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▼この記事を読んでほしい方
  • 積立NISAに最近興味をもった方
  • 積立NISAを途中から始めた方
  • 積立NISAを満額投資したい方

内容をまとめると

▼内容をまとめると

  • 積立NISAのボーナス設定を利用することで満額投資が可能になる
  • ボーナス設定は便利だが、デメリットもある
  • 積立NISAはできるだけ早く始めるべき!
  • ボーナス設定の利用で不安があればマネーキャリアに相談がおすすめ
  • マネーキャリアは何度でも無料で相談可能!

積立NISAを年の途中から始めた人にとって便利な仕組みがボーナス設定です。初年度から満額積立を可能にする設定ですが利用のデメリットがあるのか等気になりますよね。この記事では積立NISAボーナス設定を利用するメリット・デメリットやそのやり方について紹介します。

この記事の目次

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積立NISAのボーナス設定のデメリットとは?


積立NISAのボーナス設定は、購入するファンドを選び決済方法を選択する際に目にするワードです。


積立NISAのボーナス設定について簡潔に説明すると、毎月の積立では満額使い切れないところを使い切れるようにしてくれるものです。


そんな積立NISAのボーナス設定に関して、最初に気になる人が多いデメリットとなる点として以下のものを紹介していきます。

  • デメリット①一度に多くの額が必要になる
  • デメリット②相場の状態によって損失が大きくなることもある
  • デメリット③12月の買い付け日までに設定しないと間に合わない
  • デメリット④設定変更作業が必要となるケースがある

デメリットについて理解を深めていただければ積立NISAの利点を最大限活かして利用も可能となるのでぜひ最後までご覧ください。

デメリット①一度に多くの額が必要になる

積立NISAのボーナス設定の特徴として設定できる日は1つのファンドにつき2日しかないため、満額を使い切るために厚めに投資をする必要があります。


そのため、一度に多くの額が必要になります。積立NISAを始めた月にもよりますが20万、30万円以上の資金を一括投資する場合もあります。


これは20万、30万円が余剰資金であっても大金を使う機会がない方や、20万、30万円が余剰資金ではない方にとって一気にお金が必要となるのはデメリットになります。

デメリット②相場の状態によって損失が大きくなることもある

デメリットの2つ目として、積立NISAのボーナス設定を利用した月は普段の月の投資額よりも厚めに投資することになる点があります。


それによるリスクを例に挙げて説明します。


ボーナス設定を利用する場合として1月に一括投資で満額使い切る方もいます。その年の値動きが常に右肩上がりの場合は、毎月一定額を積み立てるより良い利回りになります。


しかし、この一括投資を年の初めの方に行うと、2020年のコロナのような不況による暴落に合わせて買い増しすることができなくなります。


ボーナス設定を利用し一括投資することは積立NISAのメリットであるドルコスト平均法を使えないというデメリットがあります。

デメリット③12月の買い付け日までに設定しないと間に合わない

デメリットの3つ目として、12月の買い付け日までにボーナス設定をしないと間に合わないことが挙げられます。

ボーナス設定を使うときのパターンとして、12月までに使い切れなかった非課税の枠を12月にまとめて投資するというパターンが多いです。

このパターンには大きな損失を受ける危険性があります。12月の買い付け日までに設定ができなければ、12月ではなく翌年の1月に購入したことになるからです。

これは使い切りたかった非課税枠が翌年の非課税枠になったことになり、ボーナス設定の額が大きければ大きいほどデメリットになります。

デメリット④設定変更作業が必要となるケースがある|例:sbi証券

sbi証券など1部の証券会社では、積立NISAのボーナス設定を利用するには決済方法をクレジットカードから現金に変更する必要があります。


例えばsbi証券では、クレカ積立のままではボーナス設定不可と表示されているのが確認できます。


ここで注意したいのが、特にクレカ積立かつクレカの引き落とし先を住信sbiネット銀行にしている方です。


住信sbiネット銀行は代表口座が、円普通預金SBIハイブリッド預金2種類あります。そして、クレカの引き落としは円普通預金の分が使われます。


しかし、現金で購入する際に円普通預金からSBIハイブリッド預金に振替を済ませないと買い付け余力がないと見なされ、申し込み設定日の前営業日までに発注完了していても購入できません。


申し込み設定日の前営業日までに発注・入金を済ませておかないといけないというデメリットがあるので注意が必要です。

初年度に特におすすめ!そもそもボーナス設定とは?


