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「40代の平均年収を知りたい」「40代から年収を上げることは可能?」このような悩みを抱える人は多いでしょう。そこで本記事では40代の平均年収を職種別・地域別にランキング形式で紹介、年収を上げる方法についても解説します。ぜひ最後までご覧ください。

記事監修者「谷川 昌平」

この記事の監修者谷川 昌平
フィナンシャルプランナー

東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

この記事の目次

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40代の平均年収は?

こんにちは。マネーキャリア編集部FPの西田です。


先日、40代サラリーマンの方から次のような質問を受けました。


吹きだしお願いします「私の年収は450万円程度です。この年収で家族を養っていると、贅沢はなかなかできないんですよね。私と同じくらいの年齢の方は、年収はどのくらいあるのでしょうか?」


dodaによると、40代全体の平均年収は510万円です。

しかし、本記事でこれから解説していくように、性別、労働形態、業種などによっても年収は大きく異なります。


本記事では、40代の平均年収を徹底解説した上で、年収アップの方法についても紹介していきます。

40代の方は本記事をぜひ参考にしてみてくださいね。

40代の平均年収を徹底解説!男女や雇用形態によって差がある

まずは、40代の平均年収を見てみましょう。

  • 全体 510万円
  • 男性 573万円
  • 女性 403万円
上記のように、40代と一口で言っても、男性と女性では年収に107万円程度の開きがあります。
男女で年収が大きく異なる理由は、現在の日本では家事・育児などは女性が中心に行っている傾向にあり、多くの女性はパートや、融通の利きやすい非正規雇用として働いているためです。

40代男性は大学卒業と同時に働き始めれば、勤続年数、業界歴のいずれにおいても20年程度と長くなります。
そのため、役職がついたり、重要なポジションを任されたりして、各種手当なども含めた給与をもらっている傾向にあると言えるでしょう。
正社員として働いている40代の女性のなかにも、男性と同じように働いている方も少なくありません。
しかし、子育て世代とも言える40代の多くがパートや時短勤務などで働いていることも実情であり、平均年収は男性よりも低いのです。

平均年収は、性別だけでなく、雇用形態によっても大きく異なります。
正社員と非正規雇用では、生涯年収の差は3,842万円とも言われています。

現在の日本が抱える問題の一つには、正社員と比較した非正規雇用者の待遇の悪さ、ひいては年収の低さがを挙げられます。
非正規雇用全体の平均年収は175万円程度という現状です。

非正規雇用の場合、ボーナスが支給されない、年齢、及び勤続年数に応じた昇給がない、(正社員と比較して残業が少ないので)残業代が支給されない傾向にあるため、年収は低くなってしまいます。
40代の方で長らく非正規として働いている方であっても、新人時代と変わらない給与で業務をこなされている方も少なくないのです。

男女別40代前半・後半の平均年収

ここでは、男女別40代前半・後半の平均年収について見ていきましょう。


40代の平均年収の詳細は以下の表の通りです。

年齢全体の平均年収男性の平均年収女性の平均年収 
40歳492万円
549万円 
399万円
41歳495万円552万円401万円
42歳506万円567万円402万円
43歳503万円567万円397万円
44歳510万円571万円406万円
45歳512万円575万円405万円
46歳516万円 581万円403万円
47歳518万円 582万円406万円
48歳527万円593万円403万円
49歳549万円615万円 415万円 

「給与が右肩上がりの時代は終わった」「年功序列の時代じゃない」と言われることも少なくない今日ですが、全体の平均年収と男性の平均年収は年齢に応じて上がっていると上記表を見る限り言えます。


40歳全体の平均年収は492万円である一方、49歳全体の平均年収は549万円となっており、その差は約50万円におよびます。

全体の平均年収、及び男性の平均年収に限っては、40歳から49歳まで着実にアップしています。

(全体の平均年収の年齢に応じた上昇は、男性の平均年収アップに連動しているためです)


