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40代でiDeCoのポートフォリオにおすすめはある?独身・夫婦・会社員・自営業などパターン別におすすめのiDeCoのポートフォリオを解説!ポートフォリオを考える場合のポイントやiDeCoのシミュレーション、40代からのiDeCoのメリット・デメリットも掲載!

監修者「谷川 昌平」

監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー

株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。
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この記事の目次

40代でのiDeCo、ポートフォリオはどうすればいい?

こんにちは。マネーキャリア編集部です。 


先日、40代の友人からこんな疑問を寄せられました。   

今までiDeCoの運用をほとんど定期預金にしていたんだけど、他の投資信託も考えた方が良いって知り合いに言われたんだよね。投資信託も買おうと思ってるんだけど、どんな風に選べば良いのかな…

ここでは、

  • 属性別のポートフォリオ
  • 投資スタイル別のポートフォリオ
  • メリットと注意点
など、40代向けのiDeCoのポートフォリオについて詳しく解説する記事になっています。
ぜひ最後までご覧ください。

マネーキャリアでは、お金に関する記事が数多くありますので興味のある方は合わせてご覧ください。

【40代向け】iDeCoのポートフォリオについて解説!


一口に40代と言っても、独身や既婚など状況は様々です。

一人ひとりに合ったポートフォリオを考えなければいけません。


ポートフォリオとは資産構成のことで、iDeCo等の金融商品の場合、「運用商品をどのように組み合わせるか」という意味で使われます。


ここでは、

  • 会社員(共働き夫婦)のポートフォリオ
  • 会社員(夫)+専業主婦のポートフォリオ
  • 独身会社員のポートフォリオ
  • 独身自営業のポートフォリオ
の4つのパターンに分けて解説します。

①会社員(共働き夫婦)のポートフォリオ

共働き夫婦は、最もリスクを取りやすいです。

お互い厚生年金に加入するため、夫婦ともに年収400万円で22歳から60歳まで勤めれば、将来もらえる年金は月額約30万円(15万円×2人分)になります。


総務省実施の「家計調査年報」では老後の平均生活費は月額約27万円となっていますので、共働きなら夫婦なら老後の生活を年金だけで賄える計算です。


そのため、iDeCoにより拠出する分については大きくリスクを取っても問題ありません。

企業型DC(企業型確定拠出年金)を利用している場合も、考え方はiDeCoと同様です。


ポートフォリオ一例

夫(安定成長型ポートフォリオ)

  • 国内株式:30%
  • 外国株式:20%
  • 国内債券:40%
  • 外国債券:10%
妻(成長型ポートフォリオ)
  • 国内株式:40%
  • 外国株式:30%
  • 国内債券:20%
  • 外国債券:10%
あくまで一例ですので、株式の割合を更に上げても良いです。

②会社員(夫)+専業主婦のポートフォリオ

会社員(夫)+専業主婦の場合は、共働きよりはリスクを控えめにした方が良いです。

将来もらえる年金は、①と同じ条件なら夫15万円+妻6万円で月額約21万円になります。


老後の平均生活費に対して6万円ほど足りません。

退職金など、iDeCo以外の備えが十分ならリスクを取っても良いですが、そうでない場合は債券の割合を高めて対応しましょう。


ポートフォリオ一例

夫(安定型ポートフォリオ)

  • 国内株式:20% 
  • 外国株式:10% 
  • 国内債券:55% 
  • 外国債券:15%

妻(安定成長型ポートフォリオ)

  • 国内株式:30% 
  • 外国株式:20% 
  • 国内債券:40% 
  • 外国債券:10%

③独身会社員のポートフォリオ

独身会社員は、共働き夫婦同様リスクを取りやすいです。

将来もらえる年金は、①と同じ条件で働き、一生独身と仮定して月額約15万円。


老後の平均生活費を一人あたりに直せば13.5万円で、年金だけで十分賄えます。

独身の場合は夫婦の話し合い等も要らないので、自分の好みでポートフォリオを組んでも良いです。


ポートフォリオ一例

リターン重視型ポートフォリオ

  • 国内株式:30% 
  • 外国株式:70%
安定成長型ポートフォリオ
  • 国内株式:30% 
  • 外国株式:20% 
  • 国内債券:40% 
  • 外国債券:10%
どれくらいリスクを取れるかによって、株式と債券の割合は調整しましょう。

