- 介護保険の選び方がわからない人
- 介護保険に加入したほうが良いのか迷っている人
- 親が介護状態になるかもしれないと心配な人
- 健康状態に不安を抱え、介護保険に備えたい人
- 知人が介護状態になって次は自分かもと不安な人
- 介護保険の選び方
- 介護原因のトップ3
- 介護保険の必要性
- 介護保険の保障内容
- 介護保険の給付方法
- 介護保険の加入前の注意点
介護保険に加入したいけど、選び方がわからなくて困っている人もいるのではないでしょうか。この記事では、介護保険の選び方だけでなく、必要性や注意点も解説しています。自分だけでなく両親に介護保険をすすめたい人はぜひ参考にしてください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
介護保険の選び方
この記事では、以下6つの介護保険の選び方を解説します。
- 介護保険の必要性を考える
- 付けたい保障と保険料の目安を決めてから商品を選ぶ
- 自分の家族の介護ニーズを把握してから保障を選ぶ
- 保険期間を選ぶ
- 保険金の受け取り方法を選ぶ
- 条件に合う介護保険を探して加入する
まずは介護保険の必要性を考えよう
介護保険の選び方の解説の前に、まずは介護保険の必要性を考えましょう。
介護保険は、介護状態にならなければ必要ではありません。
健康な人ほど、自分が介護状態になることは想像しにくいのではないでしょうか。
介護よりもがんになったときが心配でがん保険に加入したい。
自分が死んだときに残された家族にまとまったお金を残したい。
子どもの教育資金や老後の資金を貯めたい。
と考える人が多いのではないでしょうか。
日本は今、高齢化社会です。
厚生労働省「令和3年度 介護給付費等実態統計の概況」によると、1年間で介護サービスを受給した年間実受給者数は、令和3年は6,381千人、平成30年は5,973千人です。
この4年間増加し続けています。
介護受給者が増加している状況を踏まえると、誰もが介護状態になってしまう可能性は十分にあるといえるのではないでしょうか。
40歳以上の人は、公的介護保険の加入が義務付けられており、介護が必要になったとき保障が受けられます。
しかし、公的介護保険でカバーできない費用もあるため、民間の介護保険でその足りない分を補うことになります。
介護費用をカバーできるほどの十分な収入や資産があれば、民間の介護保険は不要ですが、収入が少なかったり預貯金を介護費用に充てたくない人には、介護保険は必要です。
付けたい保障と保険料の目安を決めてから商品を選ぼう
自分や家族の介護ニーズを把握してから保障を選ぶ
次は、自分や家族の介護ニーズを把握してから保障を選びましょう。
保険を選ぶためには、自分や家族の現在の健康状態や将来の介護リスクを考える必要があります。
将来、自分や家族がどんな理由でどんな介護状態になるかは誰にもわかりません。
「2019年国民生活基礎調査」では、介護が必要となった主な原因(全ての要介護度)の1位は、認知症(17.6%)、 2位は脳血管疾患[脳卒中](16.1%)、 3位は高齢による衰弱(12.8%)です。
2位の脳卒中は、高血圧や運動不足が要因の一つともいわれています。
現在、高血圧で運動不足の人は、そうでない人より介護状態になるリスクが高い可能性があります。
介護状態になっても自宅でサービスを受けたいと考え、訪問サービスをして欲しい人もいれば、要介護状態になった親を施設に入所させて24時間支援して欲しいと考える人もいるでしょう。
自宅で受ける支援と施設に入所して受ける支援とでは大きな金額の差があります。
介護ニーズに合わせて、必要な介護サービスや、そのサービスがどのくらい費用がかかるのか具体的に数字を算出しましょう。
そして、自分や家族の介護ニーズに合わせた保障金額を選ぶようにすることがポイントです。
よって、まずは自分や家族の介護ニーズを把握してから保障を選びましょう。
保険期間を選ぶ
次の選び方は、保険期間を選ぶことです。
介護保険の保険期間には次の2つがあります。
- 終身型
- 定期型
保険金の受取方法を選ぶ
次の選び方は、保険金の受取方法を選ぶ、です。
介護保険金の受取方法は、「介護一時金」と「介護年金」の2つがあります。
保険料の目安を決める
介護保険選び方最後は、保険料の目安を決めることです。
これまでの選び方で、必要な保険期間や受け取り方法が決まったことでしょう。
最後は、介護保険料をいくらぐらいに設定すれば良いか決めましょう。
すでに食費や光熱費、住宅ローンなど毎月いろいろな項目の支出がありますよね。
