「iDeCo初心者で何から始めて良いのか分からない」「イデコを知るためにまずは本を読んで勉強したい」このような悩みを抱える人は多いでしょう。そこで本記事でiDeCo初心者が知りたい商品選びの基礎知識とおすすめの本10選解説します。ぜひ最後までご覧ください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
>> 谷川 昌平の詳細な経歴を見る
この記事の目次
- iDeCo(イデコ)初心者におすすめの本は?
- iDeCo初心者が本を読む前に知っておくべき商品選び方の基礎知識
- iDeCo掛け金の運用商品は自分で選ぶ
- iDeCoは元本確保型商品と投資信託から選ぶ
- iDeCoはリスク許容度を知ったうえで資産配分する
- iDeCo初心者にも分かりやすいおすすめの本10選!
- ①一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門 単行本(竹川美奈子著)
- ②ど素人が始めるiDeCo(個人型確定拠出年金)の本(山中伸枝著)
- ③個人型確定拠出年金iDeCoで選ぶべきこの7本!(中野晴啓著)
- ④図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書 単行本(大江加代著)
- ⑤いちばんわかりやすい 60歳で2000万もらうiDeCo年金のはじめ方(梶田洋平著)
- ⑥知らなきゃもったいない確定拠出年金 2019~2020年版: D検2・3級対応公式テキスト(一般社団法人確定拠出年金推進協会 )
- ⑦はじめての確定拠出年金 (田村正之)
- ⑧【完全ガイドシリーズ241】確定拠出年金完全ガイド (100%ムックシリーズ)
- ⑨ズボラな人のための確定拠出年金入門 (井戸三枝)
- ⑩シンプルにわかる確定拠出年金 (山崎元)
- 資産運用について迷ったらお金のプロに相談すべき理由
- まとめ:iDeCo初心者におすすめの本
iDeCo(イデコ)初心者におすすめの本は?
こんにちは!マネーキャリア編集部です。
先日、このようなご相談をいただきました。
確かに、iDeCo(個人型確定拠出年金)についての制度概要がよくわからず、難しくて何をすればいいのかわからないというお悩みをお持ちの方は多いと思います。
しかし、金融庁が発表した「老後2,000万円不足問題」が話題になったように、普通に生活しているだけでは老後の資金が足りなくなることが予測されています。
その際にはiDeCoなど、老後の資産形成をできる金融商品を利用することが重要です。
しかし、インターネットに書いてある情報だけでは断片的で、iDeCoについて1から
知りたいという人のニーズを満たせていないこともあります。
そこで、iDeCoについて詳しく知りたいという方は、iDeCoについて書かれている本を読んでみることがおすすめです。
今回の記事では、iDeCoを勉強するのにオススメの本について、解説していきます。
iDeCo初心者が本を読む前に知っておくべき商品選び方の基礎知識
iDeCo初心者の方がいきなり本を読んで勉強しようと思っても、商品をうまく選べなかったりします。
iDeCoの商品選びに関する基礎知識については、次の通りです。
- iDeCoの掛け金の運用商品は自分で選ぶ
- iDeCoは元本確保型商品と投資信託から選ぶ
- iDeCoはリスク許容度を知ったうえで資産配分する
iDeCo掛け金の運用商品は自分で選ぶ
iDeCoという商品は、ただ毎月掛け金を積み立てていくものではなく、自分で運用する商品を選んで、最後まで運用していく必要があります。
したがって、運用する商品の選び方によっては将来受け取れる年金額に差が出る可能性が高いです。
iDeCoの本を探す場合には、運用商品の選び方についてや、オススメのファンドを具体的に記載されているものを選ぶことで、iDeCoを始めやすくなるでしょう。
iDeCoは元本確保型商品と投資信託から選ぶ
iDeCoで運用できる商品には、「元本確定型商品」と「投資信託」の2種類があります。
元本確定型商品というのは、定期預金や国債など、つみたてた掛け金が減らないという商品です。
損失が全くないため安全ではありますが、得られる利回りが低いため、iDeCoの節税メリットを活かせないというデメリットがあります。
一方で、「投資信託」とは、資産運用のプロに投資してもらうという商品です。
投資信託の商品によって、運用先や運用の手法が異なるため、自分が希望する商品を選択して運用する必要があります。
投資信託の場合、運用結果によっては損失が発生する可能性も考えられますが、運用が好調だと得られる利益も多いです。
iDeCoはリスク許容度を知ったうえで資産配分する
iDeCoの商品の選び方で重要なのが、自分の「リスク許容度」です。
得られる利益が高い商品ほど、損失の可能性もあるハイリスクハイリターンな商品になります。
そのため、自分の資産がどの程度の損失に耐えられるかを考えることで適切な商品を選ぶことが可能です。
したがって、iDeCoの本に記載されている商品の中でも自分のリスク許容度に合わせた商品を選ぶことが重要でしょう。
iDeCo初心者にも分かりやすいおすすめの本10選!
