メルカリやラクマなどフリマアプリを利用する人は増加しています。簡単に売買ができる反面、トラブルが起こりやすいです。ここでは、フリマアプリで実際に起こったトラブルの事例を紹介します。トラブルを防ぐための対策やトラブルが起こってしまった時の対処法も解説します。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
- フリマアプリではどんなトラブルが起こる?
- フリマアプリのトラブルは出品者・購入者どちらにも起こる!事例を紹介
- 購入者に発生したフリマアプリでのトラブル事例を紹介
- 出品者に発生したフリマアプリでのトラブル事例を紹介
- フリマアプリでトラブルが起こる前にできる対策を解説!
- ①利用規約をしっかり読んで違反行為をしない
- ②取引相手のプロフィール・評価を確認する
- ③配達の記録が残る方法で配送する
- ④わからない点は購入前に質問する
- ⑤フリマアプリは自己責任だという認識をもつ
- ⑥未成年者は保護者との相談の上使う
- ⑦ブロック機能を使う
- フリマアプリでトラブルが発生しがちな商品3選【売買に気をつけよう】
- ①ブランド品
- ②酒・タバコなどの年齢制限のある商品
- ③ルールに違反した商品
- 【もしもトラブルが起きてしまったら】対処法を解説
- ①まずは当事者間で話し合いを
- ②解決しなければ運営事業者に連絡する
- ③消費者センターや国民生活センターに相談する
- フリマアプリでトラブルにあった体験談【出品者・購入者それぞれ紹介】
- まとめ:フリマアプリは慎重に使ってトラブルを防ごう
フリマアプリではどんなトラブルが起こる?
こんにちは、マネーキャリア編集長の谷川です。
先日、友人からこんな話を聞きました。
ここ数年でフリマアプリの利用者は増加していて、それに伴いトラブルの相談事例が非常に増えています。
「どういうことに気をつければフリマアプリでトラブルに巻き込まれずに済むのか」
フリマアプリは個人間の取引となるため、提供事業者側に相談しても解決が難しい場合も多くあります。
今回は、フリマアプリを利用する上で、トラブルに巻き込まれないために相談事例や対策を解説していきます。
出品者、購入者、どちらの立場の方にも有益な情報になりますので役立てていただけると幸いです。 ぜひ最後までお読みください。
フリマアプリのトラブルは出品者・購入者どちらにも起こる!事例を紹介
フリマアプリのトラブルは利用者全員に降りかかる可能性があります。
フリマアプリでは必ず出品者か購入者のいずれかになります。
これからそれぞれの立場でよくあるトラブルを紹介していきます。
両方の立場での事例を把握しておくことで、相手側の気持ちがわかるようになります。
相手側の気持ちを知ることで、どこに気を付ければ良いのかがわかりますし、トラブルが起きてしまった時も相手に配慮出来るようになります。
購入者に発生したフリマアプリでのトラブル事例を紹介
ルールに反する支払い方法を求められた
出品者の都合で支払い方法の変更を求められる事例です。
プリペイドカードの購入を求められたり、出品者の口座へ直接振込を求められたりする場合です。
なんだかんだ理由をつけて誘導してきますが、明らかに規約違反に当たる行為ですので、絶対に応じてはいけません。
入金の確認をされた後にキャンセルされたら商品は届きません。
出品者に発生したフリマアプリでのトラブル事例を紹介
発送後にキャンセルするよう言われた
発送したものと異なるものを見せて返品するよう言ってきた
フリマアプリでトラブルが起こる前にできる対策を解説!
①利用規約をしっかり読んで違反行為をしない
運営側は利用者が気持ちよく取引できるように規約を作っています。
利用者はサービスを利用する以上規約を守る必要があります。
フリマアプリの規約というのは利用者が知らずに法律を破る行為をしないようにするためのものでもあります。
実際にトラブルの多くは規約違反によるものです。
改めて読んでみると今まで違反じゃないと思っていた事が違反である場合もありますので確認しましょう。
相手が違反行為をしていた場合は、規約を教えてあげる、関わらない、運営に連絡するなどの対応をしましょう。
利用者のマナーが悪くなればルールはどんどん厳しくなり使いづらくなっていきます。
一人一人がルールを守るように心がけられると良いですね。
②取引相手のプロフィール・評価を確認する
取引相手のプロフィールを見た時に、何も書かれていない状態だったとしたらあなたはどう思いますか?
