・固定金利なのに、返済額が途中で増えることがあるって本当?
・「全期間固定金利」と「固定期間選択型」の違いって、どう見分ければいいの?
このような疑問を感じていませんか?
住宅ローンの「固定金利」は、金利がずっと変わらない安心感が魅力ですが、実は仕組みを正しく理解していないと「思っていたのと違う!」という事態になることもあります。
特に、「固定期間選択型」のローンを「全期間固定」と勘違いして契約してしまうケースは少なくありません。
本記事では、固定金利なのに途中で金利が上がると感じてしまう原因や、勘違いしやすい金利タイプの違いについて、ファイナンシャルプランナーの視点からわかりやすく解説します。住宅ローン選びで後悔しないために、ぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者
谷川 昌平
フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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固定金利は途中で上がるって本当?
住宅ローンを検討していると、「固定金利でも途中で金利が上がることがある」といった話を耳にすることがあります。せっかく固定金利を選んだのに、将来的に返済額が増えるのでは…と不安になる方も多いのではないでしょうか。
固定金利にはいくつかの種類があり、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。
ここでは、以下の結論と2つのタイプについてわかりやすく解説します。
- 【結論】固定金利は「固定期間中は上がらない」仕組み
- 全期間固定型はローン完済までずっと金利が変わらない
- 固定期間選択型は一定期間終了後に金利が変わる
「固定金利=安心」と思い込まず、それぞれの仕組みを正しく理解することで、自分に合った住宅ローン選びができるようになります。
【結論】固定金利は「固定期間中は上がらない」仕組み
「固定金利なのに途中で上がることがある」と思っている方は意外と多いですが、これは仕組みへの誤解から生まれた勘違いです。
結論から言えば、固定金利は“固定されている期間中”は金利が上がることはありません。たとえ市場金利が上昇しても、契約時に決めた金利は変わらないため、返済額も一定です。
ただし、固定金利には「全期間固定型」と「固定期間選択型」の2種類があり、この違いを正しく理解していないと、“固定なのに金利が上がる”と感じてしまうことがあります。
固定金利の種類 | 特徴 | 金利が変わらない期間 |
---|
全期間固定型 | 借入から完済まで金利固定 | 返済期間すべて |
固定期間選択型 | 一定期間のみ固定、以後変動の可能性あり | 選択した固定期間のみ |
固定金利が途中で上がると思われがちなのは、実は「固定期間選択型」の存在が原因なんです。これだと、最初の数年間だけ金利が固定で、その後は変動金利になるケースもあります。
固定=ずっと安心、と思い込まず、どのタイプの固定金利かをきちんと確認するのが大切ですよ。
① 全期間固定型はローン完済までずっと金利が変わらない
全期間固定型は、その名の通り
借入時から返済が終わるまで、ずっと金利が一定の住宅ローンです。借入時に適用された金利は、返済期間中にどれだけ市場金利が変動しても変わることがなく、返済額も一定のままとなります。
将来の金利上昇リスクを避けたい方にとっては安心できる選択肢です。加えて、返済開始時点で総返済額がほぼ確定するため、長期の家計計画が立てやすくなるのもメリット。住宅ローンにおいて「安定性」を重視する方には特におすすめのタイプです。
毎月の返済額がずっと同じなので、将来の金利上昇に不安を感じている人には全期間固定型がぴったり。
家計管理もしやすく、資金計画が立てやすいのが強みです。ただし、借入当初の金利は変動型より高めに設定されることが多いので、そこは要チェックです!
② 固定期間選択型は一定期間終了後に金利が変わる
固定期間選択型の住宅ローンは、3年・5年・10年など一定期間だけ金利が固定される仕組みです。固定期間が終了すると、再度その時点の金利水準で「変動型」または「再固定型(金利再設定型)」を選択する必要があります。
この切り替え時の金利が上昇していれば、結果として返済額が増え、「金利が上がった」と感じてしまうのです。
実際には、元の固定金利が途中で変わったわけではなく、新たな金利タイプへの移行が行われているだけなのです。これは“固定金利が上がる”という誤解が生まれる一番のポイントです。
プラン | 借入金利(年) | 毎月の返済額(例:3,000万円・35年) |
---|
【フラット35】 | 1.91% | 約95,000円 |
【フラット35】S(A) | 1.66% (当初10年間) | 約91,000円(当初10年) →約95,000円(11年目以降) |
※2025年5月現在の参考金利(実際の金利は金融機関により異なります)
「固定期間が終わったら急に返済額が上がった!」という声は、固定期間選択型の典型的なケースです。
これは“固定金利が途中で上がった”わけではなく、次のステップで選ぶ金利タイプや当時の市場状況による影響なんです。どの金利タイプへ移行するのか、事前にしっかりシミュレーションしておきましょう。
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固定金利が途中で上がった?と感じたら確認すること3つ
「固定金利で契約したはずなのに、最近返済額が増えた気がする…」そんな違和感を覚えたことはありませんか?
