

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- セカンドハウスローンの取り扱い銀行おすすめ4選
- イオン銀行
- 三菱UFJ銀行
- ARUHI(フラット35)
- SMBC信託銀行
- セカンドハウスローンの銀行選びで迷ったら無料FP相談がおすすめ
- 【実際どうだった?】セカンドハウスローン利用者の体験談
- セカンドハウスローンを利用した目的は何ですか?
- セカンドハウスローンを組んだ銀行や組み方を教えてください
- セカンドハウスローンを組む際に重視したポイントは何ですか?
- 実際に利用してみて良かった点・大変だった点は何ですか?
- セカンドハウスローンの取り扱い銀行を選ぶポイント
- 二重ローンを考慮した審査基準を確認する
- 「諸費用」を含めた総支払額を比較する
- 団信の保障内容を確認する
- 【まとめ】セカンドハウスローンの銀行選びはFP相談を活用しよう
セカンドハウスローンの取り扱い銀行おすすめ4選
セカンドハウスローンは金融機関ごとに条件が大きく異なるため、金利プランや融資金額、諸費用などの比較が重要です。
以下に、主要4行の特徴をまとめました。
項目 | イオン銀行※1 | 三菱UFJ銀行※4 | ARUHI(フラット35)※6 | SMBC信託銀行※7 |
---|---|---|---|---|
金利プラン | ・変動 ・固定 | ・変動 ・固定 | 全期間固定 | ・変動 ・固定 |
金利目安 | 変動年1.12%~ 固定(3年)1.18%~※2 | 変動年0.595%~※5 固定(10年)1.95%~ | 固定年0.48%~ | 変動年1.67%~ 固定(10年)2.75%~ |
融資金額 | 200万円~2億円 | 500万円~1億円 | 100万円~8,000万円 | 1,000万円~2億円 |
借入期間 | 3年以上35年以内 | 2年以上35年以内 | 15年以上 | 1年以上35年まで |
年収条件 | ・給与所得者および会社経営者の方は 前年度年収500万円以上 ・個人事業主の方は 前年度所得が500万円以上 | - | - | 500万円以上※8 |
保証料 | 無料※3 | 無料 | 無料 | 無料 |
諸費用 | 事務手数料 火災保険料 登記費用 印紙代 不動産仲介手数料 修繕積立基金 水道加入負担金 | 事務手数料 | 事務手数料 火災保険料 物件検査手数料 | 借入時事務手数料 抵当権設定費用 収入印紙代 |
繰上返済手数料 | 一部無料 全額55,000円 | 一部無料(ネット) 全額16,500円~ | 無料 | 一部無料 |
相談・申込方法 | インターネット 店舗 | 店舗 | インターネット 店舗 | インターネット |
特徴 | 金利優遇幅が大きい | 金利優遇幅が大きい | 長期固定で安心 | 電子契約可能 |
注意点 | 年収制限あり | 申し込みは店舗対応のみ | 住宅ローン控除不可 | 団体信用生命保険が 最大2億円まで保障 |
※2参照:住宅ローン金利|イオン銀行
※3参照:住宅ローン 新規お借入れをお考えのお客さま|イオン銀行
※4参照:セカンド住宅ローン|三菱UFJ銀行
※5参照:住宅ローン金利|三菱UFJ銀行
※6参照:様々なご要望にお応えするARUHI フラット35のラインナップ|ARUHI フラット35
※7参照:セカンドハウスローン|SMBC信託銀行
※8参照:セカンドハウスローン 金利プランのご案内|SMBC信託銀行
各銀行で金利や返済条件が異なるため、自分の収入や利用目的に合う商品を選ぶことが大切です。
セカンドハウスローンは、条件が厳しめに設定される傾向があります。そのため、審査基準や返済比率の確認を事前に行い、無理のない返済計画が重要です。
イオン銀行
イオン銀行のセカンドハウスローンは、民間銀行の中でも低金利が大きな特徴です。
変動金利では店頭表示金利から最大年1.75%の優遇があり、借入期間中は金利引下げが継続されます※。そのため、安定した返済計画を立てやすい点が魅力です。
さらに、返済中の金利上昇リスクに備えて2年~10年の固定金利特約を選択できるため、安心感を持って利用できます※。
イオン銀行 | 詳細※1 |
---|---|
金利目安 | 変動年1.12%~ 固定年1.18%~※2 |
諸経費 | 事務手数料 火災保険料 登記費用 印紙代 不動産仲介手数料 修繕積立基金 水道加入負担金 |
繰上返済手数料 | 一部無料 全額55,000円 |
※2参照:住宅ローン金利|イオン銀行
金利優遇幅の大きさと固定特約の柔軟性により、長期的な安定を求める利用者に向いています。ただし、諸費用や繰上返済手数料の有無も含めて、総返済額を事前に確認しておくことが重要です。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行のセカンドハウスローンは、通常の住宅ローンと同じ金利コースを利用できる点が大きな特徴です。
資金使途が別荘の場合には通常金利に年0.8%上乗せされますが、家族が居住する住宅資金であれば本来の住宅ローンと同じ低金利が適用されます※1。
さらに、固定金利は1年から20年まで幅広い期間から選べるため、ライフプランに合わせて柔軟に設定できます※2。
三菱UFJ銀行 | 詳細※1 |
---|---|
金利目安 | 変動年0.595%~ 固定(10年)1.95%~※2 |
諸経費 | 事務手数料 |
繰上返済手数料 | 一部無料(ネット) 全額16,500円~ |
※1参照:セカンド住宅ローン|三菱UFJ銀行
※2参照:住宅ローン金利|三菱UFJ銀行
通常の住宅ローンと同じ優遇幅を活用できる点は魅力ですが、別荘利用時の金利上乗せや諸費用の確認も欠かせません。事前に総返済額を試算し、自身の返済計画に適したプランを選ぶことが重要です。
※1参照:セカンド住宅ローン|三菱UFJ銀行
ARUHI(フラット35)
ARUHIが提供するフラット35は、借入期間中ずっと固定金利が続く全期間固定型のローンです。市場金利の変動に左右されないため、長期的な返済計画を立てやすい点が大きな魅力です。
さらに、セカンドハウスでも通常のフラット35と同じ融資条件が適用され、融資限度額は最大8,000万円と自宅購入時と変わりません※。
ARUHI (フラット35) | 詳細 |
---|---|
金利目安 | 固定年0.48%~ |
諸経費 | 事務手数料 火災保険料 物件検査手数料 |
繰上返済手数料 | 無料 |
※参照:様々なご要望にお応えするARUHIフラット35のラインナップ|ARUHI(フラット35)
長期にわたって安定した金利で返済できる点は大きな安心材料ですが、固定金利である分、金利水準が変動型より高めに設定される場合があります。
利用を検討する際は、自身の返済余力と将来の資金計画を踏まえた判断が大切です。
SMBC信託銀行
SMBC信託銀行のセカンドハウスローンは、金利タイプと手数料タイプを選べる柔軟性が特徴です。
SMBC信託銀行 | 詳細 |
---|---|
金利目安 | 変動年1.67%~ 固定(10年)2.75%~ |
諸経費 | 借入時事務手数料 抵当権設定費用 収入印紙代 |
繰上返済手数料 | 一部無料 |
※参照:セカンドハウスローン 金利プランのご案内|SMBC信託銀行
月々の返済額を抑える「Aプラン」と、借入時の初期費用を軽減できる「Bプラン」の2種類があり、ライフプランに合わせた選択が可能です※。
さらに、最大2億円までの高額融資に対応しており、別荘など高額物件の購入にも活用できます※。
セカンドハウスローンの銀行選びで迷ったら無料FP相談がおすすめ

