢 | 口座開設期間 | 投資対象商品 | 非課税保有期間 | |
---|---|---|---|---|---|
つみたて投資枠 | 120万円 | 18歳以上 | 恒久化 | 長期の積立分散投資に適した投資信託 (金融庁の基準を満たしたものに限定) | 無期限 |
成長投資枠 | 240万円 | 18歳以上 | 恒久化 | 上場株式・投資信託等 (除外条件あり) | 無期限 |
※参照:NISAを知る|金融庁
1,800万円の範囲内で税金がかからない投資が可能であり、そのうち成長投資枠に使える金額は1,200万円です。
つみたて投資枠の投資対象は、長期的な積み立てに向いており、月に100円から購入できるものもあります。投資枠を使う方法は自由であり、どちらか一方だけを利用することも可能です。
iDeCo
iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、老後の資産形成を目的とした私的年金制度で、税制優遇があるのが特徴です。
- 掛金が全額所得控除:iDeCoの掛金は、全額が所得控除の対象となり、所得税と住民税を軽減できます。
- 運用益が非課税:運用益には税金がかかりますが、iDeCoの運用益には税金がかかりません。
- 受取時の税制優遇:年金として受け取る場合は、「公的年金等控除」が、一時金として受け取る場合は、「退職所得控除」が適用されます。
上限額 | |
---|---|
自営業者・個人事業主 (国民年金第1号被保険者) | 月額68,000円(年額816,000円) |
会社員等 (国民年金第2号被保険者) | 月額23,000円(年額276,000円) ※企業年金なし |
公務員 (国民年金第2号被保険者) | 月額20,000円(年額240,000円) |
専業主婦(夫) | 月額23,000円(年額276,000円) |
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)は、株式のように証券取引所に上場している投資信託です。投資信託と株式のメリットを併せ持ち、手軽に分散投資ができる金融商品として人気を集めています。
ETFの主な特徴とおすすめポイントは次の通りです。
- 分散投資が可能
- 低コスト
- さまざまな投資対象
- 少額から投資可能
はじめての資産運用は無料FP相談で自分にあった方法を見つけよう!

「資産運用に興味はあるけど、何から始めたらいいか分からない…」そんな悩みをお持ちの方は少なくありません。新NISA・ iDeCo・ETFと運用方法もいろいろあるけど、どれが自分に合っているのか判断するのは難しいものです。
そこで頼りになるのがFPです。FPは利用者の収入や支出、将来の目標などを考慮し、最適な資産運用プランを提案してくれます。

社会人一年目の資産運用は何から始めるべき?失敗しないための4ステップ

資産運用をはじめてみたいけど「失敗したらどうしよう」と、一歩踏み出すことをためらっている方も多いのではないでしょうか。頑張って貯金したお金が減ってしまうのではないかと、不安も大きいですよね。
ここでは、そんな不安を抱えている方のために、失敗しないためのステップを4つに分けて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
- まずは「生活防衛資金」を確保する
- 家計の見直し・固定費の削減をする
- 少額から投資を始める
- 無料FP相談を活用して自分にあった投資方法を見つける
まずは「生活防衛資金」を確保する
生活防衛資金は、病気やケガ、失業など、予期せぬ事態に備えて用意しておく資金です。万が一のことがあっても、生活防衛資金があれば当面の生活費を確保し、経済的な不安を軽減できます。
生活防衛資金の目安は、個人の生活スタイルや状況、住んでいる地域によって大きく異なります。
新社会人の目安は生活費の3ヶ月~6ヶ月分です。一人暮らしで生活費が約20万円である場合、60万円~120万円程度必要となります。
家計の見直し・固定費の削減をする
社会人一年目は即座に収入を増やすのは難しいかもしれません。まずは支出を減らして使えるお金を増やす方が現実的です。
以下に具体的な方法をいくつか紹介します。
- 家計簿をつける
- 格安SIMへの乗り換えやプランの見直しを行う
- 利用頻度の低いサブスクリプションサービスを解約する
- 自炊を増やし、外食を減らす
少額から投資を始める
投資を始められる金額は、投資対象や証券会社によって大きく異なります。100円から購入できる商品もあったり、1,000円~1万円程度に設定されているところもあったりとさまざまです。
社会人一年目の方が少額から投資を始めることには、以下のようなメリットがあります。
- 投資の経験を積める
- 心理的なハードルを下げられる
- 長期的な資産形成の第一歩となる
- 投資に関する知識を深められる
- さまざまな投資方法を試せる
無料FP相談を活用して自分にあった投資方法を見つける
社会人一年目の方は、まだ投資に関する知識や経験が少ないため、自分だけで最適な投資方法を見つけるのは難しいかもしれません。そんなとき、役に立つのがFP相談の活用です。
FPへの相談は以下のような多くの利点があります。
- 客観的な視点からのアドバイス
- 基礎知識の習得
- 自分に合った投資プランの策定
- 心理的な安心感
- 長期的な視点でのサポート
社会人一年目で資産運用を始めるべき3つの理由

