▼この記事を読んでほしい人
- 不労所得を目指している人
- 特に株で不労所得を狙っている人
- アーリーリタイアを考えている人
▼この記事を読んでわかること
- 株で不労所得を得るには初期費用が必要
- 初期費用がない人が不労所得を得る方法
- アーリーリタイアで必要なお金と不労所得の活用について
内容をまとめると
- 株で得る不労所得は配当金によるもので、大きく儲けるにはかなりの初期費用が必要
- 初期費用が少ない人には、アフィリエイト・広告収入、投資信託、FXなどの方法も用意されている
- 株で儲けたい人のおすすめの本やブログは「いちばんカンタン!株の超入門書」など
- 40歳でアーリーリタイアするためには1億5,600万円も必要で、そのために不労所得を得ていた方がいい
- 資産形成について悩んだらお金のプロであるFPに相談するべき
- FP相談ならマネーキャリアが最もおすすめ
株で不労所得を得たいという希望を持っている方もいるでしょうが、それが現実的なことなのかこの記事で検証します。また、株を学ぶのにおすすめの本やブログなどもご紹介。併せて、初期費用が少ない人の不労所得獲得方法についても考えてみます。ぜひ参考にしてください。
監修者 谷川 昌平 フィナンシャルプランナー
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー、証券外務員を取得。
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この記事の目次
株で不労所得を目指すことは現実的?
こんにちは。マネーキャリア編集部です。
先日、40代男性会社員から次のようなご相談を受けました。
不労所得は、働く対価によらない所得のこと。
労働せずに自然にお金が入ってくるというわけです。
その方法はいろいろありますが、株式投資もそのうちの一つ。
キャピタルゲインでは、株価の値動きを追って、購入した時点より高い額で売れれば利益となって還元されます。
ただ、この場合は、デイトレードというような労働も伴うので、厳密には不労所得とは言えないかもしれません。
一方、インカムゲインである配当金の方は何もしなくても企業が利益を株主に分配してくれるので、まさに不労所得。
どちらにせよ、株式投資では大きな利益を得られる可能性があります。
不労所得としての配当金でも大きな資産を築くことは可能です。
ただ、株式投資というものは、絶対に儲かるという保証があるわけではありません。
購入した株を売るときに値が下がって損をすることもあるし、配当金がまったく出ないこともあります。
株式投資は、大きなリスクをはらんでいる商品なのです。
それだけに初心者にとってはかなり難しい投資方法でもあります。
また、株の配当金で一定以上の不労所得を得ようと思うと、一定以上の株式を購入しなければいけません。
それには多額の出費も伴います。
この辺も初期資産が少ない人にとっても大きなハードル。
したがって、株による不労所得で大きな資産を築ける可能性はあるものの、そう簡単ではないことは頭に入れておく必要があります。
では、株以外にどんな不労所得があるのか、特に初期費用がない人におすすめの不労所得は何なのか、その辺にもこの記事で触れてみたいと思います。
合わせて、どうしても株で不労所得を得たいという人のために、株を学ぶためのおすすめの本・ブログもご紹介しましょう。
この記事が株を含めて不労所得で大きな利益を得たいと思っている人のお手伝いになれば幸いです。
初期費用がない人におすすめの不労所得
株式投資を始めるには一定以上の初期費用が必要ですが、そんな費用を準備できないという人も多いはず。
それでは、不労所得はあきらめなければいけないのかというと、そんなことはありません。
株以外にも不労所得を得る方法はいろいろあり、初期費用がないからと言って、あきらめる必要はあります。
そこで、どのような方法を用いれは、初期費用なしで大きな不労所得が得られるのかをここから解説しましょう。
ここでは、次の3種類を取り上げます。
- アフィリエイト・広告収入
- 投資信託
- FX
アフィリエイト・広告収入
アフィリエイトでは、自分のウェブサイトやブログに企業の商品やサービスの広告を出し、それを見た読者が申し込み、または購入すると、アフィリエイターに収入が入ります。
1件当たりの収入は大きくはないですが、申込者や購入者が増えれば、それなりの金額になり、大きな収益も得られます。
初期費用としては、サーバーやドメイン代など月1万円くらい。
株式投資よりもずっと少ない額で不労所得が得られます。
ただし、ウェブサイトやブログを作成しても、必ず読者が見てくれるという保証はありません。
つまり、アフィリエイトでは、いかに読者を獲得し、商品やサービスの申し込みや購入に繋げるかがポイントになります。
そのためには、まずSEO対策の知識が欠かせません。
SEO対策とは、検索結果で上位表示をさせ、より多くの読者の流入を目指すこと。
そのSEO対策を効果的に行うためにも、ウェブサイトやブログの構成をよく考え、できるだけ更新をして最新の情報を伝えるなどの定期的な努力をしなければいけません。
次にYouTubeでも広告収入が入ってきます。
仕組みとしては、動画を投稿し広告を掲載して、その広告を視聴者が再生すると、1再生につき0.1円入ることになります。
かなり低い単価なので、1万円稼ぐには10万回の再生が必要です。
とはいえ、初期費用が安くても、投稿した動画に多数の視聴者をつけるのは難しいことです。
場合によったら、不労所得ではなく、かなりの労働を伴うかもしれません。
でも、人気動画が作成できれば、視聴者も増えて、大きな収入になる可能性も。
その可能性を求めて、チャレンジしてみる価値はある不労所得獲得法です。
投資信託
投資信託は5,000円くらいからできる投資方法です。
それだけに初期費用は非常に低く済む場合があり、これなら資産をあまり持っていない人でもやりやすくなっています。
その投資信託の仕組みをご紹介しましょう。