セカンドハウスローンは自宅用の住宅ローンとは異なり、金利が高く審査も厳しい点に注意が必要です。住宅ローンの金利が1%未満も珍しくないのに対し、セカンドハウスローンは一般的に年1.5~2.5%程度が相場とされています。金融機関ごとに条件が異なり、年収500万円以上や勤続3年以上といった基準を設ける場合もあります。
このように、条件や金利を比較して自分に合う借入先を見極めるのは容易ではありません。
こうしたときには、無料のFP相談を活用するのがおすすめです。FPは中立の立場から複数のローンを比較検討し、公平に提案してくれます。
無料で利用できるため、住宅ローンやセカンドハウスローンに関する疑問や不安を気軽に相談できます。

【実際どうだった?】セカンドハウスローン利用者の体験談
セカンドハウスローンは金利や審査が厳しいといわれますが、実際に利用した人がどのような目的で借入を行い、どの銀行を選び、どんな基準で比較検討したのかは気になる点です。
ローンを組んでから感じたメリットや負担は、これから検討する人にとって大きな参考材料になります。数字や条件だけでは分からない「利用者のリアルな声」を知ることで、具体的な利用イメージが描きやすくなるでしょう。
ここからは、利用者が申し込み時にどのような目的を持ち、銀行やローンの組み方をどのように選択したのか、重視した基準や実際の体験談を紹介していきます。
※2025年08月21日~2025年08月24日時点での当編集部独自調査による
※審査や借入額は個人によって異なるためご了承ください
セカンドハウスローンを利用した目的は何ですか?

