40代の医療保険の必要性は?必要な人・不要な人も専門家が解説のサムネイル画像
40代から医療保険に加入を検討している人に向けて、保険の必要性を徹底解説します。保険に加入するべきか、また加入するとしたらどのように保険を選べばよいのか悩んでいる人は参考にしてください。40代の保険に関するデータをもとに紹介します。

▼この記事を読んで欲しい人
  • 40代で医療保険の加入を考えている人
  • 万が一のケガや病気に備えておきたい人 

▼この記事を読んでわかること
  • 40代で医療保険に加入する必要性
  • 医療保険に加入する際の選び方

この記事では、40代から医療保険の加入を検討している人に向けて、医療保険の必要性について解説します。40代で医療保険に入るべき人はどのような人でしょうか。加入すべき人の特徴や、どのように保険商品を選べばよいのかをデータを参考に紹介します。

この記事の目次

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医療保険の必要性が高い40代の方


医療保険の必要性が高い40代の方はどのような人が当てはまるでしょうか。

以下の4つのポイントが挙げられます。

  • 重い病気にかかった場合にあらゆる治療を受けたい人
  • 医療費の自己負担分を賄うほどの貯蓄がない方
  • 遺伝的に持病を発症しやすいと考えられる方
  • 個室や少人数部屋で入院したい方
医療保険といっても、さまざまな保険商品があり、どれに入ればよいか悩む人も多いかと思います。 

保険内容を十分に把握して、自身にとって必要性の高い保障が付与されている保険を選ぶようにしましょう。

重い病気にかかった場合にあらゆる治療を受けたい人

重い病気にかかった場合にあらゆる治療を受けたい人が必要性の高い人の特徴として挙げられます。


重い病気の診療は、公的医療保険の対象外であることが多いため、膨大な医療費がかかってしまうことがあるためです。


公的医療保険とは、ケガや病気をしてしまった際に、医療費の一部を公的な機関が負担をしてくれる制度のことです。


通常の風邪やケガの場合は、3割程度の医療費が自己負担となりますが、重い病気を治すための先進医療などは、全額が自己負担になります。


また、先進医療を受ける際には、特定の病院などでしか対応できないこともあり、医療費の他にも交通費などの負担もかかってしまいます。


しかし、医療保険に加入をして先進医療に関する特約などを付与することで、医療保険の保険金で必要資金を賄うことができるのです


費用面で心配することがなくなるので「とにかく病気を治すためにどのような治療も行いたい」と考えている人は、医療保険の加入が必須となるでしょう。

医療費の自己負担分を賄うほどの貯蓄がない方

医療費の自己負担分を賄うほどの貯蓄がない方が必要性の高い人の特徴として挙げられます。

医療保険に加入していれば、万が一に重い病気にかかってしまった際にかかる費用を、保険金で賄うことができるからです。

重い病気を治すための先進治療などは、公的医療保険の対象外となるため、医療費が自己負担となります。

治療の内容によっては医療費が数十万から数百万といった数字になるため、ある程度の貯蓄が無くてはなりません

また、差額ベッド代や病院の食事代金、その他諸費用も公的医療保険の対象外となるためさらに費用がかかります。

一ヶ月の医療費が一定の上限額を越えた場合に払戻しを受けることができる高額療養費制度といったものがありますが、先進医療や自由診療となる場合は、適用されません。

さらに、生涯にかかる医療費は約2300万円と言われています。

老後も含め、医療費分の貯蓄が可能な人は、医療保険の加入を検討しなくてもよいでしょう。

遺伝的に持病を発症しやすいと考えられる方

遺伝的に持病を発症しやすいと考えられる方が必要性の高い人の特徴として挙げられます。


将来的に、医療保険を利用できる確率が高いためです。


医療保険は、毎月保険料を支払い、病気やケガをしてしまった際に保険金を受け取ることができる商品です。


保険料の支払いは、病気にならなければ払い損となってしまうことでしょう。


しかし、持病が発症しやすいと考えられる人は、治療を受ける可能性が高く、医療保険の活用が可能です


保険商品の内容によっては、治療費の他にも入院費やその他諸費用に関して給付金を受け取れるものもあります


発症しやすいと考えられる病気に関しての保障を手厚くしておくことも可能でしょう。


また、医療保険に加入することで、いつ病気が発症しても治療の準備が即時にできるので安心です。

個室や少人数部屋で入院したい方

個室や少人数部屋で入院したい方が必要性の高い人の特徴として挙げられます。


希望して個室等に移動した場合は、差額ベッド代がかかってしまいます。


差額ベッド代は、公的医療保険の対象外となってしまうため、全額を自己負担しなくてはならず、資金が必要になります。


差額ベッド代は、病院によって様々なので、一概にいくらとは言えませんが、厚生労働省のデータを参考にすると、4人部屋が2,485円に対して個室は7,558円と、約5,000円ほど金額が変わります。


一日だけならよいですが、長期入院となると5,000円×入院日数と、さらに自己負担が増えてしまいます。


しかし、医療保険に加入していれば、入院給付金で補うことができるでしょう。


重い病気の際には、個室で治療に専念したいと思う方も多いです。


入院の際に個室や少人数部屋を希望する人は、医療保険への加入をおすすめします。

医療保険の必要性が低い40代の方


ここまで、医療保険の必要性が高い40代の方の特徴を挙げてきました。


反対に、必要性が低い40代の方の特徴はどのような点があるでしょうか?


