住宅ローン一括返済の裏ワザ4選!お得に活用する方法を紹介のサムネイル画像
・まとまったお金ができたけど、一括返済って本当にお得なのかな?
・一括返済でお得な裏ワザがあったら知りたい

住宅ローンを一括返済しようとする際に、このような疑問を持たれる方は少なくありません。

結論から言うと、住宅ローンの一括返済は裏ワザ的な方法をうまく活用することで、手数料などのデメリットを抑え、お得に完済できる可能性があります。

しかし、ご自身の状況に合わない方法を選ぶと、かえって損をしてしまうこともあるため注意が必要です。

本記事では、住宅ローン一括返済で使える4つの裏ワザや、実行する前に知っておきたい注意点を分かりやすく解説していきます。

最後までお読みいただければ、ご自身にとって最適な一括返済のタイミングや方法を見つけるきっかけになるはずです。
井村FP
【現役FPのコメント】 

住宅ローンの一括返済は、タイミングや方法を間違えると、数十万円単位で損をしてしまう可能性もあります。


不安な方は、本記事で知識を得るだけでなく、FPなどお金の専門家に相談してみることがおすすめです。


FP相談にすれば、一般的な知識に加え

  • あなたの家計状況に合った返済タイミングはいつか
  • 住宅ローン控除と利息軽減、どちらを優先すべきか
  • 一括返済後のライフプランに無理はないか

 といった、より具体的なアドバイスを受けられます。 
井村FP
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この記事の監修者「井村 那奈」

この記事の監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次

住宅ローン一括返済の裏ワザ4選


一括返済は将来の利息負担を大きく減らせるメリットがあります。一方、手数料が発生したり、住宅ローン控除が受けられなくなったりするなどのデメリットも忘れてはいけません。

しかし、これから紹介する裏ワザ的な方法を使うことで、一括返済のデメリットを回避または軽減することが可能です。具体的には、以下の4つの方法が挙げられます。


  • 少し残して一部繰り上げ返済し一括返済扱いを避ける
  • ネット手続きで繰り上げ返済をする
  • 住宅ローン控除を使い切ってから一括返済する
  • 金利優遇終了のタイミングで一括返済する

ご自身の状況に合わせて、どの方法が最も効果的か考えてみましょう。

少し残して一部繰り上げ返済し一括返済扱いを避ける

一括返済の手数料を節約したいなら、あえてローンを少しだけ残すという方法が考えられます。残高の大部分を「一部繰り上げ返済」として手続きし、残った数円〜数万円を毎月の引き落としで完済するものです。

多くの金融機関では、「全額一括返済」よりも「一部繰り上げ返済」の方が、手数料が安く設定されています。たとえば、一部繰上げ返済が無料の銀行も、一括返済では数万円の手数料が徴収されることがあります。

「一部繰上げ返済+通常の返済」という裏ワザを使えば、手数料の差額分だけ費用を抑えられる仕組みです。

ただし、金融機関のルールによってはこの方法が使えないこともあります。この裏ワザが活用できるかどうか、必ずご自身の契約している金融機関に確認してください。
井村FP
【ワンポイントアドバイス】

一括返済の手数料は、金融機関はもちろん金利プランによっても大きく異なります。知らずに手続きしてしまい「数万円も損した」ということも少なくありません。

手数料で損をしないために、ご自身のローン契約内容をしっかり確認し、繰り上げ返済と一括返済を上手に使い分けましょう。 

ネット手続きで繰り上げ返済をする

繰上げ返済の手続きは可能な限りネット手続きで行うことが、損しないための裏ワザです。

多くの金融機関では、繰り上げ返済手続きを窓口や電話で行うか、オンラインで完結するかにより手数料が異なります。

たとえば、対面手続きをすると数万円の手数料がかかる一方、インターネットバンキングを利用すれば無料になる金融機関は少なくありません。

一部の金融機関では、全額一括返済もインターネット経由なら無料になるケースも見られます。まずはご自身が住宅ローンを契約している金融機関の公式サイト等で、手数料がどのように定められているか調べておきましょう。
井村FP