女性の場合は、妊娠・出産、介護などと仕事を両立されている方は少なくありません。

そのため、年収を年齢とともにアップさせることは難しい傾向にあり、平均年収は年齢によって無秩序にバラつきがあります

学歴別40代の平均年収

厚生労働省『令和元年度民間給与実態統計調査』によると、学歴によっても年収が大きく異なることが明らかになっています。

学歴性別40代前半40代後半
大学・大学院卒725万円799万円
大学・大学院卒544万円578万円
高専・短大卒544万円607万円
高専・短大卒425万円452万円
高卒523万円563万円
高卒332万円350万円
中卒465万円481万円
中卒298万円309万円

全体として言えることは、学歴が高くなるにつれて年収も高い傾向にあるということです。

大学・大学院卒の40代前半男性の平均年収が725万円であるのに対し、中卒の40代前半男性の平均年収は465万円となっています。

その差は300万円近くであり、非常に大きなものです。


男性と比較して年収が少ない傾向にある女性ですが、大学・大学院卒の40代女性の平均年収は544万円と、全体の平均年収510万円よりも高額になっています。

企業別40代の平均年収

平均年収は企業規模によっても大きく異なります。


厚生労働省『令和元賃金構造基本統計調査』によると、企業規模別の平均年収は以下の通りです。

従業員数性別40代前半40代後半
1000人以上722万円785万円
1000人以上475万円488万円
100~999人575万円622万円
100~999人415万円420万円
10~99人490万円510万円
10~99人 356万円360万円

一般的に、大手企業の方が中小企業よりも年収が高い傾向にあります。

従業員数1000人以上の企業に勤めている40代は男女ともに、10~99人規模の企業に勤めている人の約2倍の給与をもらっています。

業界別!40代の平均年収ランキングを紹介

平均年収は業界によっても大きく異なります。


dodaによると、40代の業界別平均年収は以下の通りです。

業界平均年収
IT/通信 599万円
金融 581万円
メーカー553万円
メディカル 540万円
総合商社538万円
専門商社522万円
インターネット/広告/メディア518万円
建設/プラント/不動産501万円
小売/外食449万円
サービス443万円

最も高額な平均年収であると言われる業界はIT/通信です。

IT社会と言われる今日において、社会において非常にニーズの高い業界であることや、業務を行うにあたって高い専門性を求められることから、給料水準が高いと考えられます。

金融、メーカー、メディカル、商社も高額な年収を期待できる業界と言えるでしょう。


対して、小売/外食、サービス業の年収は平均年収を下まわります。

小売/外食、サービス業は社会において必要不可欠な業種ですので、今後の年収アップを期待したいところです。

都道府県別!40代の平均年収ランキングを紹介

年収は都道府県によっても大きく異なります。


2020年における都道府県別の平均年収TOP10を見てみましょう。

都道府県年収
東京都595万円
神奈川県537万円
愛知県 513万円 
大阪府 504万円
京都府490万円
滋賀県486万円
兵庫県485万円
茨城県483万円
千葉県476万円
三重県476万円