④独身自営業のポートフォリオ

独身自営業の場合は、リスクを取れない事情もあり、またリスクを取らなければいけない事情もあります。


将来もらえる年金は、国民年金のみの月額6万円しかありません。

年金だけでは老後の生活費は賄えませんので、老後の資産形成が必須です。


一方で、年金が少ない中でiDeCoの運用に失敗すれば更に厳しい状況に追い込まれてしまいます。


株式と債券にバランス良く配分した上で、相場の急な変動にも対応できるようにしておきましょう。


ポートフォリオ一例

安定成長型ポートフォリオ
  • 国内株式:30% 
  • 外国株式:20% 
  • 国内債券:40% 
  • 外国債券:10%

安定して稼げる自営業なら、もう少しリスクを取っても良いと思います。

iDeCoのポートフォリオのタイプは?投資スタイル別に解説

今度は、iDeCoのポートフォリオを投資スタイル別に見ていきます。

  • 安全重視のポートフォリオ
  • バランス型のポートフォリオ
  • リターン重視のポートフォリオ
3つに分けて解説します。

①安全重視のポートフォリオ

安全重視のポートフォリオは、債券への投資を中心にしたものです。


リスクを取らないということは、変動の少ない商品をメインにした運用にしなければいけません。

為替リスクがなく、価格変動リスクが少ない円建ての債券をメインにするのが王道になります。


ただし、円建て債券だけの運用にしてしまうと年間リターンが1%程度しか見込めません。

安全を重視すればするほど期待リターンも減ってしまいます。

②バランス型のポートフォリオ

バランス型ポートフォリオは、債券・株式・REIT(不動産投資信託)等をバランス良く配分したものです。


一口にバランス型と言っても中身は異なり、例えば下記のように分かれています。

  • 安定型:債券50%、株式20%、REIT30%
  • 分散型:債券33%、株式33%、REIT33%
  • 成長型:債券10%、株式50%、REIT40%
成長型はほぼリターン重視、安定型は半分が債券なので安全重視に近いです。

自分で投資信託を3つ選んで設定すれば途中で配分を変えられますが、バランス型の投資信託を買ってしまうと、自由な配分変更はできなくなります。

③リターン重視のポートフォリオ

リターン重視のポートフォリオは、株式を中心に投資し、新興国や成長株も含めて投資していくものです。


中国やインドなどの新興国に特化した投資信託もあれば、成長株や割安株などの投資方針を決めた投資信託もあります。


いずれもアクティブ型投資信託と言われ、指数に従った運用を目指すインデックス型投資信託と比べて大きなリターンを狙うものです。


ただし、手数料(信託報酬)が年1~2%と高く変動も激しくなります。

定期的なポートフォリオの見直しが必要です。

40代でiDeCoのポートフォリオを考える場合のポイントは?


属性別や投資スタイル別にポートフォリオを紹介しましたが、「自分に合ったポートフォリオ」についてピンとこない人もいるでしょう。


ここでは、40代でiDeCoのポートフォリオを考える上で重要なポイントについて、

  • 退職金や公的年金の額
  • iDeCoで積み立てられる金額
  • 老後の不足額とiDeCoによる準備資金の比較
等を中心に解説します。

老後資金である退職金・公的年金の額についてチェック

昔より減らされているとは言っても、退職金や公的年金はまとまった老後資金の一つです。


「将来いくらもらえるのか」をチェックしましょう。


退職金は就業規則で確認できます。

公的年金は、年間のおおよその受給額であれば以下の計算式で出せます。

  • 国民年金=78万円×納付月数/480
  • 厚生年金=平均月収×0.005481×加入月数

会社員の場合は、国民年金+厚生年金が将来の年金受給額です。

ただし、年齢によっては上記の計算式より多い金額になりますので、あくまで目安としてください。

公的年金は「ねんきん定期便」でチェックできる

正確な年金受給額は、「ねんきん定期便」でチェックできます。


ねんきん定期便は、毎年誕生月に以下の情報が送られるはがきor封書です。

  • 35,45,59歳:全期間の年金記録情報
  • 上記以外:直近1年間の情報
50歳までは、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されますが、50歳以上は年金見込額が記載されるようになります。

