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子供が公立の学校に入学する際にいくらかかるのかご存じでしょうか。公立の学校でも入学時にはある程度まとまったお金が必要になります。今回の記事では、小学校から高校までの入学費用をまとめていますので、是非最後までご覧ください。

この記事の目次

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公立の学校でも入学時にはまとまったお金が必要

教育費は人生の三大支出と言われていますが、公立の学校に入学したときにはどれだけの費用がかかるのかご存じでしょうか。


私立の学校に通わせればお金がかかることをイメージできている人は多いと思いますが、公立の学校に通う場合でも入学をする際にはまとまったお金が必要となります。


文部科学省が令和3年度に発表している子供の年間の学習費用総額についての調査結果が以下の通りです。


公立私立
小学校352,566円1,666,949円
中学校538,799円1,436,353円
高校512,971円1,054,444円

(参照:文部科学省)


この表は入学費用に限った数値ではありませんが、公立の学校に通わせても費用がかかることがわかります。


それでは、子供を公立の小学校、中学校、高校に通わせる場合の入学費用についてそれぞれ見ていきましょう。

公立小学校の場合

公立小学校の入学時には、以下のようなものに費用がかかります。


  • 上履き
  • 体操服
  • 筆記用具
  • 算数セット
  • ランドセル
  • 学習机


上記のものを一式揃えることとなると、およそ10万円前後かかると言われています。


特にランドセルや学習机はものによって値段の幅が大きく、それだけで10万円近くするものもあるため、注意が必要です。


公立中学校の場合

次に公立中学校の入学費用です。


公立の中学校に入学する際には以下のようなものが必要となりますが、合計すると10万円以上はかかると思っておきましょう。 


  • 上履き
  • 体育館シューズ
  • 通学靴
  • 体操服
  • ジャージ
  • 制服
  • 通学かばん


中学校入学時にいちばんお金がかかるのは、やはり制服です。制服だけでも5万円以上すると考えておくと良いでしょう。

公立高校の場合

次は公立高校の入学費用です。


高校に入学する際には、中学校に入学するときと同様に制服や体操服など学校指定のものに費用がかかります。


また、教科書類も、義務教育である中学校まではお金がかかりませんでしたが、高校からは購入しなくてはいけません。


私立の高校の方が入学費用も高額になる傾向にありますが、公立の高校でもまとまった費用が必要となるでしょう。


公立の高校に入学する際には以下のようなものが必要となりますが、志望校によっても異なるため早めに確認しておくと良いでしょう。


  • 制服
  • 体操服
  • ジャージ
  • 革靴
  • 通学かばん
  • 上履き
  • 体育館シューズ
  • 教科書


最近ではコロナウイルスの影響でタブレットで授業を受ける学校も増えてきています。


学校から支給されるケースもありますが、自分たちの費用負担で購入することも考慮すると合計で20万円以上かかる場合もあると考えておきましょう。

入学費用が苦しい場合の支援制度

さて、入学時にはまとまった費用が必要になることはおわかりいただけたかと思いますが、その費用の捻出が難しい場合にはどうしたらいいのでしょうか?

そのような場合に利用できる国の制度について紹介します。

就学援助制度

就学援助制度は以下のような費用などを対象に、国が半額補助してくれる制度です。 


  1. 学用品費 
  2. 通学費 
  3. 修学旅行費 
  4. 医療費 


補助の対象になるのは生活保護法第6条第2項に規定する要保護者か、市町村教育委員会が生活保護法第6条第2項に規定する要保護者に準ずる程度に困窮していると認める者です。 


教育費の一部を負担してくれる制度なので、上記の要件に該当する家庭は是非利用したい制度ですね。

高等学校等就学支援金

高校は義務教育ではないため、入学費用だけでなくその後の授業料も必要です。


高等学校等就学支援金は、授業料に充てるための就学支援金を支給してくれる制度となっています。


保護者の収入などの判定基準をみたせば給付されるお金であり、高校の授業料が実質無料になります。私立高校でも、学校ごとの授業料に違いがありますので全額カバーできない場合もありますが、授業料がほぼ無料になりますので、確実に利用したい制度ですね。



(引用:文部科学省)

まとめ


今回の記事では、公立の学校に通う場合の入学費用について紹介しました。


私立の学校に通う場合に費用がかかるイメージを持っている人は多いかもしれませんが、公立の学校に通う場合にも入学時にはある程度まとまったお金が必要になります。


しかし、授業料や通学費などの一部が免除される制度もあるため、賢く国の制度を利用しながら教育費を捻出しましょう。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。