
本記事では、20年固定金利の住宅ローンとは・返済額シミュレーション、メリット・デメリットを解説。20年固定金利の住宅ローンをおすすめできる人の特徴や実際に利用した方の体験談を紹介します。
最後まで読めば、20年固定金利の住宅ローンの魅力やリスクがわかり、自分に合っているかどうか、あたりをつけられるようになりますよ!ぜひ参考になさってください。

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 住宅ローンの「20年固定」とは?返済額の推移をシミュレーション
- 住宅ローン・20年固定のメリット
- 20年間返済額が変わらないため返済計画が立てやすい
- 全期間固定金利よりも当初金利が低い傾向がある
- 住宅ローン・20年固定のデメリット
- 金利が高めに設定されている
- 固定期間終了後の金利上昇リスクがある
- 20年固定の住宅ローンを取り扱う銀行は少ない
- 住宅ローン・20年固定を選ぶか迷ったら、無料FP相談を活用しよう
- 【実際どうだった?】住宅ローン・20年固定を選んだ人の体験談
- 20年固定の住宅ローンを選んだ理由は何でしたか?
- 実際に20年固定を選んで、良かったと感じることは何ですか?
- 逆に、20年固定を選んで後悔したことや大変だったことがあれば教えてください
- 固定期間終了後の住宅ローンはどのように対処しようと考えていますか?
- これから20年固定を検討する人に伝えたいアドバイスを教えてください
- 20年固定の住宅ローンがおすすめの人
- 繰り上げ返済をして早めの完済を目指したい人
- ライフイベントの時期と連動させたい人
- 長期的な安心感を最優先したい人
- 【まとめ】20年固定ローンはライフプランと合わせて検討しよう
住宅ローンの「20年固定」とは?返済額の推移をシミュレーション
住宅ローンの「20年固定」とは、契約後20年間は金利が変わらず、毎月の返済額が一定となる仕組みです。返済額が長期にわたって固定されるため、教育費や老後資金などのライフイベントに合わせた資金計画が立てやすいことが魅力。
一方で、21年目以降は金利が変動するため、その後の金利(返済額)上昇リスクには注意が必要となります。
以下の前提条件で、固定期間終了後の金利上昇がどの程度返済額に影響を与えるのか、シミュレーションしてみましょう。
<前提条件>
- 借入額:3,000万円
- 借入期間:35年
- 繰り上げ返済・ボーナス払い:なし
- 当初(20年)金利:2.73%
- 固定金利終了後の金利:3.5%、5%の2パターンで試算
▼20年固定・住宅ローンの返済額シミュレーション
固定金利終了後の金利 | 3.5% | 5% |
---|---|---|
固定期間中 毎月の返済額 | 11万982円 | 11万982円 |
固定期間中 年間の返済額 | 133万1,784円 | 133万1,784円 |
固定期間終了後 毎月の返済額 | 11万7,075円 | 12万9,507円 |
固定期間終了後 年間返済額 | 140万4,900円 | 155万4,084円 |
総返済額 | 4770万9,255円 | 4994万7,012円 |
住宅ローン・20年固定のメリット

20年固定金利の住宅ローンを契約するメリットを紹介します。
- 20年間返済額が変わらないため返済計画が立てやすい
- 全期間固定金利よりも当初金利が低い傾向がある
20年間返済額が変わらないため返済計画が立てやすい
毎月の返済額が一定なことで、そういったライフイベントに関する資金準備もしやすくなるうえ、金利上昇を心配せず安心して返済を続けていけます。
全期間固定金利よりも当初金利が低い傾向がある
20年固定金利の住宅ローンは、全期間固定金利よりも当初金利が低い傾向があることも魅力のひとつです。
▼20年固定と全期間(35年)固定の住宅ローンの金利比較
りそな銀行 | auじぶん銀行 | SBI新生銀行 | |
---|---|---|---|
20年固定 | 3.805% | 2.495% | 2.250% |
全期間(35年)固定 | 4.200% | 3.230% | 2.400% |
住宅ローン・20年固定のデメリット