実は、固定金利といってもその仕組みや契約内容によっては、返済額が変わるケースもあります。勘違いや見落としによる不安を解消するためには、まずは冷静に状況を確認することが大切です。
ここからは、固定金利が「上がった」と感じたときにチェックすべき、以下の3つのポイントを解説します。
- 「住宅ローン契約書」で金利タイプと固定期間を確認する
- 固定期間終了後の「金利見直しに関する通知」を確認する
- 住宅関連の他の支払いが増えていないか確認する
思い込みや誤解を防ぎ、正確な情報に基づいて対応するためのヒントをお届けします。
「住宅ローン契約書」で金利タイプと固定期間を確認する
固定金利のはずなのに返済額が増えた」と感じたら、まずは住宅ローンの契約書を確認することが大切です。
特に固定期間選択型を利用している場合、設定された固定期間(例:10年間)が終了すると、その時点の金利で再計算が行われ、返済額が変わることがあります。
契約書には、適用された金利タイプと固定期間が明記されています。返済額が増えたタイミングと固定期間の終了時期が一致していれば、それが原因と判断できます。原因がわかれば、今後の対応も検討しやすくなります。
返済額が増えて不安になったら、まずは契約書の「金利タイプ」や「固定期間」の欄をチェックしましょう。
意外と忘れがちですが、固定期間選択型は期間終了後に自動で金利が見直されます。金利が変わった理由がわかれば、焦らず次の選択肢を考えることができますよ。
固定期間終了後の「金利見直しに関する通知」を確認する
固定期間選択型の住宅ローンでは、固定期間終了の前後に金融機関から「金利見直しのお知らせ」などの通知が届くのが一般的です。
これは、次の金利タイプ(変動・再固定)や新たな金利水準について案内する重要な書類です。返済額が増えたと感じた場合、まずはこの通知を確認して、どのタイミングでどんな金利に変更されたのかを把握しましょう。
通知を見逃していた場合でも、金融機関に問い合わせれば内容を再確認できます。
金利が変わる直前には、たいてい金融機関から通知が届いています。うっかり見逃してしまうと、急な返済額の変化に驚いてしまうかもしれません。
心当たりがある方は、郵送物やメールの履歴を一度チェックしてみましょう。それでもわからない場合は、迷わず銀行に問い合わせをしてみましょう。
住宅関連の他の支払いが増えていないか確認する
「住宅ローンの返済額が増えた」と感じても、実はローン以外の支出が増えたことが原因というケースも少なくありません。たとえば、
固定資産税や
都市計画税が見直されたり、
火災保険・地震保険の保険料が値上がりしていたりすることがあります。
また、分譲マンションでは管理費や修繕積立金の増額が行われることもあります。これらの費用は月々の家計に影響するため、実質的な住居費の増加=ローンの増額と誤解してしまうこともあるのです。支出全体をチェックすることが大切です。
「ローンの返済が増えた気がする…」と思ったら、実は他の費用が上がっていただけということもよくあります。
毎年届く固定資産税の納税通知書や、保険会社・管理組合からのお知らせなどもチェックしてみてください。ローン明細とあわせて確認すると原因が見えてきますよ。
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「途中で上がった」と後悔しないために!固定金利の契約前に確認すべきこと
「固定金利だから安心」と思って契約したのに、後から返済額が増えて驚いた――そんな声を耳にすることがあります。
実は、固定金利にも種類があり、契約内容によっては将来的に返済額が変わる可能性もあるのです。後悔しないためには、契約前にしっかりと確認しておくべきポイントがあります。
ここでは、固定金利の住宅ローンを契約する前に必ずチェックしておきたい、以下の4つのポイントを解説します。
- 選ぶのは「全期間固定型」か「固定期間選択型」かを明確にする
- 固定期間終了後の返済額をシミュレーションする
- 金利優遇の「適用条件」「維持条件」「解除条件」を確認する
- 繰り上げ返済手数料や条件変更手数料などを確認する
契約前にこれらを確認しておくことで、将来の不安や後悔をぐっと減らすことができます。安心して住宅ローンを選ぶためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
選ぶのは「全期間固定型」か「固定期間選択型」かを明確にする
固定金利と一口にいっても、「全期間固定型」と「固定期間選択型」では仕組みが大きく異なります。契約前に
どちらを選ぶのかを明確にし、自分の家計と照らし合わせて慎重に判断することが大切です。
特に固定期間選択型は、一定期間後に金利が変わる可能性があるため、そのタイミングが子どもの教育費のピークと重ならないかなど、将来の支出計画とのバランスを確認しておくことが重要です。
選択を誤ると、「こんなタイミングで金利が上がるとは…」と後悔することにもつながります。
固定期間選択型を選ぶなら、「何年後に金利が見直されるのか?」をしっかり意識しましょう。
たとえば、子どもの高校・大学進学の時期に金利が上がると、家計が一気に苦しくなることも。先の支出を見越して、期間設定を選ぶのがコツです!