アンケート結果では、セカンドハウスローンの利用目的が多岐にわたることが分かりました。多かったのは二拠点生活や移住準備で、全体の約3割を占めています。テレワークの普及により都市と地方を行き来する生活が注目され、需要が高まっているのです。
次に多いのは週末のリフレッシュや別荘利用で、家族との時間や余暇を充実させたいというニーズが背景にあります。さらに、子育てや親の介護に合わせた生活拠点の確保や、不動産投資・資産形成を目的とした利用も一定数見られました。
その他の回答では、趣味や家族事情など個別の目的も多く、セカンドハウスローンが幅広い活用に対応していることがうかがえます。
セカンドハウスローンを組んだ銀行や組み方を教えてください

アンケート結果からは、利用者が選ぶ金融機関の傾向が明らかになりました。多かったのは地方銀行で、地域特性を理解した柔軟な対応や身近に窓口がある安心感が評価されています。
次に多く選ばれたのは大手銀行で、全国的なブランド力や金利の安定性、豊富な商品ラインナップが理由に挙げられました。
さらに、ネット銀行を選ぶ人も一定数おり、店舗に行かずに手続きできる利便性や低金利が魅力となっています。その他には、信託銀行や専門ローン会社を利用するケースもあり、目的に応じて幅広い選択肢が活用されていることが分かります。
セカンドハウスローンを組む際に重視したポイントは何ですか?

アンケートからは、利用者がローン選びで重視する軸が明確になりました。多かったのは金利や返済条件で、数千万円単位の借入ではわずかな金利差が総返済額に大きく影響します。そのため、固定か変動か、返済期間をどう設定するかが大きな判断材料となっています。
次に多かったのは審査基準や融資条件です。二重ローンとなるセカンドハウスローンでは、金融機関ごとの審査の厳しさや融資上限が現実的なハードルとなるのです。
さらに、団信や疾病保障といったリスク対策を重視する声もあり、返済中の万一に備えたいという意識がうかがえます。
金利を抑えるのか、審査の通りやすさを重視するのか、保障内容を手厚くして安心感を得たいのかを考えましょう。優先順位を明確にすれば、選ぶべき銀行や商品を自然に絞り込めます。
実際に利用してみて良かった点・大変だった点は何ですか?
セカンドハウスローンを実際に利用した人の体験談には、数字や条件では分からない「リアルな声」が詰まっています。
ローンを検討する際は金利や返済額に注目しがちですが、実際には維持費や移動コスト、生活スタイルの変化も影響します。体験者の声を知ることで、自分が同じ状況に直面したときに冷静に判断できる材料となるでしょう。
さらに、どのような点に満足し、どのような点で苦労しているのかを理解することは、セカンドハウスローンを検討するうえで参考になります。
ここでは、利用者の口コミを通して、良かった点と大変だった点の両面を紹介していきます。

40代男性
家族で過ごす時間が増えた

30代女性
思った以上に維持費がかかる
セカンドハウスローンで山間部の物件を購入しましたが、固定資産税や管理費、光熱費などの維持費が予想以上にかかりました。返済額と合わせると月々の支出が増え、生活費のやりくりに苦労する場面もあります。

50代男性
金利の違いが大きいと実感
複数の銀行を比較したうえで金利優遇の大きい銀行を選びました。月々の返済額の差は数千円程度でも、35年間の総返済額で見ると数百万円の違いになります。

40代女性
審査は厳しかった
自宅の住宅ローンが残っている状態でセカンドハウスローンを申し込んだため、審査は想像以上に厳しく感じました。年収や返済比率の細かい確認に加え、追加で資料提出を求められる場面も多く手続きは大変でした。

