子どもにお小遣いはいくら渡す?学年別の平均金額や渡し方のサムネイル画像

子どもにお小遣いを渡すことは、子どもの金銭感覚を育てる大切な機会です。多くのご家庭では、毎月決まった金額のお小遣いを子供に渡しているようです。この記事では、学年別のお小遣い金額の目安や、子どもに身につけてもらいたいお金の管理方法について解説します。

この記事の目次

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子どもにお小遣いを渡すメリットとデメリット


4月になり、新しい学年を迎えるタイミングで、子どもにお小遣いを渡し始めるご家庭や、お小遣いの金額を見直すご家庭も多いかと思います。

まずは子どもにお小遣いを渡すことのメリットとデメリットについて考えてみましょう。

  • 子どもにお小遣いを渡すメリット
子どもにお小遣いを渡すメリットとしては、自己管理能力の向上や、お金に対する意識の向上が挙げられます。

自分でお金を管理することで、将来に向けた貯蓄の習慣を身につけたり、金融商品や投資について学ぶ機会になることもあります。 

  • 子どもにお小遣いを渡すデメリット
 一方で、お小遣いが多すぎると子どもが浪費してしまう可能性も発生します。

逆に、お小遣いが少なすぎると、やり繰りを学ぶ以前に必要な物が買えず、「自分でお金を管理する」といった学びの機会を損失する可能性もあります。


そのため、お小遣いの渡し方や金額には注意が必要です。 

お小遣いの渡し方と、お小遣い金額の目安

お小遣いの渡し方

まず、お小遣いはどのように渡すのが良いのでしょうか?


必要な時に必要な金額だけ渡す、といったご家庭もあるでしょう。

この渡し方は、子どものお金の使い方を親が管理することができ、子どもの浪費を防ぐことが可能です。


一方で、半数以上のご家庭が、毎月決まった金額を子どもに渡しているようです。

この渡し方の場合は、子どもが自分でお金を管理することにより、自分で支出や貯金の金額をを決めることができ、自己管理能力を向上させることが期待できると言われています。

学年別お小遣いの金額

さて、毎月決まった金額をお小遣いとして渡す場合、いくらぐらいが適正な金額なのでしょうか?


お小遣いの額が多すぎると子どもが浪費してしまう可能性がありますし、少なすぎると必要なものが買えず「自分でやり繰りする」といったことができなくなってしまう可能性があります。


学年別にお小遣いの平均金額を見ていきましょう。


学年金額(月)
小学校低学年
500円~1,000円
小学校高学年1,000円~2,000円
中学生3,000円~5,000円
高校生5,000円~10,000円


同じ年代でも渡す金額に幅があるようですが、家庭の経済状況や地域の価値観によって、お小遣い額が異なるようです。


また、文房具や参考書などについて「勉強に必要なものは親が買う」といった考え方と、「勉強に必要なものも自分で買いなさい」といった考え方で、渡す金額に差が出てくるようですね。

子どものお小遣いの使い方

子どもにお小遣いを渡すことは、自己管理能力お金の価値観を身につけるための一つの手段です。


お金を上手に使えるようになるためには、お小遣いの使い方にも注意が必要です。


まず、お小遣いを上手に使うための方法として、家計と同じであらかじめ予算を決めることが大切です。


毎月のお小遣いを何に使うかを予算化して決めることで、無駄遣いを防ぎ、貯金の習慣を身につけることができます。


また、クーポンを活用したり、コンビニよりもスーパーで買い物するなど、お得に買い物をする方法を身につけることも大切です。


そして、お小遣いをすべて使ってしまうのではなく、将来のために貯金することも身につけてもらいたいですね。


将来の目標に向けて貯金することで、自己管理能力を高め、将来に向けた計画性を身につけることができます。

子どものお小遣い管理術

子どもにとって自分でお金を管理することは、今後の人生における大切なスキルです。


将来のためにお金を貯めるということも、ぜひ子供たちに身につけてもらいたいものです。


まず、お小遣いを貯蓄する方法について考えてみましょう。


子どもに貯蓄を促すために、貯金箱や、年齢にもよりますが貯蓄用の口座を用意してみるのも良いでしょう。


また、お小遣い帳をやお小遣い管理アプリを利用することで、収支を管理することができます。


お小遣いを使いすぎた場合には、何にどのくらいのお金を使ったのかを明確にさせることが大切です。


あまりにも無駄遣いしている場合には、次回のお小遣いを減らすことも考えられますが、これはあくまでも最後の手段であり、子どもたちには責任ある消費を身につけてもらいたいですね。


以上のように、子どもたちにお金の管理を教えることは、将来のためにも大切なことです。


親が上手に指導することで、子どもたちは自分でお金を使いこなせるようになり、責任ある消費者として成長することができます。

まとめ


子どもに毎月決まった金額のお小遣いを渡することは、子どもの自立心や責任感、お金の価値観を身につけることができるというメリットがあります。


しかし、渡す金額や管理方法を教えるのが難しいというデメリットもあります。


必要な時に必要な金額だけ渡すといった方法も幼いうちは良いかもしれませんが、ある程度学年が上の子どもには、毎月決まった金額のお小遣いを渡して、自分でお金を管理するといった一生大切なスキルを学び始めてもらいたいとも思います。


お金についての知識やスキルを身につけることは、将来の人生においても大きなメリットがあるため、私たち大人が上手に教えていきたいですね。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。