固定期間終了後の返済額をシミュレーションをする
固定期間選択型の住宅ローンでは、期間終了後にどのような金利条件になるのかを事前に確認し、複数のパターンで返済額をシミュレーションしておくことが重要です。
たとえば、変動金利に切り替えた場合、金利が0.5%上がっただけでも月々の返済額が大きく変わることがあります。将来の支出やライフイベントと重なるタイミングを想定して、金利が上がった場合の負担を事前に把握しておくことが、「想定外の出費」を防ぐカギになります。
不安がある場合は、FPに相談してシミュレーションしてもらうのがおすすめです。
金利がちょっと上がるだけでも、月々の支払いが1万円以上増えることもあるので注意しましょう。いくつかの金利上昇パターンを試算しておけば、「こんなはずじゃなかった!」と後悔せずに済みます。
マネーキャリアのFP相談なら、実際の数字でしっかりシミュレーションしてくれるので安心ですよ!
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金利優遇の「適用条件」「維持条件」「解除条件」を確認する
住宅ローンの金利優遇を受ける場合、
その優遇がどのような条件で適用されるのか、維持するために必要な条件、そして解除条件をしっかり確認しておくことが重要です。
たとえば、給与振込を指定の口座にすることで金利優遇が受けられる場合、その優遇を維持するためには毎月の給与振込が必須であり、条件を満たさなくなると優遇が解除され、金利が上がってしまうリスクがあります。
契約前にこれらの詳細を確認しておかないと、金利優遇が解除されて急に返済額が増えることにもなりかねません。
金利優遇は魅力的ですが、条件を満たさなくなると突然金利が上がることもあるので注意が必要です。
たとえば、給与振込口座の変更や、別の金融商品を契約し続けることが求められる場合があります。優遇条件をよく理解し、確実に守れるかどうかを確認してから契約することが大切ですよ。
繰り上げ返済手数料や条件変更手数料などを確認する
住宅ローンを契約する際には、契約後にかかる手数料にも注意を払うことが重要です。特に、繰り上げ返済手数料や条件変更手数料は、将来的にライフプランに合わせて返済方法を変更したり、早期返済を検討したりする際に影響します。
手数料が高いと、返済を早めたくても余計なコストがかかり、思い通りにいかないことも。手数料が無料の金融機関もあるので、契約前に必ず確認し、比較することが賢い選択です。これらの費用も総支払額に影響を与えるため、契約前にしっかり把握しておきましょう。
繰り上げ返済や条件変更を考えるとき、手数料がかかる金融機関では思わぬ出費が重なることも。少額でも、数回繰り返すと大きな負担になりかねません。
手数料無料のオプションもあるので、条件をしっかり比較して、納得できる選択をしましょう!
【まとめ】固定金利が途中で上がったと感じたら固定期間の確認をしよう
固定金利は途中で上がるかどうか、勘違いしやすい仕組みについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
固定金利が途中で上がったと感じた場合、まずは契約した固定期間が終了していないか、金利タイプが変更されたかを確認することが大切です。
多くの場合、金利が変動したと感じるのは、実は固定期間選択型の終了後に適用される新たな金利が原因です。契約書や金利見直し通知を確認し、他の支払い増加や条件変更も含めてしっかりと点検しておきましょう。
また、不安が残る場合は、無料のFP相談を活用し、プロと一緒に今後の返済計画を見直してみることをおすすめします。マネーキャリアのFPに相談し、適切な返済プランを一緒に考えてもらうのが安心です。お金の不安を解消するために、ぜひ活用してみましょう!