初心者なのかな?めんどくさがり屋さんなのかな?コミュニケーション取れるのかな?などネガティブな印象の方が強いと思います。
プロフィールは安心できる取引相手なのかを判断材料になりますし、評価の数やコメント内容などもその人の判断材料になります。
また、自分のプロフィールを見直してみて文面や言葉遣いなどが相手が安心できるような内容になっているかどうかをチェックしてみてください。
書き方などがよくわからない方は取引数が多く、評価が高い利用者を参考にしてみると良いでしょう。
③配達の記録が残る方法で配送する
フリマアプリには普通郵便を始め、様々な配送方法が用意されています。
どの方法で配送するかは出品者の自由となっていますが、普通郵便ではなく出来るだけ追跡出来る方法で配送した方が良いでしょう。
配送した記録、配送途中の情報、配送完了の記録などが残るので、トラブルになりにくいです。
またトラブルが起こってしまった時にもこの記録や情報が証拠になるので、当事者間のやりとりでも解決に至りやすいです。
どの配送方法が追跡できるのかはフリマアプリのヘルプなどに記載がありますのでそちらを参考にしてください。
④わからない点は購入前に質問する
出品者、購入者ともに一般の人ですから、情報の記載漏れや写真の質などは人それぞれです。
写真に写っていないところに傷がないか?いつ入手したものなのか?入手した経緯は?
問題点や確かめておきたいところがある場合は遠慮なく質問しましょう。
誠実な方であれば答えてくれると思いますし、受け答え自体がその人はどういう人なのかという判断材料にもなります。
逆の立場で相手に質問された場合は丁寧に返信しましょう。
質問されることで気づけることもあります。
⑤フリマアプリは自己責任だという認識をもつ
フリマアプリでは個人間のやりとりですので、全ての取引はお互いに自己責任です。
運営は取引場所を提供しているだけで、購入者は出品者を選ぶことが出来ますし、出品者は購入者を選ぶことが出来ます。
このことを念頭に置きつつ、相手に過度な期待をしないようにしましょう。
こちらが誠実な対応をしたとしても、相手もそうしてくれるとは限りませんが、誠実な対応を心がけましょう。
やりとりなどは記録が残りますし、トラブルになった時にプラス材料になります。
もちろん悪意があるような行為をされたり見かけた場合は取引を中止したり、運営に相談などして対処しましょう。
⑥未成年者は保護者との相談の上使う
⑦ブロック機能を使う
フリマアプリには、関わりを持ちたくない利用者をブロックをする機能があります。
評価を見て判断したり、嫌な思いをさせられたりと理由は様々あると思いますが、そういう利用者とは関わらないのが一番です。
暴言を吐く、誹謗中傷された、裁判を起こすと脅してきた等の悪質な行為はいくつも報告されています。
ブロック機能を利用することで、未然に防げるトラブルがあるということも覚えておきましょう。
あなた自身もブロックされないように気をつける必要があります。
ブロックされてしまって欲しいものが手に入らないなんてことが起きると悲しいですよね。
フリマアプリでトラブルが発生しがちな商品3選【売買に気をつけよう】
取り扱われている商品の中には、トラブルが発生しやすい商品というものがあります。
その商品の取引を避けることによって、トラブルに巻き込まれないようにするのも大事なことです。
どうしても売買する場合は、これから紹介する注意すべき点に気をつけて取引するようにしましょう。
フリマアプリをテーマにした失敗談ブログなども数多くありますのでよかったら参考にしてみてください。
それではトラブルが発生しやすい3つの商品の特徴を紹介していきます。
①ブランド品
ブランド品は、本物か、偽物かという問題が必ずついてまわります。
お店であれば証明書があったり、ある程度目利きされているし、返品もしやすいので安心できます。
フリマアプリの場合は購入者にとっては商品を直接手に取って見れるわけでもないですし、出品者自身も偽物と気づかずに本物として出品している場合もあります。
偽物とわかっていながら本物として出品するのは違法です。
出品者としても、本物を出品しているのに購入者が信じてくれないなどのトラブルが想定できます。
ブランド品は
- 真偽の判断が難しい点
- 実物が見れないので、キズやシミなどの質感が判断しにくい点
- 金額が高額の場合が多いのでクレームに繋がりやすい点
出品する場合は、証明書を用意する、細かいところまで写真を撮る、購入時期や使用頻度など利用していた状況などを細かく説明欄に記載するなどして対策しましょう。
購入する場合は、写真や説明欄を参考に足りない部分は質問をして真偽と状態をチェックしましょう。
②酒・タバコなどの年齢制限のある商品
年齢制限のある商品を出品する場合は、未成年でも購入出来てしまうということを必ず理解してください。
出品者の場合は、やりとりの際に不審な点はないか、年齢を確認できそうな情報がないかなど細心の注意を払ってください。
この取引がきっかけで購入者が警察に捕まり、入手経路を特定されてしまうと出品者も罪に問われる可能性が出てきます。