【現役FPのコメント】


ネット手続きは手数料が無料になることが多くお得ですが、金融機関によっては「一括返済」は窓口での手続きしか受け付けていないケースもあります。


「ネットで完済できる」と思い込む前に、ご自身の金融機関がオンラインでの一括返済に対応しているか、事前に問い合わせたうえで返済計画を立てましょう。

住宅ローン控除を使い切ってから一括返済する

住宅ローン控除が残っている場合、資金に余裕があってもあえて一括返済をしないという選択が、賢い裏ワザになることがあります。

これは、住宅ローン控除の節税メリットを最大限に活用するための考え方です。住宅ローン控除では、年間数十万円の恩恵を受ける人も少なくありません。

もし控除期間が残っているうちに完済してしまうと、本来受け取れるはずだった税金の還付を自ら手放すことになってしまいます。

特に低金利で借り入れをしているなら、返済を急がず控除期間が満了するのを待つ方が、トータルで手元に残るお金が多くなる可能性が高いです。控除額と返済した際の利息軽減額を試算し、2つのケースを比較したうえで判断しましょう。
井村FP
【見落としがちなポイント】

住宅ローンの金利が高い場合は、控除による節税メリットよりも、早期に一括返済して利息の支払いをなくす方がトータルでお得になることもあります。

どちらが得になるかは、ご自身の借入金利と控除額を天秤にかけて判断することが大切です。計算が複雑で難しいと感じる方は、FPに相談してシミュレーションしてもらうことをおすすめします。

金利優遇終了のタイミングで一括返済する

将来の金利上昇を先読みし、利息の負担が増える前に完済してしまうのも効果的な裏ワザです。

たとえば「当初10年間は固定金利」といったプランで契約している方は、優遇期間が終わると適用金利が上がることがほとんどです。優遇金利が上がる直前のタイミングを狙って一括返済をすることで、将来支払うはずだった高い利息をそっくり節約できます。

金利が上がるほど一括返済による利息軽減額は大きくなるため、金利上昇局面で特に大きな効果を発揮する裏ワザです。変動金利で借りている方は特に、将来のリスクに備える上でも一括返済を有効に活用しましょう。
井村FP
【現役FPのコメント】

将来の金利動向を個人で正確に予測することは非常に困難です。「いつが最適なタイミングか分からない」と悩んだら、専門家であるFPに相談してみましょう。

マネーキャリアのFP相談なら、家計全体の状況も踏まえて、複数のパターンでシミュレーションを行います。相談は何度でも無料なので、納得がいくまで返済計画を一緒に考えてみませんか?

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【みんなはどうしてる?】住宅ローンを一括返済した人の体験談

住宅ローンを一括返済した人は、実際にどんなきっかけや方法で返済を進めているのでしょうか。同じように「そろそろ完済を考えている」という方にとって、リアルな体験談は何より参考になります。


ここでは、住宅ローンを一括返済した方へのアンケート結果を紹介します。アンケートの質問内容は以下の4つです。


  • どのような方法で一括返済しましたか?
  • どれくらいの金額を一括返済しましたか?
  • 一括返済のタイミングはどのように見極めましたか?
  • これから一括返済する人にアドバイス

一括返済を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

※口コミ調査方法:ランサーズ
※調査期間:2025年10月3日~2025年10月8日
※口コミ内容は回答者の主観的な感想や評価です。

どのような方法で一括返済しましたか?