いざ介護保険に加入しても、収入に見合った保険料でなければ、支払うことがままならなくなってきます。
それでは、せっかく介護保険に加入したのに解約しなければいけなくなったり、契約が失効してしまったりしては、保険加入の意味がなくなってしまいます。
収入と他の支出項目と照らし合わせて、無理のない範囲で支払える保険料の目安を決めましょう。
条件に合う介護保険を探して加入する
ここまで、介護保険の具体的な選び方を解説してきました。
自分や家族のニーズに合った介護保険の保障がわかってきたのではないでしょうか。
最後は、条件に合った介護保険を探して、実際に保険に加入することです。
多くの保険会社が、顧客のニーズに合わせた介護保険を販売しています。
各社、パンフレットやホームページで介護保険の紹介をしていますので、よく読んでどの保険会社の介護保険が自分に合っているか探してみてください。
また、いくつかの保険会社の介護保険を比較したいときは、ネット上の保険の比較サイトを利用するのも一つの手段です。
比較サイトを利用することで、簡単に自分の条件に合った介護保険を見つけることができます。
介護保険を選ぶなら保険の専門家に相談するのが一番おすすめ
介護保険の選び方がわかり、多数ある保険会社の介護保険の説明を読んでも、自分や家族のニーズに合った介護保険がどれがベストなのか決めかねている人もいるのではないでしょうか。
どの介護保険に加入すべきなのかは、保険の専門家に相談することが一番おすすめです。
相談実績40,000件のマネーキャリアでは、無料の保険相談サービスをおこなっています。
多くの保険の専門家が在籍しているので、一人一人に合った介護保険を見つけてくれます。
オンラインでの相談だから、自宅にいながら相談できるため時間や場所を選びません。
介護保険の選択を保険の専門家に相談したい人は、以下のボタンから相談の申し込みをしてください。
介護保険を選ぶ際の注意点
最後に、介護保険を選ぶ際の注意点を解説します。
介護保険の選び方と一緒に参考にしてください。
介護保険を選ぶ際の注意点は、以下の3つです。
- 保険金の支払い条件をチェック
- 加入条件の厳しさをチェック
- 保険期間と保険料払込期間の違いを確認
保険金の支払条件をチェックしておく
- 公的介護保険と連動型
- 保険会社独自型
加入条件の厳しさもチェックしておこう
次に、加入条件の厳しさもチェックしておきましょう。
生命保険に加入するときに、現在の健康状態を告知する義務があります。
過去1年以内に入院や手術を受けたことがあるかや、過去〇年以内に診察・診査・治療・投薬を受けたことがあるか、などです。
さらに介護保険は、歩行・食事・排せつ・入浴・衣服の着替えなどの日常生活で他人の介助または補助具を必要とするかどうか、ということも聞かれます。
たとえ公的介護の認定を受けていなくても、すでに他人の介助が必要な状態になっていたら、介護保険に加入するのは難しいでしょう。
ウソをついたり事実を隠したりして保険に加入した場合、その事実が保険会社の知るところなれば、契約は解除されてしまいます。
保険期間と保険料払込期間の違いを確認しておく
最後の注意点は、保険期間と保険料払込期間の違いを確認しておくことです。
保険期間とは、契約している保険の保障が受けられる期間のこと。
保険料払込期間とは、契約している保険の保険料を支払い続ける期間のことです。
一般的には、保険期間=保険料払込期間ですが、中には一生涯の保障をもちつつ、保険料の払込を60歳や65歳までで終了することも可能な商品もあります。
働いて収入のあるうちに保険料の支払いを終わらせることもできますので、保険会社に確認するといいでしょう。
保険料払込期間が長いと保険料は安くなり、払込期間を短くすると保険料は高くなるという特徴があります。
「保険期間」と「保険料払込期間」は同じような漢字の並びですが、意味は全く違うので、間違わないようにしましょう。
以上、介護保険の注意点3つを解説しました。
介護保険の選び方と同じくらい大切ですので、抑えておいてください。
まとめ:介護保険の選び方
介護保険の選び方を解説しました。
介護保険を選ぶには、 健康状態や将来の介護リスクを考慮する必要があります。
どんな介護ニーズがあるか家族で話し合い、必要な介護サービスや金額を算出することで保障金額を設定すようにしましょう。
自分に適した介護保険がわからないときは、保険の専門家に相談することも一つの方法です。
今回のテーマ、介護保険の選び方を参考に、自分に適した介護保険をみつけ加入してください。