

この記事の監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。メディア実績:<テレビ出演>テレビ東京-テレ東「WBS」・テレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」
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この記事の目次
- 20代のiDeCoは「成長重視」のポートフォリオがおすすめ!
- 20代は時間を味方に資産を育てやすい
- リスクも取りつつ資産を育てよう
- iDeCoは20代からはじめるのがおすすめ!ポートフォリオに迷ったらFPに相談してみよう
- 【リスク許容度別】20代のiDeCoにおすすめポートフォリオ例を3つ紹介
- 成長型|リスクをとって資産を大きく育てたい人向け
- バランス型|安定性も少し欲しい人向け
- 保守型|投資にまだ不安がある初心者向け
- 20代がiDeCoのポートフォリオを組むときのポイントとは?
- 長期的な視点を持つ
- 自分のリスク許容度を把握する
- 他制度とのバランスも考慮する
- 20代がiDeCoを無理なく続けるための3つのコツ
- 無理のない掛金から始める
- 年に一度はポートフォリオを見直す
- 値動きに一喜一憂しない
- 20代が気になる!iDeCoのポートフォリオに関するよくある質問
- Q.ポートフォリオはいつでも見直せる?
- Q.すでに運用している資産配分は変更できる?
- Q.元本保証の商品だけでポートフォリオを組める?
- 20代のiDeCoのポートフォリオはマネーキャリアと一緒に考えよう
- 【まとめ】20代はiDeCoのポートフォリオを最適化し資産を育てよう
20代のiDeCoは「成長重視」のポートフォリオがおすすめ!
20代でiDeCoを始めることには、大きなメリットがあります。それは何よりも「時間」を最大限に活用できる点です。運用期間が長ければ長いほど、複利の効果が大きくなり、少ない元手でも将来の資産形成において有利に働きます。そのため、20代がiDeCoを活用する際は、将来の成長を見据えたポートフォリオで運用する方針がおすすめです。
とはいえ、投資経験が浅い20代の場合、知識不足からリスクの高い商品に偏ってしまったり、適切な配分ができなかったりすることも少なくありません。将来に向けてしっかり資産を育てるには、まずは正しい基本を理解し、自分のリスク許容度に合った設計を行うことが大切です。
ここでは、20代だからこそ活かせる“時間”という強みと、適度にリスクを取りながら資産を増やすための考え方について解説していきます。長期運用の第一歩として、ぜひ参考にしてください。
20代は時間を味方に資産を育てやすい
iDeCoを活用する上で、20代が持つ最大の強みは「時間」です。資産運用においては、時間をかけて利益が利益を生む「複利効果」が重要な鍵を握ります。運用期間が長ければ長いほど、元本に加えた運用益も再投資され、資産が加速度的に増えていくのが特徴です。
たとえ毎月の積立額が少額でも、20代からコツコツと積み立てを続ければ、将来的に大きな差が生まれます。以下は、iDeCoで35年間、年利3%で運用した場合のシミュレーション結果です。
毎月の積立額 | 運用期間35年の運用結果 |
---|---|
5,000円 | 約360万円 |
10,000円 | 約730万円 |
20,000円 | 約1,470万円 |
※参照:iDeCoシミュレーション|株式会社NTTデータ・エービック
このように、月1万円の積立でも35年後には約730万円に達する可能性があります。生活に支障をきたさない範囲で、早いうちから積み立てを始めることが、将来の資産形成に直結します。
リスクも取りつつ資産を育てよう
iDeCoは、60歳になるまで毎月自動で積み立てられる仕組みとなっており、基本的には長期的な資産形成を目的とした制度です。一度ポートフォリオを設定してしまえば、定期的な見直しを除いて、日々の相場に過度に反応する必要はありません。いわば「ほったらかし」で資産を増やしていける、効率の良い仕組みだといえるでしょう。
特に20代は運用可能な年数が長く、多少の値動きがあっても、冷静に構えておけるだけの時間的余裕があります。たとえば途中で相場が大きく下落したとしても、慌てて解約したり、リスク資産を手放したりする必要はありません。むしろ、下落局面で積み立てを続けることが将来的に高いリターンをもたらすこともあるのです。
そのため、20代でiDeCoを利用するなら、元本確保型に偏りすぎず、株式などの成長資産を中心にした運用を検討するのが効果的です。
iDeCoは20代からはじめるのがおすすめ!ポートフォリオに迷ったらFPに相談してみよう