社会人になると学生時代とは異なり、自分で収入を管理し、将来に向けて資産を形成していく必要があります。しかし、資産運用と聞くと「難しそう」「面倒くさい」などと感じる方もいるかもしれません。
そこで、ここからはなぜ新社会人になった今からはじめるべきなのか、主に以下の3つの理由について解説していきます。
- 20代からの運用で「時間」を味方につけられる
- 少額からでも始められる運用方法が豊富にある
- 将来の選択肢を広げるための準備ができる
20代からの運用で「時間」を味方につけられる
早い段階からはじめることの利点は「複利効果」と「リスク分散」を味方につけられることです。
複利とは、運用で得た利益を元本に加えて再投資することで、利益がさらに利益を生む仕組みです。例えば、毎月3万円を年利5%で60歳まで積み立てたとき、20代ではじめた場合と30代ではじめた場合の違いを以下の表にまとめました。
20代 | 30代 | |
---|---|---|
元本 | 1,440万円 | 1,080万円 |
運用益 | 約3,100万円 | 約1,340万円 |
運用期間 | 40年間 | 30年間 |
※上記はあくまでもシミュレーションであり、実際の運用成果を保証するものではありません。
このように運用開始時期が10年違うだけで、複利効果で最終的な資産額に大きな差が生まれます。
また、投資にはリスクがつきものですが、長期的な視点を持つことで、リスクを分散できるメリットもあります。20代であれば、一時的な価格変動に動揺することなく、長期的な成長を見据えて投資を続けられます。
少額からでも始められる運用方法が豊富にある
近年、証券会社や銀行では100円や1,000円といった、少額から投資できるサービスを数多く提供しています。そのため、まとまった資金がない社会人一年目でも、気軽に投資をはじめられます。
少額ではじめられる運用方法には、以下のようなものがあります。
- 投資信託
- NISA
- iDeCo
- ETF(上場投資信託)
例えば、楽天証券の新NISA(つみたて投資枠)では、月額100円から積み立てが可能です。(楽天キャッシュ・楽天カードクレジット決済・証券口座の場合)
ETFは前述した通り、多くの方が見逃しがちな運用費が抑えられるため、低コストで運用できる点が魅力です。さまざまな選択肢があるため、自分に合う方法が見つかるはずです。
将来の選択肢を広げるための準備ができる
資産運用によって経済的な基盤を築くことは、将来のさまざまな選択肢を自由に選べることにつながります。
例えば、給与水準だけでなく、やりがいやワークライフバランスを重視した仕事や、好きなことを活かせる職場への転職・起業など。経済的な制約にとらわれずに自分の希望するライフスタイルを実現しやすくなります。
また、若いうちから資産を形成することで、将来の大きな支出(住宅購入、子供の教育費、老後資金など)にも備えられます。経済面での安定が目指せ、精神的な余裕が持てるので、仕事に集中できる環境整備にも期待が持てます。
あなたにぴったりの方法は?プロと一緒に最適な運用プランを立てよう

投資にはリスクが伴いますが、リスクとリターンのバランスを理解し、適切な対策を講じることで、リスクを抑えながらリターンを期待できます。短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で資産を育てていくことが大切です。
資産運用は、画一的なものではなく、一人ひとりのライフスタイルや目標に合わせてカスタマイズできるもの。自分の価値観、将来の夢、ライフプランなどを明確にすることで、今まではっきりしなかった目標が見えてきます。
自分一人で目標設定ができない場合は、プロのアドバイスを活用するのも有効です。FPは相談者の目標と状況に合わせた運用プランを立ててくれるので、安心してはじめられます。

