
「新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定にはデメリットがあるって本当?」
「新NISA(つみたてNISA)でボーナス設定するデメリットは何?」
とお悩みではないでしょうか。
結論、新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定は、金額やタイミングによっては損するリスクがあるため注意が必要ですが、年間投資枠を最大限活用できる有効な手段でもあります。
この記事では、新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のデメリットとその対処法、効果的な設定方法について詳しく解説するので、ぜひご覧ください。
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この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のデメリット3選
- 一度に多くの額を投資することになる
- 価格の下落時により大きな変動を伴う
- 決済方法の変更が必要となるケースもある|SBIの場合
- ボーナス設定の特徴・仕組み
- 年の途中からでも満額投資できる
- ボーナス設定に上限額はないが年2回しか利用できない
- 新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のやり方
- 新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定の注意点
- 年間投資枠を超えないようにする
- ボーナス月の資金不足に注意する
- 金融機関ごとに設定方法や制限が異なる
- ボーナス設定はいつに設定するのがおすすめ?
- ボーナス・賞与が出る月
- 市場の季節性に着目してみる
- 新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定に関するおすすめ相談窓口
- 新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のデメリットを考慮した運用が大切!【まとめ】
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のデメリット3選
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のデメリットは以下の3つです。
- 一度に多くの額を投資することになる
- 価格の下落時により大きな変動を伴う
- 決済方法の変更が必要となるケースもある
一度に多くの額を投資することになる
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定の特徴として設定できる日は1つのファンドにつき2日しかないため、満額を使い切るために厚めに投資をする必要があります。
そのため、つみたてといえども「まとまった資金を一括投資」することと同様なので大きい単位の金額を動かすことになります。
数十万円単位のお金を運用することにていこうがある方にはデメリットになります。
価格の下落時により大きな変動を伴う
デメリットの2つ目として、購入後に大きな下落に直面した場合、いつもよりも大きい金額を投資したことに伴い下落幅も大きくなる点です。
それによるリスクを例に挙げて説明します。
ボーナス設定を利用する場合として1月に一括投資で満額使い切る方もいます。その年の値動きが常に右肩上がりの場合は、毎月一定額を積み立てるより良い利回りになります。
しかし、この一括投資を年の初めの方におこなうと、2020年のコロナのような不況による暴落に合わせて買い増しすることができなくなります。
ボーナス設定を利用し一括投資することは新NISA(つみたてNISA)のメリットであるドルコスト平均法を使えないというデメリットがあります。
決済方法の変更が必要となるケースもある|SBIの場合
SBI証券など1部の証券会社では、新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定を利用するには決済方法をクレジットカードから現金に変更する必要があります。
例えばSBI証券では、クレカ積立のままではボーナス設定不可と表示されているのが確認できます。
ここで注意したいのが、特にクレカ積立かつクレカの引き落とし先を住信SBIネット銀行にしている方です。
住信SBIネット銀行は代表口座が、円普通預金とSBIハイブリッド預金の2種類あります。そして、クレカの引き落としは円普通預金の分が使われます。
しかし、現金で購入する際に円普通預金からSBIハイブリッド預金に振替を済ませないと買い付け余力がないと見なされ、申し込み設定日の前営業日までに発注完了していても購入できません。
申し込み設定日の前営業日までに発注・入金を済ませておく必要があるので注意が必要です。
ボーナス設定の特徴・仕組み
ボーナス設定とは、通常の毎月の積立投資に加えて、指定した月に追加で投資できる仕組みです。
この仕組みを活用することで、年間投資枠を最大限に活用し、効率的な資産形成が可能になります。
ボーナス設定の主な特徴と仕組みは以下のとおりです。
- 年の途中からでも満額投資できる
- ボーナス設定に上限額はないが年2回しか利用できない
年の途中からでも満額投資できる
年の途中からでも満額投資できることは、ボーナス設定の大きなメリットです。
例えば、新NISAを7月から始めた場合でも、ボーナス設定を活用することで年間の投資枠を最大限に使うことができます。
通常の毎月積立だけでは、年の途中から始めると年間枠を使い切れないケースが多いですが、ボーナス設定を併用することでこの問題を解決できます。
具体的には、残りの月数×月々の積立額を計算し、不足分をボーナス設定で補うという方法が効果的です。
ボーナス設定に上限額はないが年2回しか利用できない
ボーナス設定には非課税の満額を超えない範囲であれば投資をすることが可能です。毎月の積立投資のように上限はありません。
そのため、1年間のある1日に一括で満額の投資をすることが可能です。
利用可能回数は2回です。何回もできるわけではないということは覚えておきましょう。
投資を始める際に年に2回だけ使えるこのシステムの使い時を決めておくのもいいかもしれません。