積立NISAを初めて始める方は1月から始めるというわけではありません。年の途中から始める方も多いです。


しかし、年の途中から始めた場合は毎月の積立だけでは非課税の枠を満額使い切ることができません。


初年度かつ年の途中から積立NISAを始める場合に、毎月の積立で上限額いっぱいに積み立てても、翌年に繰り越すことができない非課税枠を使いきれないのは大変もったいないですよね。


そのような積立NISAのお悩みを解決してくれるのがボーナス設定です。


ここで簡潔にボーナス設定を説明すると、途中から始めた方も満額使い切ることが可能になるシステムのことです。


このシステムは制限もありますが活用するべきものになります。ぜひボーナス設定を活用して投資をし複利の効果も得ていきましょう。

年の途中から始めても満額投資が可能!

年の初めの1月からでなく、途中から積立NISAを利用し始めると、毎月の積立上限額では満額投資をすることはできません。


しかし、ボーナス設定を活用することで年の初めからでなくても満額投資をすることが可能です。


例えばですが、11月から始めて11月と12月の毎月の上限額を積み立てた場合、現行NISAであれば残り30万円以上の非課税枠があります。


この30万円以上をボーナス設定を活用することで年内の好きな日に一括投資をして非課税の枠を使い切り、年の途中からでも満額の投資を可能にします。


残った非課税枠は持ち越すことができないため、なるべく満額使い切るように投資をした方が長い目で見るとお得です。

ボーナス設定に上限額はある?年に利用可能回数は?

ボーナス設定には非課税の満額を超えない範囲であれば投資をすることが可能です。毎月の積立投資のように上限はありません。


そのため、1年間のある1日に一括で満額の投資をすることが可能です。


利用可能回数は2回なため何回もできるわけではないということは覚えておきましょう。


投資を始める際に年に2回だけ使えるこのシステムの使い時を決めておくのもいいかもしれません。

ボーナス設定はいつに設定するのがおすすめ?


ここまでボーナス設定の概要とデメリットを説明してきましたが、では、ボーナス設定をいつに設定するのが良いのでしょうか。


ここでは、以下の2つのタイミングを紹介します。

  1. ボーナス・賞与が出る月
  2. 市場の季節性

では早速みていきましょう。

ボーナス・賞与が出る月

ボーナス設定を活用するときは、設定した月は月々の積立金額にプラスして費用がかかるため、その費用を賄える現金が用意できるボーナスや賞与が出る月がボーナス設定におすすめです。


ボーナスや賞与が出る月であればほかの月と比較して余裕が生まれるので、無理をしないで投資を続けられます。


ここで注意してほしいのが、満額投資はできればした方がいいというだけで無理にするものではありません。


ボーナス・賞与が出た月でも無理のない金額で投資計画を立てましょう。

市場の季節性に着目してみる

毎月に一定額を積立投資する場合はそこまで気にする必要がありませんが、ボーナス設定で多くの額を積み立てた時に株高であれば、ドルコスト平均法から考えるとその株高の時に複数回購入したことになります。