20年固定金利の住宅ローンを契約するデメリットを紹介します。
- 金利が高めに設定されている
- 固定期間終了後の金利上昇リスクがある
- 20年固定の住宅ローンを取り扱う銀行は少ない
金利が高めに設定されている
りそな銀行 | auじぶん銀行 | SBI新生銀行 | |
---|---|---|---|
変動金利 | 0.640% | 0.834% | 0.680% |
3年固定 | 1.885% | 1.600% | 1.250% |
5年固定 | 2.005% | 1.710% | 1.350% |
10年固定 | 2.345% | 1.845% | 1.600% |
20年固定 | 3.805% | 2.495% | 2.250% |
固定期間終了後の金利上昇リスクがある
- 固定期間終了前に借り換えを検討する
- 積極的に繰り上げ返済をして元金を減らしておく
- 金利上昇に備えて余裕資金を準備しておく
20年固定の住宅ローンを取り扱う銀行は少ない
- りそな銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- auじぶん銀行
- SBI新生銀行
- PayPay銀行
10年固定や35年固定に比べると少なく、利用金融機関の選択肢が狭まってしまうことはデメリットだといえます。
住宅ローン・20年固定を選ぶか迷ったら、無料FP相談を活用しよう

20年固定金利の住宅ローンは、返済計画の立てやすさや、しばらく返済額が変わらない安心感が魅力。その一方で「固定期間終了後の金利リスク」や「取り扱い銀行の少なさ」といった注意点も。
変動・各種短期固定型の金利と比較、それぞれのメリット・デメリットをふまえながら検討することが重要ですが、独学で自分のライフプランや家計状況に合ったベストな判断をするのはなかなかに難しいもの。
そこでご活用いただきたいのが、マネーキャリアのFP相談。住宅ローンに精通したプロと一緒に自身の家庭に最適な住宅ローンプランを考えられますよ!ぜひご利用ください。

【実際どうだった?】住宅ローン・20年固定を選んだ人の体験談
実際に20年固定金利の住宅ローンを利用した方の体験談を紹介します。
- 20年固定の住宅ローンを選んだ理由は何でしたか?
- 実際に20年固定を選んで、良かったと感じることは何ですか?
- 逆に、20年固定を選んで後悔したことや大変だったことがあれば教えてください
- 固定期間終了後の住宅ローンはどのように対処しようと考えていますか?
- これから20年固定を検討する人に伝えたいアドバイスを教えてください
20年固定の住宅ローンを選んだ理由は何でしたか?

20年固定金利の住宅ローンを選んだ理由で多かったのは「教育費や老後資金準備と両立しやすい」(30.0%)、「長期間返済額が一定で家計管理がしやすい」(23.3%)でした。
実際に20年固定を選んで、良かったと感じることは何ですか?

実際に20年固定金利を選んで良かったと感じることで最も多かったのは「金利変動を気にせず安心して返済できた」(32.3%)。
その他「返済額が一定で家計管理がしやすかった」(29.9%)、「ライフイベントに合わせた資金計画が立てやすかった」(23.3%)という声も目立ちました。
逆に、20年固定を選んで後悔したことや大変だったことがあれば教えてください

20年固定金利を選んで後悔したことや大変だったことで多かったのは「固定期間終了後の金利上昇リスクが不安」(29.3%)、「借り換えや金利見直しのタイミングを逃した」(23.8%)でした。
固定期間終了後の住宅ローンはどのように対処しようと考えていますか?

固定期間終了後は「一部繰り上げ返済をして負担を減らす」(28.7%)、「変動金利に切り替える」(26.3%)方が多いようです。
これから20年固定を検討する人に伝えたいアドバイスを教えてください

これから20年固定金利のローンを検討する人に伝えたいアドバイスで最も多かったのは「借り換えのタイミングを逃さないようにする」(31.2%)。
その他「固定期間終了後の金利上昇リスクを考慮しておく」(23.3%)、「固定期間中に計画的に繰り上げ返済を行う」(23.0%)という声も多く上がりました。
20年固定の住宅ローンがおすすめの人

20年固定金利の住宅ローンをおすすめできる人の特徴を紹介します。
- 繰り上げ返済をして早めの完済を目指したい人
- ライフイベントの時期と連動させたい人
- 長期的な安心感を最優先したい人
繰り上げ返済をして早めの完済を目指したい人
ライフイベントの時期と連動させたい人
長期的な安心感を最優先したい人
【まとめ】20年固定ローンはライフプランと合わせて検討しよう

本記事では、20年固定金利の住宅ローンとは・返済額シミュレーション、メリット・デメリットを解説。20年固定金利の住宅ローンをおすすめできる人の特徴や実際に利用した方の体験談を紹介しました。
<結論>
20年固定型住宅ローンは、長期にわたり返済額が一定で家計管理がしやすく、教育費や老後資金の準備と両立しやすい点が強みです。
ただし、固定終了後の金利変動リスクや取り扱い銀行が少ないことはデメリット。安定した返済と将来の資金計画を両立させたい人に向いている選択肢といえるでしょう。

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