▼この記事を読んでほしい人
- 本業以外の収入が欲しい人
- 不労所得で大きな収入を得たい人
- 不労所得で資産を残したい人
▼この記事を読んでわかること
- 不労所得とは?
- 不労所得で月50万円稼ぐ方法
- 長期的視点に立った不労所得
「不労所得で月50万円か稼ぎたい」「しかし、可能なのだろうか」そう思っている方は多いでしょう。そこで、不労所得で月50万円を目指す方法や種類をご紹介します。また、不労所得を資産として残す方法や不労所得にかかる税金などについて触れてみます。
監修者
谷川 昌平
フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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月50万円を目指すための不労所得の種類
こんにちは。マネーキャリア編集部です。
先日、ある40代の会社員の方から次のようなご相談を受けました。
仕事に万一のことがあったときのために、不労所得をしっかり得ておきたいのですが、不労所得で月50万円稼ぐのは可能でしょうか。
所得は普通仕事をした結果得られるものですが、不労所得は、働く対価として得られる所得以外の所得。
全く何もしないで得られるというわけではありませんが、労働は伴いません。
そのため、仕事ができなくなって、十分な収入が入らなくなったときに不労所得がある程度あれば、カバーできます。
また、仕事をしている人でも不労所得が多く得られれば、生活も潤うでしょう。
では、この不労所得で月50万円稼げるのでしょうか。
稼げるとしても、どんな方法があるでしょうか。
今回はこれらの点に関して、詳しく解説していきます。
そこでまずは月50万円を目指すための不労所得の種類から取り上げましょう。
この記事が、不労所得で十分な収入を得たいと思っている人のお手伝いになれば幸いです。
株式配当・FX
不労所得で月50万円を目指す種類の第一弾は、株式配当・FXです。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをチェックしてみましょう。
株式配当の特徴
株式配当の配当とは、会社が設けた利益の一部を株主に支払うことです。
配当金などと称されます。
株式配当の場合、現金という形はとらず、新しく発行される株式交付というパターンで行われます。
ただ、ここでは厳密な意味での株主配当ではなく、配当金の方のメリットやデメリットについて述べてみましょう。
株式を購入し、その対象の会社が利益を上げた場合に所有する株式に応じて貰えるのが配当金。
これは労働を伴わない所得ですから、不労所得に該当します。
つまり、働かずして大きな金額を得られるということ。
これは大きなメリットでしょう。
しかも、業績が順調な会社なら、配当金が大きく目減りする恐れはあまりありません。
また、預金よりも利回りが大きくなっています。
日本のメガバンクの預金金利は0.01%ですが、東証一部上場の日本株の配当利回りは約1.4%。
あまりに大きな差です。
高配当銘柄の中には、利回りが3~4%以上のものも。
それだけに、そのような銘柄に投資すれば、大きな配当金が得られる可能性もあります。
業績が順調な会社の場合は、配当金が大きくなることもあり得ますが、その反対に業績不調、低迷などが長く続いている場合は、配当金がDOWN、またな無配当(配当金なし)となることも考えられます。
つまり、絶対に大きなお金をもらえると保証されているわけではありません。
また、配当金だけで月50万円を目指すには、相当な株式を所有しなければならず、一般人にとっては縁遠くなります。
FXでは、異なる通貨を売買して、その差額で儲けを狙います。
具体例を挙げてみましょう。
1ドル100円のときに、100円で1ドル買ったとします。
その後為替レートが変動して、1ドル105円になった時に1ドルを売れば、105円得られることになり、5円の利益が出るというわけです。
FXにはレバレッジというユニークな仕組みがあり、預けた資金の最大25倍もの取引ができるようになっています。
ということは、少額預けただけでも、大きな利益に変えられる可能性があり、うまく行けば月50万円を目指すこともできるでしょう。
それから、FXは24時間取引ができるのも魅力。
日本の通貨を取り引きする市場が夜になりお休みになっても、海外の市場がその時間開いているからです。
長期間の運用にもメリットあり。
スワップポイントという仕組みを利用して、高金利通貨を買うと、毎日のように利益が入ってくる場合もあります。
レバレッジにより最大25倍もの儲けを狙えるFXですが、これはうまく行った場合の話。
うまく行かなければ、預けた資金の25倍もの損失が出るケースもあるでしょう。
また、24時間取引できるのが裏目に出る場合も。
寝ている間に損をしてしまうことも考えられます。
それから、為替変動のリスクも頭に入れておかなければいけません。
為替は各国の政治や経済情勢、要人の発言などにより大きく値動きすることがあり、それによって儲かる場合、損をする場合と2つのケースがあります。
不動産投資
次に、不動産投資で月50万円を狙えるか考えてみましょう。
不動産投資の特徴
不動産投資とは、不動産を手に入れて、別の第三者に貸し出し、そこから得られる家賃を収入として活用する投資方法です。