大都市圏の方が平均年収は高いと一般的に言われています。


平均年収の最も高い都道府県は東京都の587万円です。

東京都の平均年収は2位の神奈川県の平均年収537万円と比較して、50万円もの差があります。

しかし、東京都は家賃や物価が他のエリアと比較しても高いことから、他の地域よりも平均年収が高くても、高い生活水準の暮らしを送れるとは必ずしも言い切れません。

40代が年収を上げる方法を紹介

現在の年収に満足できていない方や、平均年収に満たない年収に落ち込まれている方も少なくないはずです。


ここでは、40代が年収を上げる方法を紹介していきます。

  • 資格取得によるキャリアアップ
  • 副収入を増やす
  • 投資に挑戦する
  • 早めに転職する

努力しだいでは年収を上げることもできますので、以下で紹介する方法をぜひ試してみてくださいね。

資格取得によるキャリアアップ

資格の取得によって、年収の高い業界/企業に転職できる可能性が出てくる他、現在の勤め先において資格手当が付くことがあります。

将来に漠然と不安を抱えている方や、年収を増やしたい方には、資格取得を年収を着実に増やせる方法としておすすめできます。


資格を取得するまでの道のりは険しいものですが、資格を晴れて取得できれば努力してよかったという思いに浸れるはずです。


40代の方におすすめの資格によるキャリアアップの例をいくつか紹介します。

  • IT関連(IT業界は人手不足なので、スキルしだいではチャンスがあります)
  • 簿記(経理職、事務職では資格手当が付くことがある他、転職に有利です)
  • TOEIC、英検など(英語力によって資格手当が付くことがある他、転職に有利です)
  • FP(保険業界への転職の可能性が拓けます)
  • 宅建(不動産業界への転職で有利になります)
  • 教員免許取得(学校だけでなく、塾の採用時にも有利になります)
  • 看護師(ハードルはかなり高いですが、ある程度の年収は期待できます)

副収入を増やす

転職活動をする勇気のない方や、現在の仕事は続けたいけれど年収を上げたい方には、副収入をつくることをおすすめします。


副収入は副業とも言われており、スキマ時間や休日などを利用してお金を稼ぎます。


副業は政府による副業推奨クラウドワークスの普及などによって、ハードルはかなり下がりました。

会社員をしながら副業を行い、副収入を得ている方もとても多いです。


副収入を増やすおすすめの方法を紹介します。

  • Webライターとして休日、スキマ時間に記事を書く
  • Webデザイナーとして休日、スキマ時間にウェブページを作成する
  • 講師として休日に授業を行う
  • 土日に試験監督などの単発バイトをする
  • メルカリで不要なものを売る
  • ポイントサイトに登録し、ポイントをコツコツと稼ぐ
  • 休日に覆面モニターとしてお店の調査を行う
  • ブログ、サイトを運営し、アフィリエイトで収益を得る
副収入を得る方法は難易度が高い仕事から低い仕事まで、完全在宅の仕事から出勤する必要のある仕事まで様々です。
ご自身のライフスタイルに合った副収入を得る方法を探してみてくださいね。

投資に挑戦する

現在、会社員、大学生の中にも投資に挑戦し、毎月の収入を増やしている方、将来のために資金形成をされている方も少なくありません。


投資には難易度が高く、かつリスクの高いハイリスク・ハイリターン型とリスクはあまりないがお金が増えにくいローリスク・ローリタン型があります。


ハイリスク・ハイリターン型の投資

  • FX
  • 外国株
  • 外貨預金
  • ビットコイン
ローリスク・ローリタン型の投資
  • 定期預金
  • 個人向け国債
  • 貯蓄型保険
  • 海外積立投資
ハイリスク・ハイリターン型の投資はお金を大きく膨らませることができます。
成功すれば、タワーマンション、高級車、別荘などを手に入れ、リッチに暮らせるかもしれません。
しかし、投資で成功する人はほんの一握りであり、多くの方が大損していることを忘れないでください。
ハイリスク・ハイリターン型の投資をはじめる方は、リスクについてもきちんと把握しましょう。

対して、ローリスク・ローリタン型の投資は、やり方によっては元本割れも起こらず、普通預金よりも高い運用益を出すことができます。
ローリスク・ローリタン型の投資のみで生活費を全てまかなうことは難しいため、会社員との両立になるでしょう。

早めに転職する

40代の方はスキルや資格によっては転職することができます。

これまでの実績、経験などが評価されて、管理職として採用されることもあります。


50代、60代になると求人が限られてきますので、転職を考えている40代の方はできるだけ早く行動に移しましょう。

転職活動は年齢が低ければ低いほど、成功しやすいとも言われています。

40代が年収アップのために転職するのは可能?

