
「自衛隊の団体生命保険ってどんな特徴があるの?」
「自衛隊員が加入できる生命保険について知りたい」
とお悩みではないでしょうか。
結論、自衛隊の団体生命保険は、一般の生命保険と比べて保険料が割安で、家族も加入できる魅力的な制度です。
この記事では、自衛隊の団体生命保険の特徴について紹介します。
自衛隊の団体生命保険のメリットや加入時に確認すべきポイントについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

監修者 井村 那奈 フィナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー。1989年生まれ。大学卒業後、金融機関にて資産形成の相談業務に従事。投資信託や債券・保険・相続・信託等幅広い販売経験を武器に、より多くのお客様の「お金のかかりつけ医を目指したい」との思いから2022年に株式会社Wizleapに参画。
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この記事の目次
- 自衛隊の団体生命保険とは?特徴を紹介
- 自衛隊員と家族が加入できる
- 保険料を自由に設定できる
- 自衛隊の団体生命保険の保険料計算方法
- 自衛隊の団体生命保険のメリット4選
- 加入資格を満たす限り入り続けることが可能
- 自衛官の健康状態の告知だけで加入可能
- 生命保険料控除対象
- 還付金がある
- 自衛隊の団体生命保険加入時に確認すべきこと3選
- 勤務内容に応じた保障内容
- 退職・転職時の取り扱い
- 特有の特約や付帯サービスの有無
- 自衛隊退団後は一時払退職後終身保険がおすすめ
- 団体生命保険以外の自衛隊用団体保険を紹介
- 団体傷害保険|ケガによる通院や入院に備える
- 団体医療保険|病気による通院入院手術に備える
- 防衛省生協の生命・医療共済|死亡や入院・手術に備える
- まとめ:自衛隊の団体生命保険相談はマネーキャリアへ
自衛隊の団体生命保険とは?特徴を紹介
自衛隊員の人が加入可能な団体生命保険には、「防衛省団体生命保険」があります。
防衛省団体生命保険における特徴は以下の2つありますので、詳しく紹介します。
- 自衛隊員と家族が加入できる
- 保険料を自由に設定できる
これから自衛隊に入ろうと考えている人も、団体生命保険について知りたい人もぜひ参考にしてみてください。
自衛隊員と家族が加入できる
防衛省団体生命保険の特徴、1つめは「自衛隊員とその家族が加入できる」ことです。
本人(自衛隊員)だけでなくそれを支える配偶者、子どもも加入することができるので家族で保険にまとめて入ることが可能です。
防衛省団体生命保険に加入後は、健康状態が悪化してしまっても保険料が上がらずにそのまま継続できます。
また、退職後も保険料を一括で支払い「一時払退職後終身保険」に切り替えることで、生涯に渡って保障を受けることが可能です。
家族も含めて加入できるので、家族がいる方はまとめて加入することをおすすめします。
保険料を自由に設定できる
防衛省団体生命保険の特徴、2つ目は「保険料を自由に設定できる」ことです。
防衛省団体生命保険では、一口100円〜保険料が設定可能で、最低600円から加入することができます。
防衛省団体生命保険の下限口数と上限口数は以下の表を参考にしてみてください。
下限口数 | 上限口数 | |
---|---|---|
本人(自衛隊員) | 6 | 50 |
配偶者 | 8 | 14 |
子ども | 3 | 3 |
保険金額は上限口数だと以下のようになっています。
本人(自衛隊員) | 配偶者 | 子ども |
---|---|---|
3000万円 | 812万円 | 321万円 |
家族全員が加入した場合、最低1,700円、最高6,700円で済む計算になります。
これは民間の保険よりも割安ですので、他の保険と併用して加入しておくのもおすすめ。
自衛隊員として、国のために働いてくれているからこそ、安心できる保障を選びましょう。
自衛隊の団体生命保険の保険料計算方法
自衛隊員が加入する団体生命保険の保険料計算方法は、一月あたり何口かけたかによって変わってきます。
上記でも紹介しましたが、自衛隊員が加入できる防衛省団体生命保険は一口100円から、本人最大で50口まで加入が可能。
本人(自衛隊員)・配偶者・子ども2人の場合、最低と最大口数で計算すると以下のようになります。
【最低口数で4人家族を計算した場合】
- 本人(最低6口:600円)+配偶者(最低8口:800円)+子ども(最低3口:300円×2)=2,000円
- 本人(最高50口:5,000円)+配偶者(最高14口:1,400円)+子ども(最高3口:300円×2)=7,000円

自衛隊の団体生命保険のメリット4選
自衛隊員とその家族が団体生命保険に加入するメリット4選を紹介します。
ここで紹介するメリットは以下の通りです。