不動産を手に入れるというのは購入ということですが、これにはかなりの元手がないとできないようにも思われるでしょう。
もちろん、元手が多い人の方が不動産も購入しやすいですが、元手が少ない人でも不動産投資ローンを組んで購入という手があります。
不動産投資の最大のメリットは、毎月安定した収入が得られること。
不労所得として、働くこともなく、一定の金額が入ってきます。
また、不動産投資では、高いレバレッジを利かすことも可能。
少ない所持金で大きなローンを組み、高額な不動産の購入もできます。
レバレッジは自己資金の10倍程度まで可能ですから、500万円の資金がある人なら、5,000万円くらいの不動産を入手できる場合も。
大きな自己資金がある人なら、このような仕組みを利用して、月50万円の不労所得も夢ではありません。
不動産投資にもデメリットがいくつかあり、まず空き家リスクがあります。
購入した不動産に入居してくれる人が出てこなければ、家賃収入はなしに。
次に入居する人がいても、家賃滞納なんて事態もあり得ます。
さらに、修繕リスク、災害リスクなども考慮に入れておかなければいけません。
それから、不動産投資で月50万円の不労所得を狙う場合は、一棟マンションを購入して、複数人の入居者の家賃収入を組み合わせる必要もあるでしょう。
駐車場経営・自動販売機の設置
駐車場経営や自動販売機の設置で、月50万円の不労所得が得られるかを考えてみましょう。
駐車場経営の特徴
駐車場経営では、空いている土地を駐車場にして、そこを利用する人たちから駐車料金を徴収し、収入とします。
駐車場経営には、次の2種類あります。
月極駐車場経営では、駐車場を利用したい個人や法人と取り決めを結んで、月単位で駐車料金を徴収します。
月単位という場合、1か月や2か月で契約が終わるということは普通ありませんから、長期的な契約になるでしょう。
コインパーキング経営は月単位ではなく、時間制で駐車料金を徴収します。
「1時間〇〇円」といった感じです。
近くに施設があるけれど、駐車場がないという場合によくコインパーキングを利用する人がいます。
不動産投資の場合、建物がないと投資そのものが行えません。
小さい範囲の不動産投資を始める場合でも、数百万円の準備が必要です。
一方、駐車場経営の場合は、簡単な設備さえ設ければいいので、初期費用は高くても100万円くらい。
もっと安く済む場合もあります。
また、土地さえれば、いつでも始められる気軽さもあります。
初期費用もあまりかからず、始めやすい経営方法なので、誰にとっても乗り出しやすくなっています。
また、管理も楽です。
やることと言えば、清掃と設備点検くらい。
後は、トラブル対応程度で、それほど費用をかけずに維持していけます。
そういう意味では、出費は少なく、利益を多くというような形にも持っていきやすいです。
場合によったら、駐車場経営だけで、月50万円の不労所得を得られることもあるでしょう。
駐車場の場合、土地にかかる税金の優遇措置はありません。
アパート経営やマンション経営の場合は、土地に対する税金が低く抑えられているのですが、駐車場にはそのような施策はなし。
結構税金がかかります。
それから、恵まれた土地である程度の広さがないと、月50万円の不労所得は難しいでしょう。
都心の一等地でなくても、利用者が見込める場所に駐車場を作らないと、それほどの儲けが得られない恐れもあります。
収益効率もそれほど良くありません。
空いた土地があるにしても狭い場合、アパートやマンション経営はできないでしょうし、駐車場経営も無理です。
そこで利用できる形態の一つが自動販売機の設置というビジネスです。
スペースは最小限で済み、ちょっとした収入が得られる場合があります。
その自動販売機の設置には2つのパターンがあります。
フルオペレーションは土地を貸すだけで、自動販売機の運営・管理をすべて運営会社に任す方式。
セミオペレーションは運営会社から自動販売機を購入、またはリースし、すべての業務を自分で行う方式です。
かなり大変な業務になりますが、飲み物1本当たりのマージンは高くなります。
まず、自動販売機自体の管理は楽です。
何もしなくても勝手に動いてくれます。
狭い土地でも始められるのも大きなメリット。
自動販売機を設置するくらいのスペースなら、作れますよという人も多いでしょう。
お店を経営している人の場合は、自動販売機の設置で、集客効果も期待できます。
まずごみ問題をどうするか考えておかないと、トラブルになる場合があります。
また立地条件、近くに同じような自動販売機がないかなどにもより、売り上げが落ち、不労所得の額が減ることもあるでしょう。
いたずらにどう対処するかも悩みどころです。
そして、この記事のテーマである不労所得で50万円を目指すという点に関しては、現状、自動販売機の設置で達成するのは難しいです。
ある程度恵まれた土地で、数を設置しないと、不労所得50万円にはなりません。
不労所得で大きな額を得るためには元手が必要なケースが多い
前段で、月50万円を目指す不労所得の種類をご紹介しましたが、どの種類を見ても、ある程度元手が必要であることがお分かりになったでしょうか。
元手をもとに投資をしたり経営をしたりした結果、不労所得50万円が達成できると言う場合が多いです。
もちろん、元手なしで得られる不労所得もあります。
例えば、ブログです。
ブログだけで生活費を捻出している人もいます。