ミドル層の転職は、「現在の勤め先よりも待遇や収入が悪くなる」と耳にすることもあるでしょう。

「40代で転職したら、700万円あった年収が300万円まで落ちてしまった」などといった話題が、メディアで取り上げられることも少なくありません。


40代の転職で年収アップに成功できるかは人によるところが大きいです。

スキルのある方、転職先で即戦力になれる方は好待遇で採用されるでしょう。


一方、即戦力になると見做されない場合や、仕事に活かせるスキルを持っていない方は、転職によって現在よりも待遇が悪くなることも十分あり得ることです。


40代の方で「年収をアップさせるために転職したい」と考える方は、ご自身のスキルや、自分が転職先でどのように貢献できるかをよく考えた上で転職活動をしましょう。

40代が転職するメリット

40代で転職することで得られるメリットは3つあります。

  1. 環境が変わると固まった評価もリセットされ、結果を出せば収入アップを期待できる
  2. これまでのキャリアを高く買い取ってもらえる可能性がある
  3. これまでの経験を踏まえて、新しいチャレンジができる
40代の方には若い人のようにチャレンジ心から何でも手を出すのではなく、これまでの経験や自分の特質を踏まえての行動が求められます。

40代が転職するデメリット

40代で転職するデメリットを3つ紹介します。

  1. 就職先がなかなか見つからないこともある
  2. 自分よりも年下の人が上司になるかもしれない
  3. 給与がダウンしてしまう可能性がある
転職活動をする前にデメリットをしっかりと理解しておくことが大切です。

転職活動が上手くいかなかった場合のことを考えて、勤め先に在籍したまま転職活動を行うことも一つの選択肢でしょう。

40代が転職を成功させるために必要なこと

40代が転職を成功させるために必要なことを説明していきます。

  • キャリアやスキルを整理しよう
  • 転職のための面接をしっかり対策しよう
ポイントをおさえて転職活動することで、成功率がぐんと上がりますので参考にしてみてください。

キャリアやスキルを整理しよう

40代の方はこれまでの経験や職歴と全く関係のない業界ではなく、自分の経験や学びを活かせる業界への転職がおすすめです。


応募する企業を探す前に、以下5つについて整理してみてください。

  1. 大学の学部・学科
  2. 資格
  3. 職歴
  4. 特技
  5. 自分の性格
40代の方は若い人よりも知識、経験が豊富なので、即戦力として会社に貢献してくれる40代を好む企業も少なくありません。
マッチングしだいでは転職によってキャリアアップも夢ではないでしょう。

転職のための面接をしっかり対策しよう

転職活動において面接の対策はとても重要です。

履歴書の内容がよく、ずば抜けたスキルを持っている人であっても、面接での言動が評価されなければ、採用されることはほとんどありません。


転職のための面接では、以下の項目についてしっかりと話せるように対策しておきましょう。

  • 志望動機
  • 転職する理由、転職しようと思ったきっかけ
  • 企業にどのように貢献できるか
  • 将来のビジョン

資産運用について迷ったらお金のプロに相談すべき理由

ここまで40代の平均年収について解説してきました。


とはいえ、

「現在の年収では将来が不安」「家計のやりくりについて、専門家の意見を聞きたい」


このような悩みを抱える方は多いでしょう。


結論から言うと、お金に関する悩みを抱える方は、お金のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談することをおすすめします。


FPはお金のプロなので、あなたに合った最適の資産運用方法老後資金の形成方法節約術などを提案してくれます。


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まとめ:40代からも年収アップを目指せる

40代の平均年収についてお伝えしてきました。


40代の平均年収と一口で言っても、性別、雇用形態、業界などによって大きく異なることが分かりましたね。


40代は教育費住宅ローンなど出費がかさむ上、さらに老後についても真剣に考えなければならない時期です。


年収をアップさせたいという40代の方は、自分の努力しだいで年収アップを実現することもできます


不明な点やお金のやりくりに不安があれば、お金のプロを頼るようにしましょう。


マネーキャリアでは、他にも読んで頂きたい記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。