お酒の場合、継続的に出品していると営業とみなされ法律違反に問われる可能性もあります。
購入者の場合、保護者の方はお子様が自由に取引できないようにするなどの対策を取りましょう。
フリマアプリを利用して年齢制限のある商品が買えてしまうことを理解し、良識のある大人として子供をトラブルから守りましょう。
③ルールに違反した商品
フリマアプリの利用規約には違反商品が明示されています。
それらに該当する商品は出品されている時点で違反なのですが、上手く隠していたり代替品を用意していたりと巧妙な手口で出品されていたりします。
違反商品に気づくためには、購入者も規約違反になる商品や行為を知っておく必要があります。
違反商品を売買してトラブルが発生した場合、当然運営は助けてくれないので自分で気をつけるしかありません。
チケットや化粧品の中にも違反になるものがあります。
知らずに売れるからといって出品すると、アカウント停止などの大きなリスクを背負うことになりますので気をつけてください。
チケットや化粧品が全て違反ということではありませんので、詳しくはご利用のフリマアプリの規約をお読みください。
【もしもトラブルが起きてしまったら】対処法を解説
ここまでで、トラブルに巻き込まれないようにするにはどうしたら良いのか。
ということを中心に解説してきましたが、ここではトラブルが起きてしまった時の対処法を解説していきます。
日本には事業者から消費者を守るための法律や仕組みがきちんと整備されています。
しかしフリマアプリでは事業者と消費者の関係が成り立たず、適用されない場合も多くあります。
相談件数の増加に伴い、相談窓口を設ける弁護士の方も増えていますので相談先として知っておきましょう。
正しい対処法を身につけて、トラブルが発生した時に慌てず対処しましょう。
①まずは当事者間で話し合いを
トラブルが起きた場合、まずは当事者間で話し合いをしましょう。
相手の単なる間違いや、勘違いだったということも考えられます。
まずはメッセージで相手に伝えてみましょう。
トラブル後は気が立っていることも多く、言葉が乱れがちです。
落ち着いてやりとりすることを心がけてください。
そのやりとりが残ることで、のちに運営に相談する場合もスムーズに話が進みます。
②解決しなければ運営事業者に連絡する
当事者間で話し合っても解決しない場合は運営に連絡しましょう。
運営は当事者間でどのようなやりとりが行われていたのかをチェックして対応してくれます。
対応までに数日かかる場合がありますが、各事業者ともしっかり対応してくれます。
トラブルが起きたときは冷静になることも難しいので、余計にパニックにならないためにも運営への問い合わせ方法などはあらかじめ把握しておくと良いでしょう。
③消費者センターや国民生活センターに相談する
運営に相談しても解決に至らない場合、消費者センターや国民生活センターに相談する方法もあります。
解決に至る至らないはケースバイケースですが、運営側に問題点があった場合などは、センターから運営に改善の要望などを提出してサービスが改善されることもあります。
いずれにせよ悪質なユーザーを放っていてもお互いに良いことがありませんので、一つの手段として覚えておいてください。
相手側に、「訴えてやる!」「裁判起こしてやる!」のようなことを言われて脅されたとしてもあなたが規約を守っている、誠実に対応しているのであれば、必要以上に恐れることはありません。
フリマアプリでトラブルにあった体験談【出品者・購入者それぞれ紹介】
20代女性
ブランド品が偽物だった…
40代男性
未使用品を送ったのに
未使用品の家電をフリマアプリで売ったところ、購入してくれる方が見つかったので傷がつかないように丁寧に梱包して発送しました。しかしその後、購入者から「商品が使用済みで汚れがあったため返品したい」と言われました。写真が送られてきましたが、明らかに私が送った商品とは異なる画像でした。泣く泣く返品の手続きを行いました。
まとめ:フリマアプリは慎重に使ってトラブルを防ごう
フリマアプリを使う時に、トラブルに巻き込まれないようにするにはどうすれば良いのか、またトラブルに巻き込まれてしまった時はどうすれば良いのか。
について詳しく解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- トラブルが起きる前の対策がとても大事。
- トラブルが起きやすい商品があることを知り、出来るだけ避ける。
- トラブルが起きた時は冷静に対処できるように前もって準備しておく。
フリマアプリは、不用品を売る、欲しい商品が安く手に入るといったとても魅力的なサービスです。
利用者が一般の人だということを理解して、トラブルに巻き込まれないように対策をし、利用規約を守って利用しましょう。
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ブランド品のバッグをフリマアプリで注文したところ、生地やロゴが明らかに偽物でした。出品者に連絡しましたが、「本物です」という回答の一点張りでした。なんでフリマアプリで買ってしまったんだろうと後悔しています。