これまで何気なく見ていた人も、今後はしっかり確認するようにしましょう。
将来の年金受給額が1円単位まで分かります。

iDeCoで積み立てられる資金をシミュレーションする

iDeCoによる積み立て金額も、ある程度の予測が必要です。

以下の順序でシミュレーションしてください。

  1. 毎月積み立てられる金額を決める
  2. 残りの年数を計算する
  3. 期待できる運用利回りに基づいて資産運用シミュレーションに入力する
期待できる運用利回りについては、下記を目安としましょう。
  • 株式中心の運用:5%
  • バランス型の運用:3%
  • 安定重視の運用:2%
ただし、相場による変動があるので毎年安定したリターンが得られるわけではありません。

積み立て初期に株価の上昇率が大きく、積み立て終期に株価が低迷すると、シミュレーションから外れた結果になる可能性が高く、過信は禁物です。

保守的にシミュレーションをしたい場合は、利回りを下げたり、積み立て分のみで計算してみましょう。

老後資金の不足額とiDeCoの準備資金を比較しよう

退職金+年金+iDeCoのシミュレーション結果の合計金額が、将来受け取れる老後資金になります。


このうち長生きしても永続して受け取れるのは年金のみで、退職金とiDeCoは退職後に資産運用しない限りは増えません。


iDeCoは運用により変動するので、まずは退職金+年金で老後資金がどれほど賄えるかを計算しましょう。


退職金は、平均寿命までの年数を逆算して月額に直すと分かりやすいです。

  • 男性:81.64歳-65歳=16.64年(199.68ヶ月)
  • 女性:87.74歳-65歳=22.74年(272.88ヶ月)
老後の生活費は、夫婦2人なら月27万円、独身なら月14~15万円を目安にしてください。

計算してどれほど老後資金を賄えるかで、iDeCoが果たす役割も変わります。
  • 年金だけで賄える:余剰資金
  • 年金+退職金で賄える:平均寿命以上に生きた場合、一部を老後資金に補填
  • 年金+退職金では足りない:老後資金として死ぬまで補填
老後資金として補填が必要な場合、ある程度リスクは抑えなければいけません。

どちらの金額が多いかでポートフォリオは決められる

老後資金と退職金+年金の金額、どちらが多いかを計算できれば、ある程度ポートフォリオは決められます。


年金だけで賄える人、年金+退職金で賄える人は、ある程度リスクをとった運用をしても全く問題ありません。

iDeCoはほぼ余剰資金であり、仮に補填が必要でも「あなたの寿命-平均寿命」にあたる月数分の、退職金で毎月賄っている金額があれば良いからです。

iDeCoは「成長型」や「リターン重視型」の運用になっていくでしょう。


一方、賄えない人はリスクに対して慎重に考える必要があります。

もちろん、ハイリスクな運用でうまくいけば老後資金問題を一挙に解決できますが、失敗すれば一気に苦しくなります。

不足金額が大きい場合は、iDeCoの半分は低リスクの円建て債券で運用するなどの工夫が必要です。

iDeCoは「安定成長型」や「安全重視型」の運用になっていきます。

40代のiDeCoの掛金・手数料・積立額をシミュレーション!


40代のiDeCoにかかる掛金・手数料・積立額をシミュレーションしてみましょう。

ここでは、以下のようなモデルケースを設けます。

  • 40歳から60歳まで20年間積み立て
  • 毎月1.2万円の掛金(会社員・公務員で最も上限が少ない場合を想定)
  • 運用利回りは5%(成長型)、3%(安定成長型)、1%(安全重視型)

下記証券会社のiDeCoを使った場合のシミュレーションを行っていきます。

  • 楽天証券
  • SBI証券(セレクトプラン)
  • マネックス証券
  • 松井証券
上記4社は、iDeCoの毎月の手数料は171円で一律です。
なお、掛金は変動しないものとします。

※具体的な投資信託を挙げますが、今後の運用リターンを保証するものではありません

①楽天証券のiDeCo

  • 掛金合計:288万円
  • 手数料合計:41,040円
  • 5%運用の場合:約493万円
  • 3%運用の場合:約393万円
  • 1%運用の場合:約318万円
SBI証券、マネックス証券、松井証券でも結果は同じですので、それぞれ運用利回りに近い投資信託を挙げます。