不必要な保険に加入して損することがないように、しっかりとポイントを把握しておきましょう。


以下の2つのポイントが挙げられます。

  • 医療費の自己負担分を賄える程度の貯蓄がある人
  • 保険料を支払う余裕がない人
1つずつ見ていきましょう。

医療費の自己負担分を賄える程度の貯蓄がある人

医療費の自己負担分を賄える程度の貯蓄がある人が特徴として挙げられます。


高額療養費制度によって、1ヶ月間の自己負担額限度を超えた医療費を支払った場合、公的医療保険から超えた分の金額が支給されるので、月に10万円程度の医療費が確保できる人は、医療保険が必要ないでしょう。


しかし、万が一重い病気にかかってしまって先進医療などを受ける場合は、全額自己負担となってしまい、手術内容によっては数百万がかかってしまう可能性もあります。


重い病気にかかったときに、あらゆる治療を受けたいという人は、医療費のために数百万は用意しておく必要があるでしょう。


いつでも医療費に資金を費やすことができる環境が整っている場合は、医療保険に入らずに貯蓄した資金から補うことができます。

保険料を支払う余裕がない人

保険料を支払う余裕がない人が挙げられます。


医療保険に加入するためには、保険料を支払う必要があります。


ある程度の経済的余裕がない人は、医療保険にまわす資金がありません。


生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、40代の平均保険料は、全体で年間179,000円ほどが平均値となるいったデータが見受けられました。


健康リスクを考えると、できれば保険に加入をしておきたいところですが、保険料を支払うことで生活が厳しくなってしまう場合には、無理して加入する必要はないかと思います


自身の収入状況や保険料を加味して、検討するようにしましょう。


それでも加入をしておきたい場合には、経済的余裕ができるように資金繰りを考えなければなりません。

40代の方が医療保険に加入するか判断するうえで参考になるデータ


ここでは、40代の方が医療保険に加入するか判断するうえで参考になる以下の3つのデータを見ていきます。


  • 40代の医療保険の加入率
  • 40代の入院率
  • 40代の平均入院日数
同じ40代の人の加入状況や医療保険が必要になる状況を把握しておくことで、自身が医療保険に加入するべきか判断ができます。

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」のデータをもとに詳しくみていきましょう。
https://www.jili.or.jp/files/research/chousa/pdf/r4/2022honshi_all.pdf

40代の医療保険の加入率

生命保険などの医療保険加入率は、男性で、86.1%、女性で86.3%となっています。


40代は、住宅のローンや教育費など、支出する内容が多いため、万が一収入が減ってしまうような病気やケガに備えておかなくてはなりません。


そのため、医療保険に加入しておこうと考える人が多いのかと思われます。


また、医療保険は加入時の年齢が高くなるほど保険料が高くなったり、健康状態によっては加入ができなかったりするので、早めに検討する必要があるでしょう


さらに、老後の生活についても考えなくてはいけないので、医療保険に加入しておくことで得られる医療費の安心感もあるかと思います。

40代の入院率

40代の入院率は、生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、10.9%の人が入院経験ありと答えています。


1割の人が何かしらの理由で入院をしていることとなります。


40代から、さまざまな病気のリスクがあがっていく傾向があるので注意が必要です。特に女性は、女性特有の病気にも気をつけていかなければなりません。


また、仕事などで責任のある立場につくことが多いせいか、精神及び行動の障がいによって入院するケースも増えている現状です。


万が一の入院のために、必要な資金を備えておかなければならないでしょう。

40代の平均入院日数

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、40代の入院日数は、平均17.7日となっています。


病気の内容にもよりますが、半月ほどは入院をしていることになります。


入院の際にかかっている諸費用は、自己負担となってしまいます。入院日数が長ければ長いほど、資金が必要となるのです。


また、入院の間は働くことができず、資金面で不安を抱えてしまうこともあるでしょう


しかし、医療保険に加入していれば、入院の際に給付金や見舞金などを受け取ることができます。


万が一に備えて、医療保険に加入しておくことがおすすめです。

40代の医療保険の選び方


「実際に医療保険に加入したいが、選び方が分からない」といった方に向けて、40代の医療保険の選び方のポイントをまとめてみました。


  • 1.付けたい保障内容や特約を決める

まずは、保障内容や万が一を補うための特約を決めましょう。自身が備えておきたい病気に対応しているか、またどれくらいの保険金を受け取れるのかを把握しておくことが重要です。


  • 2.自分が支払える大体の保険料の目安を決める 

次に、自分が毎月支払える金額の目安を決めます。保険料が高すぎてしまうと、生活が苦しくなってしまうので、無理のない範囲で金額を設定しましょう。


  • 3.上記で出した条件に合致する医療保険を複数比較検討する

最後に、保障内容と金額の条件があう保険を探す必要があります。その際には、比較サイトなどを利用して、自分に一番合った条件の保険商品を探すことをおすすめします。


マネーキャリアでも医療保険の比較ページを提供しています。条件などを決めておけば簡単に自分に合った保険商品を見つけ出すことができるので、ぜひ使ってみてください。

保険比較ページ


また、「それでもどの保険商品を選べば分からない」と悩む方は、保険のプロに相談するのもおすすめです。 


マネーキャリアでは、無料の保険相談サービスを提供しているので、プロに相談したいという方は、以下のボタンから相談を申し込んでみてはいかがでしょうか。

マネーキャリアで無料相談

まとめ

ここでは、40代の医療保険の必要性について解説しました。


40代では、病気のリスクが上がってきたり、養う家族が増えたりするタイミングです。


重い病気にかかってしまった際にあらゆる治療を受けたい人や、医療費を賄うほどの自己資金がない人は、医療保険に加入することをおすすめします。


また、保険を選ぶ際には、保障内容と無理なく支払える保険料を設定することが大切です。


医療保険を検討している人は、条件を決めた上で比較サイトなどで調べてみましょう。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。