最も多かったのは「繰り上げ返済を併用して残高を減らした後に完済」した人で、全体の36.4%を占めました。多くの人が、いきなり完済するのではなく、段階的に残高を減らしてから一括返済という慎重な方法を選んでいます。


次に多かったのは「一括返済用に資金を別管理して貯蓄」(30.3%)。 返済資金を生活費と分けて積み立てることで、計画的に完済を目指す人が多いようです。


また「窓口でまとめて手続きをして完済」(18.2%)や「オンライン手続きで手数料を節約」(9.1%)といった実務面での工夫も目立ちました。 


多くの人が勢いで完済するのではなく、「計画的に準備して」「効率よく手続きする」形で一括返済を実行していることがわかります。

井村FP

【現役FPのコメント】


一括返済はタイミングだけでなく「準備の仕方」で結果が変わります。繰り上げ返済を活用して少しずつ残高を減らす方法は、手数料節約だけでなく、心理的にも負担が少なくおすすめです。


生活費と混在しないよう資金を分けて貯めるなど、一括返済には「準備が何より大切」とわかる結果ですね。

どれくらいの金額を一括返済しましたか?


最も多かったのは「500万〜1,000万円未満」で全体の30.8%を占めました。


次いで「1,000万〜2,000万円未満」(26.9%)が続き、多くの人が数百万円〜2,000万円程度の規模で一括返済を行っています。この金額帯は、貯蓄や退職金、ボーナスなどのまとまった自己資金を活用して完済できる現実的な範囲です。


一方で、「2,000万円以上の高額返済」は全体の約2割にとどまり、生活資金を圧迫しすぎない範囲で返済を進めている様子がうかがえます。


無理に全額返すよりも、家計の余力を残しつつ確実に返済を終えるという考え方が一括返済の主流とわかります。

井村FP

【現役FPのアドバイス】


一括返済額は「返せる金額」ではなく「返しても生活に支障がない金額」で決めるのが鉄則です。手元資金をすべて使ってしまうと、急な出費や病気などに対応できなくなります。


FPに相談すれば、家計全体のバランスを見ながら「いくらまで一括返済しても安心か」を具体的にシミュレーション可能です。第三者のアドバイスも活用しつつ、一括返済の計画を立てましょう。

一括返済のタイミングはどのように見極めましたか?


最も多かったのは「生活に余裕が出たタイミング」で37.5%、 次いで「まとまった資金が入ったタイミング」(34.4%)が続き、多くの人が家計に無理がないときを見極めて返済していることがわかります。


一括返済は、焦って行うと却って損をする可能性もあります。自身の家計やライフプランに合わせて「返しても困らない時期」を選ぶのがポイントです。


また、住宅ローン控除や金利優遇が終わるタイミングを選ぶ方も一定数見られました。返済判断には、損をしないタイミング選びが重要だといえます。

井村FP

【見落としがちなポイント】


一括返済は「できる時にすぐ返す」よりも、「返しても家計が崩れない時期」を見極めることが大切です。 控除が終わるタイミングや金利優遇の切れ目は、返済の判断材料になります。