将来の生活に備えて資産形成を始めるなら、なるべく早い段階でスタートを切るのが効果的です。なかでも、iDeCoは、運用期間が長いほど複利の力を活かせるため、20代から始めるメリットは非常に大きいといえます。毎月少額から積み立てることができ、老後に向けてじっくり資産を育てていけるのが魅力です。
とはいえ「何に投資すればいいのか分からない」「どんなポートフォリオが適切なのか判断できない」といった悩みを抱える人も少なくありません。せっかく始めるなら失敗したくないという気持ちから、なかなか決断できずにいる方も多いでしょう。
そんなときは、専門家であるFPに相談するのが有効な手段です。FPは、個々の収入やライフステージ、将来の目標などを踏まえたうえで、適切な資産配分や投資方針について具体的にアドバイスしてくれます。独学で情報収集をするよりも早く、自分に合った方法を見つけられる可能性が高まります。

【リスク許容度別】20代のiDeCoにおすすめポートフォリオ例を3つ紹介
iDeCoの運用において重要なのは、自分のリスク許容度を正しく理解し、それに合ったポートフォリオを組むことです。特に20代は運用期間が長いため、リスクを取りやすい一方で、不安を感じる方も多いでしょう。そこでこちらでは、20代の方々が選びやすいよう、リスクの度合いに応じた代表的なポートフォリオ例を3つに分けてご紹介します。
まずは「成長型」。資産を大きく増やしたい人向けで、株式を中心に高いリターンを目指す配分が特徴です。次に「バランス型」。リスクと安定性の両方を求める方に適しており、株式と債券などを組み合わせた配分となっています。最後は「保守型」。投資経験が浅い初心者や、リスクを抑えたい方に向けた安全重視の運用方法です。
これらの例を参考に、自分の考え方やライフスタイルにぴったり合うポートフォリオを見つけてください。
成長型|リスクをとって資産を大きく育てたい人向け

資産形成において「成長」を重視するなら、積極的にリターンを狙うスタイルが有効です。特に、運用期間が長く取れる20代にとっては、時間を武器に攻めのポートフォリオを組むことができるのが強みといえるでしょう。
この「成長型」の資産配分は、主に株式への投資を中心に構成されています。具体的には、全世界株式型の投資信託を80%、日本株式型の投資信託を20%という比率で組み合わせることで、世界経済の成長を広く取り込む設計となっています。
このように株式の比率を高めることで、価格の上昇による大きなリターンを期待できます。特に全世界株式への投資は、地域や業種を分散できるため、特定の国や市場に依存しない運用が可能になります。日本株式を20%組み込むことで、為替の影響を一部抑えつつ、日本経済の成長にも乗れる構成となっています。
バランス型|安定性も少し欲しい人向け

投資に興味はあるけれど、価格の大きな変動にはまだ慣れておらず、全額をリスク資産に投資することには不安が残る——そんな方に向いているのが「バランス型」のポートフォリオです。リターンを求めつつも安定性を意識した構成となっており、心理的な負担を軽減しながら長期運用を続けやすくなります。
バランス型では、株式と債券をバランスよく組み合わせます。具体的な配分としては、全世界株式型の投資信託を50%、日本株式型を20%、そして国内外の債券型を30%組み入れることが一つのモデルとなります。この構成によって、株式の成長性と債券の安定性の両方を狙える点が特長です。
株式の割合が全体の70%とやや高めであるため、運用益を狙いやすい一方、債券を3割組み入れることで価格変動リスクを緩和できます。特に市場が不安定になった際、債券部分がクッションとなり、資産全体の下落幅を抑えてくれる役割を果たします。こうした分散効果により、精神的にも安心感を持って運用を続けられるでしょう。
保守型|投資にまだ不安がある初心者向け