iDeCoに興味があるという方は、実際に本を読みながら運用を始めてみましょう。
ここからは、iDeCo初心者が読むべきな、オススメの本について以下の10冊を紹介していきます。
- 一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門 単行本
- ど素人が始めるiDeCo(個人型確定拠出年金)の本
- 個人型確定拠出年金iDeCoで選ぶべきこの7本!
- 図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書 単行本
- いちばんわかりやすい 60歳で2000万もらうiDeCo年金のはじめ方
- 知らなきゃもったいない確定拠出年金 2019~2020年版: D検2・3級対応公式テキスト
- はじめての確定拠出年金
- 【完全ガイドシリーズ241】確定拠出年金完全ガイド
- ズボラな人のための確定拠出年金入門
- シンプルにわかる確定拠出年金
オススメのポイントや本の概要について紹介しているので、気になった方はぜひ購入してみてくださいね。
①一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門 単行本(竹川美奈子著)
一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門 単行本は、iDeCoを全く知らない方でも理解できるように解説されている本です。
iDeCoの節税の仕組みを国民全員にしてもらい、お得に年金増やして欲しいという思いから、iDeCoの基本的な情報について以下のことを解説しています。
- iDeCoの仕組み
- iDeCoの手続き方法
- iDeCoの買い方
- どこで、何を買うべきか?
- iDeCoで積み立てた年金の受け取り方
②ど素人が始めるiDeCo(個人型確定拠出年金)の本(山中伸枝著)
ど素人が始めるiDeCo(個人型確定拠出年金)の本は、「申請書類の書き方がわからない」「制度全体の仕組みが複雑すぎる」というような悩みを簡単に解決できるように詳しく説明している本です。
具体的には、iDeCoについて次のような構成に沿って解説されています。
- iDeCo(確定拠出年金)とは何か
- iDeCoが老後資産の形成におすすめな理由
- どこの金融機関でiDeCoの申し込みをすべきか
- iDeCoの書類の書き方・申し込み方法
- 掛金の運用に対する基礎知識
- 運用商品の選び方
- 加入に迷った場合、どうすれば良いか
- ケース別のiDeCo活用方法
③個人型確定拠出年金iDeCoで選ぶべきこの7本!(中野晴啓著)
個人型確定拠出年金iDeCoで選ぶべきこの7本!は、iDeCoの商品のおすすめについて、7つの銘柄を紹介している本です。
iDeCoの入門的な知識というよりは、「運用」というテーマを重点的に解説しています。
分散投資や複利の効果、元本確保型商品の意外な罠など、資産運用に関する知識がたくさん詰まっている本になっているため、資産運用が初めての方にもおすすめできます。
個人型確定拠出年金iDeCoで選ぶべきこの7本!の最大のメリットは、iDeCoで運用するべき具体的なファンド名が明確に記載されている点です。
選び方やどういう商品がおすすめか書かれている本はたくさんありますが、選び方がわかったところで商品を選べるとは限りません。
本書では、具体的なファンドを7つ紹介しながら、オススメのポイントやファンドの選び方をしっかりと解説しているため、具体的な運用先を知りたい人に最適です。
また、著者の中野晴啓氏は、投資信託会社の社長を務めている人物であるため、投資や運用に対する明確なビジョンを持っているのもメリットとして挙げられます。
④図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書 単行本(大江加代著)
図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書 単行本は、iDeCoを全く知らない人向けにわかりやすく解説している本です。