一方で、将来の教育費や老後資金を考え、余裕資金を残すことも忘れてはいけません。ライフプラン全体を見据えたうえ、タイミングを見計らいましょう。

これから一括返済する人にアドバイス

一括返済を検討している人の多くが口をそろえて言うのは、「焦らず、計画的に進めた方がいい」ということです。


返済できる金額やタイミングは人それぞれですが、生活資金を残しながら無理のないペースで進めることが大切ということがわかります。


実際のアンケートでも、以下のような声が寄せられました。

40代男性


まとまった収入が入ったタイミングで返済を

住宅ローンの一括返済用に資金を貯めていくこと、オンライン手続きで手数料の負担を減らすことなどは有効だと思います。


まとまったお金が入ってくる場合があれば、そのタイミングを逃さずに一括返済することをおすすめします。

30代男性


手元資金を残しつつ計画的に一括返済

一括返済には、借金がなくなるという大きな精神的メリットがあります。ただ、現在の住宅ローンは超低金利なので、焦る必要はないかもしれません。


手元資金を全て返済に充てるのではなく、まずは生活防衛資金を確保すること、そして住宅ローン控除の期間が終わっているかを確認することが重要です。


金利以上の利回りで運用できる自信があるなら、投資を続ける選択も賢明だと思います。

50代男性


相談をして具体的に返済計画の見通しを立ててみよう

一括返済は少しでも早いほうが支払総額を減らせます。


銀行など借入先に早めに相談しておくと、具体的な計画が立てられます。計画が見通せると、貯める気も出てくるのでおすすめです。

一括返済をした方の多くが、家計の状況や制度のタイミングを見ながら判断していることがわかります。


安心して住宅ローンを完済するためにも、損しない方法を知り、適切なタイミングで実行できるよう計画を立てていきましょう。

井村FP

【現役FPのアドバイス】


一括返済は「返すタイミング」と「残すお金」のバランスが重要です。現在の家計や将来のライフプランを見据えた上で、どの程度返済に充てるかを考えましょう。


マネーキャリアのFP相談では、家計やライフプランを踏まえた最適な返済プランを提案しています。どのような「裏ワザ」がご自身に合っているのか、ベストなタイミングはいつなのか、知りたい人はぜひ一度、相談してみてくださいね。


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住宅ローンを一括返済する際に知っておきたい注意点


住宅ローンの一括返済は、総返済額を減らせる大きなメリットがありますが、実行する前に知っておくべき注意点も存在します。

思わぬデメリットで後悔しないよう、ここでは特に見落としがちな3つのポイントを解説します。

  • 抵当権抹消の手続きが必要
  • 金融機関により手数料が異なる
  • 団信の保障がなくなる

これらのポイントを事前に理解し、返済後の思わぬトラブルを防ぎましょう。

抵当権抹消の手続きが必要

住宅ローンを完済したら、不動産に設定された「抵当権」を抹消する手続きが必要です。

抵当権とは、万が一返済が滞った場合に金融機関がその不動産を差し押さえる権利のことで、ローンを組む際に登記されています。

この登記はローンを完済しても自動的には消えず、自身で法務局へ申請するか、司法書士に依頼して手続きを行わなければなりません。

もし手続きを忘れてしまうと、将来その不動産を売却したり、相続したりする際に手続きがスムーズに進まないリスクがあります。一括返済とセットで行うものと覚えておきましょう。
井村FP
【知っておきたい豆知識】

抵当権抹消登記は、法務局のシステムを使えばオンラインでも申請できます。

しかし、マイナンバーカードや専用の読み取り機が必要だったり、事前のソフト設定が複雑だったりするため、個人で行うには少しハードルが高いかもしれません。

費用を抑えたい方はまずご自身で法務局の窓口へ行く書面申請を、手続きに不安がある方や時間をかけたくない方は、司法書士への依頼を検討するのが確実です。


※参考:住宅ローン等を完済した (抵当権抹消の登記をオンライン申請したい方)|法務局

金融機関により手数料が異なる

一括返済や繰り上げ返済にかかる手数料は、金融機関によって大きく異なるため、事前の確認が欠かせません。同じ金融機関でも、手続きの方法やローンの金利プランによって手数料が変わるケースも多く見られます。

たとえば、次のような手数料が例として挙げられます。

  • 手続き方法による違い:窓口では33,000円かかるが、インターネットなら無料
  • 金利プランによる違い:変動金利なら無料だが、固定金利の期間中は55,000円かかる

このように手数料のルールは一律ではないため、ご自身の契約先の手数料体系をしっかりと把握しておくことが重要です。
井村FP

【現役FPのコメント】


手数料のルールは金融機関ごとに本当に様々です。そのため、冒頭で紹介した「少し残して繰り上げ返済する」といった裏ワザが、ご自身の契約では使えない可能性も十分にあります。


「知らなかった」で損をしないよう、ご自身のローン条件を必ず確認してください。

団信の保障がなくなる

一括返済でローンがなくなると同時に、団信の保障も終了する点を忘れてはいけません。

団信は、契約者に万が一のことがあった場合にローン残高がゼロになる、家族にとっては非常に大切な生命保険の役割を果たしています。ローンを返し終えた安心感と引き換えに、この「万が一のときの保障」がなくなることを必ず理解しておきましょう。