そのため、その年の株高の時にボーナス設定をしないように注意する必要があります。


市場の季節性、この時期やこれが行われた後は株価がこうなりやすいなど、あくまで統計的な観点から着目するのは損にはなりません。


過去の統計などをチェックしてみるのもおすすめです。

積立NISAのボーナス設定活用時の注意点


積立NISAのボーナス設定は非課税の枠を使い切るのを手伝ってくれる嬉しいシステムですが活用する際には、注意すべきことがあります。


毎月クレカ積立で積立投資をしている方やクレカ積立をしようと思っている方はクレカ積立、クレジットカードではボーナス設定ができないという場合もあります。


以下で詳しく説明していきます。

ボーナス設定を利用できない証券会社もある

証券会社の中でもよく名前の挙がるネット証券のSBI証券楽天証券ですが、積立NISAのボーナス設定を利用できない場合があります。


それぞれ特定のクレジットカード決済を選択している場合はボーナス設定を利用できません。


しかし、SBI証券であれば決済方法を一時的にクレジットカードから現金に変更すると設定不可であったボーナス設定が利用できるようになります。


何日前までに変更を行えばよいかですが、ボーナス設定を適用したい日の前営業日が変更の締め切りとなります。


また楽天証券の場合は増額設定というシステムを利用することにより、クレカ決済のまま増額することができます。


これはボーナス設定とは異なる楽天証券ならではの特徴です。

翌年に受け継がれずその年限りの設定となりますので、楽天証券利用者の方にはこの増額設定がおすすめです。

積立NISAを早めに始めるべき理由2選


積立NISAは早くに始めるべきと言われていますがその理由とは何でしょうか。


早めに始めるべき理由として以下の2つが挙げられます。

  1. 満額使い切る必要はなし!早めに始めることにより、時間的優位性から複利の効果を大きく得られる期待がある
  2. 2023年以内に始めると非課税枠が増えてよりお得になる

以下で詳しく見ていきます。

満額使い切る必要はなし

積立NISAを始めようと考えている方に多いのが満額を使い切れないときは中途半端に始めるべきではないという考えです。


これは非常にもったいない考えです。

使い切った方がお得というだけであり、始めないよりも始めた方が満額出なくても非課税枠は多く使っていることになります。


また、将来的な側面から考えれば複利の効果を活かすには上記で述べたように早めに始めることが大切です。


そのため、使い切るという意識を持たず投資できる額を長期にわたって継続することが肝となります。


満額を使い切れない状況でないから積立投資は先延ばしするのは時間的優位性複利の効果、長期にわたって投資することによるリスクの分散を得られないこととなり、非常にもったいないです。

2023年以内に始めると非課税枠が増えてよりお得に

2023年までの積立NISAであれば毎年40万円ずつの20年間と定められていました。

新NISAの一生涯に積み立てられる累計の上限額は1,800万円ですが非課税の期限が無期限なため最短の15年で積み立てをするのも、毎年30万円ずつの60年間かけて運用することも可能です。

上記の通り、2023年の非課税の枠は2024年から始まる新NISAとは異なり、一生涯で積み立てられる累計の上限額に含まれません。

そして、2023年の内に使われなった非課税の枠は今後復活することはありません。

そのため、新NISAが始まる前に投資できればその年の非課税の枠40万円分が増えることになります。迷っている方は少額からでも2023年中に始めることをおすすめします。

積立NISAのボーナス設定に関する相談はマネーキャリアへ


本記事で積立NISAのボーナス設定に関して説明しましたが、実際に自分で取り組みだしたら思ったようにいかないかもしれないなど、不安が生じればマネーキャリアへの相談がおすすめです。


マネーキャリアでは本記事で紹介した積立NISAのボーナス設定はもちろんのこと、積立NISA・資産運用に関する不安を解消するサポートをしてくれます。


本記事では理解しきれなかったことや本記事によってボーナス設定をしようと思った時に生じた問題についてマネーキャリアを活用して解決してみてください。

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まとめ:ボーナス設定を利用して初年度から満額投資を実現しよう!


今回は以下について紹介しました。

  • 積立NISAのボーナス設定を利用することで満額投資が可能になる
  • ボーナス設定にはデメリットもある
  • 積立NISAは早く始めるべき
  • 無理に満額投資をする必要はない

ボーナス設定を利用することで初年度からでも年の途中から始める場合でも満額投資が可能であること、ボーナス設定を活用する中で注意すべきことを理解していただければ幸いです。


また、2024年から始まる新NISAの非課税枠と2023年の非課税枠は別ものなため、2023年の非課税枠は使った分だけ2024年から始める人よりも多く非課税の枠が持てることになりおすすめです。

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記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。