

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 新NISAで1800万円投資した場合のシミュレーション
- 5年後のシミュレーション
- 10年後のシミュレーション
- 20年後のシミュレーション
- 30年後のシミュレーション
- 無料FP相談を活用して、新NISAの1800万円の活用戦略を立てよう
- 新NISAの1800万円は何年で使い切る?その後ほったらかした場合の利益はいくら?
- 最短5年で使い切った場合のシミュレーション
- 10年で使い切った場合のシミュレーション
- 20年で使い切った場合のシミュレーション
- 新NISAの投資枠1800万円を使い切ったらその後はどうする?
- 基本的にはほったらかし+リバランス
- 売却と再投資を検討する
- 出口戦略を考える
- 【まとめ】新NISAの投資枠1800万円は無理のないペースで計画的に活用しよう
新NISAで1800万円投資した場合のシミュレーション
新NISAの非課税枠は年間360万円、総額1800万円が限度額となっています。
最短の5年で1800万円分を使い切り、そのまま運用を続けると運用益はどれくらいになるでしょうか。
表では、1800万円を年利5%で運用した場合の運用益のシミュレーションを行いました。
投資完了後からの年数 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|
5年 | 497万円 | 2,297万円 |
10年 | 1,132万円 | 2,932万円 |
20年 | 2,976万円 | 4,776万円 |
30年 | 5,979万円 | 7,779万円 |
実際には年利5%を超える投資にはリスクが伴うため、予想通りの結果が出るとは限りません。
シミュレーションから、利率がプラスであれば長期投資のメリットは大きいことがわかります。
5年後のシミュレーション
1800万円分購入して、5年間運用した場合のシミュレーションはこちらです。
年利 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|
3% | 287万円 | 2,087万円 |
5% | 497万円 | 2,297万円 |
10% | 1,100万円 | 2,900万円 |
10年後のシミュレーション
新NISAに1800万円積み立てた後、10年間運用した場合のシミュレーション結果はこのようになります。
年利 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|
3% | 619万円 | 2,419万円 |
5% | 1,132万円 | 2,932万円 |
10% | 2,868万円 | 4,669万円 |
20年後のシミュレーション
1800万円を20年間運用したら、運用益は次のように予想できます。
年利 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|
3% | 1,451万円 | 3,251万円 |
5% | 2,976万円 | 4,776万円 |
10% | 1,1929万円 | 1,2109万円 |
30年後のシミュレーション
新NISAの1800万円を30年間運用した場合のシミュレーション結果は次のようになります。
年利 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|
3% | 2,569万円 | 4,369万円 |
5% | 5,979万円 | 7,779万円 |
10% | 29,609万円 | 31,409万円 |
無料FP相談を活用して、新NISAの1800万円の活用戦略を立てよう

新NISAの投資枠1800万円を使い切ったら、長期的に投資することで複利効果が大きくなるとわかりました。
1800万円の非課税枠を最大限活用する方法について迷ったら、無料FP相談を活用して戦略を立てましょう。家計状況やリスク許容度についてヒアリングした後、おすすめの運用方法を客観的に提案してもらえます。

新NISAの1800万円は何年で使い切る?その後ほったらかした場合の利益はいくら?
記事の前半では1800万円の非課税枠を使い切った後のシミュレーションを行いました。
では、1800万円の枠を使い切る期間によってどのような違いが出るのか、改めてシミュレーションしてみましょう。
最短5年で使い切った場合のシミュレーション
新NISAの年間限度額360万円を最大限使うと、最短5年間で1800万円の非課税枠を使い切ります。5年で使い切る場合、毎月の積立額は30万円です。
次の表では、利回り5%で運用した場合のシミュレーションを行いました。積み立て完了の5年後と、その後の数十年間で運用益の変化をまとめています。
積み立て開始からの期間 | 元本 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|---|
5年(積み立て完了) | 1,800万円 | 240万円 | 2,040万円 |
10年 | 1,800万円 | 803万円 | 2,603万円 |
15年 | 1,800万円 | 1,522万円 | 3,322万円 |
20年 | 1,800万円 | 2,441万円 | 4,241万円 |
25年 | 1,800万円 | 3,612万円 | 5,612万円 |
30年 | 1,800万円 | 5,108万円 | 6,908万円 |
10年で使い切った場合のシミュレーション
利回り5%で運用した場合のシミュレーション結果は表の通りです。
積み立て開始からの期間 | 元本 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|---|
5年 | 900万円 | 120万円 | 1,020万円 |
10年 | 1,800万円 | 529万円 | 2,329万円 |
15年 | 1,800万円 | 1,172万円 | 2,972万円 |
20年 | 1,800万円 | 1,993万円 | 3.793万円 |
25年 | 1,800万円 | 3,041万円 | 4.841万円 |
30年 | 1,800万円 | 4,379万円 | 6,179万円 |
実際の金利は変動するため、表のシミュレーションは概算です。
20年で使い切った場合のシミュレーション
次の表に、利回り5%で運用した場合のシミュレーション結果をまとめました。
積み立て開始からの期間 | 元本 | 運用益 | 総資産額 |
---|---|---|---|
5年 | 450万円 | 58万円 | 508万円 |
10年 | 900万円 | 257万円 | 1,157万円 |
15年 | 1,350万円 | 636万円 | 1,986万円 |
20年 | 1,800万円 | 1,243万円 | 3,043万円 |
25年 | 1,800万円 | 2,084万円 | 3,884万円 |
30年 | 1,800万円 | 3,157万円 | 4,957万円 |
実際には金利が変動していくため、表の数値は利回り5%を想定した概算であることに注意してください。
新NISAの投資枠1800万円を使い切ったらその後はどうする?
次の3つのポイントについて解説します。
- 基本的にはほったらかし+リバランス
- 売却と再投資を検討する
- 出口戦略を考える
基本的にはほったらかし+リバランス
NISAのように長期投資を目的とした積み立ての場合には、定額購入することでリスクを分散させることができます。これをドルコスト平均法と呼びます。
定額の積み立てで1800万円を投資した後には、基本的にほったらかし運用がおすすめです。
一時的に株価が下落しても、長期的に投資することでトータルの運用益はプラスになる可能性が高いため、そのまま何もせずに運用を続けましょう。
売却と再投資を検討する
リバランスしようとしても、すでに1800万円の枠を使い切っている場合にはどうしたらいいでしょうか。
1800万円を超えた額を投資すると運用益に課税されるため、リバランスの代わりとして売却と再投資を検討してみてください。
例えば、リバランスを図って500万円分を売却した場合、次の年に非課税枠500万円分が復活します。ただし、年間投資枠360万円は変わらないため、1年間で購入できるのは360万円までです。
出口戦略を考える
最後にお伝えするのは、出口戦略を考えることです。
年齢やライフプランに応じて、利益確定と切り崩しを行います。基本的には一度に全額を現金化するのではなく、必要に応じて計画的に切り崩すのがおすすめです。
【まとめ】新NISAの投資枠1800万円は無理のないペースで計画的に活用しよう

この記事では、新NISAの非課税投資枠1800万円を使い切った場合の運用益を細かくシミュレーションしてきました。
早めに投資枠を使い切り、長期運用するのが最も運用益が出る方法ですが、重要なのは家計に合わせた継続投資です。無理なく継続して投資することでリスクを回避しながらの資産形成が可能です。
1800万円を使い切った後には、基本的にほったらかし投資をしながらライフプランに応じた出口戦略を考えていきましょう。
マネーキャリアでは、自分に最適な投資額を知りたい場合や、リバランスについてのお悩み、出口戦略の立て方などについて幅広い相談が可能です。