これから資産運用を始めたいと考えているものの「損をするのが怖い」「知識が足りなくて不安」といった理由から、なかなか一歩を踏み出せない方も少なくありません。そんな投資初心者におすすめなのが、リスクをできるだけ抑えた「保守型」のポートフォリオです。
このスタイルは、資産を大きく増やすことよりも、元本割れのリスクを軽減しつつ安定的な運用を重視する構成です。一般的に価格変動の幅が小さいとされている債券を中心に据え、株式の割合を控えめに抑えることで、心的ストレスも少なく投資に取り組むことができます。
このように、債券を中心に据えつつ、株式も少し組み込むことで、安定性と成長性のバランスを取っています。全世界株式を30%含めることで、世界経済の成長の恩恵を受けながらも、大きな値動きに左右されにくい構成となっているのが特徴です。
20代がiDeCoのポートフォリオを組むときのポイントとは?

iDeCoを始めるにあたり「どの商品を選べばいいか」といった具体的な選定に目が向きがちですが、本来その前に考えるべきは、資産配分の土台となる考え方です。
とくに20代は運用期間が長く、時間を最大の味方にできる貴重な世代です。だからこそ、将来を見据えた戦略的な視点でポートフォリオを組むことが、資産形成の成否を分ける鍵となります。
投資経験が浅い場合は、不安から「とりあえず無難な商品を」と考えてしまうかもしれませんが、適切な判断軸を持つことで、自分に合った選択がしやすくなります。iDeCoを有効に活用するためには、何を優先し、どこに注意を向けるべきかを整理することが重要です。
ここでは、20代がiDeCoでポートフォリオを組むうえで意識したい基本的な考え方を3つの視点から紹介します。
- 長期的な視点を持つ
- 自分のリスク許容度を把握する
- 他制度とのバランスも考慮する
長期的な視点を持つ
iDeCoは、老後の生活資金を準備するための制度です。したがって、資産運用のスタンスとしては「長期的に育てていく」という考えが基本になります。目先の利益にとらわれず、時間を味方にしながらじっくりと資産を積み上げていくことが、成果を得るための最も堅実な方法といえるでしょう。
投資と聞くと、短期間で利益を上げるイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、iDeCoのように60歳まで引き出せない仕組みを活用する場合、短期的な値動きに一喜一憂するのは本来の趣旨とは異なります。長期運用によって得られる「複利効果」を最大限に活かすには、腰を据えて資産を育てていく姿勢が求められます。
自分のリスク許容度を把握する
資産運用に取り組むうえで、もっとも大切なことの1つが「自分のリスク許容度を正しく理解する」ことです。これは、どの程度の価格変動を受け入れられるかという心理的・経済的な余裕を示す指標であり、投資スタイルの土台となる部分でもあります。
iDeCoのように長期運用が前提の制度であっても、自分の性格や生活状況を無視して無理なポートフォリオを組んでしまうと、相場の下落時に強い不安を感じ、継続することが難しくなってしまう可能性があります。したがって、リターンの大きさに目を奪われるのではなく、精神的に耐えられる範囲のリスクに留めることが重要です。
一般的に20代は、運用期間を長く確保できるという利点があるため、比較的高いリスクを取る余裕があるとされます。実際、運用の途中で市場が多少変動したとしても、時間をかけて取り戻すことが可能なため、成長型の投資スタイルも選択肢として有効です。
他制度とのバランスも考慮する
資産形成を行ううえで、iDeCo単体での戦略だけに注目するのではなく、NISAや勤務先の退職金制度など、他の制度とのバランスを踏まえて全体の運用方針を決めることが極めて重要です。資産の運用はひとつの制度内で完結するものではなく、複数の制度を組み合わせることでより安定性と効率性を高めることが可能となります。
たとえば、企業型確定拠出年金を導入している職場に勤めており、そこでバランス型の投資信託を積み立てている場合、iDeCoではリスクを取って株式中心の運用を行うことで全体の成長力を底上げすることができます。
逆に、NISA枠で成長性の高い海外株などに投資しているならば、iDeCoでは債券を中心に据えた安定的なポートフォリオを組むといった選択肢も考えられます。
20代がiDeCoを無理なく続けるための3つのコツ