直近リターンで見れば5%よりはるかに高いリターンが表示されていますが、コロナショックに対する経済対策などが影響している数値です。
今後も約束されたリターンではありません。

楽天証券の場合、以下の投資信託がおすすめです。
  • 5%運用:たわらノーロード先進国株式、楽天・バンガード・ファンド
  • 3%運用:三井住友・DC日本リートインデックスファンド
  • 1%運用:たわらノーロード先進国債券50%+たわらノーロード国内債券50%
1%運用を目指す場合、国内債券のみでは超低金利のため厳しいです。必ず先進国債券と組み合わせて運用してください。

3%、5%運用の場合は、単一でも複数の投資信託を組み合わせても構いません。

②SBI証券・セレクトプランのiDeCo

SBI証券の場合、以下の投資信託がおすすめです。

  • 5%運用:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)/全世界株式(除く日本)
  • 3%運用:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
  • 1%運用:野村外国債券インデックスファンド50%+eMAXIS Slim国内債券インデックス50%

③マネックス証券のiDeCo

マネックス証券の場合、以下の投資信託がおすすめです。
  • 5%運用:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)/全世界株式(オールカントリー)
  • 3%運用:DCニッセイJ-REITインデックスファンドA
  • 1%運用:eMAXIS Slim先進国債券インデックス50%+三菱UFJ国内債券インデックスファンド50%

④松井証券のiDeCo

松井証券の場合、以下の投資信託がおすすめです。

  • 5%運用:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)/先進国株式インデックス
  • 3%運用:eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
  • 1%運用:eMAXIS Slim先進国債券インデックス50%+eMAXIS Slim国内債券インデックス50%

40代からでも遅くない!iDeCoに加入するメリットを解説


40代でiDeCoを始める話をすると、必ず以下のような批判をする人がいます。


「40代でiDeCoは遅い」「iDeCoはやめておけ」


全くそんなことありません!

iDeCoに加入するメリットについて、

  • iDeCoには節税効果があり運用益が0%でも利益が出る
  • 老後資金を40代からでも確実に積み立てることができる
  • 積み立て金額は月5000円からなので負担が重くない
3つに分けて解説します。

iDeCoには節税効果があり運用益が0%でも利益が出る

iDeCoには様々な節税効果を受けられます。

  • 掛金は全額所得控除
  • 運用益は非課税
  • 受取時も所得控除あり(退職所得控除or公的年金等控除)
掛金分は所得税がかかりませんし、退職時も2000万円以上の退職金を受け取る場合は課税も大きくなりますが、退職金が十分に見込めない人の場合はほとんど控除されます。

仮に運用益が0%だったとしても、所得控除分が実質上の利益です。

老後資金を40代からでも確実に積み立てることができる

iDeCoは20代~30代に始めた方が有利ではありますが、40代からでも十分老後資金を積み立てできます。


40歳でiDeCoを始め、毎月1万2000円を20年間積み立てれば、運用リターンによって以下の通りの金額になります。

  • 掛金合計:288万円
  • 5%運用の場合:約493万円 
  • 3%運用の場合:約393万円 
  • 1%運用の場合:約318万円
5%運用で500万円前後と、老後資金として十分ではないかもしれませんが、全く備えないよりは遥かに良い結果です。

掛金を増やせば金額は増えますので、自営業者なら掛金次第で40代からでも老後資金を1000万円以上作るのは十分可能です。

積み立て金額は月5000円からなので負担が重くない

積み立てられる金額が1万円未満でもiDeCoの利用価値はあります。


iDeCoの最低積み立て金額は月5000円。

仮に今貯金が全くできない家庭でも、高いスマホ代を格安SIMにすれば簡単に捻出できる金額です。


少ない負担で老後資金の備えができるのは、iDeCoならではのメリットです。

40代からiDeCoに加入する注意点やデメリットも紹介


とはいえ、iDeCoは20代、30代の方が恩恵が大きいのも事実です。

40代からiDeCoに加入する際の注意点やデメリットについて、

  • 節約をしてiDeCoの掛金上限まで資金を確保するのがいい
  • iDeCoと他の資産運用のバランスを考えることも大切
  • 40代ならiDeCoの損失確定・利益確定は慎重に行う
  • iDeCoは60代までは引き出せないが途中解約はおすすめしない
4つに分けて解説します。