特に、子育て中や教育費がかかるご家庭では、団信がなくなった後のリスクに備え保障を見直すことが大切です。完済後のライフプランをもとに、民間の生命保険への加入を検討するなどの対策を取りましょう。
井村FP
【現役FPのアドバイス】

一括返済は、いわば「団信という大きな生命保険を手放す」という選択でもあります。残された家族が経済的に困らないよう、返済後は不足する保障を民間の保険で補うべきかどうか、必ず検討しましょう。

FPに相談すれば、返済計画とあわせて、ご家庭に本当に必要な保障額の計算や保険の提案も可能です。マネーキャリアなら住宅ローンと保障、両方に詳しいFPも在籍しているので、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

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住宅ローンの一括返済でよくある質問

ここでは、住宅ローンの一括返済を検討する人が抱きやすい疑問について、Q&A形式で解説します。

裏ワザの活用や注意点とあわせて理解を深め、安心して一括返済を行えるようにしましょう。

繰り上げ返済と一括返済の違いは?

繰り上げ返済は「予定より早くローンを返すこと全般」を指し、その中に「一部だけ返す方法」と「全額を返し終える方法」があります。住宅ローンの「繰り上げ返済」とは、毎月の返済とは別に、元金を前倒しで返すこと全般を指す言葉です。


この繰り上げ返済には、大きく分けて二つのパターンがあります。


  • 一部繰り上げ返済: ローン残高の一部を前倒しで返す方法、ローン契約は継続
  • 一括返済(=全額繰り上げ返済): ローン残高のすべてを一気に返済し、ローン契約を終了させる方法


つまり、一括返済は「全額を繰り上げて返済する」ことと理解すると、それぞれの違いがより明確になるでしょう。

井村FP

【現役FPのアドバイス】


まとまった資金がある場合でも、すぐに全額を返済する「一括返済」だけでなく、複数回に分けて「一部繰り上げ返済」を行うという選択肢もあります。


どちらがご自身のライフプランに合っているか、メリット・デメリットを比較して見極めることが重要です。

一括返済はいつ行うのがよい?

住宅ローン控除の期間終了後や、金利の優遇期間が終わるタイミングが一般的に有利とされています。


一括返済をすると決めた後、次に悩むのが「いつ実行するか」というタイミングです。資金に余裕があっても、住宅ローン控除が適用されている期間中に返済してしまうと、本来受けられるはずだった節税メリットを失うことになります。


また、金利優遇期間が終わり適用金利が上がる前に返済すれば、その後の利息負担を大きく減らせます。タイミング次第で損得が大きく変わることを覚えておきましょう。

井村FP

【現役FPのコメント】


返済のベストタイミングは、金利、控除額、手元に残す資金のバランスなど、様々な要因が絡み合うため一概には言えません。


ご自身で判断に迷う場合は、専門家と一緒にシミュレーションを行い、客観的なデータに基づいて判断することをおすすめします。

一括返済しない方がいいケースもある?

手元に資金がある場合でも、一括返済しない方がいいケースはあります。特に「手元の資金が極端に少なくなる場合」は注意が必要です。


最も注意したいのが、病気や失業といった不測の事態に備えるための生活防衛資金まで返済に充ててしまうことです。生活費の半年〜1年分は、現金や預金などで手元に置いておくことが推奨されています。


また、借入金利が非常に低い場合は、無理に返済するよりも手元の資金を資産運用に回した方が、効率的にお金を増やせる可能性もあります。自身のリスク許容度に応じ、手元資金の有効な活用法を考えてみましょう。

井村FP

【見落としがちなポイント】


一括返済は「必ずしも正解」というわけではありません。月々の返済がなくなる精神的なメリットと、手元資金が減るリスクなどを比較し、ご自身のライフプラン全体とのバランスを考えて判断することが重要です。


資産運用についても、事前の学習が必須。「自分に合った方法は?」と悩まれている方はぜひ一度、FPに相談してみてはいかがでしょうか。

一括返済すると利息は返ってくる?