20代は社会人としての生活が始まったばかりで、日常の支出に加え、結婚や出産、住宅取得といった将来的なライフイベントへの備えも必要となります。そんな中で、老後資金の準備としてiDeCoを始めたものの「毎月の拠出が負担に感じる」「運用の結果が気になって不安になる」といった悩みを抱える方も少なくないでしょう。
iDeCoは長期運用を前提とした制度であるため、精神的にも金銭的にも無理なく継続するための工夫が欠かせません。急な値動きに一喜一憂せず、冷静に向き合う姿勢が求められます。
ここでは、iDeCoを20代が安心して続けていくために心がけたい3つのポイントを紹介します。
- 無理のない掛金から始める
- 年に一度はポートフォリオを見直す
- 値動きに一喜一憂しない
短期的な変化ではなく、将来の成長を見据えてiDeCoを活用していきましょう。
無理のない掛金から始める
iDeCoは、月々わずか5,000円からスタートできるため、初めての資産運用にも取り組みやすい制度です。
投資を始める際に大切なのは、自身の収支バランスをしっかりと把握し、無理のない範囲で掛金を決めることです。生活費や貯蓄、他の支出との兼ね合いを考慮し、無理をせず継続できる金額を設定すれば、長期にわたって安定した積み立てが期待できます。
また、少額であってもiDeCoを活用するメリットは大きく、実際にさまざまな投資商品やポートフォリオを試してみることで、投資の基礎知識や感覚を身につける良い機会にもなります。初めての人は「少しずつ学びながら運用する」という姿勢で臨むと、徐々に投資に対する理解や自信が深まっていくでしょう。
年に一度はポートフォリオを見直す
経済状況やライフステージの変化に合わせて、資産運用の見直しは欠かせません。市場は常に変動し、結婚や転職、住宅購入などで家計状況も変わります。状況に応じた資産配分の調整が将来設計に役立ちます。
ただ、毎日の忙しさの中で、投資状況を細かく確認する余裕がない方も多いでしょう。そのため、日々の運用は「ほったらかし」にしていても問題ありませんが、それでも年に一度は必ず一定の時期を決めて、ご自身のポートフォリオを振り返る習慣をつけることをおすすめします。
具体的には、運用している金融商品の評価額やリスクの偏り、資産配分のズレがないかをチェックします。もし当初の目標や許容できるリスクに対してずれている場合は、リバランス(資産の配分を調整すること)を行いましょう。リバランスによってリスクの過度な集中を防ぎ、安定した運用を目指せます。
値動きに一喜一憂しない
iDeCoを活用して資産形成を始めたものの、日々の値動きが気になって何度も運用状況を確認してしまうという人は少なくありません。しかし、iDeCoは本来、老後に向けた長期的な投資を前提とした制度です。そのため、短期間の損益に一喜一憂する必要はまったくありません。
相場は常に変動しており、経済情勢や為替の動き、地政学リスクなどによって一時的に価格が上下することは避けられません。頻繁に評価額をチェックすると、どうしても感情的な判断に引きずられてしまい、売却や配分変更といった行動に走りやすくなります。そうした短期的な動きは、長期的な成果を損なう原因になることもあります。
そこで、あらかじめチェックのタイミングを決めておけば、日々の値動きに振り回されることなく、より安定した気持ちで運用を続けることができるでしょう。iDeCoを上手く活用するコツは、値動きに対して感情的にならないことです。客観的な視点を持って運用するよう心がけましょう。
20代が気になる!iDeCoのポートフォリオに関するよくある質問
iDeCoは長期的な資産形成に有効な制度ですが、始めたばかりの20代にとっては「これで合っているのかな?」と不安を感じる場面も少なくありません。
特に、ポートフォリオの構成や商品の選び方に関しては、迷いながら進めている方が多いのが実情です。そもそも一度決めた配分をそのまま維持し続ける必要があるのか、途中で調整できるのかといった仕組みに関する疑問も多く寄せられています。
また「将来のために着実に増やしたいけれど、元本割れは怖い」と感じる人もおり、安全性を重視した選択が本当に正解なのか悩んでしまうケースもあります。こうした不安や疑問を解消するためには、制度の柔軟性や選べる商品の特徴を正しく理解することが不可欠です。
ここでは、20代がiDeCoを運用する上でよくある3つの質問を取り上げ、それぞれのポイントをわかりやすく解説していきます。
Q.ポートフォリオはいつでも見直せる?
iDeCoは、いつでもポートフォリオの見直しが可能です。
具体的には「配分変更」という手続きを行うことで、今後の掛金で購入する商品の割合を自由に変更できます。たとえば、これまで国内株式中心だった配分を、全世界株式や債券にシフトするといった調整ができます。
ただし、変更手続きにはタイミングに注意が必要です。たいていの場合、毎月の掛金引き落とし後、約9営業日以内といった締切が設定されており、それを過ぎると当月の変更が反映されなくなることもあります。制度上は「いつでも見直せる」といっても、実際の運用スケジュールに即して行動することが求められます。
また、商品によっては反映に時間がかかる場合もあるため、早めの対応が安心です。変更の際は、ライフプランやリスク許容度に合わせて冷静に判断し、必要であれば専門家に相談することも検討してみましょう。継続的な運用において柔軟に見直せる点は、iDeCoの大きな魅力のひとつです。
Q.すでに運用している資産配分は変更できる?
iDeCoでこれまでに積み立てた資産についても「スイッチング」という手続きを行えば資産配分の見直しが可能です。
スイッチングとは、すでに購入済みの金融商品を売却し、その資金で別の運用商品を購入し直すことを指します。たとえば、これまで外国株式に集中していた資産を、国内債券やバランス型の投信に変更することができます。
この方法を活用すれば、市場環境やライフプランの変化に応じて柔軟に運用方針を見直せます。ただし、スイッチングを行う際には注意点も存在します。それは「信託財産留保額」という費用が発生するケースがある点です。これは、投資信託を途中で売却する際に差し引かれる手数料で、一部の商品ではこのコストが運用益を圧迫する可能性があります。
Q.元本保証の商品だけでポートフォリオを組める?
iDeCoでは、預金や保険といった元本保証型の商品が複数用意されており、それらのみでポートフォリオを構成することも可能です。
リスクを避けたいという考えから、これら安全性の高い商品を選ぶ人も少なくありません。特に投資経験がない場合、値動きのある商品への抵抗感が強いことは自然な反応といえるでしょう。
しかし、20代という時間的なアドバンテージを持っている世代にとっては、リスク資産をまったく組み込まないことが、逆に機会損失となる可能性もあります。長期運用を前提としたiDeCoでは、インフレによる購買力の低下なども視野に入れて資産形成を考える必要があります。
20代のiDeCoのポートフォリオはマネーキャリアと一緒に考えよう