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のやり方
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のやり方は、各証券会社によって若干異なりますが、基本的な流れは共通しています。
一般的なボーナス設定の手順は以下の通りです。
- 積立設定画面で「ボーナス月設定」を選択
通常、投資信託の積立設定画面で「ボーナス月設定」や「増額月設定」の項目があり、その設定を「する」にチェック - 増額したい月と金額を入力
増額したい月(例: 6月、12月など)と、その月に増額したい金額を入力 - 設定を完了
設定内容を確認し、注文を確定すると、NISAのボーナス設定が完了
ボーナス設定を正しく行うことで、年間投資枠を効率的に活用し、資産形成を順調に進められる可能性があります。
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定の注意点
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定の注意点は以下のとおりです。
- 年間投資枠を超えないようにする
- ボーナス月の資金不足に注意する
- 金融機関ごとに設定方法や制限が異なる
年間投資枠を超えないようにする
新NISAの年間投資枠は、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円と定められており、これを超える投資はできません。
ボーナス設定を行う際には、通常の毎月積立額と合計して年間投資枠を超えないように計算する必要があります。
例えば、毎月8万円の積立を行っている場合、年間で96万円となるため、ボーナス設定では最大24万円までしか設定できません。
この計算を誤ると、年間投資枠を超過した分は一般口座での購入となり、税制優遇を受けられなくなるため注意が必要です。
ボーナス月の資金不足に注意する
ボーナス月の資金不足に注意することは、投資計画を確実に実行するために重要です。
ボーナス設定では、指定した月に通常より多額の資金が必要となるため、事前に資金準備をしておく必要があります。
また、ボーナスの支給日と投資の引き落とし日にずれがある場合は、一時的に別の資金を用意する必要があるかもしれません。
このようなトラブルを防ぐためには、ボーナス設定の引き落とし日を事前に確認し、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。
金融機関ごとに設定方法や制限が異なる
金融機関ごとに設定方法や制限が異なることは、見落としがちな注意点です。
各証券会社によって、ボーナス設定の呼び方、設定可能な月、引き落とし方法などが異なります。
例えば、ボーナス設定できる月が限定されている証券会社や引き落とし口座についても、通常の積立は銀行口座から、ボーナス設定分は証券口座からという証券会社もあります。
このような違いを理解せずに設定すると、思わぬトラブルにつながる可能性があるため、利用する証券会社のルールを事前に確認することが重要です。
ボーナス設定はいつに設定するのがおすすめ?
ここまでボーナス設定の概要とデメリットを説明してきましたが、では、ボーナス設定をいつに設定するのが良いのでしょうか。
ここでは、以下の2つのタイミングを紹介します。
ボーナス・賞与が出る月
ボーナス設定を活用するときは、設定した月は月々の積立金額にプラスして費用がかかるため、その費用を賄える現金が用意できるボーナスや賞与が出る月がボーナス設定におすすめです。
ボーナスや賞与が出る月であればほかの月と比較して余裕が生まれるので、無理をしないで投資を続けられます。
ここで注意してほしいのが、満額投資はできればした方がいいというだけで無理にするものではありません。
ただし、ボーナスが出た月でも手許に置いておきべきお金も必要です。無理のない金額で投資計画を立てましょう。
市場の季節性に着目してみる
毎月に一定額を積立投資する場合はそこまで気にする必要がありませんが、ボーナス設定で多くの額を積み立てた時に株高であれば、ドルコスト平均法から考えるとその株高の時に複数回購入したことになります。
そのため、その年の株高の時にボーナス設定をしないように注意する必要があります。
「季節柄株高になりやすい」「この時期は市場のイベントが日ひかえているから株安傾向にある」など統計データを参考にするのは損ではありません。
過去のデータをチェックしてみるのもおすすめです。
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定に関するおすすめ相談窓口

新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定に関するおすすめ相談窓口はマネーキャリアです。
マネーキャリアでは、資産形成や投資に関する様々な相談に無料で対応しており、新NISAの活用方法やボーナス設定の最適化についても専門的なアドバイスを受けることができます。
ボーナス設定についても、単に設定するだけでなく、自分の収入パターンや将来の資金計画に合わせた最適な方法を見つけることが重要です。
マネーキャリアでは、相談満足度98.6%、累計相談件数100,000件以上という実績があり、3,500人以上から厳選された質の高いFPが対応してくれるので安心して相談できます。
新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のデメリットを考慮した運用が大切!【まとめ】
この記事では、新NISA(つみたてNISA)のボーナス設定のデメリットや特徴、設定方法、注意点などを紹介してきました。
ボーナス設定には一度に多額の投資をするリスクや市場変動の影響を受けやすいというデメリットがありますが、年間投資枠を最大限活用できるというメリットもあります。
しかし、ボーナス設定に関する検討や比較には専門知識が必要であり、自分のライフプランに合わせた最適な設定方法を見つけることは難しいです。
そこでマネーキャリアの無料相談を活用すると、専門家からの適切なアドバイスを受けることができます。
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