利息が「返ってくる」のではなく、「将来支払うはずだった利息を支払わなくてよくなる」のが正しい理解です。


住宅ローンの返済額は元金と利息で構成されていますが、一括返済で支払うのはその時点での「元金残高」です。


元金がゼロになるため、それ以降に発生するはずだった利息の支払いが不要になり、結果として総返済額が大きく減る、という仕組みになっています。

井村FP

【知っておきたい豆知識】


一括返済により利息は返ってきませんが、住宅ローン契約時に「保証料」を前払いしている場合、未経過期間分の保証料が返金されることがあります。


返金額は金融機関や保証会社によって異なりますので、気になる方はご自身の契約内容を確認してみましょう。

抵当権抹消登記は自分でできる?

抵当権抹消登記は自身でも手続き可能です。住宅ローン完済後に金融機関から受け取る書類と、ご自身で作成する登記申請書などを準備し、管轄の法務局に申請します。


手続き自体はそれほど複雑ではなく、ご自身で行えば費用を数千円に抑えられます。ただし、平日に法務局へ行く時間を確保する必要があるため、忙しい方や手続きに不安がある方は司法書士に依頼するのが一般的です。

井村FP

【現役FPのコメント】


ご自身で行う方が費用は安く済みますが、不動産の売却と同時に手続きする場合や、金融機関から受け取った書類を紛失してしまった場合などは手続きが複雑になります。そうしたケースでは、無理せず司法書士に依頼するのが通例です。


どこに相談すればいいか迷ったときは、まずFPに聞いてみるのがおすすめです。手続きのアドバイスから住宅ローンの一括返済後のマネープランまで、まるっと解決に導きます。


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住宅ローン一括返済の裏ワザの活用法をマネーキャリアと考えよう

住宅ローン一括返済で使えるいくつかの裏ワザをご紹介してきましたが、「自分の場合はどの方法が一番お得なんだろう?」「本当に今、一括返済してしまって大丈夫だろうか?」と、かえって迷ってしまった方もいるかもしれません。


最適な一括返済の方法やタイミングは、あなたの収入や貯蓄、家族構成、そしてローンの契約内容によって全く異なります。もしご自身に合った方法を確実に知りたいなら、お金の専門家であるFPに相談するのが効果的です。


中でもマネーキャリアの無料FP相談なら、単なる裏ワザの紹介だけでなく、一括返済後のライフプランまで見据えた、トータルな資産設計のお手伝いができます。


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住宅ローンの一括返済という大きな決断で後悔しないために、まずは一度、お金のプロに相談してみてはいかがでしょうか。

井村FP

【現役FPのアドバイス】


住宅ローンの返済計画は、ご家庭の数だけ答えがある、いわばオーダーメイドのようなものです。私たちFPは、そんなあなただけの最適なプランを、専門家の視点から一緒に見つけるお手伝いをします。


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「こんな初歩的なことを聞いてもいいのかな?」などと遠慮せず、ぜひ一度、あなたの状況をお気軽にお聞かせください。


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【まとめ】住宅ローン一括返済の裏ワザを賢く使おう

住宅ローンの一括返済を少しでもお得にするためには、「裏ワザ」と呼ばれる方法を活用することが大切です。


以下に、本記事で紹介した住宅ローン一括返済の裏ワザを以下の4つにまとめました。


  • 少し残して繰り上げ返済:一括返済の手数料を回避する
  • ネット手続き:手続きの手数料を無料または安く抑える
  • 控除終了後に返済:住宅ローン控除のメリットを最大限に活かす
  • 金利優遇終了時に返済:金利上昇後の利息負担を避ける

これらの裏ワザは一括返済に有効ですが、どの方法が最適かは、金融機関のルールや手元の資金、税金の制度などを総合的に見て判断する必要があります。

もしご自身での判断に迷ったら、一人で悩まずに専門家であるFPに相談するのが最も確実な方法です。

正しい知識を身につけ、あなたのライフプランに合った賢い返済計画を立てましょう。

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