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             ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
                
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この記事の目次
新NISAの1,800万の枠は何年で使い切る?ほったらかした場合の運用益もシミュレーション
新NISAの1,800万円の非課税枠を何年で使い切るべきかは、投資戦略や資金力によって異なります。
早期に枠を使い切ることで複利効果を最大化できる一方、無理な投資は家計を圧迫するリスクもあります。
本記事では、5年、10年、20年で1,800万円の枠を使い切った場合の運用シミュレーションを紹介します。
各シミュレーションは以下の条件で計算しています。
- 投資元本:1,800万円
- 想定利回り:年5%
- 運用期間:投資開始から30年間
- 投資方法:毎年均等に積立投資
これらのシミュレーション結果を参考に、自分に合った投資ペースを検討しましょう。
5年で使い切った場合
新NISAの1,800万円を5年で使い切る場合、年間360万円の投資が必要になります。この方法は最も早く複利効果を得られるため、長期的な資産形成において有利になります。
ただし、年間360万円という投資額は相当な資金力が必要であり、家計に余裕がある方に限られます。
以下の表は、5年で1,800万円を投資し、その後25年間運用を続けた場合のシミュレーション結果です。
| 経過年数 | 累計投資額 | 評価額 | 運用益 | 
|---|---|---|---|
| 1年目 | 360万円 | 378万円 | 18万円 | 
| 3年目 | 1,080万円 | 1,197万円 | 117万円 | 
| 5年目(積立完了) | 1,800万円 | 2,106万円 | 306万円 | 
| 10年目 | 1,800万円 | 2,932万円 | 1,132万円 | 
| 15年目 | 1,800万円 | 4,084万円 | 2,284万円 | 
| 20年目 | 1,800万円 | 5,686万円 | 3,886万円 | 
| 25年目 | 1,800万円 | 7,920万円 | 6,120万円 | 
| 30年目 | 1,800万円 | 11,020万円 | 9,220万円 | 
5年で枠を使い切った場合、30年後には約1億1,020万円まで資産が成長し、運用益は約9,220万円となります。
10年で使い切った場合
新NISAの1,800万円を10年で使い切る場合、年間180万円の投資が必要になります。この方法は、5年で使い切る場合と比べて年間投資額が半分になるため、より多くの方が実現可能な投資ペースです。
つみたて投資枠の年間120万円と成長投資枠の年間240万円を合わせた年間360万円の半分程度なので、バランスの取れた投資戦略と言えます。
以下の表は、10年で1,800万円を投資し、その後20年間運用を続けた場合のシミュレーション結果です。
| 経過年数 | 累計投資額 | 評価額 | 運用益 | 
|---|---|---|---|
| 1年目 | 180万円 | 189万円 | 9万円 | 
| 3年目 | 540万円 | 598万円 | 58万円 | 
| 5年目 | 900万円 | 1,053万円 | 153万円 | 
| 10年目(積立完了) | 1,800万円 | 2,265万円 | 465万円 | 
| 15年目 | 1,800万円 | 2,890万円 | 1,090万円 | 
| 20年目 | 1,800万円 | 3,687万円 | 1,887万円 | 
| 25年目 | 1,800万円 | 4,705万円 | 2,905万円 | 
| 30年目 | 1,800万円 | 6,004万円 | 4,204万円 | 
10年で枠を使い切った場合、30年後には約6,004万円まで資産が成長し、運用益は約4,204万円となります。
20年で使い切った場合
新NISAの1,800万円を20年で使い切る場合、年間90万円の投資が必要になります。この方法は最も無理のない投資ペースで、つみたて投資枠の年間120万円以下で実現できるため、投資初心者や家計に余裕がない方でも取り組みやすい戦略です。
月額に換算すると約7.5万円の投資となり、多くの方が継続可能な金額と言えます。
以下の表は、20年で1,800万円を投資し、その後10年間運用を続けた場合のシミュレーション結果です。
| 経過年数 | 累計投資額 | 評価額 | 運用益 | 
|---|---|---|---|
| 1年目 | 90万円 | 95万円 | 5万円 | 
| 3年目 | 270万円 | 299万円 | 29万円 | 
| 5年目 | 450万円 | 527万円 | 77万円 | 
| 10年目 | 900万円 | 1,133万円 | 233万円 | 
| 15年目 | 1,350万円 | 1,889万円 | 539万円 | 
| 20年目(積立完了) | 1,800万円 | 2,973万円 | 1,173万円 | 
| 25年目 | 1,800万円 | 3,793万円 | 1,993万円 | 
| 30年目 | 1,800万円 | 4,842万円 | 3,042万円 | 
20年で枠を使い切った場合、30年後には約4,842万円まで資産が成長し、運用益は約3,042万円となります。
無料FP相談を活用して、新NISAの1800万円の活用戦略を立てよう