節約をしてiDeCoの掛金上限まで資金を確保するのがいい

40代は、積み立てられる期間が短いです。

そのため、可能な限り掛金を増やさないと老後資金が足りません。


節約をして、最低限iDeCoの掛金上限分までの資金は毎月コンスタントに確保しましょう。


簡単にできて効果の大きい節約は、下記3つです。

  • 通信費(格安SIMへの変更)
  • 保険(必要最低限にする)
  • 車(都会なら思い切って売る/田舎なら買い替え頻度を減らす)
この3つだけでも、毎月1~2万円は捻出できます。
会社員の場合の掛金の上限は最大2.3万円ですので、節約だけで上限分の掛金を出せます。

iDeCoと他の資産運用のバランスを考えることも大切

40代でiDeCoを始めた場合、iDeCoだけで1000万円に到達することは自営業者以外は難しいです。


そのため、他の資産とのバランスも意識してiDeCoの運用効果を最大化しましょう。

40代からのiDeCoであれば、わざわざiDeCoで定期預金を組む必要はありません。


どうしても減らしたくない資金なら、iDeCo以外で定期預金を組めば十分だからです。

代わりに、iDeCoではリスク資産の割合を増やしましょう。


リスク資産の割合を増やすことで、運用利回り次第では会社員でも1000万円近い資金になることもあります。

40代ならiDeCoの損失確定・利益確定は慎重に行う

40代に限った話ではありませんが、iDeCoの損失確定・利益確定は慎重に行ってください。


多少手数料(信託報酬)が高い投資信託を選んでしまったとしても、同じような投資信託なら、変に売ったり買ったりするよりは持ったままの方がリターンが高いです。


特に損失確定は極力やらない方が良いでしょう。

40代以降で損失確定をすると、残りの運用期間で取り返すのが難しくなってしまいます。

iDeCoは60代までは引き出せないが途中解約はおすすめしない

途中で運用をやめたりするのも、40代以降に始める人は避けるべきです。

20代なら様々な要因でお金が必要になり、掛金の拠出が難しい場合があるのは仕方ありません。


ただ、40代以降ならほとんど起きないはずです。

何としても最低限の拠出額は維持し、運用を続けましょう。


iDeCoは一部の例外を除いて途中解約はできません。

仮に途中解約できる条件にあてはまったとしても、途中解約はおすすめしません。


掛金の拠出をやめることはできますが、その際も最低月66円の手数料が発生します。

かなりもったいないので、やはり毎月の拠出額は死守すべきです。

参考:つみたてNISAとiDeCoを併用する場合のポートフォリオは?


老後の資産形成は、iDeCoだけではなくつみたてNISAも有効です。

iDeCoだけでは物足りない余裕のある人に限られた話になりますが、つみたてNISAと併用する場合もポートフォリオの検討が重要です。


つみたてNISA年間40万円×20年間の800万円まで投資信託の積み立てが可能で、運用益が非課税になります。所得控除などはありませんので、リターン重視の運用と相性が良いです。


子供がいる場合は、ジュニアNISAも有効です。

年間80万円×5年間の400万円まで運用が可能で、つみたてNISAと同様に運用益が非課税になります。


教育資金の積み立てが必要なら、ジュニアNISAとの併用もおすすめです。

利益が出せれば、ほとんど利益の出ない学資保険よりはるかに有効な運用になるでしょう。


iDeCoと異なり、つみたてNISAやジュニアNISAは極力リターン重視で運用しましょう。

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
などの、株式で運用するインデックスファンドがおすすめです。

まとめ:40代でのiDeCoのポートフォリオについて

40代でのiDeCoのポートフォリオについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


本記事では、

  • ポートフォリオの意味や考え方
  • iDeCoのシミュレーション
  • 40代でiDeCoに加入するメリット・注意点
  • つみたてNISAやジュニアNISAについて
など、40代以降でiDeCo等の資産運用を考える人向けに解説しました。

iDeCoは40代からでも十分効果がありますし、運用以外に所得税の控除も受けられます。
掛金を安定して拠出できる人はメリットが大きいので、「もう遅い!」などと思わずに今すぐにでも始めてみてください。

20年後に、やってよかったなと思える日が来ますよ。