- 加入資格を満たす限り入り続けることが可能
- 自衛官の健康状態の告知だけで加入可能
- 生命保険料控除対象
- 還付金がある
自衛隊員専用の団体保険だからこそ得られる特別なメリットが多いので、ぜひ検討してみてください。
加入資格を満たす限り入り続けることが可能
自衛隊員は自衛官として在籍している限り、団体生命保険に加入することができます。
防衛省団体生命保険に加入できる条件は「防衛省共済組合の組合員である」こと。
自衛隊員は、一度加入してしまえばその後健康状態が悪化しても病気になっても更新することが可能。
加入条件を満たしている限りは1年ごとに更新をして、入り続けられるメリットがあります。
加入条件を満たしている方は、手厚い保障の団体生命保険を検討してみましょう。
他の保険と合わせて加入するのもおすすめです。
自衛官の健康状態の告知だけで加入可能
防衛省団体生命保険は、自衛官の健康状態を医療機関でも検査の必要なく、告知だけで加入することができます。
民間の生命保険では、医療機関での検査が必要な場合も多く、手間や時間がかかってしまうことがデメリットでもありました。
防衛省団体生命保険なら、本人による告知だけで加入することができるため、入りやすいのがメリットといえます。
生命保険料控除対象
自衛隊員が加入できる団体生命保険は、一般の保険と同じように生命保険料控除の対象になっています。
そのため年末調整や確定申告時に申請することで、住民税・所得税の控除を受けることが可能。
生命保険料控除を受ける際に、ひとつ注意して欲しいのが還付金です。
還付金については以下で詳しく紹介していますが、防衛省団体生命保険には還付金があるため、支払った保険料から還付金を差し引いた額が生命保険料控除の対象です。
一般的な生命保険にはないため、還付金を忘れずに計算するようにしましょう。
還付金がある
上記で説明しましたが、ここでは防衛省団体生命保険の還付金についてさらに詳しく紹介していきます。
防衛省団体生命保険には還付金があり、5月末〜6月末に受け取ることができます。
還付金を受け取れる時期は指定されていないため、変動する可能性もあります。
また、防衛省団体生命保険の還付金は、本人に手渡しで渡される仕組みになっていてその金額は上限口数で約3万円程度。
還付金の額は決まっていないため、毎年変動する可能性があるので注意しておきましょう。
自衛隊の団体生命保険加入時に確認すべきこと3選
自衛隊の団体生命保険加入時に確認すべきポイントは以下の3つです。
- 勤務内容に応じた保障内容
- 退職・転職時の取り扱い
- 特有の特約や付帯サービスの有無
勤務内容に応じた保障内容
自衛隊の団体生命保険に加入する際は、自分の勤務内容に応じた保障内容になっているかを確認することが重要です。
自衛隊員の業務は一般的な職業と比べてリスクが高く、特に海外派遣や災害派遣などの特殊任務に従事する場合は、より手厚い保障が必要になります。
また、訓練中の事故や任務中の怪我に対する保障も十分かどうかチェックすることが大切です。
自分の所属部隊や任務内容に合わせて、必要な保障が得られる内容になっているか、加入前に詳細を確認することをおすすめします。
退職・転職時の取り扱い
自衛隊の団体生命保険に加入する際は、退職や転職時の取り扱いについても事前に確認しておくことが重要です。
団体生命保険は基本的に自衛隊員としての在職中のみ継続できるため、退職後はそのままの条件で継続することができません。
そのため、退職・転職時に保険を継続したい場合は保険の乗り換えを検討する必要があります。
保険をスムーズに乗り換えるためにも、事前に準備しておくことが大切です。
特有の特約や付帯サービスの有無
ポイントの3つめは、特有の特約や付帯サービスの有無についてです。
自衛隊の団体生命保険には、一般の生命保険にはない特有の特約や付帯サービスがある場合があります。
これらの特約やサービスは、自衛隊員特有のリスクや生活環境に合わせて設計されていることが多いため、加入前に詳細を確認することが大切です。
また、これらの特約が標準で付帯されているのか、オプションなのか、追加保険料はいくらかかるのかも確認しておくべきポイントです。
自衛隊員の業務内容や家族構成に合わせて、必要な特約を選択することで、より安心できる保障内容にカスタマイズすることができます。
自衛隊退団後は一時払退職後終身保険がおすすめ
自衛隊退団後は「一時払退職後終身保険」というものがあります。
一時払退職後終身保険の加入条件、保障内容、特徴は以下のとおりです。
加入条件 | 45~75歳 「グループ保険」に退職日直前まで2年以上加入している |
---|---|
保障内容 | 死亡・高度障害 |
特徴 | 保険金を一括で支払うため、その後の保険料の支払いがない 健康告知が原則不要 掛け捨てではないため、途中解約時に保険料はほぼ全額返還される |
一時払退職後終身保険は、死亡時・高度障害時に保険金1,000万円を受け取れる保障の手厚い保険でもあるので、退職後は検討してみるのがおすすめです。