新NISAで1800万円枠を最大限活用するには、無料FP相談を活用して戦略を立てることが重要です。
FPに相談すれば、家計状況に合った投資シミュレーションを作成してもらえます。
また、一括投資と積立投資のどちらを選ぶか、複数のパターンを比較検討しながら進めることができます。さらに、リスク許容度に応じて適切な商品を選択するための具体的なアドバイスも受けられます。
そのため、まずは専門家(FP)に相談し、自分に合った活用戦略を立てましょう。
FPに相談するなら、無料で相談できる「マネーキャリア」がおすすめです。
- 新NISAの投資枠1800万円の適切な活用シミュレーションを受けられる
- 家計やリスク許容度を踏まえた最適な投資プランを提案してもらえる
- 何度でも無料で相談でき、長期運用まで安心してサポートを受けられる
- 相談実績100,000件以上、相談満足度98.6%を誇る質の高い相談が可能
 
            
                    新NISAの投資枠1800万円を使い切ったらその後はどうする?

次の3つのポイントについて解説します。
- 基本的にはほったらかし+リバランス
- 売却と再投資を検討する
- 出口戦略を考える
基本的にはほったらかし+リバランス
NISAのように長期投資を目的とした積み立ての場合には、定額購入することでリスクを分散させることができます。これをドルコスト平均法と呼びます。
定額の積み立てで1800万円を投資した後には、基本的にほったらかし運用がおすすめです。
一時的に株価が下落しても、長期的に投資することでトータルの運用益はプラスになる可能性が高いため、そのまま何もせずに運用を続けましょう。
売却と再投資を検討する
リバランスしようとしても、すでに1800万円の枠を使い切っている場合にはどうしたらいいでしょうか。
1800万円を超えた額を投資すると運用益に課税されるため、リバランスの代わりとして売却と再投資を検討してみてください。
例えば、リバランスを図って500万円分を売却した場合、次の年に非課税枠500万円分が復活します。ただし、年間投資枠360万円は変わらないため、1年間で購入できるのは360万円までです。
出口戦略を考える
最後にお伝えするのは、出口戦略を考えることです。
年齢やライフプランに応じて、利益確定と切り崩しを行います。基本的には一度に全額を現金化するのではなく、必要に応じて計画的に切り崩すのがおすすめです。
【まとめ】新NISAの投資枠1800万円は無理のないペースで計画的に活用しよう
 
            
                    この記事では、新NISAの非課税投資枠1800万円を使い切った場合の運用益を細かくシミュレーションしてきました。
早めに投資枠を使い切り、長期運用するのが最も運用益が出る方法ですが、重要なのは家計に合わせた継続投資です。無理なく継続して投資することでリスクを回避しながらの資産形成が可能です。
1800万円を使い切った後には、基本的にほったらかし投資をしながらライフプランに応じた出口戦略を考えていきましょう。
マネーキャリアでは、自分に最適な投資額を知りたい場合や、リバランスについてのお悩み、出口戦略の立て方などについて幅広い相談が可能です。
 
            
                     
                             
             
                 
         
     
     
     
    