【実際どうだった?】20代で資産運用を始めた人にアンケート調査を実施
ここでは、以下の項目について、実際に20代で資産運用を始めた人の声をまとめました。
- 何歳から資産運用を始めましたか?
- 資産運用を始めたきっかけは何ですか?
- 実際に資産運用をしてみて感じたことを教えてください
- 資産運用で後悔していることはありますか?
何歳から資産運用を始めましたか?
資産運用を始めたきっかけは何ですか?
実際に資産運用をしてみて感じたことを教えてください

20代女性
貯金だけでは叶わなかったお金が増える喜びを感じています

20代男性
今ではすっかりハマってます
資産運用をはじめて一番感じたのは「早くはじめるほど有利」ってこと。周りが今からはじめようと話しているとき、自分はすでに3年目。安定して利益が出た頃でした。そこからすっかり投資信託にハマり、今ではしっかりリスク管理をしつつ、長期的な視点で資産を育てていくのが目標です。

20代男性
相談してよかった
投資に興味はあったけど、リスクが怖くてなかなか踏み出せずにいる頃、会社の先輩にFPへの相談を勧められました。リスクとリターンのバランスについて丁寧に説明してもらい、少額投資を決意。自分に合った運用方法も提案してもらえたので、スムーズにはじめられたので、あのとき相談してよかったです。
資産運用で後悔していることはありますか?
資産運用はいいことだけではありません。投資リスクが伴うため、失敗して後悔したと感じている方も少なくありません。
ここからは、そんな後悔していることがある方の口コミを3件ピックアップして解説していきます。

20代男性
あのとき売るんじゃなかった
周りがみんな株で儲けているというので、自分もやってみようと株式を購入。最初は調子良かったものの、ある日を境にどんどん下がっていく株価に耐えきれず、結局買った値段よりかなり安く売ってしまいました。あのとき、専門家に相談していたら違った結果になっていたんじゃないかと思うと後悔しかありません。

20代女性
SNSの広告で見た投資信託に手を出して後悔
SNSで『毎月〇万円の不労所得!』みたいな広告を見て、簡単に稼げると思って投資信託をはじめました。でも、実際はそんなに簡単に儲かるわけじゃなかったし、手数料も結構かかることを後から知ってショック…。もっとちゃんと勉強してからはじめるべきだったと反省しています。

30代女性
もっと早くはじめておけばよかった
友人からつみたてNISの話を聞いたことがきっかけで20代後半からNISAをはじめました。はじめた月から1年ほど放置していたある日、突然思い出して証券口座を確認したところ、お金が増えていることが発覚!銀行に預けてたら、こんなに増えなかっただろうと思うと、少し得した気分になりました。少額でもはじめて正解だったなと思うと同時に、もっと早くはじめておけばよかったと後悔でした。
【まとめ】社会人一年目の資産運用は小さく始めて大きく育てよう!

社会人一年目の資産運用は、将来の安定のために重要ですが、焦らず小さくはじめることが大切です。まずは、毎月の収入から一定額を貯蓄に回し、生活費をしっかりと管理することからはじめましょう。
少額からはじめられる投資信託やNISAなどを利用し、リスクを抑えつつ投資の経験を積むことがおすすめです。長期的な視点を持ち、市場の変動に一喜一憂せず、コツコツと資産を増やしていきましょう。
不安や心配なことがある場合は、一人で解決しようとせず専門家の意見も取り入れながら取り組むのがおすすめ。失敗を未然に防げる可能性が高まります。
マネーキャリアは、FPに何度でも無料で相談できるサービスを提供しています。長期的に資産運用をする中で、相談したいことができたときは、費用を気にすることなく、いつでも気軽に利用できます。この機会に一度お試しください。

資産運用をはじめて、貯金だけでは得られないお金が増える喜びを感じています。最初は不安もありましたが、少額から始められる投資信託を選び、コツコツ積み立てることで少しずつ資産が増えていくのを実感できました。日々の経済ニュースにも興味を持つようになり、お金の知識も増えて、将来への安心感にもつながっています。