具体的には、次のような構成に基づいて記載されています。
- iDeCoの3つのメリット
- iDeCoの加入の手順
- 加入後の運用の仕方
- 将来年金として受け取る場合のポイント
iDeCoを運用するメリットやイデコの魅力について余すことなく紹介しているため、iDeCoについて不安がある人におすすめしたい本です。
また、最大のメリットとしては図解でわかりやすく解説されているという点です。
iDeCoの本を検討している方の中でも、文字ばっかりだと読みにくいという方や、初心者向けにわかりやすく解説している本を読みたいという方は多いのではないでしょうか。
本書では、文字だけではなく、図を利用して仕組みについて説明しているため、文字だけのものよりも理解しやすくなっています。
また、著者の大江加代氏は制度開始時より確定拠出年金に携わってきた方なので、ここだけの情報も知ることができます。
⑤いちばんわかりやすい 60歳で2000万もらうiDeCo年金のはじめ方(梶田洋平著)
いちばんわかりやすい 60歳で2000万もらうiDeCo年金のはじめ方は、老後2,000万円不足問題をテーマにiDeCoを利用して賢く貯める方法について解説している本です。
iDeCoの節税の仕組み、住民税や所得税についてなど税金面と、将来の老後資産を賢く貯めるための方法の運用面を重点的に解説しており、老後資産形成のための1冊となっています。
本書のメリットは、会話形式で進んでいくため、わかりやすい構成になっているという点です。
また、難しい言葉や専門用語をなるべく使用せずに、誰でも理解できるような言葉で説明されているため、資産運用の経験がない人にもわかりやすく書かれています。
例えを利用したり図を用いた説明も各所で使われているため、何の知識がなくても問題ありません。
また、新社会人などの資産運用を全く考えていない人が読むことで、将来の資産形成について考えられるようになるため非常におすすめです。
⑥知らなきゃもったいない確定拠出年金 2019~2020年版: D検2・3級対応公式テキスト(一般社団法人確定拠出年金推進協会 )
知らなきゃもったいない確定拠出年金 2019~2020年版: D検2・3級対応公式テキストは、一般社団法人確定拠出年金推進協会(通称DeCoPA)が運営する、「DC検定(D検)」の公式テキストにも指定されているiDeCoの入門書です。
iDeCoについて知らない人にもわかりやすく、次のような構成で記載されています。
- iDeCoの制度の概要
- iDeCoの加入者が急増している理由
- iDeCo運用のメリット
- iDeCoの具体的な運用の方法
⑦はじめての確定拠出年金 (田村正之)
はじめての確定拠出年金はiDeCoという言葉を知らない人でも理解しやすいように制度の概要を1からわかりやすく説明している本です。
iDeCo制度の細かい点にまでフォーカスされており、次のような構成で記載されています。
- 確定拠出年金がおすすめの理由
- 確定拠出年金の税制の秘密
- 金融機関の選び方、選び方によるメリット
- 資産運用の方法
- 受給時のポイント
- 企業型確定拠出年金の活用方法
- 確定拠出年金の今後の課題について
また、新書版でしっかりと記載されており、より詳細にiDeCoを知りたい方向けに記載されています。
新書なのでサイズが小さく持ち運びがしやすいというメリットがあり、家以外でも読みたい、学びたいという方におすすめできます。
実際のおすすめファンドなどについては記載されていないため、制度の概要やiDeCoそのものについて知りたいという方向けです。
⑧【完全ガイドシリーズ241】確定拠出年金完全ガイド (100%ムックシリーズ)
【完全ガイドシリーズ241】確定拠出年金完全ガイド (100%ムックシリーズ)は、晋遊舎が発行するiDeCoを活用するためのガイドブックです。
iDeCo初心者が運用に対する疑問を解決するために、以下の内容の構成となっています。
- iDeCoの節税(所得税&住民税の軽減)
- 老後の貯蓄のメリット
- 2019年iDeCoのおすすめファンドランキング
- iDeCoとつみたてNISAの比較(どっちがお得?)
