冬はエアコンやお風呂など、光熱費の使用量が増えている家庭が多いのではないでしょうか。春からは更なる値上げも話題となっています。今回の記事では、政府が発表した光熱費負担軽減策と、電気代とガス代の節約方法について紹介していますので、最後までご覧ください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
電気代・ガス代の値上げが止まらない
2022年から日用品や食品などの物価高騰に加え、光熱費の高騰が続いています。
特に、冬になると使用量が増える光熱費は多くの人にとって悩みの種となっているでしょう。
2パターンに分けて以前と2023年1月の光熱費の違いを見てみましょう。
- 東京都千代田区の6人家族(都市ガス)
2022年12月 | 2023年1月 | |
---|---|---|
使用量 | 176㎥ | 256㎥ |
請求額 | 29,868円 | 55,602円 |
使用量が増えているとはいえ、1か月で光熱費が25,734円(約1.8倍)高騰していることがわかります。
- 千葉県船橋市の一人暮らし(プロパンガス)
2022年1月 | 2023年1月 | |
---|---|---|
使用量 | 不明 | 22㎥ |
請求額 | 6,129円 | 15,474円 |
こちらは使用量の比較ができませんが、1年で光熱費が9,345円(約2.5倍)高騰していることがわかります。
ファミリー世帯でも一人暮らしでも、光熱費が高騰することで毎月の支出が増えることになります。
日用品や食費に加えて光熱費も高騰しているため、家計には大打撃となっているでしょう。
この光熱費の高騰に対して政府は光熱費の負担を軽減する政策を発表しましたので、次の章で紹介します。
政府の光熱費負担軽減策とは?
光熱費の高騰が続く中で、政府は企業と一般家庭の光熱費負担軽減策を実施することを発表しました。
今後も光熱費の高騰が続くと予想されている中で、家計の負担が増えることで経済への悪影響を防ぐことがこの政策の目的です。
光熱費負担軽減政策の概要は以下の通りです。
- 支援の対象
国から補助を受けるのは電力会社と都市ガスの小売業者などです。
補助を受け取った電力会社や都市ガスの小売業者が、光熱費の値引きとして各家庭や企業に還元する流れとなりますので、各家庭や企業が直接申請をするわけではありません。
支援の対象となるのは申請を行い、採択された電力会社や小売業者となる点には注意しておきましょう。
- 光熱費の補助期間
電気代の節約方法
まずは、電気代の節約方法を紹介します。
電気代が高騰している中で、自力で電気代を抑えるには以下2つを抑える必要があります。
- 基本料金
- 電力量料金
- 電力会社の切り替えやプランの見直し
- 節電する
- クレジットカードで支払う
ガス代の節約方法
次に、ガス代の節約方法を紹介します。
- ガス会社の切り替えやプランの見直し
電気代節約と同様、ガス会社の切り替えやプランの見直しをすることで大幅にガス代を下げることができる可能性があります。
電気とガスのセットプランにすることで別々で契約をするよりも割安になり、支払いも一つにまとめられるのでおすすめです。
光熱費が高騰しているからこそ、効果が大きい節約方法は積極的に試してみましょう。
- 都市ガスに切り替える
プロパンガスは都市ガスよりも割高となっているため、都市ガスに切り替えることでガス代の節約の助けとなるでしょう。
ただし、都市ガスが利用できない地域がある点には注意が必要です。
- 日常の行動で節約を心がける
日常から節約を心がけることも大切です。
ガス代節約になるのは、お風呂の追い炊きの回数を減らす、節水シャワーヘッドを使用する、食器洗い乾燥機でまとめ洗いをするなどが挙げられます。
また、電気代の支払い同様にクレジットカードで支払うことでポイントを獲得しながら固定費を払うことができます。
光熱費が高騰していないとしても、家計の助けとなるようにお得な支払方法を選択しましょう。
まとめ
今回は、光熱費の高騰と政府の光熱費負担軽減策について紹介しました。
電気代もガス代も高騰を続けている中で、この政策は家計を助けるものとなるでしょう。
しかし、光熱費の高騰はまたいつ起こるかわかりません。
また、この政策も2023年10月以降は続くかわからないので、光熱費の節約を日ごろから意識しておきましょう。