iDeCoは老後資金を準備するための強力な制度であり、20代から取り組むことで大きなメリットが得られます。しかし、税制のしくみがややこしく、加えてポートフォリオの組み方となると、途端に難しく感じて手が止まってしまう方も少なくありません。そのうえ、老後という遠い未来の話になるため、つい後回しにしがちです。
一方で、20代のiDeCoには「時間」という武器があります。早く始めるほど、少ない金額でも将来に向けて着実に資産を育てていける可能性が高まります。複利の恩恵を最大限に受けるには、迷っている間にも時間がもったいないです。将来の安心を得るためにも、まずは一歩を踏み出すことが重要といえるでしょう。
【まとめ】20代はiDeCoのポートフォリオを最適化し資産を育てよう
老後の備えとしてiDeCoを20代からスタートすることは、非常に理にかなった選択です。運用期間が長く取れるこの時期だからこそ、複利の力を活かして資産を大きく育てるチャンスに恵まれています。株式などの成長資産を取り入れた積極的な運用も検討しやすい時期といえるでしょう。
ただし、リスクに対する考え方は人それぞれ異なります。将来への不安や投資経験の有無に応じて、ご自身に合った利益とリスクのバランスを見極める姿勢が欠かせません。わからないことがある場合は、無理に自己判断をせず、FPなどiDeCoに精通した専門家に意見を求めるのが安心です。
「マネーキャリア」では、在籍する全員がFP資格を保有しており、iDeCoを含む資産運用に詳しいスタッフが揃っています。あなたの希望や状況に合わせたポートフォリオの組み方を一緒に考え、数ある選択肢の中から最適な方法をご提案します。気になる方はぜひ一度マネーキャリアに相談してみてください。