- iDeCoのような長期投資におすすめしない銘柄の5タイプ
- 老後のお金に関する様々な悩み(相続、介護、医療費など)
⑨ズボラな人のための確定拠出年金入門 (井戸三枝)
ズボラな人のための確定拠出年金入門は、確定給付年金に関する知識だけでなく、お金の管理が面倒だと感じている人にオススメの1冊となっています。
ページ数が160ページと非常に読みやすく、要点に絞って記載されているのが特徴です。
したがって、お金の管理が面倒という人だけでなく、そもそも本を読むのが苦手な方やiDeCoに関する勉強をするのが面倒という方でも読みやすくなっています。
さらに、巻末付録の働き方別ポートフォリオ集が、他の本にはない特徴です。
ポートフォリオを参考にするだけでなく「自分の働き方は、確かにリスクの程度でいうとどの程度なのか」を確認できるため、自分ならではポートフォリオの組み方ができます。
iDeCoに関する入門書という色合いが強く、イデコを始めようか悩んでいる方にオススメの1冊です。
⑩シンプルにわかる確定拠出年金 (山崎元)
シンプルにわかる確定拠出年金は、経済評論家で楽天証券経済研究所客員研究員である山崎元氏が執筆している著書です。
資産運用、日本経済を専門家としている著者が確定拠出年金の概要からメリット、どのような運用商品を選べば良いかを解説してくれます。
企業型・個人型の移管手続等の地味なところまで、よく網羅されているため、細かい手続き方法について知りたいという方にもおすすめです。
また、アクティブファンドや外貨預金など、iDeCo以外の運用商品についても触れており、なぜ他の商品はおすすめできないのか、なぜiDeCoがおすすめなのかについて、シンプルに記載されています。
確定申告だけでなく、資産運用の入門書類としても面白く、これから投資などを始めて自分の資産を形成したいと考えている方がぜひ読むべき1冊です。
資産運用について迷ったらお金のプロに相談すべき理由
iDeCoについて、資産運用をどうすれば良いか迷っている人は、マネーキャリアの無料FPサービスを利用することがおすすめです。
お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)が、iDeCoに関する知識や資産運用のポイントについて、わかりやすく教えてくれます。
マネーキャリアの無料FP相談サービスでは、iDeCoだけでなく。保険の悩みやお金に関する悩みをすべて解決できます。
相談は何度でも無料で、手軽に予約、申し込みができるため、気になる方は是非利用してみましょう。
まとめ:iDeCo初心者におすすめの本
今回は、iDeCo初心者におすすめの本について解説しました。
今回の記事のポイントは、
- iDeCoの本を選ぶ前に商品について基礎知識をつけておく
- iDeCoは自分で商品を選び、運用しなければいけないため、商品選びが重要
- iDeCoの商品には、元本確定型、投資信託の2種類に分けられる
- 本に記載されている商品を鵜呑みにするのではなく、自分のリスク許容度に合わせて選ぶ
- iDeCoや資産運用について悩んだらFPのプロであるマネーキャリアに相談するのがおすすめ
でした。
iDeCoを理解するためには、本を読むのが効率的です。
将来の資産を増やすためにも、iDeCoについてしっかりと勉強して、正しいマネープランを形成しておきましょう。
マネーキャリアでは、他にも読んでおきたいiDeCoに関する記事が多数掲載されているため、是非目を通してくださいね。