30代男性
FPに相談して正解だった
セカンドハウスローンは仕組みが複雑で返済シミュレーションも自信がなかったため、FPに相談しました。
セカンドハウスローン利用者の口コミからは、夢を実現できる充実感と同時に、返済や維持費といった現実的な負担も明らかになりました。
良かった点としては「家族と過ごす時間が増えた」など生活の質が高まったという声が多く、低金利のローンを選んだことで総返済額を抑えられたと満足する利用者もいます。
一方で「想像以上の維持費負担」といった大変さを訴える声も目立ちました。固定資産税や管理費、光熱費などが重なり、家計に予想以上の負担を与えるケースも少なくありません。
セカンドハウスローンの取り扱い銀行を選ぶポイント

セカンドハウスローンは、通常の住宅ローンより金利が1〜2%程度高めに設定され、固定金利では年3〜6%台に達する場合もあります。そのため、金利負担が大きくなりやすい点に注意が必要です。
さらに、審査基準も通常の住宅ローンより厳しく、取り扱う金融機関も限られています。各銀行ごとに金利や条件が異なるため、事前の比較検討は欠かせません。
そのため、セカンドハウスローンを選ぶ際は、以下のポイントをしっかり確認することが大切です。
- 二重ローンを考慮した審査基準を確認する
- 「諸費用」を含めた総支払額を比較する
- 団信の保障内容を確認する
二重ローンを考慮した審査基準を確認する
セカンドハウスローンは自宅の住宅ローンと並行して借り入れることが多い反面、金融機関は「二重ローンでも無理なく返済できるか」を重視します。そのため、審査基準は通常の住宅ローンより高めに設定される傾向があります。
一般的な住宅ローンでは、前年度の年収が200〜300万円以上、勤続年数は1年以上で借りられるケースがあります。しかし、セカンドハウスローンでは前年度年収500万円以上かつ勤続3年以上など条件が引き上げられています※1。
基準が厳しいのは、自宅ローンと並行して利用されることが多く、返済負担が大きくなるリスクを金融機関が重視しているためです。
「諸費用」を含めた総支払額を比較する
金利ばかりに目を向けず、借入時に発生する事務手数料や保証料、団体信用生命保険料(団信)、繰上返済手数料などを含めた総額で判断する必要があります。
なかでもローン保証料は高額になりやすい傾向にあります。金融機関や商品によって諸費用は大きく異なり、差額が数十万円から数百万円に及ぶケースもあるのです。
たとえば、都市銀行では借入額の約2%(3,000万円で約60万円)の保証料が必要になります。一方で、保証料無料をうたうネット銀行では、融資事務手数料が借入額の2.2%(同66万円)に設定され、最終的な総額は大差がないケースもあります。
このように、金利だけでなく手数料・保証料・保険料を含めた総支払額を比較してこそ、正しい負担の全体像が見えてくるでしょう。
団信の保障内容を確認する
団信の保障内容を確認することは、セカンドハウスローンを検討するうえで欠かせません。
団体信用生命保険(団信)は、契約者が返済期間中に死亡または高度障害となった場合、残債を保険金で清算できる仕組みです。
団信の保険料は金利に含まれていることが多く、セカンドハウスローンでも銀行負担による基本保障が一般的に適用されます。
ただし、通常の住宅ローンと同様に原則として団信への加入が必須であり、自宅用ローンで既に団信に加入していても、セカンドハウスローンでは新たに契約し直す必要があるのです。融資実行時には申込書兼告知書を提出し、健康状態に関する審査を受ける流れとなります。
健康上の理由で団信に加入できなければ、ローン利用そのものが難しくなる場合もあります。
契約者に万一が生じた際には、自宅ローンとセカンドハウスローンの両方の残高が保険で保障されるため、事前に保障内容をしっかり確認しておくことが重要です。
【まとめ】セカンドハウスローンの銀行選びはFP相談を活用しよう

セカンドハウスローンは自宅ローンとの二重ローンになるため、審査基準が厳しく、金利も割高で総支払額が大きくなりやすい点に注意が必要です。この記事で解説したように、高い年収や低い返済負担率が求められるほか、保証料や手数料など諸費用を含めた総支払額で比較することが重要です。
FP相談サービス「マネーキャリア」では、累計10万件以上の相談実績があり、専門家に何度でも無料で相談可能です。事前に担当者のプロフィールや口コミを確認できるため、安心して相談に臨めます。土日祝日も対応しているので、平日に時間が取れない方でも利用できる点も魅力です。
セカンドハウスローンの借入先に迷ったら、マネーキャリアを活用して納得のいく選択をしましょう。

セカンドハウスローンを利用して郊外に別荘を購入しました。週末や長期休暇に家族と集まる場所ができ、普段は味わえない自然の中でゆったりと過ごせるようになりました。