これから大学生や社会人になり、一人暮らしを始める方も多いかと思います。特に初めての一人暮らしだと、お金の不安も大きいですよね。この記事では、一人暮らしの平均的な生活費や、光熱費や食費の上手な節約方法について解説していきます。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
一人暮らしの平均生活費
一人暮らしの生活費の平均金額は、国内の調査によると月額約15万円程度であるとされています。
具体的には、食費は月に2万円程度、家賃は都心部で7万円程度、水道光熱費は3万円程度、通信費は1万円程度、保険費は1万円程度、娯楽費は2万円程度が、一人暮らしの生活費の平均的な内訳とされています。
ただし、地域や生活スタイルによって変わる傾向があります。
都心部と地方では、家賃や生活必需品の価格差があるため、生活費も差があります。
また、食費に関しては、自炊をするか外食をするかなど、生活スタイルによって大きく変わる要素です。
一人暮らしの生活費は、その人の生活スタイルや地域によって大きく変わりますが、平均的な金額や内訳について把握することは、自分の生活費を見直す上で大切なことです。
一人暮らしにかかる固定費と変動費
一人暮らしをする際には、さまざまな費用がかかりますが、その中でも特に重要なのが固定費と変動費です。
- 固定費
固定費とは、毎月必ず支払う必要がある費用であり、家賃や携帯電話代、保険料、車の維持費などがこれに該当します。
水道光熱費も、季節によって変動はありますが、固定費に含まれます。
固定費は、毎月必ず支払う必要があるため、固定費を抑えることができれば大きく節約することが可能になります。
- 変動費
一方、変動費とは、毎月金額が異なる費用であり、食費や交通費、娯楽費などがこれに該当します。
変動費は、支払う金額が毎月異なるため、事前に予算を立てることが難しく、現在の状況に合わせて柔軟に対応することが求められます。
例えば食費は、自炊をするか外食をするか、どのような食材を選ぶかなど、生活スタイルによって大きく変わる要素です。また、交通費は、通勤手段やマイカーを持つかによって大きく異なります。
固定費と変動費について、まずは自分が何にいくら使っているかを把握することが大切です。
支出を記録することで、自分がどのくらいの金額をどのような項目に使っているかを把握しやすくなります。
次の章からは、変動費の節約について紹介します。
一人暮らしの光熱費の節約方法
一人暮らしの光熱費を節約するための方法について紹介します。
- 電気代の節約
電気代を節約するには、無駄な電気を使わないようにすることが大切です。
例えば、部屋の明かりを必要以上につけたり、テレビやパソコンをつけっぱなしにしていると、無駄な電気がかかります。
また、LED電球に切り替える、電化製品のエコモードを使うなどの省エネ対策も有効です。これらの方法で、電気代を節約することができます。
- ガス代
ガス代を節約するためには、湯船に必要以上たくさんのお湯を入れたり、追い炊きを繰り返したりするのは避けることが大切です。
また、シャワーを浴びることで、お湯の使用量を抑えることもできます。
調理器具の使い方を工夫することでも、ガス代を節約することができます。
例えば、鍋に蓋をして調理する、鍋の底面積に対して食材を少なめにする、フライパンを使うなどの方法があります。
- 水道代
水道代を節約するためには、無駄な水を使わないことが大切です。
歯を磨くときに蛇口を必要以上に開けたり、お風呂の水を必要以上にはりすぎたりすると、水道代がかかってしまいます。
また、洗濯機や食器洗い機の使用量を調整することで、水道代を節約することもできます。
一人暮らしの食費の節約術
一人暮らしの食費は、生活費の中でも大きなウエイトを占めます。
まず、食費の節約には、安くて栄養のある食材を選ぶことが大切です。
安い食材で栄養価の高いものは、豆類や卵、キャベツやにんじん、ブロッコリーなどが挙げられます。
これらの食材を上手に使って、バランスの良い食事を作ることができます。また、食材を無駄なく使うことも大切です。
また、野菜の皮や根っこは捨てずに、スープや炒め物に利用すると、無駄がなくなります。
次に、スーパーでの買い物では「おすすめ商品」や「半額セール」のを上手に活用しましょう。
割引品が多い時間帯を狙って買い物をすることも効果的です。
さらに、食材の保存方法にも注意しましょう。
冷凍保存できるものは、まとめ買いして冷凍庫に保存すると、長期的に見ても節約になります。
食費の節約には、食材の選び方や買い物のコツが大切です。安くて栄養価の高いものを選んで、無駄なく使いましょう。
また、スーパーでの買い物のポイントを抑えたり、節約の効果が高いお店を利用することによって、より効果的な食費の節約ができます。
まとめ
今回の記事では、一人暮らしの平均的な生活費や、変動費の節約方法について紹介させていただきました。
ただ、気を付けていただきたいのが、変動費はあくまでも「無駄に使っている部分を省く」ことが大切です。
必要以上に節約しようとすると、何よりも健康を損なう可能性があります。
例えば光熱費を節約のためにエアコンを使用しないと、夏は熱中症になったり、冬は寒さで風邪をひいてしまったりと、体を壊す一因となってしまいます。
食費を節約しようと食材の購入を控えてしまうと、栄養不足で倒れてしまうかもしれません。
変動費を節約したつもりが、それ以上の病院代が必要になってしまっては意味がありません。
充実した生活を送るためにも、上手に節約ができるようになると良いですね。