つまり、投資や運用するのは自分ではなく、専門家に任せるだけ。
ということは、働かずに利益が得られることになりますから、不労所得に該当します。
投資信託の運用対象商品は、国内外の株式、債券、不動産などで、分散投資になります。
分散投資のいいところは、1つの商品で損をしても、ほかの商品でカバーできること。
損失を最小限に抑えられる可能性があります。
それから、投資信託では、運用のプロが投資・運用をするので、利益を得られるチャンスは大きいです。
ただ、プロであっても、絶対運用に成功すると決まっているわけではありません。
失敗の可能性もあり、その場合は元本割れする恐れがあることは覚えておきましょう。
FX
FXでの不労取得獲得法その1(為替差益)
FXの正式な英語名は「Foreign Exchange」で、日本語の正式名称は「外国為替証拠金取引」となっています。
この中の「外国為替」とは、ある国の通貨を別の国の通貨と交換することを意味します。
この「外国為替」で得られる利益(為替差益)を狙うのがFXです。
為替差益は、通貨と通貨の交換比率を上手に利用することで得られる利益です。
具体例を示した方が分かりやすいでしょうから挙げてみます。
1ドル105円の時に、その比率で1ドル購入したとします。
ここで為替レートが変わり、1ドル110円になったとしましょう。
その時点で1ドルを円に交換すると、110円手に入ります。
つまり、5円の差額が利益として還元されるというわけです。
この仕組みを効率的に利用していけば、かなりの不労所得を上げられるかもしれないというのがFXです。
FXの不労所得獲得法その2(スワップポイント)
FXには為替差益のほかに、もう一つ利益獲得方法があります。
それがスワップポイントです。
スワップポイントとは、通貨同士の金利差を活用して儲けようという仕組み。
例えば、金利が特に低い日本円を売って、高金利の通貨、トルコリラやオーストラリアドルを購入すると、その金利差額分の利益が日割りで手元に入ってきます。
FXのメリット
- 24時間いつでも取引ができる
- レバレッジを利かせられる
- 取引通貨が豊富
- 大金を失う可能性もある
- 為替レートの変動リスク
株を学ぶためのおすすめの本・ブログ
どうしても株で不労所得が得たいという人もいるでしょう。
しかし、すでに説明したように株は非常に難しい投資方法です。
ただ、勉強を重ねれば、大きな利益を得られる可能性はあります。
そこで、株を学ぶためにおすすめの本やブログをいくつか取り上げてみたいと思います。
- いちばんカンタン!株の超入門書
- 臆病者のための株入門
- 株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書
- かぶ1000投資日記
- 株式億トレーダーの銘柄予想・トレード記録
- S氏の相場観
アーリーリタイアを目指すにはいくら必要?
アーリーリタイアというのは、アーリー(早期)にリタイア(退職する)ということで、定年前に退職することを指します。
アーリーリタイアすると、その後仕事による収入はなくなります。
しかし、生活はしていかなければいけませんから、そのための資金を準備する必要があります。
では、アーリーリタイアでどのくらいの資金が必要になるのか、計算してみましょう。
仮に40歳でアーリーリタイアするとして、そのケースを確認してみます。
まず65歳以降は年金収入があるので、それまでの必要なお金です。
総務省が発表した「家計調査報告(2021年⦅令和3年⦆8月分)」によると、2人以上の勤労者世帯の1か月間の消費支出は 294,112円となっています。
これを計算しやすいように30万円と考えてみましょう。
そうすると、65歳までに必要な金額は以下のようになります。
30万円×12×(65-40)=9,000万円
9,000万円となりました。
次に同じ総務省のデータをもとに、無職世帯の1か月の消費支出を見てると、221,633円です。
これも分かりやすく22万円として、90歳まで生存したとすると、必要なお金は次のようになります。
22万円×12×(90-65)=6,600万円
両方の金額を加算してみましょう。
9,000万円+6,600万円=1億5,600万円
40歳でアーリーリタイアすると、なんと1億5,600万円もの資金を用意しておかなければいけないことになりました。もちろん、65歳以降は年金収入が入るので、その分は差し引く必要がありますが、それでも相当な金額です。
これだけの資産を40歳までに準備するのは大変でしょう。
とてもそんな資金は準備できないという人が大半かもしれません。
そこで利用したいのが不労所得。
不労所得で毎月一定の収入があれば、必要な資金が大幅に減ります。
このように不労所得とは言っても、何らかの活動をしている人のことをセミリタイアとも言いますが、アーリーリタイアで何も収入がない人に比べれば、今後の生活設計も立てやすいです。
まとめ:株の配当金で不労所得を目指そう
ここまで、株で不労所得を目指せるのか、目指すとして何が必要なのかなどについてお伝えしてきました。
株の配当金で不労所得を目指すことは可能です。
しかし、ある程度の不労所得を得るには初期費用をたっぷり準備しておかなければならず、少しハードルが高くなっています。
ただ、その準備ができる人は、株の配当金による不労所得で大きな儲けを目指してもいいでしょう。
しかし、無理な人は株以外の不労所得を獲得する方法もあります。
アフィリエイト・広告収入、投資信託、FXなどです。
これらの方法は初期費用が少なくても始めやすく、効率的に不労所得を得られる可能性もありますから、トライするのも悪くありません。
そのほか、今回は次のような内容をお送りしました。
- 株の何たるか、株のやり方などを学べるおすすめの本やブログの紹介
- アーリーリタイアを目指すのに必要な資金と不労所得について
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