しかし、ブログで稼げるようになるまでには時間がかかるもの。記事を増やし、検索結果上位表示のための努力をし、その結果、時間が経過したときに収入が大きくなります。
また、すべてのブロガーが大きな収入を得られるわけではありません。
さらに、ブログの場合は、不労所得と言えない部分もあり、少ないとはいえ労働を伴うという面もあります。
そのように考えていくと、ほとんど不労の状態で、 短い期間で大きな収益を上げる、例えば月50万を目指すのなら、元手がないとうまく行かない場合が多いです。
長期的に価値のある不労所得をご紹介
本業以外に、または本業を辞めたときに不労所得があれば、生活も楽になりますが、それだけでなく資産価値として後々のために残しておきたいところ。
一時の収入で終わらせるだけでは、もったいないです。
そこで、長期的な価値のある不労所得の種類をご紹介しましょう。
もし興味が湧いたら、ぜひ実行していただき、大事な資産を築いてください。
ブログ運営によるアフィリエイト
ブログ運営で不労所得が得られる形態の一つに広告収入があります。
その広告収入には、以下のような3種類があります。
ここでは、この中のアフィリエイトについて解説しましょう。
アフィリエイトの仕組みはこうです。
ブログを見た人が商品を購入する、またはサービスに申し込むなどの成果が上がった場合に、ブロガーに収入が入るようになっています。
ただし、成果が上がらないと、収入にはなりませんから、ブログ内でも商品紹介、商品告知への努力が必要です。
また、ブログ自体読んでもらえないと、商品を購入してもらえるところまで行きません。
それだけに、ライティングスキルやSEOに関する知識は必須。
自分のブログの文章を上手に作り、検索エンジンの上位表示を目指す必要があります。
こうした努力が実って、成果が上がると、一定の収入が得られ、それが重なれば、収入額も大きくなるでしょう。
その結果、不労所得50万円の可能性もあります。
それには地道な努力も必要で、最初のうちはほとんど稼げないのが普通です。
しかし、努力を積み重ねた人の中には、ブログ運営によるアフィリエイトで月50万円どころか月100万円の不労所得を得た人もいます。
それが継続できれば、資産価値も大きくなり、老後にまで残せるでしょう。
アプリ・webサービス開発
アプリやwebサービス開発して、収入を得るというビジネスも最近はやっています。
アプリ開発について
まずアプリ開発の方ですが、収入の得方に次のような形態があります。
- 広告費で収入を得る
- 有料のアプリを開発・販売する
- アプリ内で課金する
それぞれの特徴を説明すると、まず広告費ですが、開発したアプリに広告を表示し、その広告を見たユーザーが何らかのアクションを起こしたら、収入になるというものです。
何らかのアクションとは、見る、クリック(またはタップ)、広告に表示された商品を購入などです。
この収入自体はそれほど大きくはなりませんが、1つの儲け方です。
次に有料のアプリを開発・販売については、多くの人が興味を持ってくれそうなアプリ、無料アプリでは得られない面白みのあるアプリを世に出す必要があります。
そして、アプリが有料販売できても、売り上げの3割はGoogle PlayやAppstoreに支払う必要があることは計算に入れておかなければいけません。
アプリ内課金も収益を得る方法の一つですが、課金してまでアプリを使おうと思わせる努力が必要でしょう。
webサービス開発では、開発したサービスを利用した個人または企業から手数料をいただくことになります。
webサービスの開発自体は楽な作業ではありませんが、一度優れたサービスを開発すると、ユーザーが引き続き利用するようになるので、一定の不労所得が得られます。
もちろん、更新やメンテナンスの必要はあるものの、かなり儲かる可能性のあるビジネスです。
アプリ開発もwebサービス開発も、頑張れば月50万円の不労所得にできる場合があります。
それには時間と努力も必要ですが、不労所得が月50万円なら、資産もたまり、その後は働かなくても生活ができるかもしれません。
補足:不労所得でも税金がかかる点に注意
働かないでも収入が得られる不労所得はだれにとってもあこがれの手法ですが、所得税や住民税がかかることだけは覚えておきましょう。
確定申告の欄に不労所得という項目はありませんが、会社員の場合、給与所得と退職所得以外の所得の合計が年20万円を超えるときは、確定申告→納税という流れになります。
つまり、不労所得などの合計が20万円以上という場合です。
このほかにも、不動産投資で得られた家賃収入にかかる税金、株式投資で得られた配当金や譲渡益にかかる税金、副業で得られた利益にかかる税金などもあります。
まとめ:自分にあった方法で月50万円の不労所得を目指そう
この記事では、不労所得で月50万円を目指す方法や種類などについてお伝えしてきました。
不労所得は労働の対価ではない所得ということで、働かずに得られる収入のこと。
そのような方法によって、月50万円を儲けることは可能ですが、多くの場合、大きな元手が必要になるので、そのことについても触れてみました。
また、資産として残せる不労所得の種類についてもご紹介しました。
不労所得で月50万円を稼ぐのは簡単なことではありませんが、可能性がないわけではありません。
それができる立場の人は、ぜひ挑戦してみてください。
マネーキャリアにはこのほかにも仕事やお金に関するお役立ち記事を多数ご用意しています。
そちらの記事もぜひご参照ください。