加入する場合は忘れずに1ヶ月以内に手続きを行うようにしましょう。
団体生命保険以外の自衛隊用団体保険を紹介
団体生命保険以外の自衛隊用団体保険は以下の3つあります。
- 団体傷害保険
- 団体医療保険
- 防衛省生協の生命・医療共済
これらの団体保険も自衛隊員とその家族が利用できる重要な保障制度です。
それぞれの特徴や保障内容を理解することで、自分や家族のリスクに合わせた最適な保険選びができるようになります。
団体傷害保険|ケガによる通院や入院に備える
団体傷害保険は、ケガによる入院や通院、死亡などに対応してくれる保険です。
自衛隊員は災害時に危険な場所での救助や対応をする危険な職業でもあるため、団体傷害保険に加入しておくことで、ケガの通院や入院時の費用をカバーしてくれることが期待できます。
また、団体傷害保健にはオプションとして月々90円程度で総合賠償型をつけることも可能で、偶然の事故で他人やその財物に損害を与えてしまったときに最大2億円まで保障してくれます。
団体障害保険の掛け金と保障内容は以下の表を参考にしてみてください。
掛け金 | 保障内容 |
---|---|
個人型 860円~ | 死亡:250万円~ 後遺障害:500万円~ 入院:2,500円/日~ 手術:入院保険金の5~10倍 通院:1,500円/日~ 葬祭費用:300万円 |
家族型 5,780円~ | 死亡:622万円~ 後遺障害:1,244万円~ 入院:4,000円/日~ 手術:入院保険金の5~10倍 通院:2,500円/日~ 葬祭費用:300万円 |
他の保険とも組み合わせながら、適切な保障を考えるようにしましょう。
団体医療保険|病気による通院入院手術に備える
団体医療保険は、病気による通院や入院、手術、さらに所定の3大疾病や死亡まで保障することのできる保険です。
団体医療保険は年齢によって保険料が変わます。病気のリスクが高いとされる高齢になるほど、保険料も上がってきますので加入をお考えの方は早めに入るのがおすすめです。
月々の掛け金に対する保障内容は以下の表を参考にしてみてください。
掛け金 | 保障内容 |
---|---|
本人 月2000円 | 死亡:1,000万円(交通事故) 800万円(不慮の事故) 400万円(病気) 後遺障害:26.4万円~(交通事故) 16万円~(不慮の事故) 入院:5千円/日 通院:1,500円/日 |
※参照:都道府県民共済グループの「総合保障2型」「入院保障2型」|全国生協連
また、ひとつ注意してほしいのが、自衛官だと医務室や自衛隊病院があるため、通院にかかる医療費が無料という点です。
団体医療保険は使用する機会が少ないことも予想されるため、加入の際は必要性を考えて検討するようにしましょう。
防衛省生協の生命・医療共済|死亡や入院・手術に備える
防衛省生協の生命・医療共済は、死亡や入院・手術などに対応できる保険です。
防衛省生協の生命・医療共済は1口あたり1,000円から加入可能で、入院時は3日以上の場合に1日目の分から支払われます。
手頃な掛け金で手厚い保障のある保険のため、「団体保険以外も検討してみたい」という人におすすめです。
月々の掛け金に対する保障内容は以下の表を参考にしてみてください。
掛け金 | 保障内容 |
---|---|
本人・配偶者 1,000円/1口 (本人は4口 配偶者は3口が上限) | 死亡:500万円/1口 高度障害:500万円/1口 3日以上の入院:3千円/1口 手術(支払い対象のもの):3万円/1口 |
子ども 250円/1口 (子どもは1人3口が上限) | 死亡:70万円/1口 高度障害:70万円/1口 3日入院:3千円/1口 手術(支払い対象のもの):3千円/1口 |
※参照:生命・医療共済の特長|防生協
子どもから大人まで家族みんなで加入できる保険のため、他の保険と合わせて加入するのもおすすめです。
まとめ:自衛隊の団体生命保険相談はマネーキャリアへ
本記事では自衛隊の団体保険の特徴やメリット、生命・医療の共済保険について紹介しました。
団体生命保険やその他のポイントはこちら!
- 自衛隊の団体生命保険相談は自衛隊員と家族が加入できる保険
- 一口100円〜保険料が設定可能
- 団体生命保険では還付金が受け取れる
- 退団後は一時払退職後終身保険がおすすめ
- 団体保険だけでは不安が残ってしまう場合も
- マネーキャリアなら自分に合った保険をプロが提案
- その後のライフスタイルに合わせて適切な保険を無料で紹介
マネーキャリアなら多くの実例と実績があるため、安心してご相談いただけます。
事故によって死亡
または高度障害
配偶者:1,162万円
子ども:396万円
または高度障害
配偶者:812万円
子ども:321万円
障害が残ってしまった場合
配偶者:第6級35万円~第2級245万円
子供:第6級7.5万円~第2級52.5万円
障害の度合いによって、保険金は異なる